<続編>アテンションプリーズ!ガラポンの特賞は異世界でした!?~アオイ18歳に若返ったので、異世界でエンジョイしたいと思います!~

三星

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若返ったので、学園ライフをエンジョイしたい!<前編>

7:これもまた、罰 ☆

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「ううっ……ヒドイ!学園内であんなことするなんて!!」

「ふふふ。アオイが『覚悟がある』と言ったのですよ?
 少しだけ約束を破りましたが、アオイも痛がっていたのは始めだけで、後半は『だんだん気持ち良くなってきたからもっとして』と自分から求めてきたじゃないですか。それにあなたの啼き声があまりに可愛いらしくて、つい私もしつこく虐めてしまいました」

「わーーわーーー!!!啼いてないっ!泣いただけっ!!ちょっと!その言い方どうにかならないの?保健室でもそういう言い回しで言葉攻めしてきて!!そんなの誰かに聞かれたら恥ずかしくて、もう学園に来れないじゃない!」

「おや、なんのことでしょう?一体なにがどういう風にアオイには聞こえたのですか?それに学園に来なくていいのでしたら、私は今すぐ辞表を出してきますよ。そうしたら、また二人っきりで過ごせますね」

「いや、待て待て待て~い!それくらい恥ずかしかったっていう例えでしょうが!すぐに結論出すな、早まるなー」

「はぁ…それにしても、あなたが『心配掛けない』と言った時は、決まって何か起きている気がするのですけど?もはやフラグか何かなのでしょうか……?生きた心地がしないので、あまり心配かけないで下さいね。
 特に『味見』や『食べさせて』という言葉の罠には注意ですよ。テストに出しますからね」

「言葉の、罠……?それって、たいていルティが……」
「私が……なにか?」

「イエ、何デモ アリマセン。
 でもさ、お腹空いている時に、食べ物の匂いは反則じゃない?」
 

 私なんて、店の出入り口付近にいる焼き鳥屋さんを見ると、匂いに誘われて、フラフラと足が向いちゃってさぁ。口が勝手に「3本下さい!」とか言っちゃうんだよねぇ。
 あれは空腹のときに近づいちゃいけないやつだよって思ってるんだけどさ、抗えないっていうか?まず絶対通る入り口付近にいるってのがまた憎いよねぇ。そう考えたらあれも罠にかかったようなようなもの…


「……アオイ?身をもってしても、まだ理解できませんでしたか?私は別にいいのですよ?
 終わった後の余韻で、アオイの腰が砕けるほどの口づけを私がしてしまったので、仕方なく介抱して、こうして抱き上げて帰っているというのに……伯父上の屋敷で、今度は私が下になって、アオイに動いてもらいましょうか?」


 オイ、だから言い方な?あなたがしたのは、ボキボキやるタイプのイタ気持ちいいですから!!主語に『整体』って必ずつけて話せよっ!!
 そして整体までうまいってどゆこと?ほぐれ過ぎにもほどがあるっての。肩が軽~い!
 

 口づけはさ、ほら『一体なにがあったかと生きた心地がしなかったのですから…』なんて目を潤ませて言うから、私も感極まっちゃったっていうか……?
 ええ、キスが気持ち良かったのは認めますよ!!


「もうっ!『アジミ・タベサセテ』は言葉の罠!忘れません!一生、忘れませんっ!!」
「チュッ、宜しいですよ。アオイは賢いので、もう忘れませんね?」


 普段は嬉しいデコチューすらも、今は何かの呪詛を埋め込まれたような気分だ……っていうか本当にルティならできそうで怖い。おでこに【呪】って文字入ってないよね?


「忘れません、ルティーチャー!」
「ふふ。ルティーチャー?なんです?それ」


 恋人になる前は、当然ここまではしてこなかったのに、今までは相当な我慢をしていたということなのだろうか?
 これはもし仮に、魔法誓約書を書いて結婚した場合なんかは落ち着くのか?それとも元々嫉妬深い性格なのだろうか??
 

 『とりあえず試しに結婚してみっか!』なんてことには絶対ならないし……
 少なくとも、魔法誓約書は細かい字の部分までよく読まないと。『※1』とか文章の脇にあるやつなんて特に怪しいよね……それにルティなら、あぶり出しとかもやりかねない。
 
 もしも男性に話しかけただけで、相手が消されるとかあったら大変だし。道を尋ねたり、「その消しゴム拾ってー」とかも気軽に言えなくなるよね
 

 なんてことだ、、、結婚って相手だけではなく、その他の異性の人生まで背負うものだったとは知らなかった……どうりで前世では結婚できないわけだ。
 
 結婚って深いわぁ、既婚者の方って尊敬に値するね。『結婚は墓場だ』って昔聞いた名言、あの『墓場』の本当の意味ってあれかね、消された人たちの墓が増えていくっていう意味だったり……さすがにそれはないよねぇ?
 ……いや、ないってぇ~…ない、でしょ?


 学生婚だけは絶対しないでおこう……女子高じゃない時点で会話なしで卒業までなんて無理だしね。
 ルティは嫉妬深くとも、ヤンデレ気質まではないと思うんだけどなぁ……


「アオイ、今なにか良くないことを考えていますね?」
「ひぃぃっ!ち、違うよ!ルティのことを考えていただけだよ!!」



 ドキドキドキドキ………
 あぁ、この胸の高鳴りは恋なのか、恐怖からなのか……いや、恋だと思いたいし、信じたい


 

 最後の砦である『結婚』だけは絶対に流されてしちゃいけない!と真剣に考えた日となった



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