双子の世界見聞録〜転生したら生まれた集落で忌子呼ばわりされたからとりま双子の妹と一緒に世界を回ることにした話〜

瑠璃川翡翠

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参章 芸術の国・アーティオン

十二話、優しそうな人だったな!!

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「フウカさん、皆さん。少し来て貰える?マスターに貴方達を紹介するわ」


「あ、はい。大丈夫ですけど…」


「平気よ。きちんとお許しを貰ったわ。着いて来て」


シャーリーの言葉に風華は安心した様に着いて行く。俺達も風華の後ろに続いて、教会の二階に上がるための階段を登る。


「マスター、喜んでいらしたわ。魔術の方が来るのも久し振りなのもあるけれど…マスター、貴女が此処に来てから貴女の魔力を感じて、ソワソワしていたみたいなの」


「そんな距離からわかるもんなのか?」


「マスターの得意魔術は魔術感知だから。普通の人の何倍もマスターは魔力に敏感なのよ」


へぇ…此処の人達、魔力を見てる感じあったけど、そう言うのがあるのか。そういや、キャシーも風華の魔力を見てたっけ…何か関係あんのかな?


「マスター、連れて来たわ」


「入りなさい」


ガチャリと扉が空いて、その先の空間には優しそうな笑みを浮かべた男が立ってた。神父服似合ってんな。


「ようこそ。私はエアル・ニフラム。魔術師を護る会のギルドマスターをしているよ」


「風華です」


「俺は雷葉。こっちがマキアでレオンだ」


マキアがお辞儀をして、レオンが軽く手を振った。てかレオンはずっとマキアに抱っこされてんな。歩きたくない~とか渋ったんだろうけどさ。


「双子とはまた珍しいね。君達は…成程。シャーリー、少し席を外してくれるかい?」


「分かったわ。私は下にいるから、終わったら声を掛けてちょうだい」


「ありがとう」


シャーリーが出て行って、部屋には俺達とエアルが残った。気不味い空気が辺りを包む。


「君達は…御使様だね」


「…!」


「何で!?」


つい大声を上げたけど勘弁して欲しい。魔力見えるって言ってたけど神力も見えんのか!?


「大丈夫、誰にも話したりしない。何人か御使様に会って来ているからね。その時に見えた物と君達から見える物が似ていてね。きっと周りに話して居ないのも理由があるんだろう。此処は魔術師を護る会…それは勿論御使様も含まれるんだ」


「…信用していいのか?」


「勿論だよ。同じ魔術師のよしみだ。私は見る事くらいしか出来ないからね…こんな力でも人を救う為にこのギルドを作った。だか、君達を護らない理由が無いんだ」


…嘘を吐いてる様には見えんけど…でも、疑ってばかりは疲れるもんな。それに、俺が信用しないと、風華達も不安だろうからな!


「…分かった。よろしくな!エアル」


「此方こそ、よろしく頼むよ。そしてようこそ来てくれました。神に愛された子よ。私達が必ず君達を護りましょう」


「…よろしくお願いします」


うん、良い人そうだ!精霊達も拒絶してないしな!何とかなるだろ!!
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