孤高のミグラトリー 〜正体不明の謎スキル《リーディング》で高レベルスキルを手に入れた狩人の少年は、意思を持つ変形武器と共に世界を巡る〜

びゃくし

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第二十六話 王都第二障壁内部貴族街

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 時刻は昼を少し過ぎた頃、酒場での情報収集も終わり、軽く昼食済ませると再び宿に戻ってきた。
 なんでも、この後の予定について話したいらしい。
 ゼクシオさんとフージッタさんも交えて宿の部屋で話を始める。
 神妙な顔つきで切り出すニール。

「……ここからは別行動にしないか? お互い目標のある身だ。王都にいる腕のいい薬師についても聞けた。明日からはエリクサーの手掛かりを一つ一つ追ってみるつもりだ」

「……」

「ここを拠点に王都を散策するから宿は変わらない。ただ……手掛かりによっては数日から数週間ぐらいは王都を離れるかもしれない」

 突然の言葉に固まっていると慌てたように続ける。

「どうだ。も、もし決心がつかないなら――――いや……違う。……クライ、家族に会いに行くんだ。これを逃したらもう会えなくなるかもしれない」

 こちらを見詰める、硬く、それでいて真剣な瞳。

「オレはあの時……母さんが倒れた時先生に出会った。そのこと自体は辛く苦しいことだったけど……。先生に出会ったことがきっかけできっとゼクシオやフージッタ、影の護衛の皆にも、もちろん師匠にも出会うことが出来た。出会いは連鎖していくんだ。会わないままいたら知り合えるはずだった、見つけられるはずだった大切な人にも会えなくなるかもしれない。オレは……クライに後悔して欲しくない」

「ニール……」

「ワタシは両親の顔も知りません。知りたいとも思いません。でも、時々思うんです。父親がいて母親がいて……影の護衛じゃない普通の生活ってなんだろう……って。死んでいたはずの家族が生きていて、知らない家族までいるなら……会いに行ってもいいと思います。あって普通が何か確かめて。知らないままなのは悲しいから」

「……前にも言ったが……お前はまだ強くなれる。強くなれる時間がある。焦らなくていいんだ。自分の好きなように時間を使え」

「私はクライの選択を尊重する。会ったことのない家族なんて家族と言えるか分からないからな。……ただ、私は……クライの心を大切にして欲しい。どんな選択を選んだとしても私がいる。それを、忘れないでくれ」

「俺は……」

 ニールが、フージッタさんが、ゼクシオさんが、そしてミストレアが、ここにいる皆が俺を心配してくれている。
 ――――心が暖かくなった気がした。

「俺は……会ってみたいと思う。会って確かめたい。なぜ母さんは俺にいままで死んだことにして隠していたのか。妹がいるならなぜそれを教えてくれなかったのか。それに……この王都までの旅は知らないことばかりだった」
 
 始めは強くなりたいと思う一心だった。
 アルレインの街を襲った瘴気獣との戦いを経て大切なものを守るには力が必要だと実感した。
 父さんから突然、母さんとまだ見ぬ妹について聞かされて、それなら王都へ旅することで強くなれると安直に考えた。
 実際は〈赤の燕〉のカルラさんやサラウさん、イザベラさん、ララットさんの助けがなければ強くなるための指針すらわからないままだっただろう。
 そして、いまこの場所にいる皆のお陰で王都まで辿り着くことができた。

 旅に出るまでこんな体験をすることになるとは思っても見なかった。

「あのままアルレインの街で狩人として生きていたら決して知ることのなかった世界が確かにあったんだ。……俺は知りたい。強くなるだけじゃ駄目なんだ。……一歩前へ踏み出したいんだ」

 言葉にすることでやっと母さんたちに会いに行く決心がついた気がする。
 新しい世界を知ることで強くなるんだ。





「偉そうなことを言ったけどオレは自分で選んだ結果出会えた訳じゃない。ただ、クライにとって大切な人がどこにいるかわからないなら探しにいってもいいんじゃないかと思ったんだ」

 ニールは母親のためにエリクサーを探している。
 きっと俺にも大切だと思えるものを見つけて欲しいんだと思う。

「宿はクライの分も変わらず確保しておく。もしものときはここに帰ってくればいい。暫くはこの宿にいられるだろうからな」

 べイオンの申し出は正直有り難い。
 父さんは会いに行くことを応援してくれたけど、母さんたちに会いに行って門前払いされる可能性もある。
 
 それでも……もう決めたことだ。

「ニールの大事な友人だ。その友人を俺も応援したい。微力だが上手くいくことを祈っている」
 
「ワタシも応援してますよ。さっきは思ったことを言っただけですから。そんなに気に病まないで軽~い気持ちで会いに行ってもいいんじゃないかなー」

 フージッタさんは先程まで見せていた物憂げな表情を振り払うように軽やかな口調で助言してくれる。
 そこに、少しの違和感を感じたのかニールがおずおずと話し掛ける。

「フージッタ……その……影の護衛が辛いなら……」

「ニール様っ! さっきのは護衛が嫌だから言った訳じゃないです。刺激的な生活の方がワタシには合ってますから! ただ……ちょっとだけ思っただけです。ニール様とレイニア様を見てると互いに思い合っていて……家族っていいものなのかなって。それに……レイニア様には影の護衛の皆は家族も同然だって言って貰えたから……いまはこの生活が誇らしいものだって分かってますから」

