44 / 55
第二章
第34話
しおりを挟む
「もぅ、ルーチェ様じゃなくてルーチェでいいのに。」
「…そうですか?なんか、様つけてしまうのですよね。ルーチェがすごいからでしょうか。」
「全くシェリアは褒めるのが上手ね。足は、開きすぎると腰に隙ができるから気をつけて。」
「はい!あ、そうだ。お父様がルーチェさえ良ければ剣を交えて欲しいと言っていましたよ。」
「わかったわ。シェリアは、伯爵様との勝負を見るか休むかしておいてくれると助かるわ。」
「伯爵様、私との剣術の勝負、付き合ってくださいますか?」
と言って、ルーチェは伯爵に木刀を渡した。
「公女様から勝負のお誘い、断るはずないでしょう。むしろ、私がお願いしようと思っておりました。」
と、伯爵が言った。
「それなら良かったです。」
2人は、剣を構え準備をした。
「お先にどうぞ。」
と、ルーチェが言うと伯爵が動き出した。
(さすが第1騎士団副団長ね…。無駄な動きどころか隙もほとんどない。)
と、ルーチェは素早く背後にまわった。
(ひとつ残念なのは、背後にまわられた時の反応速度が遅いことね…。)
ルーチェは剣を勢いよく振り下ろし伯爵の木刀を飛ばした。
勝敗が着くと、伯爵が
「今まで公女様の実力を知らなかったので、チュトラリーの後継者と知った時は正直あまりよく思っていませんでしたが、今日、公女様がこんなにもお優しい方で、こんなにも素晴らしい剣術を身につけていらっしゃるとしれて良かったです。でなければ、あの噂を鵜呑みにするところでした…。」
と、少し申し訳なさそうに言った。
「…噂…?」
と、なんのことか分からずルーチェが聞き返した。
「ご存知ないですか?公女様は地位や権力を都合の良いように使っていると噂になっていました。だからシェリアと公女様が仲がいいと聞いた時はとても驚きましたし、とても不安でした。」
と、伯爵が言った。
「そんな噂が…。全く知りませんでした…。私が言って説得力があるか分かりませんが、私はいざとなれば、陛下、帝国のためにこの命を捧げるつもりです。」
と、ルーチェは、まっすぐ伯爵を見て答えた。
「さすがチュトラリー公爵家の後継者ですね。」
この言葉にルーチェは酷く驚いた。
「ご存知だったのですか?!」
「もちろんです。かなり有名ですからね。」
「有名…、知れ渡るのはかなりはやいですね。」
「序列一位のチュトラリー公爵家の後継者ですよ?皆が関心を持つのも当然ですよ。」
すると、伯爵は
「どんな噂が流れようと、私ジェンド・フロー二ーは公女様をお支えします。ジェンド・フロー二ーの名に懸けて。」
「ありがとうございます。そう言っていただけてとても心強いです。」
「ルーチェそろそろ帰る時間ですよ。」
と、シェリアが声をかけた。
「本当ね。時間が過ぎるのはあっという間ね。」
「外まで送るわ。」
と、シェリアが上着を羽織って言った。
「ありがとう。」
「今日は来てくれてありがとう。凄く楽しかったわ。」
「わたしもよ。良かったら今度公爵邸にもいらして。シェリアならいつでも大歓迎よ。今日は、素敵な時間をありがとう。」
と、ルーチェが言って、馬車に乗った。
空が赤色に染まっていた。
「…そうですか?なんか、様つけてしまうのですよね。ルーチェがすごいからでしょうか。」
「全くシェリアは褒めるのが上手ね。足は、開きすぎると腰に隙ができるから気をつけて。」
「はい!あ、そうだ。お父様がルーチェさえ良ければ剣を交えて欲しいと言っていましたよ。」
「わかったわ。シェリアは、伯爵様との勝負を見るか休むかしておいてくれると助かるわ。」
「伯爵様、私との剣術の勝負、付き合ってくださいますか?」
と言って、ルーチェは伯爵に木刀を渡した。
「公女様から勝負のお誘い、断るはずないでしょう。むしろ、私がお願いしようと思っておりました。」
と、伯爵が言った。
「それなら良かったです。」
2人は、剣を構え準備をした。
「お先にどうぞ。」
と、ルーチェが言うと伯爵が動き出した。
(さすが第1騎士団副団長ね…。無駄な動きどころか隙もほとんどない。)
と、ルーチェは素早く背後にまわった。
(ひとつ残念なのは、背後にまわられた時の反応速度が遅いことね…。)
ルーチェは剣を勢いよく振り下ろし伯爵の木刀を飛ばした。
勝敗が着くと、伯爵が
「今まで公女様の実力を知らなかったので、チュトラリーの後継者と知った時は正直あまりよく思っていませんでしたが、今日、公女様がこんなにもお優しい方で、こんなにも素晴らしい剣術を身につけていらっしゃるとしれて良かったです。でなければ、あの噂を鵜呑みにするところでした…。」
