孤高のミグラトリー 〜正体不明の謎スキル《リーディング》で高レベルスキルを手に入れた狩人の少年は、意思を持つ変形武器と共に世界を巡る〜

びゃくし

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第二十五話 王都

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 俺たちは王都第一障壁付近の宿に宿泊している。
 メインストリートから外れたこの宿は他の宿泊客も少なく静かで過ごしやすい。
 周りは簡素な住宅に囲まれ、通りの馬車の往来もほとんどなく、一見して宿泊施設に見えない。
 しかし、宿の裏手には宿の主人の意向で整備された植物園が広がり、植物を鑑賞しながらお茶を楽しめる憩いのスペースが設置されており落ち着いて過ごすことが出来ると宿泊客に好評らしい。
 また、裏庭には宿泊客なら自由に出入り可能で、身体を動かせる広場もある。 
 
 王都についてからすでに二日が経過している。
 しかし、俺は……。
 
「クライ……いい加減、母上を訪ねたらどうだ。旅の大きな目的は家族に会うことだっただろう? 旅の疲れも大分癒えたはずだ。そろそろ父上の手紙を届けに行こう」

「そう……だな」

 どうにも不安が付き纏う。
 突然聞かされた知らない家族。
 母さんが生きていることにも驚いたけど妹までいるなんて……。

「なんだ、まだ悩んでるのか?  鍛錬ばかりしないで宿から出ようぜ」

 部屋をノックすると返事を待たずに入ってくるニール。
 この宿はニールの影の護衛である副隊長さんが調査、用意してくれた宿泊客の個人情報の漏れない特殊な宿らしい。
 防犯対策も万全なためニールとフージッタさん、ゼクシオさんもここに一緒に宿泊していた。

 影の護衛はニールの話しぶりでは副隊長さん以外も居るはずだが、いまだゼクシオさんとフージッタさんの他には顔も見たことがない。
 フージッタさんは例え非常時でも影の護衛が表に出てくることはないという。
 俺とミストレアの前に姿を見せてくれたのはそれだけニールとべイオンが信頼してくれている証明ということらしい。
 
「オレからすれば家族が生きてるなら会える内に会った方がいいと思うぜ。どんな考えでクライに知らせなかったかは想像もつかないが、どうするかは会いに行ってから判断すればいいんじゃないか?」

「どんな選択をするのもクライ次第だ。ただ、目的は忘れないほうがいい。悩んでばかりいても八方塞りになることもある」

「……私も会える内に会っておくべきだと思う」

 ニールに続いて部屋にはゼクシオさんが入ってきた。
 実を言うとニールたちにはすでに王都へ来訪した目的は話してある。
 帝国の王子にして母親の病を治す薬を探すニールには誤魔化したく無かったからだ。
 もちろん、共に戦ったゼクシオさんとフージッタさんにも。

「勘違いするな。一般論として意見を言ったにすぎない。決してお前を心配している訳ではない。私との戦いで仮にも善戦したんだ。胸を張って会いにいけばいい」

「なんだかんだいってもゼクシオがこんなに相手を思いやれるなんてー。ワタシは嬉しいよー」

「むぅ……」
 
 ゼクシオさんの照れ隠しの入った助言にひょっこりと扉から顔を覗かせたフージッタさんが笑いかける。

 ゼクシオさんとは王都に到着する前に模擬戦紛いの戦いをした。
 彼曰く決闘だ、と言われて始まった戦いは終始剣戟に押されて防戦一方だったが、何が気に入られたのか、いまでは出会った頃より怒られることが減ったと思う。
 
「まあ、お前の盾術と観察力だけは褒めてやってもいい。よくもあれだけ私の剣を捌いたものだ。闘気について習熟すれば十分護衛としても活躍出来るだろう。……そうだな、私から副隊長に進言してやってもいい。どうだ、影の護衛としてニール様のお側に控えられるかはお前次第――――」

「はい、はーい。余計なことはしなくていいからねー。そもそもゼクシオにはスカウトする権限なんてないから。クライ君に無理を言っちゃ駄目だよー」

(ゼクシオも最初はどうかと思ったけどなかなか面白い奴だな。なにより私のクライを評価するとは見所がある。ただ、残念なのはクライは護衛なんかでは終わらないってことがわかってないな)

「気分が乗らないなら冒険者ギルドに行ってみないか? 拠点変更の手続きもする必要があるし、クライも街中を見て回った方が気分転換になるだろ」

 ニールの提案に頷く。
 ……まだ決心はついていない。





 王都第一障壁内部には冒険者ギルドが三つ存在する。
 第二障壁に通じる入口付近に冒険者ギルド王国本部があり、王都北西と南に支部がある。

 訪れたのはその内の一つ、南門に近い冒険者ギルド支部。
 ここは王都から外に出て狩りをする冒険者に最も利用される場所らしい。
 建物の周辺は冒険者向けの防具屋や魔導屋、宿屋なんかが密集しているそうだ。