「そうです。フージッタは凶暴で見境がないんですから、護衛から外したらなにをするかわかりませんよ」

「ゼクシオ~~、本っ当に空気が読めないね」

「いや、私はだな。フージッタが護衛から外れないように――」

 ゼクシオさんが空気を読めないのはいつものことだけど、いまの言葉はフージッタさんのことを想って発した言葉だろう。
 それが分かっているのか怒ったように見せかけるフージッタさんはどこか優しい眼差しでゼクシオさんを見ている。
 
「そ、それでだな。王都にいる間、時間があったらでいい。一緒にパーティーを組むのはどうだ。普段はソロだがクライたちならオレたちの事情も知ってるだろ。冒険者ギルド経由でお互い連絡を取れば時間も取れる筈だ。何だったら影の護衛から連絡を取っても――」

「ニール」

「……悪い。影の護衛は外せない。オレを守るためについてきてくれたんだから。それに……目的を忘れたらダメだもんな」

 ニールたちとならきっと楽しい狩りが出来ると俺も思う。
 でも、残念ながらそれぞれの目指す先はいまは違っている。
 
 それにしても、冒険者なら互いに連絡を取るのも楽になるのか。
 せっかく知り合えたニールたちとの信頼関係を失いたくないし、冒険者として登録するのもいいかもしれないな。

「たまになら王子様とパーティーを組んでもいいんじゃないか? 構って上げないと可哀想だ」

「おいっ! ミストレア!」

 ミストレアとニールのやり取りを見るとなんだか少し安心する自分がいる。
 すると、からかわれていたはずのニールは不意に振り返った。

「その様子だと家族に会いに行く決心がついたみたいだな」
 
 なんだか本心を見極められたみたいで少し恥ずかしい。

「クライなら大丈夫さ、きっとなんとかなる」

 その激励の言葉に勇気を貰えた。





 第二障壁に入るための門では身分証明といくつかの検査を求められただけで問題なく通過できた。
 とはいえ、軽い荷物のチェックと星神教会から派遣されたシスターの『審理の瞳』によるカルマの確認も行われることとなった。
 マジックバックの中まで確認されることはなかったけど、何度受けても『審理の瞳』の視線には落ち着かない気分にさせられる。

 目的地は王都第二障壁内部の貴族街付近。
 父さんから聞いた訪問場所は貴族街の外れに位置する。

 べイオンから聞いた話では王都の住民の大半は第一障壁内部の城下町に住んでいるはず。
 王都の住民から貴族街と呼ばれるこの場所は主に領地を持たず王城で働いている貴族が暮らしている。

 こんな豪華な邸宅の並ぶ貴族街に住む?
 もしかして母さんたちは貴族の従者として住み込みで働いているのだろうか。

 そうだとすれば屋敷の主に失礼な態度は取れない。
 ミストレアには悪いけど暫くの間格納状態でいてもらおう。
 普段は出しっぱなしだから違和感があるけど……。
 天成器を出現させたままでは会わせてもらう許可も降りないかもしれない。

 見たことのない四頭立ての金と赤の派手な馬車が通るのを横目に目的地まで歩き続ける。
 貴族街と言われるだけあって立ち並ぶ建物はどれも個人の物とは思えないほどの大きさだ。
 整備された幅広い石畳の道はほとんど歩いている人はいない。
 そのため、通り過ぎる邸宅の門扉に控えた警備兵の注目を集めてしまうようだ。
 胡乱げな視線が突き刺さって落ち着かない。
 
(おお、見ろクライ、あそこの邸宅は庭に噴水が有るぞ。あっちは天使を模したステンドグラスだ。あれほどの物を個人で所有するなんて信じられないな……)

 能天気なミストレアは新しい邸宅を目撃するごとに念話で会話してくる。
 まったく、もう少し緊張感を持ってほしいものだ。
 こっちは会いに行く決心は決まったもののいまだ不安があるのに……。
 
 でも……ミストレアのお陰で不安な道程も進んでいける。

 ――――この道の先に母さんたちがいる。
 




 ようやく目的の場所まで到着したと思ったら、そこには予想してきたよりもさらに広大な敷地をもつお屋敷が存在した。

 王都の冒険者ギルドにも負けない建物には、数多くの透明なガラスが貼られた窓がある。
 ガラスの向こうに時折仕事中なのか行き来する使用人の姿が見える。
 周囲は高い塀囲まれ、さらにその上には侵入者を拒む剣山のような柵が設置されている。

