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本編
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薄暗くても見えてしまう筋肉質な体に、俺は視線をさ迷わせる。どういう反応をすれば良いのか分からず、ただ固まっていた。
体を屈めた明が、俺の首筋に顔を近づかせる。肌に息が触れて、思わず肩が揺れた。
「あげた香水使ってくれてるんだね、嬉しい」
鼻を擦り寄せてきた明は、そのまま息を吸い込む。明に言われてようやく、自分も香水をつけていたことを思い出した。
明からいつも良い匂いがするのが不思議で、最近では風呂のあとも軽く首につけみることにしていた。
「せっかく貰ったし……それに、この匂い好きなんだ、俺」
「うん、良い匂いだよね」
清潔感のある香りの中に、少しスパイシーさも含んでいる。まさにAKIのイメージぴったりな香りに包まれると、自分がいつもより特別になれた気がした。
明が使っている香水も同じブランドだからか、ふたつの香りが混ざりあっても嫌な刺激にはならない。
しかし、充満する混ざりあった香りで、余計今の状況を生々しく感じた。
「そういえばあのCM撮る時、演出で他の人に触らないとでさ。成海くん以外を触るのが嫌だったから最初は上手くいかなくて……」
「あぁ、そういえば、結構きわどい感じだったよな」
「うん。だから成海くんを想像して乗り切ったんだけど、そうしたら今度は勃っちゃって困ったよ。まぁ気づかれなかったみたいだからよかったけど」
「え……、は?」
明が何を言っているのか、理解するのに数秒かかった。ようやく意味がわかると、恥ずかしさで顔が火照る。
あのCMはキスができそうなくらいの距離で見つめ合いながら、二の腕や首を撫でるセクシーなものだった。大人っぽいAKIも良いなぁなんて見ていたけど、まさか自分を想像していたなんて。
「こんなふうに、成海くんに触れるのを想像してた」
「うわっ」
まだ処理しきれないうちに、シャツの中に熱い手が侵入してくる。手のひらが肌を撫で付けながら、シャツを押し上げた。
素肌を晒した俺の上で、明はぎらぎらと目を光らせる。強く求められていることに、腹の奥がきゅっと縮んだ。
「成海くん……」
「っ」
降ってきた唇に、呼吸が奪われる。さっきとはうって変わって強く吸いつかれ、唇を舌で舐められた。
唇の割れ目から、ぬるりと舌が入ってくる。口内を乱されると同時に、胸の先端を弾かれた。
「っ、んっ」
激しいキスにぼんやりとしながら、胸の先端を摘まれ、弾かれる度に、俺は体を小さく震わせる。
思わずもれる短い声に、顔を離した明は満足気に笑った。
「成海くん、ちゃんと気持ち良い?」
「ん、……っ、わかん、ない」
「そっか。じゃあもうちょっと続けてみよっか」
「あっ、んんっ」
体の位置をずらした明は、赤い舌を垂らす。乱れた息を整えながら眺めていると、俺に見せつけるかのように、ゆっくりと胸を舐めた。
左は指先で軽く引っかかれ、右は生ぬるい舌が這い、ちゅぱちゅぱと吸い付かれる。
あまりに羞恥心を煽る状況に、恥ずかしく思いながらも甘い声をもらし続けた。
「あ、あっ……これ、恥ずかしい、明」
「うん。でもちょっとだけ我慢しよう? ね?」
まるで子供に言い聞かせるかのような口調。恥ずかしさがキャパオーバーした俺は、もう全部明に任せようと、ようやく力を抜いた。
体を屈めた明が、俺の首筋に顔を近づかせる。肌に息が触れて、思わず肩が揺れた。
「あげた香水使ってくれてるんだね、嬉しい」
鼻を擦り寄せてきた明は、そのまま息を吸い込む。明に言われてようやく、自分も香水をつけていたことを思い出した。
明からいつも良い匂いがするのが不思議で、最近では風呂のあとも軽く首につけみることにしていた。
「せっかく貰ったし……それに、この匂い好きなんだ、俺」
「うん、良い匂いだよね」
清潔感のある香りの中に、少しスパイシーさも含んでいる。まさにAKIのイメージぴったりな香りに包まれると、自分がいつもより特別になれた気がした。
明が使っている香水も同じブランドだからか、ふたつの香りが混ざりあっても嫌な刺激にはならない。
しかし、充満する混ざりあった香りで、余計今の状況を生々しく感じた。
「そういえばあのCM撮る時、演出で他の人に触らないとでさ。成海くん以外を触るのが嫌だったから最初は上手くいかなくて……」
「あぁ、そういえば、結構きわどい感じだったよな」
「うん。だから成海くんを想像して乗り切ったんだけど、そうしたら今度は勃っちゃって困ったよ。まぁ気づかれなかったみたいだからよかったけど」
「え……、は?」
明が何を言っているのか、理解するのに数秒かかった。ようやく意味がわかると、恥ずかしさで顔が火照る。
あのCMはキスができそうなくらいの距離で見つめ合いながら、二の腕や首を撫でるセクシーなものだった。大人っぽいAKIも良いなぁなんて見ていたけど、まさか自分を想像していたなんて。
「こんなふうに、成海くんに触れるのを想像してた」
「うわっ」
まだ処理しきれないうちに、シャツの中に熱い手が侵入してくる。手のひらが肌を撫で付けながら、シャツを押し上げた。
素肌を晒した俺の上で、明はぎらぎらと目を光らせる。強く求められていることに、腹の奥がきゅっと縮んだ。
「成海くん……」
「っ」
降ってきた唇に、呼吸が奪われる。さっきとはうって変わって強く吸いつかれ、唇を舌で舐められた。
唇の割れ目から、ぬるりと舌が入ってくる。口内を乱されると同時に、胸の先端を弾かれた。
「っ、んっ」
激しいキスにぼんやりとしながら、胸の先端を摘まれ、弾かれる度に、俺は体を小さく震わせる。
思わずもれる短い声に、顔を離した明は満足気に笑った。
「成海くん、ちゃんと気持ち良い?」
「ん、……っ、わかん、ない」
「そっか。じゃあもうちょっと続けてみよっか」
「あっ、んんっ」
体の位置をずらした明は、赤い舌を垂らす。乱れた息を整えながら眺めていると、俺に見せつけるかのように、ゆっくりと胸を舐めた。
左は指先で軽く引っかかれ、右は生ぬるい舌が這い、ちゅぱちゅぱと吸い付かれる。
あまりに羞恥心を煽る状況に、恥ずかしく思いながらも甘い声をもらし続けた。
「あ、あっ……これ、恥ずかしい、明」
「うん。でもちょっとだけ我慢しよう? ね?」
まるで子供に言い聞かせるかのような口調。恥ずかしさがキャパオーバーした俺は、もう全部明に任せようと、ようやく力を抜いた。
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