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Abyss
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光が一切届かぬ闇の中、紗奈は彷徨っていた。深淵へと堕ちた意識の中で聞こえた誰かの声、紗奈はその声の言う通りに意識を手放した。そして意識が目を覚ますとこの闇の中にいたのである。随分と歩いたような気はするが視界に光が映ることはなかった。
紗奈はその場に座り込むと物思いに耽った。何も無く、誰も居ない。"寂しい"という感情が去来し、紗奈は合わせた両手をギュッと握った。
(久しぶりだな、この真っ暗な感じ・・・)
紗奈はふと幼き頃のことを思い出す。あの頃の紗奈は今のように真っ暗な闇の中にいた。
───お母さんもお父さんも、私を大事に思ってくれているのはわかっていた。でもあの頃の二人の私への態度はどこかよそよそしく、なにか爆弾のような、危険なものを相手にするかのような態度だった気がする。
子供は親の態度に敏感なもので、私は自分が両親を困らせていると思っていた。夜でも電気を点けず、部屋のベッドに寝転びながらふと私は考える。
"私は産まれてきちゃいけなかったのかな・・・"
目から涙が溢れ、それでも両親に心配を掛けたくなくて、声を殺して一人で泣いた。そしてずっとこの静かな闇の中で、一人で死ねたらいいのにと思っていた。
それでも人間は"寂しい"というだけでは死ねなくて、窓から射す陽の光を見た私は悲しくなってしまった。
そこにお母さんがやって来て、涙を浮かべる私を心配してくれた。『怖い夢を見ただけ』と誤魔化したけど、私は心の中でお母さんに謝っていた。
"生きていてごめんなさい───"
"産まれてきてごめんなさい───"
ふとお母さんの後ろを見ると男の子が一人立っていて私のことをじっと見詰めていた。男の子は私のところまで来るとニコッと笑顔を見せてきた。
「一緒に遊ぼう!」
そう言って男の子は私に手を差し伸べてきた。戸惑う私にお母さんは『遊んできなさい』と笑顔で頷く。私がその手を握ると男の子はギュッと私の手を握り返した。そして男の子に手を引かれて外に出た私は陽の光に当たり、爽やかな空気が身体に取り込まれていく。男の子の笑顔に、私の手を握る手のその暖かさに私の心の中にも暖かいものが湧き上がっていくのを感じた。
それが私と長門 千歳、"ちぃちゃん"との出会いだった。
ちぃちゃんと友達になってから、私の心の中の闇はずっと底の方へと沈んでいった。たまに浮き上がってくることもあるけど、ちぃちゃんのことを考えると平気だった。
いつしか私の心の中でちぃちゃんはかけがえのない存在になっていて、ずっと一緒にいたいと思っていた。
───私は・・・ちぃちゃんが大好き。
自分の想いに気づいた時、私の心はあの真っ暗な闇の中から暖かい光のところへと飛び出した。そう思っていた。
けれど、闇は私を手離してはくれなかった。公園でちぃちゃんと遊んでいる時、見たことも無いものが私たちの前に現れた。
ソレは大きな爪を振るうとちぃちゃんの身体を切り裂き、悲鳴をあげながら倒れたちぃちゃんの身体からはたくさんの血が流れた。それなのにちぃちゃんは私を心配させないように笑いかけてくれる。私は咄嗟にちぃちゃんの身体の上に覆いかぶさると目の前に立っているものを精一杯睨みつけた。
するとソレはどういうわけかなにかに怯えながら立ち去っていった。それでもちぃちゃんの傷は治らなくて命の鼓動が弱まっていくのを感じる。
"どうして、なんで私も殺してくれなかったの。ちぃちゃんがいなくなったら、私はひとりぼっちだ。あの闇の中で、また───!"
絶望感と共に私の心の底に沈んでいた闇が浮き上がってくる。私は寂しくなってちぃちゃんの身体にしがみつきながら眼をギュッと閉じた。
───その子を助けたいか?
