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第七十九話 そこに勇気ある者は立っていた
しおりを挟む僕はセロ、セロ・ジークリング。
領地は持たずとも代々王国に騎士を輩出している家系、ジークリング子爵家に生まれた兄弟姉妹たちの中で、最も勇なき臆病者。
僕の家族は父と母、兄と姉、弟の六人家族。
両親は双方共に騎士団に所属していて、幼い頃からその活躍を聞かされて育ってきた子供たちが、騎士に憧れるようになるのは無理からぬことだったと思う。
兄さんや姉さんと同じように僕もまた騎士に憧れた。
父さんは国王様の近辺を守る近衛騎士であり厳格な人だった。
自らの子供たちにも自身の身を守るため、また騎士として戦える力をつけるために厳しい訓練を課した。
子供相手には厳しく辛い訓練だったはずだけど、兄も姉も両親に劣らず勝ち気で負けず嫌いだ。
それを乗り越えて飛躍的に成長していった。
一方僕はどうだ?
兄や姉が闘技を覚え、魔法を使いこなす間、一向に成長していなかった。
闘気こそ学園入学前にやっと操作できるようになったものの、体内の魔力を感じ取ることすら出来ない。
しまいには家族との模擬戦では、僕よりも後に訓練を始めた弟にすら負け越す日々。
兄や姉、弟と比べて判断力も遅く咄嗟の事態に弱い。
そのくせ何事にも一歩踏み出すのに出遅れ、いつも不安に苛まれている。
そんな僕が王国最大の学園に入学出来たのは奇跡と言っていいだろう。
初めて彼に出会ったのはレリウス先生の紹介だった。
クライ・ペンテシア。
学園でも難関とされる編入試験で、唯一試験官に勝利して入学を許された少年。
若干十三歳で花片魔法と特異な複合魔法因子を使いこなし、学園への入学を許された才媛、エクレア・ペンテシアの兄であり、天成器の基本形態でもはずれと揶揄される弓の天成器の使い手。
彼はクラスメイトたちの幾重にも重なる視線の中、堂々と佇み、その不動の瞳でもって僕を写した。
些細なことにも動揺し、自信の持てない僕にとってその姿は一瞬の憧れだった。
何事にも動じず冷静に対処し、平常心を保ち感情をあらわにしない。
しかし、妹であるエクレアさんの無表情で何者も寄せ付けない冷徹な雰囲気とはまた少し違った独特の雰囲気を纏っていた。
彼に自分から声を掛けることになるとは自分自身でも予想していなかったことだ。
入学当初から不吉な噂の囁かれる廃墟を訪れるという彼に、無我夢中で声を掛けていた。
彼は魔法が使えなくても諦めたりしなかった。
彼は僕と同じく体内の魔力を認識することが困難なようだった。
魔力は誰でもその胸の魔石に蓄えられている力であり、騎士として戦うならその力の発露である魔法による攻撃手段は、必須といっていいほどの必要性を持っている。
魔力の認識で躓く者は多い。
僕はその焦りと不安から魔力操作の基本である瞑想にすら集中できないことが多々あった。
実技授業でクラスメイトたちが次々と魔法を使いこなす姿を見て、その焦りはさらに増大していった。
だが、彼は違った。
彼には焦りなどなかった。
弓という遠距離攻撃の手段をすでに持っているから?
魔法に対して思い入れもなく習得を諦めているから?