 屋敷の手前には緑の絨毯のように見事に切り揃えられた芝生。
 専属の庭師が整えたのかバラの花の咲き誇る花壇は見る者を魅力する。

 そして、黒く塗装された金属の門扉には二人の門番の男性が控えていた。

「失礼、そこで止まって下さい。ここは伯爵家のお屋敷です。拝見した所貴族の方ではないようですが今日訪問されるご予定の方はいなかったはず。……どのようなご用件でしょう?」

 丁寧な口調で尋ねてくるその手には刃先の鋭く光る槍の天成器が握られている。
 こちらに向き直る眼光は微塵も油断しておらず、一挙手一投足を見逃すまいと観察している。

(ミストレア、ここで合ってると思うか? 凄いお屋敷だ)

(父上は場所は教えてくれても、建物までは言ってなかったからな、手紙を見せれば問題ないとは言っていたが……)

「何か身分の証明になる物をお持ちですか?」

「手紙を持っています。父から預かった手紙を……。これが証明になるでしょうか?」

「その封蝋は、ま、まさか!? 少し待って頂きたい。おい、これを執事長に渡してくれるか? そうだ、急いでくれ、大至急だ」

(なんだ、急に慌ただしい)

(やはり手紙が鍵だったか……それにしてもあの慌てよう。門番なんかソワソワしだして目が泳いでいるようだが……あれじゃまるで向こうのほうが不審者だな)

 先程の鋭い眼光が嘘のように慌てふためいた門番の男性は、もう一人の年若い男性を急かす。
 手紙を渡された年若い男性はお屋敷の玄関へと走り去っていく。

 しばらく門前で手持ち無沙汰に待っていると、使用人と思わしき女性が屋敷の中に案内してくれた。

「ど、どうぞこちらへ」

 それにしても、この女性も動揺を隠しきれていない。
 ……それほど驚くことだっただろうか。





 案内されたのは応接室と思わしき場所。
 この部屋だけでもアルレインの俺の部屋の何倍もある。
 木工職人のこだわりを感じさせる精緻な装飾の施されたテーブル、上質な革なのか手触りのいい革張りのソファは座ると深く沈む。
 壁にはどこかの景色が描かれた絵画が等間隔で並んでいる。

 飾られた調度品一つとってもきっと途轍もない価値があるのだろう。

「お待たせしました。執事長のハイネルと申します。お預かりしました手紙を拝見させて頂きました。確かにこの手紙に描かれているのは当家の紋章。差し支えなければこの手紙を入手した経緯を教えて頂きたいのですが……宜しいでしょうか?」

 現れたのはアールグレイの髪を綺麗に纏めた執事服に身を包んだ初老の男性。
 すっとした立ち姿は高い身長と所作の美しさも相まって、見るものに不快感を感じさせない清潔感がある。

 思わずこちらも姿勢を正して向き直る。

「経緯……ですか。その手紙は父から預かったものです。ここにきて手紙を見せれば家族に会えると」

「家族に……」

「?」

 ハイネルさんの表情にかすかに浮かんでいるのは驚愕と……歓喜?

「……少しお話を宜しいでしょうか?」

「はあ、構いません」

「門番からはお一人で来られたとか……御家族の方は一緒ではないのですか?」

「父は来ていません。此処へは……その、色んなことがあって一言では語れませんが、旅を……旅をしてここまで辿り着きました」

「街の外は魔物で溢れているとか、時には商隊を襲う盗賊も出没する。旅をするにしても危険が付き纏う。……怖くはなかったのですか?」

「……どうでしょう。ここまでたくさんの人に助けられてきました。きっとその人たちがいなければ不安に押し潰されていたかも知れません。ただ……」

「ただ?」

「俺にはずっとそばにいてくれる家族がいますから」

 左手の刻印を見る。
 俺の答えにハイネルさんは静かに頷いた。
 
「所で不躾ですがいまはお幾つでしょう」

「歳……ですか?」

「ええ、いまだお若いのに堂々としておられる。宜しければお伺いしたいものです」

「十四です」

「――そう、そうですか。それは大変喜ばしいことです。……質問ばかりになってしまいましたね。それでは向かいましょうか、この屋敷の主の待つ当主の間に」

 返事を返すハイネルさんは今度は喜びの表情を隠していなかった。





「さあ、こちらへ、この扉の先に御当主様がお待ちしております」

 ハイネルさんの跡について屋敷を進むと、見えてきたのは重厚な両開きの扉だった。
 扉を開けるように促すハイネルさん。

 意を決して扉のノブに手を掛ける。
 軽く捻ると抵抗もなく扉が開く。
 その先に。

「待っていたぞ」

「あ、貴方が?」

「そうだ、この時が来るのをずっと待ち侘びていた」

 その人は瞳を合わせながらこちらに手を伸ばす。

「さあ、私に顔をよく見せてくれ」

 その顔を見た瞬間に胸に去来したのは……懐かしさだった。
 俺は……この人を覚えている。

 この女性こそいままで死んだと思っていた母さんだと。
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