 驚いたことに支部ですら三階建ての建物で、受付のカウンターだけでもかなりの数が設置されている。
 依頼書の張り出されたボードには冒険者たちが大勢押しかけている。

「ではこれで拠点移転の手続きは終わりました。お疲れ様です」

「おう、ありがとう」

 手続き自体はすぐに終わった。
 そもそも身分証明さえしっかりできればそれほど手間取ることもないらしい。
 ニールは皇族の家名を名乗らず母方の家名を名乗っているので、まず帝国の王子だとバレることはないそうだ。

 それと、ゼクシオさん、フージッタさんたち影の護衛の人たちはこの場にはついてきていない。
 正確には遠くから見守っていてくれると思うが他人からは見つからないように隠れて同行してくれている。

「クライも冒険者登録したらどうだ。冒険者はランクが上がることでいろんな優遇措置を受けられる。身分保障を冒険者ギルドがしてくれるから国家間の移動もしやすいし、魔物の素材も国運営の交換所より利用しやすいし、依頼がきていれば高く買い取ってくれることもある。なにより、騎士団所属より自由に動けるのがいい」

 ギルド内で談笑する冒険者たちを眺めながらニールが言う。

「人類の到達していない領域の調査、何層にも別れ、魔石採取にも重要なダンジョンの攻略、国家を跨いだ依頼。冒険者はまさに自由を体現したような存在だ。国家に属すれば安定はするが、その国に縛られることにもなる。それに、冒険者には型にはまらない強者も多い。クライも強くなりたいなら冒険者になるのをオススメするぜ」

「ただ、当然メリットだけではなくデメリットもある。その一つが強制依頼だ。特に都市周辺に出現した瘴気獣の討伐、迎撃にはランクに関係なく協力することが義務づけられている。拒絶した場合はそれこそ特殊な事情がない限り冒険者登録が抹消されることもあり得る。……ニール、クライとミストレアを冒険者に誘いたいのは分かるが、説明はキチンとしろ」

「う、悪かったよ」

 べイオンの補足にばつの悪そうに項垂れるニール。
 獣人特有の頭部の耳と尻尾がしゅんと畳まれる。

「それに、国家所属、騎士団にも冒険者に負けない強者は存在する。セイフリム王国で有名なのは騎士団の各団長だろう。重力魔法を操り騎士の中の騎士と呼ばれる高潔な人物、第一騎士団団長サイヘム・テアント。常人では考えられない突撃主義で全身を重装備に身を包み、瘴気獣相手でも率先して攻撃する第二騎士団団長イーリアス・クロウリー。クライが興味あるのはこの人物だろう。第四騎士団団長、最も美しい弓使いとも言われる“天理弓”トワ・グラントン。7つある騎士団の中でいずれの人物も特に実力が高いと大陸中にその名を轟かせている」

「冒険者だって強さでは負けてない。有名なのは……アレンフットだ。帝国を拠点に各国を跨いで活動するSランク冒険者。オレンジ色の夕焼けのような髪のハーフドワーフ。その剛腕によって双特大剣を巧みに操る姿は最強の冒険者とも噂されてる。なんたってアレンフットはソロの冒険者だ。実力主義の帝国で憧れない冒険者はいない」

(なんだか信じられないようなスケールの大きい話だ。……世界は広いな)

(クライならいずれ誰からも知られるような存在になる。……私はそう信じているよ)

(ミストレア……)

「そうだ……これは、デメリットと言うわけではないが説明しておいたほうがいいだろうな。冒険者の犯罪は特に厳しく処分される。レベルの高い冒険者が一般の住民の多い街中で暴れ回っただけでも多数の被害が出るからな。もしも……殺人の罪を犯せば、長い時間を牢の中で過ごすことになるだろう。それと、場合によっては星神教会から断罪者が派遣されることもある」

「断罪者?」

「クラスチェンジの時に稀に特殊なクラスが表示される場合がある。断罪者は『審理の瞳』によって判定したカルマに応じてその強さが変化する。犯罪行為で上昇するカルマ。高ければ高いほど相対する断罪者は際限なく強力になる。つまり、断罪者を派遣された時点でカルマの高い者、罪を犯した者は武力ではかなわない訳だ」

「べイオンはこんな風に脅すけど、重犯罪でもなければ、まず断罪者が派遣されるような事態にはならない。大陸中の犯罪者全員に派遣するほど人数もいないしな。まあ、犯罪に対する抑止力にはなってるってところか」

