48 / 186
壱章 始まりの街・ステンリア
三十一話、本当にお前はそれでいいのかよ
しおりを挟む
「ごめんね二人共。態々来てもらっちゃって…あ、お茶ね!」
「さんきゅ」
「ありがとう」
今日は何にもない暇な日だったけど、急遽ジャックに呼び出されて、俺達は今スタディアのマスタールーム?らしい場所に居る。あ、お茶美味い。
「えっと、二人はもう次の旅の行き先は決まってるの?」
「ん?別に決まってねえけど、それがどうしたんだよ」
「ほら、ギルドを守ってくれたお礼にボク達も二人の手助けをするって約束したでしょ?だから、準備はしてるんだけど、もうすぐ行くのかなって思って」
あー、成程な。別に手助けとかいいのにな。変に負担になる事やんなくていいんだけど。まっ楽にはなるから有難いんだけどな!!
「それでさ、相談なんだけど」
「ん?どした」
「マキアを一緒に連れて行って欲しいんだ」
ジャックの一言に俺と風華の挙動が止まった。俺は口をあんぐり開けて、風華はティーカップとソーサーを持ったまま固まっていた。無理もないよな!?
「は?え、お前。自分が何言ってるか分かってんのか?第一にギルドの奴とマキアは了承してんのかよ!?」
「そ、それは勿論だよ!ボク達はマキアにいつか、広い世界を見せてあげたいと思ってる。でも…今回の事件で確信した。今のボク達じゃそれは不可能だって」
ジャックの目は、ゆらゆらと揺れていて、悲しそうに顔を伏せた。泣きそうなんだが此奴…
「ボクは…マキアの一番近くにいた筈なのに…守るばかりか守られて…それにこの先二人がまた旅に出てボク達がサポートしてる間にまた輪廻石を狙う奴等が来たらボク達は今度こそ…」
「でも、それとこれとじゃ私達にマキアさんを連れて行って欲しい理由としては不十分だよ」
「うん。分かってるよ。自分の無力さは理解した。でももう一つ思い付いた事があったんだ。マキアには沢山の知識や機能がある。これから更に学習する。でも、此処だけだと、彼女の学習には限界がある」
俺達に目を向けると、ジャックは真っ直ぐに頭を下げた。は?お前何してんの!!?人入って来たら俺達死ぬんだが!?
「マキアの更なる成長と、キミ達をより手厚く手助けする為に」
「…成程な。確かにマキアくらいの奴からしたら、沢山の知識を得る為にこの国一つじゃ小さいわな」
「じゃあ!」
喜んで口を開いたけど、その先はまだ言わせない。何故って?まだ俺のターンだからだよ!!
「お前は本当にいいのかよ。開発者」
「…ッ」
「俺達はお前等全員が了承してんなら連れてくさ。マキアは俺達にとっても力になるし心強いしな。だが、お前はマキアの親だろうが。お前が全力の笑顔と応援で送り出せなきゃ、それはお前がまだ了承してねぇってこった」
親って言うのは大切なんだわ。それが種族違いでも、もう会えなくてもな。
「…五日後にステンリアを発つ予定だ。それまでに俺達は別れの挨拶に回る。最後にまた此処に来るから、その時に答えを聞かせろよ。ちゃんとマキアとお前の気持ちに向き合え。それで出た答えなら、俺達は否定しねぇよ」
「ゆっくり考えて。じゃあまた五日後」
俺達は言うだけ言って部屋から出る。キツく言い過ぎたか??でもやっぱ…親にはさ、笑顔で全力で送り出して欲しいもんじゃん?…俺達には…無かったらけどさ…集落を出て行く時も…この旅に出る時も…大切な家族の姿はさ…それってさ、友達に送り出されても…親の姿が無いのは寂しいんだぜ…?
「さんきゅ」
「ありがとう」
今日は何にもない暇な日だったけど、急遽ジャックに呼び出されて、俺達は今スタディアのマスタールーム?らしい場所に居る。あ、お茶美味い。
「えっと、二人はもう次の旅の行き先は決まってるの?」
「ん?別に決まってねえけど、それがどうしたんだよ」
「ほら、ギルドを守ってくれたお礼にボク達も二人の手助けをするって約束したでしょ?だから、準備はしてるんだけど、もうすぐ行くのかなって思って」
あー、成程な。別に手助けとかいいのにな。変に負担になる事やんなくていいんだけど。まっ楽にはなるから有難いんだけどな!!
「それでさ、相談なんだけど」
「ん?どした」
「マキアを一緒に連れて行って欲しいんだ」
ジャックの一言に俺と風華の挙動が止まった。俺は口をあんぐり開けて、風華はティーカップとソーサーを持ったまま固まっていた。無理もないよな!?
「は?え、お前。自分が何言ってるか分かってんのか?第一にギルドの奴とマキアは了承してんのかよ!?」
「そ、それは勿論だよ!ボク達はマキアにいつか、広い世界を見せてあげたいと思ってる。でも…今回の事件で確信した。今のボク達じゃそれは不可能だって」
ジャックの目は、ゆらゆらと揺れていて、悲しそうに顔を伏せた。泣きそうなんだが此奴…
「ボクは…マキアの一番近くにいた筈なのに…守るばかりか守られて…それにこの先二人がまた旅に出てボク達がサポートしてる間にまた輪廻石を狙う奴等が来たらボク達は今度こそ…」
「でも、それとこれとじゃ私達にマキアさんを連れて行って欲しい理由としては不十分だよ」
「うん。分かってるよ。自分の無力さは理解した。でももう一つ思い付いた事があったんだ。マキアには沢山の知識や機能がある。これから更に学習する。でも、此処だけだと、彼女の学習には限界がある」
俺達に目を向けると、ジャックは真っ直ぐに頭を下げた。は?お前何してんの!!?人入って来たら俺達死ぬんだが!?
「マキアの更なる成長と、キミ達をより手厚く手助けする為に」
「…成程な。確かにマキアくらいの奴からしたら、沢山の知識を得る為にこの国一つじゃ小さいわな」
「じゃあ!」
喜んで口を開いたけど、その先はまだ言わせない。何故って?まだ俺のターンだからだよ!!
「お前は本当にいいのかよ。開発者」
「…ッ」
「俺達はお前等全員が了承してんなら連れてくさ。マキアは俺達にとっても力になるし心強いしな。だが、お前はマキアの親だろうが。お前が全力の笑顔と応援で送り出せなきゃ、それはお前がまだ了承してねぇってこった」
親って言うのは大切なんだわ。それが種族違いでも、もう会えなくてもな。
「…五日後にステンリアを発つ予定だ。それまでに俺達は別れの挨拶に回る。最後にまた此処に来るから、その時に答えを聞かせろよ。ちゃんとマキアとお前の気持ちに向き合え。それで出た答えなら、俺達は否定しねぇよ」
「ゆっくり考えて。じゃあまた五日後」
俺達は言うだけ言って部屋から出る。キツく言い過ぎたか??でもやっぱ…親にはさ、笑顔で全力で送り出して欲しいもんじゃん?…俺達には…無かったらけどさ…集落を出て行く時も…この旅に出る時も…大切な家族の姿はさ…それってさ、友達に送り出されても…親の姿が無いのは寂しいんだぜ…?
0
あなたにおすすめの小説
【㊗️受賞!】神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜
一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m
✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。
【あらすじ】
神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!
そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!
事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます!
仕事繁忙期の為、2月中旬まで更新を週一に致します。
カクヨム(吉野 ひな)様にも投稿しています。
バーンズ伯爵家の内政改革 ~10歳で目覚めた長男、前世知識で領地を最適化します
namisan
ファンタジー
バーンズ伯爵家の長男マイルズは、完璧な容姿と神童と噂される知性を持っていた。だが彼には、誰にも言えない秘密があった。――前世が日本の「医師」だったという記憶だ。
マイルズが10歳となった「洗礼式」の日。
その儀式の最中、領地で謎の疫病が発生したとの凶報が届く。
「呪いだ」「悪霊の仕業だ」と混乱する大人たち。
しかしマイルズだけは、元医師の知識から即座に「病」の正体と、放置すれば領地を崩壊させる「災害」であることを看破していた。
「父上、お待ちください。それは呪いではありませぬ。……対処法がわかります」
公衆衛生の確立を皮切りに、マイルズは領地に潜む様々な「病巣」――非効率な農業、停滞する経済、旧態依然としたインフラ――に気づいていく。
前世の知識を総動員し、10歳の少年が領地を豊かに変えていく。
これは、一人の転生貴族が挑む、本格・異世界領地改革(内政)ファンタジー。
『異世界ガチャでユニークスキル全部乗せ!? ポンコツ神と俺の無自覚最強スローライフ』
チャチャ
ファンタジー
> 仕事帰りにファンタジー小説を買った帰り道、不運にも事故死した38歳の男。
気がつくと、目の前には“ポンコツ”と噂される神様がいた——。
「君、うっかり死んじゃったから、異世界に転生させてあげるよ♪」
「スキル? ステータス? もちろんガチャで決めるから!」
最初はブチギレ寸前だったが、引いたスキルはなんと全部ユニーク!
