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十三日目―アリーシャの大発見
ギルマスの笑いの壺が深いことを知った翌日、俺は宿の部屋で、収納の実験をしていた。
明日の朝には、この宿の宿泊期限が終わる。これからのことを考えて、収納は手に入れておきたい便利な生活魔法だ。
引き出しをイメージして、そこを出し入れすように。引き出しは、鞄の中で操作すれば、魔法鞄と勘違いしてくれるだろう。
「大事なものを入れるには、成功を確実なものにする必要がある」
俺は、街で拾ってきた幾つかの石を、机に置いた。これで試すわけだが……果たして成功するかどうか。
石を握り、魔力を練る。
収納に仕舞うイメージを膨らませ、詠唱を心中で強めに唱えた。
(収納!)
その瞬間だ。
手に握っていた石の感覚が薄れたのは。
固く握りしめていた余韻で、まだ感覚はあるものの。俺が手のひらに力を入れれば、石があった空間は握りつぶされた。
「まずは、第一段階が成功……」
これで気を抜けば、バレンと同じ道を辿ることになる。あの放心状態のバレンは気の毒だったが、第三者として見学出来たのは大きかった。
「自分で試す時に、注意すべき事が分かるからな」
客観的な視点というのも、馬鹿にならない。
取り出す時も慎重に。これに慣れれば、息をするように収納が使えるのだ。別の意味で、慣れとは怖ろしいものだと実感する。
「では、石を取り出そう」
魔力を練れば、空中にぽっかりと開かれた丸い穴。これに手を入れ、頭の中に石を思い浮かべた。すると、手の先に硬い感触があたる。
「お!?これだ!あったぞ!?」
思わず、弾んだ声が出てしまう。
どうやら、自分が思っていたよりも、成功が嬉しいもう一人の自分がいるようだ。
心と頭は別々だ…とよく聞くが、本当にその通りのようだ。
「これじゃ、バレンのことを強く言えないじゃないか…」と、緩む頰を抑えながら、独り言ちた。
♢
―――一方、その頃。
ドーザ様に頼まれた実験二日目。
「これは凄い!凄いぞ!?」
轟々と燃え上がる炎は、衝撃吸収を備えた結界から逃れるように、こちらに迫り来るように、踊り狂っていた。
「【炎】が火の強化を意味するのに対し、【火】は、燃える現象そのものを意味するようじゃ!昔から、納得いかなかったんじゃよ!火が二個ある炎という文字だけで、優劣を付けおって!文字の形には、ちゃんと意味があるんじゃ!」
と、毒づきながらも、興奮冷めやらぬ様子のアリーシャ。
その顔は、玩具を手に入れた童の笑み、そのもの。
―――事の始まりは、アリーシャの一言から始まった。
ドーザ様に言われた実験内容の〘・火の詠唱で、異なるイメージの火力の調査〙を試していた時だった。
「イメージで威力が変わるなら、火が二個ある【炎】は、さぞ強い【火】を吐き出すんじゃろうな!?」
唐突に発せられたアリーシャの言葉に、スリヤは慌て出す。アリーシャの莫大な魔力は、魔力に疎い者でも分かる強さだからだ。アリーシャの弟子であるスリヤなら、推して知るべし。
「ちょ!?アリーシャ様!?それは、今回の実験と趣旨が違っ!?」
魔力を練り始めたアリーシャに、制止の声を掛けるスリヤなど構わず、アリーシャは「炎!」と詠唱を口にする。
「ちょ!?せめて、火を消火してからにしてって……嘘でしょ」
アリーシャが放った呪文で、【炎】が現れる筈だった。しかしあろうことか、彼女が放った呪文で現れる筈の【炎】が現れることはなく……寧ろ、今まで燃え盛っていた【火】が、更に勢いを上げ、激しさを増しただけ。
それを見たアリーシャは、歓喜の声を上げた。
「やっぱりな!下に恐ろしきは、固定観念という慣習じゃ!妾たちは、代々受け継がれしやり方を、当たり前のように受け入れてきた。だが、言われた通りの事をするならば、小童でも出来ること!」
「えぇぇ……?」
すっごく納得がいかないスリヤの、情けない呟きが漏れる。
だが、スリヤよ。
その思いは正しい。
才溢れる者が言うことだ。中身半分に砕いて聞くことが、精神的にも正解なのである。
「昔から納得いかなかったんじゃ!【炎】の意味は火。それなのに、【火|《ファイア》】の意味は、小さな火じゃ!ならば、炎も小さな火じゃろ!?とな。確かに攻撃魔法では、【炎】を用いた呪文もあるが……論より証拠じゃ!スリヤ!“ファイアボール”を打ってみよ!」
「え?でも……」
実験室を借りた理由と異なる魔法の使用は、明らかなルール違反。戸惑いの色を浮かべるスリヤに、アリーシャは檄を飛ばす。
「そのようなルールに囚われていては、既存の殻は破れぬぞ!?今の実験が証拠じゃ!常識が覆った瞬間に立ち会ったんじゃぞ!?一新された想像で、火を放つのじゃ…スリヤよ!」
「……分かりましたよ。でも、責任は取ってくださいよ!?」
「モチのロンじゃ!行け、スリヤよ!」
ビシィッ!と、実験室の壁に向かって突き立てられた指。
(……そんなんだから、ドーザ様に“'じゃじゃ馬”と言われるんですよ!?……っと!)