いいや、どちらも違うだろう。
彼にも魔法に対する興味はある。
熱心に教科書を読み込む姿や、すでに二属性もの魔法が使えるマルヴィラさんに時々質問している姿を見た。
同じ境遇のはずなのに僕のように焦りや不安とは無縁な姿。
真摯に学び自らの力を高めようとする誠実な姿。
いつしか僕もあれほど胸の内を焦がしていた焦りが消えていた。
ただ一つのことに集中し瞑想に励むことが出来た。
ある時、学園でもその辛辣さとすでに王都で冒険者として活躍していたことから、入学の時点で有名だったウルフリックくんにお兄さんは絡まれた。
授業の合間の僅かな時間にやってきたウルフリックくんは、彼の天成器ミストレアさんを卑下し罵倒した。
……確かに、学園には弓の天成器は銃の天成器に劣るという話が広まっている。
だがそれは、三英傑と呼ばれる学園の三人の実力者、特にジルライオ・コーニエルの影響が大きいだろうと情報通のエリオンくんは教えてくれた。
彼の操る大型銃の天成器ストレーアは討伐難度Cの魔物すら一撃で粉砕すると有名だ。
なにより学生の身でありながらすでにBランク冒険者としても活動しているらしい。
彼本人は無口ながらもその取り巻きたちが、銃の天成器の優秀さと弓の天成器の無能さを吹聴しているとエリオンくんは語っていた。
その弓の天成器の噂を聞いたのか、はたまた単にお兄さんの常に動じない冷静な態度が気にくわなかったのか、ウルフリックくんはレリウス先生の提案を受け戦いを挑んできた。
そんなウルフリックくんをお兄さんは一蹴した。
乱気流魔法、風属性魔法の派生でも物体を削ることに長けた魔法。
それに天成器より圧倒的に強度で劣る模擬戦用の武器で挑む。
しかも、僕と同じく魔法はまったく使えない。
不利だ、勝てるはずがない。
そんな僕の心配は戦いが進むにつれ杞憂だったと悟ることになる。
弓と盾を構える奇妙な姿。
戦いのはじまりでは乱気流魔法に苦戦する様子が見て取れた。
しかし、身体強化を起点に反撃にでる。
ウルフリックくんの行動を弓矢で潰し、槍を盾で捌き、魔法を弾く。
一手一手相手を詰めていく姿は衝撃的だった。
……魔法を盾で弾いた場面は目を疑ってしまったが。
結果こそ引き分けだったけど、その勇姿は魔法の使えない者でも戦えることを示してくれた。
始まる前は不安だらけで足手まといになるだけだと思っていた課外授業は、僕にとってとても有意義な時間と出会いを与えてくれた。
指導を買って出てくれた〈赤の燕〉の皆さんは、騎士よりも粗暴なイメージのある冒険者には似つかわしくない優しい人たちだった。
一行のリーダーであり大雑把に見えて繊細な気遣いのできるカルラさんも、魔法について豊富な知識を持つサラウさんも、陽気でムードメーカーなララットさんも、誰もが優れた人物だった。
なにより僕の指導を中心にみてくれたイザベラさんは、戦い方から闘気操作、それこそ基本の体術まで、実戦を通して学んだ技術を惜しみなく、それでいて僕のペースに合わせて教えてくれた。
そんな課外授業の終盤、この異常な状況に巻き込まれた。
突如複数現れた瘴気獣、それも互いに争っている。
突然の事態に混乱しながらもプリエルザ様たちと合流できたのは僥倖だった。
混乱した状況にあっても希望を持つことができた。
しかし、最悪な状況はもっと予想外の方向に悪化していく。
目の前に現れたトールマンティスの瘴気獣。
黒い死神。
そう形容するのが相応しい死の配達人と僕たちは遭遇してしまった。
「エリオンくん! しっかりして!」
腕と胸をトールマンティスの鎌で切り裂かれたエリオンくんが意識を失って倒れている。
見るからに深手だった。
血が止め処なく溢れ出し地面を赤く染める。
「俺が前にでる! セロはエリオンをフィーネの元まで頼む!」
お兄さんの声が戦場に響く。
そうだ、ポーションでは回復の難しい傷でもフィーネさんの魔法なら……。
トールマンティスの関心はすでにお兄さんたちに移っていた。
早く、早く。
必死の思いでエリオンくんを担いでフィーネさんの元へ向かう。
「……私に任せて下さい【エクストラヒーリング】」