 アルレインでは犯罪行為するような人物は見かけなかった。
 やはりそれだけ田舎だってことなのか……。
 王都ほどの大都市なら気を付ける必要があるかもな。

「まあ……悩み事を増やすのもなんだ。登録はいつでも出来るから後でいいだろう。あっちの依頼書も見ていこう。面白い依頼があるかもな」

 ニールについて移動しようと歩きだした時、入口からバンッと音をたて誰かが入ってくる。

 あれは……。

 ガヤガヤと騒がしくなる冒険者ギルド。
 どうやら冒険者たちは音をたてて入ってきた甲冑の女性に注目しているらしかった。

「なんだか急に騒がしくなったな。……ん? あの甲冑女、腰に剣を差してる。天成器じゃない? 珍しいな」

 腰に帯剣しているのは明らかに天成器とは違う人の手で作られた武器。
 それも、少し年季の入った古い印象を受ける。
 傷だらけの鞘は所々装飾が欠けている。

 太陽のような黄金色の髪に軽装の甲冑鎧に身を包んだ女性は、戸惑いと驚きで動きの固まっているギルド内を気にすることなくスタスタと歩いていく。

「失礼」

「あ、ああ、すまない」

 彼女は颯爽とボード前に歩いていくと、群がる冒険者たちの中からさっと依頼書を選び取り受付に向かう。

「おい、話しかけろよ。あの女、噂の“剣狂い"だろ」

「やっぱり美人だな、戦闘では役にたたなくてもお近づきになりたいもんだぜ」

「おい、やめとけって、噂では前にあの女に絡んで再起不能になった奴がいるんだってよ」

 女性が通りすぎるとヒソヒソとした小声で冒険者たちが再び騒ぎ出す。

「この依頼を受ける。手続きを宜しく頼む」

「は、はい、ただいま取り掛かります。少々お待ち下さい」

「それと……以前頼んだパーティーメンバー募集の依頼だが……どうだっただろうか? また、集まらなかったか?」

 遠目からでも不安そうに受付のギルド職員に話し掛ける姿はどこか諦めてしまっているようにだった。

「すみません。こちらでも冒険者の方にお声掛けしているんですけど……どなたも……」

「そう……か……依頼は継続で頼む。どうしても協力者が必要なんだ」





 冒険者ギルドから隣接した酒場に移動する。
 ニール曰くこういった酒場は冒険者の溜まり場であると同時に情報収集の場所でもあるらしい。
 一人、長テーブルの端でお酒を飲む男性に話し掛ける。
 もう随分ここで飲んでいるのか少し顔が赤くなっている。

「なあ、冒険者ギルドをざわつかせてた甲冑女について教えてくれないか? 金色の髪で背の高い、ボロボロな片手剣を腰に差した女だ。情報料に一杯奢るぜ」

 懐から銀貨を取り出すと指で真上に弾くニール。

「ん、ああ、あの女か……そうだな、ここの飲み代を奢ってくれるんなら詳しく教えてやるぜ」

「仕方ないな、なら前払いで一杯奢ってやる。つまみもつけるぜ。ついでに最近の面白い話もしてくれよ」

「へへ、毎度」

 ニールは酒場のマスターを呼び止めるとかなり高いお酒と二人分のジュースを注文して椅子に腰掛ける。
 合図の手招きにこっそりと隣の席に座った。
 ……どうにもお酒を飲まないからこういう雰囲気は苦手だな。

「あの女は最近王都にきたDランクの冒険者だ。ちょっと前までギルドの紹介でパーティーを組んで依頼をこなしてたんだが……どうやらそこでトラブルがあったらしい」

「トラブルゥ?」

「そうだ、なんでも魔物との戦いで一切天成器を使わないらしい。そのせいでパーティーを組んだ連中はどうしたらいいか、とギルドに相談したらしい」

「は?  そんな訳ないだろ。」

「びっくりするだろ。そんな奴なんてまずいねぇ。天成器を使わなくても魔法を使えるならかろうじて戦力にはなるが……接近戦なら天成器がねえと足手まといだ」

 赤ら顔の男性はグッとお酒を一口飲むとこちらに視線を移す。

「ただ、闘技は使えるらしい。最初の内は闘技主体でなんとか戦えてたらしいが。……王都周辺の魔物は強い、普通の武器じゃすぐにダメになっちまう。武器を専門で売ってる店も数えるほどしかないから値段も高い。そんな戦闘でも役立たずで金食い虫のパーティーメンバーなんて一緒に戦えるか?」

「う~ん、そりゃあちょっと遠慮したい……かな……」

 かなりヒートアップしてしまっている。
 捲し立てるように話を続ける。

「それでもDランク冒険者だ。剣の腕もなかなからしいからな。魔物からの壁役としていくつかのパーティーを転々としたらしい。ただ……」

「ただ、なんだ?」

「問題は自分の天成器を一切見せねし、紹介もしねえらしい。それはつまり、同じパーティーの仲間を信頼してねえってことだろ。そんなんじゃパーティーを追放されてもおかしくねえ」

「う~ん、まあ隠し事の一つや二つは誰でもあるからなー」

 ニール自身も隠し事があるからか明後日の方角を見ながらジュースに口をつける。

「元パーティーメンバーの連中は事情があって金が必要らしいって聞いたようだが、その事情とやらも打ち明けて貰えなかったようだ。……そんなことがあってあの女は剣に異常に固執した“剣狂い”なんて呼ばれるようになった」

「“剣狂い”……か。王都ともなるといろんな奴がいるな。なあ、それにしてもあんた話が上手いな。それに情報通だ。声も渋くて聞きやすい。思わず話に聞きいっちまったよ。他にも面白い話あるだろ。ぜひ聞かせてくれないか?」

「そ、そうか? し、仕方ねえな。そうだな。面白い話といえば最近、王国第三騎士団に蒸気魔法を使う面白い新人が――」

(ニールは警戒心を解くのが上手いな、各地を転々として身につけたのか)

(上機嫌に最近の出来事を話してくれるな)
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