と、少し申し訳なさそうに言った。
「…噂…?」
と、なんのことか分からずルーチェが聞き返した。
「ご存知ないですか?公女様は地位や権力を都合の良いように使っていると噂になっていました。だからシェリアと公女様が仲がいいと聞いた時はとても驚きましたし、とても不安でした。」
と、伯爵が言った。
「そんな噂が…。全く知りませんでした…。私が言って説得力があるか分かりませんが、私はいざとなれば、陛下、帝国のためにこの命を捧げるつもりです。」
と、ルーチェは、まっすぐ伯爵を見て答えた。
「さすがチュトラリー公爵家の後継者ですね。」
この言葉にルーチェは酷く驚いた。
「ご存知だったのですか?!」
「もちろんです。かなり有名ですからね。」
「有名…、知れ渡るのはかなりはやいですね。」
「序列一位のチュトラリー公爵家の後継者ですよ?皆が関心を持つのも当然ですよ。」
すると、伯爵は
「どんな噂が流れようと、私ジェンド・フロー二ーは公女様をお支えします。ジェンド・フロー二ーの名に懸けて。」
「ありがとうございます。そう言っていただけてとても心強いです。」
「ルーチェそろそろ帰る時間ですよ。」
と、シェリアが声をかけた。
「本当ね。時間が過ぎるのはあっという間ね。」
「外まで送るわ。」
と、シェリアが上着を羽織って言った。
「ありがとう。」
「今日は来てくれてありがとう。凄く楽しかったわ。」
「わたしもよ。良かったら今度公爵邸にもいらして。シェリアならいつでも大歓迎よ。今日は、素敵な時間をありがとう。」
と、ルーチェが言って、馬車に乗った。
空が赤色に染まっていた。
0
あなたにおすすめの小説
愛された側妃と、愛されなかった正妃
編端みどり
恋愛
隣国から嫁いだ正妃は、夫に全く相手にされない。
夫が愛しているのは、美人で妖艶な側妃だけ。
連れて来た使用人はいつの間にか入れ替えられ、味方がいなくなり、全てを諦めていた正妃は、ある日側妃に子が産まれたと知った。自分の子として育てろと無茶振りをした国王と違い、産まれたばかりの赤ん坊は可愛らしかった。
正妃は、子育てを通じて強く逞しくなり、夫を切り捨てると決めた。
※カクヨムさんにも掲載中
※ 『※』があるところは、血の流れるシーンがあります
※センシティブな表現があります。血縁を重視している世界観のためです。このような考え方を肯定するものではありません。不快な表現があればご指摘下さい。
弁えすぎた令嬢
ねこまんまときみどりのことり
ファンタジー
元公爵令嬢のコロネ・ワッサンモフは、今は市井の食堂の2階に住む平民暮らしをしている。彼女が父親を亡くしてからの爵位は、叔父(父親の弟)が管理してくれていた。
彼女には亡き父親の決めた婚約者がいたのだが、叔父の娘が彼を好きだと言う。
彼女は思った。
(今の公爵は叔父なのだから、その娘がこの家を継ぐ方が良いのではないか)と。
今後は彼らの世話にならず、一人で生きていくことにしよう。そんな気持ちで家を出たコロネだった。
小説家になろうさん、カクヨムさんにも載せています。
【完結】あなたに知られたくなかった
ここ
ファンタジー
セレナの幸せな生活はあっという間に消え去った。新しい継母と異母妹によって。
5歳まで令嬢として生きてきたセレナは6歳の今は、小さな手足で必死に下女見習いをしている。もう自分が令嬢だということは忘れていた。
そんなセレナに起きた奇跡とは?
【完結】捨て去られた王妃は王宮で働く
ここ
ファンタジー
たしかに私は王妃になった。
5歳の頃に婚約が決まり、逃げようがなかった。完全なる政略結婚。
夫である国王陛下は、ハーレムで浮かれている。政務は王妃が行っていいらしい。私は仕事は得意だ。家臣たちが追いつけないほど、理解が早く、正確らしい。家臣たちは、王妃がいないと困るようになった。何とかしなければ…
冷徹宰相様の嫁探し
菱沼あゆ
ファンタジー
あまり裕福でない公爵家の次女、マレーヌは、ある日突然、第一王子エヴァンの正妃となるよう、申し渡される。
その知らせを持って来たのは、若き宰相アルベルトだったが。
マレーヌは思う。
いやいやいやっ。
私が好きなのは、王子様じゃなくてあなたの方なんですけど~っ!?
実家が無害そう、という理由で王子の妃に選ばれたマレーヌと、冷徹宰相の恋物語。
(「小説家になろう」でも公開しています)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる