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第四章
Chapter.12 演技メール
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演技メール
翌日から、美智は、頻繁に幸来紗がボランティアをしている小学校に顔を出すようになった。幸来紗の英語のアシスタント、折り紙を教えたり、空いてる時間は子供たちとバトミントンで一緒に遊んだりした。二週間、そのような生活をして、子供たちの屈託のない笑顔に囲まれ、美智はかけがえのない時間だと感じるようになっていた。
「幸来紗、手伝わせてくれて、本当にありがとう。めちゃめちゃ充実する時間だよ。インドに来て本当に良かった」
「そうでしょ。本当に何にも代えがたい貴重な時間だよ。子供たち、本当にかわいいでしょ」
幸来紗は生き生きと、インドでの生活を送っていた。
16日目
美智の小学校でのボランティアもだいぶ慣れたところで、周人と智成、友杏の三人もインドに来ていることを幸来紗に知らせることにした。
ボランティアで、美智が幸来紗と一緒に休憩を取ってるタイミングで、木陰に隠れ二人の様子を見ていた智成は美智にメールを送る。
『みっちー、元気? もしかして、今、インド? 前、電話で話した時は冗談半分だったんだけどさ、本当にインドに来ちゃったよ! 野島も一緒。あと、俺の姉ちゃんもついてきた。今、ニューデリーにいるんだけど、みっちー、もしデリーに居るなら会わない?』
友杏は智成の姉という設定だ。
美智はラインを読み、わざとらしいリアクションをとる。
「えっ、嘘でしょ!」
「どうしたの、美智?」
「智くんと野島くん! と、智くんのお姉さんがインドに来てるって! 写メも添付されてるよ」
写真には、デリーのインド門をバックに、笑顔で二人が映っている。
「智くんと野島くんって、卒業旅行で出会った? 嘘でしょ?」
信じられないように幸来紗の表情は変わる。
「そうだよ! 私、智くんとはあの後も何度かやりとりしてたんだよね、今回、インドに行くこと伝えたら、すごく関心持っててさ、俺も行っちゃおうかなー、なんて冗談交じりに言ってた。二人とも仕事がうまくいってなかったみたいで、周人くんは既に仕事を辞めてて、智くんも、辞めちゃおうかなーって、悩んでたみたいなんだよ。辞めたのかな? ほら見てみてよ」
美智は幸来紗にメールを見せる。
「嘘でしょ。またなんか、偶然っていうかさ、智成くん、美智に気があるんじゃないの? 美智がインドにいるって知ってたから、このタイミングで来てるんでしょ?」
「また~、冗談はやめてよ。あんなお調子者。それより、周人くんも来てるってよ。幸来紗、周人くんのこと気にしてたよね」
美智はわざとらしく、軽く幸来紗をいじる。
「そんなことないよ。もう、そんな過去のこと」
「とか言いながら、少し顔が赤みがかかりましたぞ」
「もうやめてよ。……それと、なんでお姉さん一緒なんだろ?」
「なんでだろうね? あいつにお姉さんがいるなんて聞いたことなかったけどね。……とりあえず返信するか。バラナシにいるって返したら来るかな? 幸来紗が一緒なこと、伝えていい」
「べつにかまわないよ。バラナシも、インドじゃ人気のある観光地だから来るかも」
幸来紗が言うと、美智はメールを入力する。
『え、やばっ、本当に来たの? 私は今、バラナシにいるよ。ちょっと遠いけど来れるなら会えるよ。実は幸来紗も一緒だよ。幸来紗、バラナシの小学校でボランティアしてて、会いに来たんだよ』
美智はメールを送信すると、二分後に返信がくる。
「はやっ」二人は声をそろえて言う。
『マジで! 幸来紗ちゃんいるの? すごいね! バラナシ、行きたかった場所だから行くよ! 明日の夜の夜行寝台列車で行くから、細かいこと分かったらまた連絡するね』
「本当に?」幸来紗は驚きながらも嫌でもなさそうだ。
「本当にびっくりだね」