するとどこからか声が聞こえてくる。私は眼を閉じたまま強く頷いた。
───ならば、お前は眠っているといい。次にお前が目を覚ます頃には、またその子と遊べるぞ。
私は『神様が助けに来てくれた!』と喜んでその声の言う通りに眠りについた。心地よい静寂と一緒に真っ暗な闇の中で私はちぃちゃんのことを考える。前はあんなにも怖かった暗闇も、ちぃちゃんがいれば平気だった。
暗闇の中に一筋の光が射し込んだ。その光は私とちぃちゃんが初めて出会った日に浴びた、陽の光と同じような暖かさがあった。
私が光に手を差し伸ばすと暗闇は光に照らされて再び底へと沈んでいき、目の前には大きな扉が現れる。私は暖かさと安心感に包まれながらノブに手をかけて扉を押し開いた。
目を覚ますと視界には見慣れない天井が映った。私が起き上がると傍で寝ていたお母さんも起きて泣きながら私を抱きしめる。
昼過ぎになっても帰って来ず、心配したお母さんが公園に探しに来ると私とちぃちゃんの二人が噴水の前で倒れていたらしい。ちぃちゃんの服には血が滲んでいて、お母さんはすぐに救急車を呼んだんだとか・・・
私はすぐお母さんにちぃちゃんの事を尋ねた。一緒にこの病院に運ばれ、まだ目を覚ましていないが命に別状はないらしい。
公園で起こったことを話そうと思ったけど、涙で濡れたお母さんの顔を見て私はもらい泣きして話せなかった。
ちぃちゃんが寝てるベッドの所に行くと、アレに切り裂かれた傷も無いようでただ寝息をたてて気持ち良さそうに眠っている。
『神様が千歳くんを助けてくれた』
安心した私の眼からは涙がいっぱい溢れてきて、私のことを守ってくれたちぃちゃんの事はとても愛おしく思えた。
「ありがとう、千歳くん───」
そう呟いて私は、ちぃちゃんと唇を重ねた。これからも、ずっと、私は彼だけを愛してる。
だから、またちぃちゃんはこの闇の中から私を連れ出してくれる。私は、ちぃちゃんを信じてるから・・・。
─────
───
─
座り込む紗奈のもとに突如として白銀色の光が射し込む。紗奈がバッと顔を上げるとそこには千歳が立っていた。紗奈と顔を合わせ、千歳はニコッと微笑む。
「迎えに来たよ、紗奈ちゃん」
そう言って千歳が手を差し伸べると紗奈は千歳と初めて会った日のことを思い出し、満面の笑みを浮かべながら千歳の手をギュッと握った。
「うん!」
嬉し涙を流しながら紗奈が頷くと千歳は紗奈の身体を抱き寄せた。紗奈も飛び込むかのように千歳と身体を密着させ、二人は抱擁を交わす。そして白銀色の光が広がると暗闇を切り裂き、二人の前には大きな両開きの扉が姿を現した。
紗奈はその場に座り込むと物思いに耽った。何も無く、誰も居ない。"寂しい"という感情が去来し、紗奈は合わせた両手をギュッと握った。
(久しぶりだな、この真っ暗な感じ・・・)
紗奈はふと幼き頃のことを思い出す。あの頃の紗奈は今のように真っ暗な闇の中にいた。
───お母さんもお父さんも、私を大事に思ってくれているのはわかっていた。でもあの頃の二人の私への態度はどこかよそよそしく、なにか爆弾のような、危険なものを相手にするかのような態度だった気がする。
子供は親の態度に敏感なもので、私は自分が両親を困らせていると思っていた。夜でも電気を点けず、部屋のベッドに寝転びながらふと私は考える。
"私は産まれてきちゃいけなかったのかな・・・"
目から涙が溢れ、それでも両親に心配を掛けたくなくて、声を殺して一人で泣いた。そしてずっとこの静かな闇の中で、一人で死ねたらいいのにと思っていた。
それでも人間は"寂しい"というだけでは死ねなくて、窓から射す陽の光を見た私は悲しくなってしまった。
そこにお母さんがやって来て、涙を浮かべる私を心配してくれた。『怖い夢を見ただけ』と誤魔化したけど、私は心の中でお母さんに謝っていた。
"生きていてごめんなさい───"
"産まれてきてごめんなさい───"
ふとお母さんの後ろを見ると男の子が一人立っていて私のことをじっと見詰めていた。男の子は私のところまで来るとニコッと笑顔を見せてきた。
「一緒に遊ぼう!」
そう言って男の子は私に手を差し伸べてきた。戸惑う私にお母さんは『遊んできなさい』と笑顔で頷く。私がその手を握ると男の子はギュッと私の手を握り返した。そして男の子に手を引かれて外に出た私は陽の光に当たり、爽やかな空気が身体に取り込まれていく。男の子の笑顔に、私の手を握る手のその暖かさに私の心の中にも暖かいものが湧き上がっていくのを感じた。
