異世界龍生《俺はのんびり静かに暮らしたいだけなのに!》

信濃

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第2章 世界中の色を見る旅

銀の…ドラゴン!?

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 ※グロテスクな表現がされております。予めご了承ください。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー














 油断し過ぎた…

 
 何もいないだろうと高を括っていた…


 いるとしても動物か何かだろうと思っていた…

 
 喉が急激に乾いていく。
 

 足に力が入らず立てない。
 

 歯が鳴るのを抑えるように必死に食いしばる。


 ダガーを握る手は震え、取り落としそうになるのを堪える。



 そして、無駄だと分かっているが、構えを崩さないように、恐怖に染まらぬように気を張る……が



 目の前に広がる光景を見てダガーを握る手が下がる




 この光景を言葉にするのならこうだろう…






 「クソが!三人持ってかれた!!」


 「なんだ!?このデカブツは!!恐ろしく素早いz…!?(ドカッ!!メキャメキャッ!!)グェハッ!?…ぇ?(グチャ!!!!)」

 
「おい!なんで支援担当のお前が踏み潰されてんだよ!!クソ!!!やりやがったなデカブt……ぁれ??なんで俺の腹に…(メリメリメリッ!!)グッ!?ギャァァアアアアア!!!!!!離せ!!離せぇぇぇえええええ!!!!嫌だ!!嫌だぁああああ!!!!(ブチィッ!!)ガハッ…」




    それは蹂躙。


 それは虐殺。


 それは血の海。


 それは死屍累々。


 阿鼻叫喚の後の地獄絵図


 
 “それ” は全体重をのせ、上から振り下ろした前足の鋭い爪で男の体を切り刻みながら男を地面に叩きつけ、そのまま男の頭を押し潰す。

 もう一人の男はクロスボウを持った男で、予想以上に速い “それ” に驚き、クロスボウを振り回すが、腹部に強い圧迫と激痛が襲う。

 そこを見れば、後ろから腹部に噛みつく巨大な頭と嘲笑うかのようにこちらを見る赤黒い目。

 そして遊んでいるかのようにゆっくりと噛みつく強さを増していき、男の腹部の八割を噛み切り、男だったものに興味を失ったのか、前足で横に吹き飛ばし木に叩きつける。




 もっと暴れたい

 
 もっと食いたい


 もっと遊びたい


 残っている餌はあるか

 
 まだ動く玩具はあるのか




 そう語るようにゆっくりと振り向き、一人残った男……ではなく、


 足に怪我を負い逃げられない少女と、武器は持っているが、必死にあげようとしても恐怖でそれを上げられない私…


 狙うなら楽に狩れて、危険もない玩具が良いだろう…しかもそれが二つあるのだ…標的にされるのは自然だろう。


 「…今のうちに……!?クソが!!」


 しかし、男の方も逃すつもりは無いようで、しっかりと男も正面に捉えており、三人をその血走らせた目に映していた。



グオオオオオオォォォォォォ!!!!



 そして叫び声と共に威圧感が増す。






 来る!!!!




 逃げられないのは分かってる…なら!!

 
 たとえここで死ぬとしても


 「相打ち覚悟で最後まで争ってやる!!私はお前の玩具でも、餌でも無いぞ!!!!」



 無理矢理叫び、気持ちを持ち直す。


 ダガーを握り直し、再び構える。


 そしてヤツは姿勢を低くし、地面を蹴り飛ばすようにこちらに飛び掛かるように突進を開始した時…



 
 ゴォォォという風を切り裂く音が聞こえ、その音は急速にこちらに近付いているかのように大きくなっていく。

 
 だが目の前から迫る脅威から目を離すことは出来ない。全神経をその脅威へと向けているためその音は余計な情報だと脳内で処理し、切り捨てる。

 そしてヤツが前脚をこちらに振り下ろすタイミングで、ダガーを振りかぶろうとした時




 
 






 あたり一面に広がるように砂埃が高く舞い上がり、強烈な衝撃波と風が真正面から押し寄せてきた。

 幸い、重心を低くしていた為吹き飛ばされずにすみ、少女も私が咄嗟に手を掴んだこともありお互い吹き飛ばされる事はなかった。


 だが衝撃波をもろに喰らった為、脳は揺れ、内臓という内臓全てが揺さぶられるような感覚に襲われる。視界が激しく揺れ、吐き気にも襲われる。


 それでも何が起こったのか、アイツはどうなったのかと吐き気に耐えながらも砂埃の中で目を凝らす。



 そして砂埃が徐々に収まって来た時。



 それの姿が、いまだ揺れる視界に飛び込んできたのだった。



 砂埃の隙間から差し込む陽の光を反射するほどの綺麗な銀の鱗に包まれた大きくがっしりとした胴体。背中から生えている大きな翼は相手を威圧するかの如く大きく広げられており、綺麗なライトブルーの翼膜が淡く光り、存在感を醸し出している。

 胴体から後ろに伸びる尾はすらりと長く、尾の先はまるで鞭のように鋭く、しなやかなものであり、首には厚い鱗に覆われており、まるで鎧を纏っているかのようなものになっている。

 頭はゴツゴツとしておらず、すっきりとした骨格であり、鼻の後ろから伸びる髭のようなものが空中にたなびいており、ツノは真っ白であり、真っすぐなツノではなく、鹿のツノのように枝分かれしている。

 そして目は後ろ姿という事もあり、初めは見えなかったが、こちらの視線に気付いたのか首を少し捻り、横目でこちらをその瞳に映す。

 その瞳の虹彩は紅く、瞳孔は鰐の目のように縦に伸びていた。


 
 その吸い込まれそうな瞳に自身が映った瞬間、背中に冷たいものが走り、本能が叫ぶ。


 
 
 “こいつとは戦うな”




 と…



 それだけが頭の中を支配する。


 体を動かそうにも何かに縛られているかのようにピクリとも動かない身体。

 急速に下がっていく体温

 耳の中で先程よりも激しく鳴り響く心臓の鼓動


 

 やっばり私はここで死ぬのか…

 ダガーが手元にあれば…いや…あっても此奴には効かないだろうな…

 ああ…死ぬ前にもっとお腹いっぱい食べたかったな…

 …そう思うとロクな生活してなかったなぁ…というかなんでこんな時までこんな気持ちが出てくるんだろう…
 





 ………………。


 
 ………?






 そんな事しか出てこない自身の頭を恨めしく思っていたのだが…あることに気付いた。





 …




 
 そう、こちらを襲うつもりなら私とこの女の子は今頃は死んでいるだろう。だが私たちはまだ生きている…


 私が疑問に思った時、目の前にいた銀の…ドラゴン?が何かに気付いたかのようにこちらに向けていた視線を前に向けた。数メートル前に先程の風圧で吹き飛ばされた巨大なドス黒い瘴気を纏ったアイツがムクリと体制を立て直しているのが見えた。
 
 どうやら獲物を横取りされたと思っているのか顔の表情が怒りに染まっており、私の目の前にいる銀のドラゴンを睨み付け、重苦しい殺気を放っている。

 
 しかし銀のドラゴンは歯牙にも掛けない様子で平然としている。寧ろ、「攻撃して来ないのか?」と語るように翼をたたみ、瞬時に空へ回避できない状態へと自ら行動した。

 奴はそれを見て舐められていると分かったのか、更に殺気を強く放ち、目は更に充血させ、額に青筋を浮かべ今にも飛びかからん勢いで吐く息を荒くし、大量の瘴気を更に周囲に撒き散らす。

 だが奴は息がし辛くなるほどの瘴気の量だと言うのにどこか涼しげな顔をしている銀のドラゴンを見て、ついに我慢出来なくなったのか悍しいおぞま唸り声を上げながら銀のドラゴンに飛び掛かった。
























ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 ※ 本編に関係ありませんが少し一言

 はい!どうも信濃です!という訳でまず初めに、投稿遅れました…本当に申し訳ありません…


そしてお気に入り登録者数20人達成しました!!本当にありがとうございます!!(´;ω;`)

これからも頑張りますのでよろしくお願いします!!\\\\٩( 'ω' )و ////
 
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