フィーネさんは血だらけのエリオンくんを見て難しい顔をしながらも、決意の籠もった眼差しで答えてくれた。
フィーネさんの細い腕の先に集まる緑の暖かな光。
溢れ出る血が止まっていく。
「ふぅ……もう一度【エクストラヒーリング】」
赤い血に染まった指先を気にすることなくフィーネさんが額を汗を拭う。
「……やはり体内の血液が不足しているようです。傷は塞げましたけど、エリオンさんがこの戦いの間に目を覚ますことはないと思います」
フィーネさんは苦しい表情をしていたけど、それでもエリオンくんのあれだけの重傷を癒せたのだから称賛の言葉しかない。
戦場に目を移す。
そこでは、皆が必死の表情で戦っていた。
トールマンティスの後ろ脚を重点的に狙うことで動きを鈍らせようと冷魔法を放つマルヴィラさん。
エリオンくんが深手を負わされたことを知っていながら敢えて至近距離から囮になるミケランジェさん。
皆が動きやすいように途切れず連続して魔法を放ち、トールマンティスを翻弄するプリエルザ様。
双剣と双銃を交互に使い分け、威力の高い青薔薇の花片魔法で撹乱するエクレアさん。
そのエクレアさんの隙を補い、かつ凶悪な鎌の攻撃を盾でいなすお兄さん。
死線が繰り広げられていた。
涙が溢れた。
なぜ、なぜ僕の足は動かないんだ。
なぜ、一歩踏み出して彼らと共に戦えないのか?
悔しかった。
「セロ」
「アグラット……」
「……お前はまだあの時のことを気にしているのか?」
「それは……」
言葉が出なかった。
アグラットはあの時のことを知っている。
僕が非力で卑怯で影に隠れる者だということを。
「……お前の父がお前を庇ったあの事件のことを……」
「だって! あれは……」
あれは僕の不注意から起こったことだ。
魔物との実戦を経験させようと父さんが王都外へと連れて行ってくれた時、襲ってきた魔物を相手に一瞬僕は足が竦んだ。
「エリオンに父の姿を重ねているのか?」
アグラットが問う。
そうだ、僕はエリオンくんが僕を庇って重傷を負ってしまった場面を見てあの時のことを思い出してしまった。
「……父さんが傷を負ったのは僕のせいだ。僕が不甲斐ないから……」
……父さんは目の前で怪我を負った。
幸いにもその傷はポーションで治る程度のもの、父さん自身もこんな怪我は怪我のうちにも入らないと言ってくれた。
でも、それでも。
「……僕は弱い。あの死線に入って戦う勇気なんかないんだ! 僕はあの人たちと違う! また弱い僕を庇って誰かが怪我をする。そんなことはもう二度と見たくないんだ!」
「……セロ」
僕の天成器、僕の家族、僕を見守ってくれる父親のようなアグラット。
彼は言う。
「戦うんだ。あの者たちに肩を並べて……」
「……無理だよ」
無理だ、足手まといになる未来しか見えない。
「見ろ! 皆を!」
アグラットに言われて俯いた顔をあげる。
変わらず死線が繰り広げられている。
いつ誰が死んでもおかしくない。
「誰もが! 死を恐れながらも抗っている! 誰も死なせたくないと戦っている! セロ! お前は自らを臆病者だという! それは違う! お前はただただ優しくあろうとしているだけなんだ!」
アグラットが声を荒げる。
こんなことはいままで一度もなかった。
でもそれ故に心に響くものがあった。
「戦え! 自分と戦うんだ! 二度と誰かが傷つく場面を見たくないなら戦って勝ち取るしかないんだ! 皆から勇気を貰ったんだろう。貰った勇気をいま使うんだ。お前は臆病者なんかじゃない。勇気ある者にいまこそ成るんだ!!」
「……成れるかな」
「ああ、成れるともお前なら、成りたい自分に」
今度こそしっかりと戦う皆を見る。
傷つき挫けそうになりながらも歯を食いしばって戦っている。
……助けを求めていた。
「行こう、アグラット……最後まで一緒に」
「ああ、勿論だとも、ただこれが最後ではない。そうだろう」
皆と肩を並べて戦うなんて烏滸がましいのかもしれない。
それでも、僕は行く。
勝機が見えなくとも、この先に死が待っていようとも。
この貰った勇気を返しに行く。
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