美智と智成は、幸来紗には気づかれないように、わざとらしいメールのやりとりをした。
翌日から、美智は、頻繁に幸来紗がボランティアをしている小学校に顔を出すようになった。幸来紗の英語のアシスタント、折り紙を教えたり、空いてる時間は子供たちとバトミントンで一緒に遊んだりした。二週間、そのような生活をして、子供たちの屈託のない笑顔に囲まれ、美智はかけがえのない時間だと感じるようになっていた。
「幸来紗、手伝わせてくれて、本当にありがとう。めちゃめちゃ充実する時間だよ。インドに来て本当に良かった」
「そうでしょ。本当に何にも代えがたい貴重な時間だよ。子供たち、本当にかわいいでしょ」
幸来紗は生き生きと、インドでの生活を送っていた。
16日目
美智の小学校でのボランティアもだいぶ慣れたところで、周人と智成、友杏の三人もインドに来ていることを幸来紗に知らせることにした。
ボランティアで、美智が幸来紗と一緒に休憩を取ってるタイミングで、木陰に隠れ二人の様子を見ていた智成は美智にメールを送る。
『みっちー、元気? もしかして、今、インド? 前、電話で話した時は冗談半分だったんだけどさ、本当にインドに来ちゃったよ! 野島も一緒。あと、俺の姉ちゃんもついてきた。今、ニューデリーにいるんだけど、みっちー、もしデリーに居るなら会わない?』
友杏は智成の姉という設定だ。
美智はラインを読み、わざとらしいリアクションをとる。
「えっ、嘘でしょ!」
「どうしたの、美智?」
「智くんと野島くん! と、智くんのお姉さんがインドに来てるって! 写メも添付されてるよ」
写真には、デリーのインド門をバックに、笑顔で二人が映っている。
「智くんと野島くんって、卒業旅行で出会った? 嘘でしょ?」
信じられないように幸来紗の表情は変わる。
「そうだよ! 私、智くんとはあの後も何度かやりとりしてたんだよね、今回、インドに行くこと伝えたら、すごく関心持っててさ、俺も行っちゃおうかなー、なんて冗談交じりに言ってた。二人とも仕事がうまくいってなかったみたいで、周人くんは既に仕事を辞めてて、智くんも、辞めちゃおうかなーって、悩んでたみたいなんだよ。辞めたのかな? ほら見てみてよ」
美智は幸来紗にメールを見せる。
「嘘でしょ。またなんか、偶然っていうかさ、智成くん、美智に気があるんじゃないの? 美智がインドにいるって知ってたから、このタイミングで来てるんでしょ?」
「また~、冗談はやめてよ。あんなお調子者。それより、周人くんも来てるってよ。幸来紗、周人くんのこと気にしてたよね」
美智はわざとらしく、軽く幸来紗をいじる。
「そんなことないよ。もう、そんな過去のこと」
「とか言いながら、少し顔が赤みがかかりましたぞ」
「もうやめてよ。……それと、なんでお姉さん一緒なんだろ?」
「なんでだろうね? あいつにお姉さんがいるなんて聞いたことなかったけどね。……とりあえず返信するか。バラナシにいるって返したら来るかな? 幸来紗が一緒なこと、伝えていい」
「べつにかまわないよ。バラナシも、インドじゃ人気のある観光地だから来るかも」
幸来紗が言うと、美智はメールを入力する。
『え、やばっ、本当に来たの? 私は今、バラナシにいるよ。ちょっと遠いけど来れるなら会えるよ。実は幸来紗も一緒だよ。幸来紗、バラナシの小学校でボランティアしてて、会いに来たんだよ』
美智はメールを送信すると、二分後に返信がくる。
「はやっ」二人は声をそろえて言う。
『マジで! 幸来紗ちゃんいるの? すごいね! バラナシ、行きたかった場所だから行くよ! 明日の夜の夜行寝台列車で行くから、細かいこと分かったらまた連絡するね』
「本当に?」幸来紗は驚きながらも嫌でもなさそうだ。
「本当にびっくりだね」
美智と智成は、幸来紗には気づかれないように、わざとらしいメールのやりとりをした。
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