それが私と長門 千歳、"ちぃちゃん"との出会いだった。
ちぃちゃんと友達になってから、私の心の中の闇はずっと底の方へと沈んでいった。たまに浮き上がってくることもあるけど、ちぃちゃんのことを考えると平気だった。
いつしか私の心の中でちぃちゃんはかけがえのない存在になっていて、ずっと一緒にいたいと思っていた。
───私は・・・ちぃちゃんが大好き。
自分の想いに気づいた時、私の心はあの真っ暗な闇の中から暖かい光のところへと飛び出した。そう思っていた。
けれど、闇は私を手離してはくれなかった。公園でちぃちゃんと遊んでいる時、見たことも無いものが私たちの前に現れた。
ソレは大きな爪を振るうとちぃちゃんの身体を切り裂き、悲鳴をあげながら倒れたちぃちゃんの身体からはたくさんの血が流れた。それなのにちぃちゃんは私を心配させないように笑いかけてくれる。私は咄嗟にちぃちゃんの身体の上に覆いかぶさると目の前に立っているものを精一杯睨みつけた。
するとソレはどういうわけかなにかに怯えながら立ち去っていった。それでもちぃちゃんの傷は治らなくて命の鼓動が弱まっていくのを感じる。
"どうして、なんで私も殺してくれなかったの。ちぃちゃんがいなくなったら、私はひとりぼっちだ。あの闇の中で、また───!"
絶望感と共に私の心の底に沈んでいた闇が浮き上がってくる。私は寂しくなってちぃちゃんの身体にしがみつきながら眼をギュッと閉じた。
───その子を助けたいか?
するとどこからか声が聞こえてくる。私は眼を閉じたまま強く頷いた。
───ならば、お前は眠っているといい。次にお前が目を覚ます頃には、またその子と遊べるぞ。
私は『神様が助けに来てくれた!』と喜んでその声の言う通りに眠りについた。心地よい静寂と一緒に真っ暗な闇の中で私はちぃちゃんのことを考える。前はあんなにも怖かった暗闇も、ちぃちゃんがいれば平気だった。
暗闇の中に一筋の光が射し込んだ。その光は私とちぃちゃんが初めて出会った日に浴びた、陽の光と同じような暖かさがあった。
私が光に手を差し伸ばすと暗闇は光に照らされて再び底へと沈んでいき、目の前には大きな扉が現れる。私は暖かさと安心感に包まれながらノブに手をかけて扉を押し開いた。
目を覚ますと視界には見慣れない天井が映った。私が起き上がると傍で寝ていたお母さんも起きて泣きながら私を抱きしめる。
昼過ぎになっても帰って来ず、心配したお母さんが公園に探しに来ると私とちぃちゃんの二人が噴水の前で倒れていたらしい。ちぃちゃんの服には血が滲んでいて、お母さんはすぐに救急車を呼んだんだとか・・・
私はすぐお母さんにちぃちゃんの事を尋ねた。一緒にこの病院に運ばれ、まだ目を覚ましていないが命に別状はないらしい。
公園で起こったことを話そうと思ったけど、涙で濡れたお母さんの顔を見て私はもらい泣きして話せなかった。
ちぃちゃんが寝てるベッドの所に行くと、アレに切り裂かれた傷も無いようでただ寝息をたてて気持ち良さそうに眠っている。
『神様が千歳くんを助けてくれた』
安心した私の眼からは涙がいっぱい溢れてきて、私のことを守ってくれたちぃちゃんの事はとても愛おしく思えた。
「ありがとう、千歳くん───」
そう呟いて私は、ちぃちゃんと唇を重ねた。これからも、ずっと、私は彼だけを愛してる。
だから、またちぃちゃんはこの闇の中から私を連れ出してくれる。私は、ちぃちゃんを信じてるから・・・。
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座り込む紗奈のもとに突如として白銀色の光が射し込む。紗奈がバッと顔を上げるとそこには千歳が立っていた。紗奈と顔を合わせ、千歳はニコッと微笑む。
「迎えに来たよ、紗奈ちゃん」
そう言って千歳が手を差し伸べると紗奈は千歳と初めて会った日のことを思い出し、満面の笑みを浮かべながら千歳の手をギュッと握った。
「うん!」
嬉し涙を流しながら紗奈が頷くと千歳は紗奈の身体を抱き寄せた。紗奈も飛び込むかのように千歳と身体を密着させ、二人は抱擁を交わす。そして白銀色の光が広がると暗闇を切り裂き、二人の前には大きな両開きの扉が姿を現した。
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