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肆章 氷雪の国・スノーメイル
四話、私も負けたくないから
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「精霊探し…か。それは手伝ってやれないな」
「いえ、気持ちだけで嬉しいです。精霊と心を通じ合わせるのは、私が自分でやらないといけないので…」
「氷の精霊、セルシウスか…噂には聞いた事がある。高貴で気高いそれこそ氷の様な固く美しい意志を持つと。それであれば、ライハを契約者に選ぶ事は無いか」
ヴィクトールさんは相変わらず兄さんと仲悪いみたい。でも、精霊の噂とか出るんだ…少し驚いた。
「だが、何か焦っている様にも見える。何かあったのか?」
「…え」
「ライハはお前をよく見ているが、繊細な変化には気付かない様だからな。親しき者の些細な変化に気が付く事も紳士の嗜みだ。俺で良ければ話を聞こう」
…本当に昔からヴィクトールさんは兄さんでも気が付かないくらいの些細な変化にも気が付くよね…怖いと言うか、凄いと言うか…
「…兄さん、ノームと契約したんです」
「ノームは確か…地の精霊だったな。成程、ライハは三体の精霊と契約しているのか」
「何て言えば良いか、分からないんですけど…兄さんがノームと契約した事は、凄く嬉しいんです。でも…置いて行かれた気がして…」
俯く私をヴィクトールさんは何を言う訳でも無く、私の言葉の続きを待ってくれている。私もちゃんと頭で言葉を組み立てながら口を開く。
「それに何より…今のまま氷の神力を使っていたら、ウンディーネとシルフへの負担が凄く大きいから…セルシウスが私と契約してくれるかは分かりません…でも、私は会ってみたい。私達に力を貸してくれている全ての精霊に会って御礼を言いたいんです」
「そうか…相変わらず、フウカは優しいな」
「そう…でしょうか」
ヴィクトールさんは優しく笑って頷くと、私の頭を撫で始めた。凄く穏やかな表情してる…兄さんと居る時は見た事ないくらいの。
「それに強くなった。攻撃魔法の事もそうだ。それに、ロゼルさんが居なくなっても、お前達はきちんと道を進んだ。到底出来る事じゃないからな。今日まで、沢山の出来事があった事は一部だが知っている。だがそれに負けずにフウカは此処に来て、自分の意思を貫こうとしている。強くなったよ。本当に…ロゼルさんに早く見せたいくらいだ」
「何度もヴィクトールさんの魔術に助けられました。ヴィクトールさんのお陰で…」
「フウカの努力があってこそだ。また俺も魔術を見てやる。ロゼルさんが居ない分、神力も見る事になるが…其処は期待しないでくれ。勘違いされる事が多いが、俺は御使じゃないしな」
「分かってます」
私に釣られてヴィクトールさんも顔を綻ばせた。やっぱり落ち着くし、もっともっと強くならなきゃ…兄さんに守られてばかりじゃダメだって、改めて思ったからね…
「いえ、気持ちだけで嬉しいです。精霊と心を通じ合わせるのは、私が自分でやらないといけないので…」
「氷の精霊、セルシウスか…噂には聞いた事がある。高貴で気高いそれこそ氷の様な固く美しい意志を持つと。それであれば、ライハを契約者に選ぶ事は無いか」
ヴィクトールさんは相変わらず兄さんと仲悪いみたい。でも、精霊の噂とか出るんだ…少し驚いた。
「だが、何か焦っている様にも見える。何かあったのか?」
「…え」
「ライハはお前をよく見ているが、繊細な変化には気付かない様だからな。親しき者の些細な変化に気が付く事も紳士の嗜みだ。俺で良ければ話を聞こう」
…本当に昔からヴィクトールさんは兄さんでも気が付かないくらいの些細な変化にも気が付くよね…怖いと言うか、凄いと言うか…
「…兄さん、ノームと契約したんです」
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「何て言えば良いか、分からないんですけど…兄さんがノームと契約した事は、凄く嬉しいんです。でも…置いて行かれた気がして…」
俯く私をヴィクトールさんは何を言う訳でも無く、私の言葉の続きを待ってくれている。私もちゃんと頭で言葉を組み立てながら口を開く。
「それに何より…今のまま氷の神力を使っていたら、ウンディーネとシルフへの負担が凄く大きいから…セルシウスが私と契約してくれるかは分かりません…でも、私は会ってみたい。私達に力を貸してくれている全ての精霊に会って御礼を言いたいんです」
「そうか…相変わらず、フウカは優しいな」
「そう…でしょうか」
ヴィクトールさんは優しく笑って頷くと、私の頭を撫で始めた。凄く穏やかな表情してる…兄さんと居る時は見た事ないくらいの。
「それに強くなった。攻撃魔法の事もそうだ。それに、ロゼルさんが居なくなっても、お前達はきちんと道を進んだ。到底出来る事じゃないからな。今日まで、沢山の出来事があった事は一部だが知っている。だがそれに負けずにフウカは此処に来て、自分の意思を貫こうとしている。強くなったよ。本当に…ロゼルさんに早く見せたいくらいだ」
「何度もヴィクトールさんの魔術に助けられました。ヴィクトールさんのお陰で…」
「フウカの努力があってこそだ。また俺も魔術を見てやる。ロゼルさんが居ない分、神力も見る事になるが…其処は期待しないでくれ。勘違いされる事が多いが、俺は御使じゃないしな」
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