本人は気づいていないが、【超幸運】の持ち主だった!
「冒険? 魔王? いや、俺は村でのんびり暮らしたいんだけど……」
そんな願いとは裏腹に、次々とトラブルに巻き込まれ、無自覚に“最強伝説”を打ち立てていく!
神様のミスで始まった異世界生活。目指すはスローライフ、されど周囲は大騒ぎ!
◆ガチャ転生×最強×スローライフ!
無自覚チートな元おっさんが、今日も異世界でのんびり無双中!
最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。
MP
ファンタジー
高校2年の夏。
高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。
地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。
しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。
無能と追放された俺の【システム解析】スキル、実は神々すら知らない世界のバグを修正できる唯一のチートでした
夏見ナイ
ファンタジー
ブラック企業SEの相馬海斗は、勇者として異世界に召喚された。だが、授かったのは地味な【システム解析】スキル。役立たずと罵られ、無一文でパーティーから追放されてしまう。
死の淵で覚醒したその能力は、世界の法則(システム)の欠陥(バグ)を読み解き、修正(デバッグ)できる唯一無二の神技だった!
呪われたエルフを救い、不遇な獣人剣士の才能を開花させ、心強い仲間と成り上がるカイト。そんな彼の元に、今さら「戻ってこい」と元パーティーが現れるが――。
「もう手遅れだ」
これは、理不尽に追放された男が、神の領域の力で全てを覆す、痛快無双の逆転譚!
悪役令息、前世の記憶により悪評が嵩んで死ぬことを悟り教会に出家しに行った結果、最強の聖騎士になり伝説になる
竜頭蛇
ファンタジー
ある日、前世の記憶を思い出したシド・カマッセイはこの世界がギャルゲー「ヒロイックキングダム」の世界であり、自分がギャルゲの悪役令息であると理解する。
評判が悪すぎて破滅する運命にあるが父親が毒親でシドの悪評を広げたり、関係を作ったものには危害を加えるので現状では何をやっても悪評に繋がるを悟り、家との関係を断って出家をすることを決意する。
身を寄せた教会で働くうちに評判が上がりすぎて、聖女や信者から崇められたり、女神から一目置かれ、やがて最強の聖騎士となり、伝説となる物語。
生贄にされた少年。故郷を離れてゆるりと暮らす。
水定ゆう
ファンタジー
村の仕来りで生贄にされた少年、天月・オボロナ。魔物が蠢く危険な森で死を覚悟した天月は、三人の異形の者たちに命を救われる。
異形の者たちの弟子となった天月は、数年後故郷を離れ、魔物による被害と魔法の溢れる町でバイトをしながら冒険者活動を続けていた。
そこで待ち受けるのは数々の陰謀や危険な魔物たち。
生贄として魔物に捧げられた少年は、冒険者活動を続けながらゆるりと日常を満喫する!
※とりあえず、一時完結いたしました。
今後は、短編や別タイトルで続けていくと思いますが、今回はここまで。
その際は、ぜひ読んでいただけると幸いです。
異世界転生したらたくさんスキルもらったけど今まで選ばれなかったものだった~魔王討伐は無理な気がする~
宝者来価
ファンタジー
俺は異世界転生者カドマツ。
転生理由は幼い少女を交通事故からかばったこと。
良いとこなしの日々を送っていたが女神様から異世界に転生すると説明された時にはアニメやゲームのような展開を期待したりもした。
例えばモンスターを倒して国を救いヒロインと結ばれるなど。
けれど与えられた【今まで選ばれなかったスキルが使える】 戦闘はおろか日常の役にも立つ気がしない余りものばかり。
同じ転生者でイケメン王子のレイニーに出迎えられ歓迎される。
彼は【スキル:水】を使う最強で理想的な異世界転生者に思えたのだが―――!?
※小説家になろう様にも掲載しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる