2 / 93
Sister's Gemini
しおりを挟む
千歳と妹達の部屋は家の2階にあり、1階の居間では母親である長門 楓(ながと かえで)が千歳と妹達の朝食の準備をしている。
さきほど千歳を起こした妹、長門 紅葉(ながと もみじ)も母親を手伝っているようである。
「おはようお母さん」
千歳が母親に朝の挨拶をするとコーヒーを飲むか聞かれたので、『お願い』と返事をして千歳が椅子に座り伸びをしていると居間の扉が開いて女の子があくびをしながら入ってくる。
女の子は千歳の向かいに座ると、千歳と同じように伸びをしながらまたひとつあくびをする。
「おはよう青葉ちゃん、眠そうだね」
「おはようおにぃ・・・ん~と寝てたらね、紅葉ちゃんに起こされたの」
千歳のもう1人の妹である長門 青葉(ながと あおば)は目を半開きで首もかっくんかっくんと揺らしながらまだ寝惚けているような声で話す。
そこへ紅葉が氷とコーヒーが入ったコップを2人の前に1個ずつ置いていく。
「お兄ちゃんはもちろんだけど、青葉ちゃんだって明日一緒に入学式なんだから。ちゃんと早く起きることを意識しないと寝坊しちゃうよ」
そう言いながら青葉のコップに入っているコーヒーにミルクと砂糖を入れてかき混ぜてあげている紅葉、この2人は双子で顔は瓜二つで声まで一緒なのだが性格が正反対だ。
「私は寝坊しても間に合うもん」
「そういう問題じゃないの、もう・・・」
紅葉は『やれやれ』といった感じのため息をつくと、キッチンに戻りお盆に朝ごはんが盛られた皿を載せてそれを持ってくる。
そして千歳と青葉の前にトーストとベーコンエッグが乗った皿を置くと自分も椅子に座り、挨拶をして食べ始めると青葉も一緒に食べ始めたが千歳は『おや?』と声を出す。
「このベーコンエッグは・・・もしかして紅葉ちゃんが?」
「うん、今まではお母さんに作ってもらってるだけだったから教えてもらったの、トーストに乗っけやすいように作ったんだけど・・・」
紅葉が頬を赤らめながら言うと、千歳は紅葉の言うようにベーコンエッグトーストの上に乗せて一口齧りもぐもぐと食べる。
「美味しいよ、よく出来てるじゃん」
笑顔で食べ進める千歳の言葉を聞き、紅葉は一瞬安堵の表情を浮かべ満足気な微笑みを浮かべる。
「お、おにぃ・・・夜は私が作ってみるから食べてみてくれる?」
「いいよー、いくらでも食べてやる」
千歳にそう言われ満面の笑みを浮かべる青葉、多分後で母親に教えてもらうのだろう。
千歳の妹達である双子姉妹は姉妹仲良く、姉妹揃って兄の千歳を慕っている。
姉である紅葉は小学生の頃から成績優秀で模試や試験でも1位の常連であり、所属していた美術部での作品も最優秀賞の物ばかりである。
妹である青葉もスポーツ万能で所属していた陸上部では中学1年生からレギュラー入りし、表彰台の常連であった。
そんな2人は先述の通り顔が瓜二つ、声まで一緒ということで髪型を変えなければ見分けがつかないほどであった。
『勉強ができる方』 『運動ができる方』
中学では2人をそんなふうに言う生徒もいた。
小学生の頃、見分けがつくよう別々にしていたお互いの髪型を取り替え、お互い入れ替わりで名乗るという悪戯をしていた時、同級生や教師などの周囲の人間は騙せたが千歳にはすぐ見抜かれた。
2人ともお互いの得意な分野の良い高校に行けるのだが『家から近い』ことや『兄と同じ高校がいい』ということで2人とも千歳と同じ高校に受験し合格、明日から千歳の後輩になるのだ。
さきほど千歳を起こした妹、長門 紅葉(ながと もみじ)も母親を手伝っているようである。
「おはようお母さん」
千歳が母親に朝の挨拶をするとコーヒーを飲むか聞かれたので、『お願い』と返事をして千歳が椅子に座り伸びをしていると居間の扉が開いて女の子があくびをしながら入ってくる。
女の子は千歳の向かいに座ると、千歳と同じように伸びをしながらまたひとつあくびをする。
「おはよう青葉ちゃん、眠そうだね」
「おはようおにぃ・・・ん~と寝てたらね、紅葉ちゃんに起こされたの」
千歳のもう1人の妹である長門 青葉(ながと あおば)は目を半開きで首もかっくんかっくんと揺らしながらまだ寝惚けているような声で話す。
そこへ紅葉が氷とコーヒーが入ったコップを2人の前に1個ずつ置いていく。
「お兄ちゃんはもちろんだけど、青葉ちゃんだって明日一緒に入学式なんだから。ちゃんと早く起きることを意識しないと寝坊しちゃうよ」
そう言いながら青葉のコップに入っているコーヒーにミルクと砂糖を入れてかき混ぜてあげている紅葉、この2人は双子で顔は瓜二つで声まで一緒なのだが性格が正反対だ。
「私は寝坊しても間に合うもん」
「そういう問題じゃないの、もう・・・」
紅葉は『やれやれ』といった感じのため息をつくと、キッチンに戻りお盆に朝ごはんが盛られた皿を載せてそれを持ってくる。
そして千歳と青葉の前にトーストとベーコンエッグが乗った皿を置くと自分も椅子に座り、挨拶をして食べ始めると青葉も一緒に食べ始めたが千歳は『おや?』と声を出す。
「このベーコンエッグは・・・もしかして紅葉ちゃんが?」
「うん、今まではお母さんに作ってもらってるだけだったから教えてもらったの、トーストに乗っけやすいように作ったんだけど・・・」
紅葉が頬を赤らめながら言うと、千歳は紅葉の言うようにベーコンエッグトーストの上に乗せて一口齧りもぐもぐと食べる。
「美味しいよ、よく出来てるじゃん」
笑顔で食べ進める千歳の言葉を聞き、紅葉は一瞬安堵の表情を浮かべ満足気な微笑みを浮かべる。
「お、おにぃ・・・夜は私が作ってみるから食べてみてくれる?」
「いいよー、いくらでも食べてやる」
千歳にそう言われ満面の笑みを浮かべる青葉、多分後で母親に教えてもらうのだろう。
千歳の妹達である双子姉妹は姉妹仲良く、姉妹揃って兄の千歳を慕っている。
姉である紅葉は小学生の頃から成績優秀で模試や試験でも1位の常連であり、所属していた美術部での作品も最優秀賞の物ばかりである。
妹である青葉もスポーツ万能で所属していた陸上部では中学1年生からレギュラー入りし、表彰台の常連であった。
そんな2人は先述の通り顔が瓜二つ、声まで一緒ということで髪型を変えなければ見分けがつかないほどであった。
『勉強ができる方』 『運動ができる方』
中学では2人をそんなふうに言う生徒もいた。
小学生の頃、見分けがつくよう別々にしていたお互いの髪型を取り替え、お互い入れ替わりで名乗るという悪戯をしていた時、同級生や教師などの周囲の人間は騙せたが千歳にはすぐ見抜かれた。
2人ともお互いの得意な分野の良い高校に行けるのだが『家から近い』ことや『兄と同じ高校がいい』ということで2人とも千歳と同じ高校に受験し合格、明日から千歳の後輩になるのだ。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
妻からの手紙~18年の後悔を添えて~
Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。
妻が死んで18年目の今日。
息子の誕生日。
「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」
息子は…17年前に死んだ。
手紙はもう一通あった。
俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。
------------------------------
覚悟は良いですか、お父様? ―虐げられた娘はお家乗っ取りを企んだ婿の父とその愛人の娘である異母妹をまとめて追い出す―
Erin
恋愛
【完結済・全3話】伯爵令嬢のカメリアは母が死んだ直後に、父が屋敷に連れ込んだ愛人とその子に虐げられていた。その挙句、カメリアが十六歳の成人後に継ぐ予定の伯爵家から追い出し、伯爵家の血を一滴も引かない異母妹に継がせると言い出す。後を継がないカメリアには嗜虐趣味のある男に嫁がられることになった。絶対に父たちの言いなりになりたくないカメリアは家を出て復讐することにした。7/6に最終話投稿予定。
断罪まであと10分、私は処刑台の上で「ライブ配信」を開始した〜前世インフルエンサーの悪役令嬢、支持率100%でクズ王子を逆処刑する〜
深渡 ケイ
ファンタジー
断罪まで、あと10分。
処刑台の上で跪く悪役令嬢スカーレットは、笑っていた。
なぜなら彼女は――
前世で“トップインフルエンサー”だったから。
処刑の瞬間、彼女が起動したのは禁忌の精霊石。
空に展開された巨大モニターが、全世界同時ライブ配信を開始する。
タイトルは――
『断罪なう』。
王子の不貞、聖女の偽善、王家の腐敗。
すべてを“証拠付き・リアルタイム”で暴露する配信に、
国民の「いいね(=精霊力)」が集まり始める。
そして宣言される、前代未聞のルール。
支持率が上がるほど、処刑は不可能になる。
処刑台は舞台へ。
断罪はエンタメへ。
悪役令嬢は、世界をひっくり返す配信者となった。
これは、
処刑されるはずだった悪役令嬢が、
“ライブ配信”で王子と王国を公開処刑する物語。
支持率100%の先に待つのは、復讐か、革命か、
それとも――自由か。
Chivalry - 異国のサムライ達 -
稲田シンタロウ(SAN値ぜろ!)
ファンタジー
シヴァリー(Chivalry)、それは主に騎士道を指し、時に武士道としても使われる言葉である。騎士道と武士道、両者はどこか似ている。強い精神をその根底に感じる。だが、士道は魔法使いが支配する世界でも通用するのだろうか?
これは魔法というものが絶対的な価値を持つ理不尽な世界で、士道を歩んだ者達の物語であり、その中でもアランという男の生き様に主眼を置いた大器晩成なる物語である。(他サイトとの重複投稿です。また、画像は全て配布サイトの規約に従って使用しています)
冤罪で辺境に幽閉された第4王子
satomi
ファンタジー
主人公・アンドリュート=ラルラは冤罪で辺境に幽閉されることになったわけだが…。
「辺境に幽閉とは、辺境で生きている人間を何だと思っているんだ!辺境は不要な人間を送る場所じゃない!」と、辺境伯は怒っているし当然のことだろう。元から辺境で暮している方々は決して不要な方ではないし、‘辺境に幽閉’というのはなんとも辺境に暮らしている方々にしてみれば、喧嘩売ってんの?となる。
辺境伯の娘さんと婚約という話だから辺境伯の主人公へのあたりも結構なものだけど、娘さんは美人だから万事OK。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる