双子の世界見聞録〜転生したら生まれた集落で忌子呼ばわりされたからとりま双子の妹と一緒に世界を回ることにした話〜

瑠璃川翡翠

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肆章 氷雪の国・スノーメイル

十六話、どうすれば良い

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調査終わって、何件か依頼を終わらせて宿に帰って来た後、風華とヴィクトールが泊まってる宿まで来たんだけど、まだ帰って来て無いらしい。寒いから中で待たせて貰うがな!


「せんせー、マキアとレオンは?」


「レオンが少し嫌な魔力を感じたらしいから、マキアと其処に行ってる。この時間帯なら、ヴィクトールも帰って来てると思ったんだが…彼方は難航中か?」


「かもなー」


いつも精霊と一緒に居るとは言え、竜種を追うなんて初めての経験だもんなあ…風華大丈夫かな…


「んじゃ、前の話の続きするか」


「前の話?」


「フウカの事をちゃんと見てやれって話」


嗚呼、そう言えばそんな話したな。レオンの走り込みがあったから、途中で投げ出したけど。


「お前はお前の御袋が遺してくれたフウカを意地でも守りたい。それは分かった。じゃあ、フウカが強さを求める事はどう思う」


「…それは…風華が決めた事なら応援する…けど、無理はして欲しく無い。体を壊したら元も子もないんだ」


母上は体が弱かった。風華は別に体が弱い訳じゃない…でも…何がきっかけでそうなるか分からない…もし、もし何かの拍子で風華が母上みたいになったら…俺は…


「…ライハ。フウカは強くなろうとしてる。お前も強くなろうとしてる。お前の勝手でフウカの成長を止めたいか?」


「違う…!」


「なら見守れ。兄貴なら、妹の頑張りを認めてやるくらいの気概を見せろ。そんで、フウカが強くなったら、笑って褒めてやれ」


見守る…俺が風華を守る事は、風華にとってもあんまり良く無い事は分かってるし、風華も不満を抱いてるのは知ってる。でも…だけど…


「…イーブルギルドに風華が狙われた時さ、俺は風華を頼ったんだ。俺と風華の相性が悪い相手だったから、位置交換して」


「して…なんだ?」


「戦いが終わって、風華が居る場所に戻ったらさ、死んだみたいにぐったりしてる風華が居たんだよ。結局、魔力切れが原因だったけど…それ見てさ、本当…これからの俺達には死って言うのは割と遠く無いって思った訳」


考えても見ろ。最近世間を騒がせてるイーブルギルドに狙われてるし、最強だと思ってたししょーも行方不明だし…今まであんまり戦闘で苦戦しなかったのに、殺されかけるし…そう思うのも仕方無くね?


「俺じゃ敵わない奴が居るのを知った。だから強くなりたくてせんせー達を探した。それに風華の心を守ってやりたかったから…狙われてるのは俺より彼奴だ。優しくて繊細な彼奴は、本当は殺伐としてる場所なんて嫌いな筈なんだ」


「じゃあ、それはフウカも一緒だな」


「え?」


風華も一緒…?俺とか?何で?って吃驚してる俺をせんせーは笑いながら見てる。


「風華も、そんな強い相手が居るからこそ、お前の足手纏いになりたくなかったんだよ。お前と一緒にいる為に…ま、俺の憶測だけどさ」


せんせーの言葉に言葉を失った。俺は…どうするのが正解なんだよ…
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