「ファイアボール!」
決して口に出して言えない事を脳内で宣いながら、スリヤは攻撃の呪文を放つ。
するとどうだろう?
スリヤは、自身の手を凝視した。
【火】は蝋燭の火。
今まで教わって来た日々の記憶が。
スリヤの中にあった常識が、目前に現れた轟々たる火に、塗り替えられた瞬間だった。
アリーシャがいる手前、普段は感情を抑えていたスリヤ。アリーシャが暴走すれば、自分が嗜める役をしているからだ。
だが、あの火の衝撃は、そんな彼女の覚悟さえ呑み込んでしまったようだ。
彼女も研究者の端くれ。
アリーシャのように燥ぐ事はなくても、静かに燃える火は存在する。それを、自律心で抑えていたに過ぎない。
その自律心を、炎が覆い隠すのに、そう時間は掛からなかった。
(これが、本当の【火】!?)
呆然とするスリヤの目の前には、攻撃魔法フレアボールと寸分違わぬ威力。【火】が燃え盛っていた。
「流石は、スリヤじゃ!上層部とて、これほどの成果があれば、五月蝿くは言わんだろう!」
「え?今回の実証実験は、ドーザ様からの秘密の依頼だったのでは?」
「……えぇい!ドーザの許可を取れば、良かろう!?」
「それはそうですが……」
すっかり忘れていたドーザとの約束。
研究内容ばかりに意識が行き、すっかり忘れていたアリーシャの僅かな沈黙に、スリヤはひっそりと溜め息を吐いた。
(先ほどの感動を返して欲しい……)
スリヤは、意気揚々と自室へ向かうアリーシャに向かい、心の中で愚痴る。
弟子の恨めしい気持ちなど、露知らず。
アリーシャの心は、幸福に満たされていた……床に落ちた、ドーザが渡した調査依頼書の裏を見るまでは。
「……は?……は?」
正に、二度見。
綺麗な、二度見。
羊皮紙の裏に小さく書かれた文章。
―――『成功報酬
・希望の魔法文字を一語、承ります。ルイ』
「………ドーザの冒険者ギルドの『ルイ』を調べるのじゃ~~~!?」
アリーシャの悲鳴が、建物全体を揺るがしたのだった。
明日の朝には、この宿の宿泊期限が終わる。これからのことを考えて、収納は手に入れておきたい便利な生活魔法だ。
引き出しをイメージして、そこを出し入れすように。引き出しは、鞄の中で操作すれば、魔法鞄と勘違いしてくれるだろう。
「大事なものを入れるには、成功を確実なものにする必要がある」
俺は、街で拾ってきた幾つかの石を、机に置いた。これで試すわけだが……果たして成功するかどうか。
石を握り、魔力を練る。
収納に仕舞うイメージを膨らませ、詠唱を心中で強めに唱えた。
(収納!)
その瞬間だ。
手に握っていた石の感覚が薄れたのは。
固く握りしめていた余韻で、まだ感覚はあるものの。俺が手のひらに力を入れれば、石があった空間は握りつぶされた。
「まずは、第一段階が成功……」
これで気を抜けば、バレンと同じ道を辿ることになる。あの放心状態のバレンは気の毒だったが、第三者として見学出来たのは大きかった。
「自分で試す時に、注意すべき事が分かるからな」
客観的な視点というのも、馬鹿にならない。
取り出す時も慎重に。これに慣れれば、息をするように収納が使えるのだ。別の意味で、慣れとは怖ろしいものだと実感する。
「では、石を取り出そう」
魔力を練れば、空中にぽっかりと開かれた丸い穴。これに手を入れ、頭の中に石を思い浮かべた。すると、手の先に硬い感触があたる。
「お!?これだ!あったぞ!?」
思わず、弾んだ声が出てしまう。
どうやら、自分が思っていたよりも、成功が嬉しいもう一人の自分がいるようだ。
心と頭は別々だ…とよく聞くが、本当にその通りのようだ。
「これじゃ、バレンのことを強く言えないじゃないか…」と、緩む頰を抑えながら、独り言ちた。
♢
―――一方、その頃。
ドーザ様に頼まれた実験二日目。
「これは凄い!凄いぞ!?」
轟々と燃え上がる炎は、衝撃吸収を備えた結界から逃れるように、こちらに迫り来るように、踊り狂っていた。
「【炎】が火の強化を意味するのに対し、【火】は、燃える現象そのものを意味するようじゃ!昔から、納得いかなかったんじゃよ!火が二個ある炎という文字だけで、優劣を付けおって!文字の形には、ちゃんと意味があるんじゃ!」
と、毒づきながらも、興奮冷めやらぬ様子のアリーシャ。
その顔は、玩具を手に入れた童の笑み、そのもの。
―――事の始まりは、アリーシャの一言から始まった。
ドーザ様に言われた実験内容の〘・火の詠唱で、異なるイメージの火力の調査〙を試していた時だった。
「イメージで威力が変わるなら、火が二個ある【炎】は、さぞ強い【火】を吐き出すんじゃろうな!?」
唐突に発せられたアリーシャの言葉に、スリヤは慌て出す。アリーシャの莫大な魔力は、魔力に疎い者でも分かる強さだからだ。アリーシャの弟子であるスリヤなら、推して知るべし。
「ちょ!?アリーシャ様!?それは、今回の実験と趣旨が違っ!?」
魔力を練り始めたアリーシャに、制止の声を掛けるスリヤなど構わず、アリーシャは「炎!」と詠唱を口にする。
「ちょ!?せめて、火を消火してからにしてって……嘘でしょ」
アリーシャが放った呪文で、【炎】が現れる筈だった。しかしあろうことか、彼女が放った呪文で現れる筈の【炎】が現れることはなく……寧ろ、今まで燃え盛っていた【火】が、更に勢いを上げ、激しさを増しただけ。
それを見たアリーシャは、歓喜の声を上げた。
「やっぱりな!下に恐ろしきは、固定観念という慣習じゃ!妾たちは、代々受け継がれしやり方を、当たり前のように受け入れてきた。だが、言われた通りの事をするならば、小童でも出来ること!」
「えぇぇ……?」
すっごく納得がいかないスリヤの、情けない呟きが漏れる。
だが、スリヤよ。
その思いは正しい。
才溢れる者が言うことだ。中身半分に砕いて聞くことが、精神的にも正解なのである。
「昔から納得いかなかったんじゃ!【炎】の意味は火。それなのに、【火|《ファイア》】の意味は、小さな火じゃ!ならば、炎も小さな火じゃろ!?とな。確かに攻撃魔法では、【炎】を用いた呪文もあるが……論より証拠じゃ!スリヤ!“ファイアボール”を打ってみよ!」
「え?でも……」
実験室を借りた理由と異なる魔法の使用は、明らかなルール違反。戸惑いの色を浮かべるスリヤに、アリーシャは檄を飛ばす。
「そのようなルールに囚われていては、既存の殻は破れぬぞ!?今の実験が証拠じゃ!常識が覆った瞬間に立ち会ったんじゃぞ!?一新された想像で、火を放つのじゃ…スリヤよ!」
「……分かりましたよ。でも、責任は取ってくださいよ!?」
「モチのロンじゃ!行け、スリヤよ!」
ビシィッ!と、実験室の壁に向かって突き立てられた指。
(……そんなんだから、ドーザ様に“'じゃじゃ馬”と言われるんですよ!?……っと!)
「ファイアボール!」
決して口に出して言えない事を脳内で宣いながら、スリヤは攻撃の呪文を放つ。
するとどうだろう?
スリヤは、自身の手を凝視した。
【火】は蝋燭の火。
今まで教わって来た日々の記憶が。
スリヤの中にあった常識が、目前に現れた轟々たる火に、塗り替えられた瞬間だった。
アリーシャがいる手前、普段は感情を抑えていたスリヤ。アリーシャが暴走すれば、自分が嗜める役をしているからだ。
だが、あの火の衝撃は、そんな彼女の覚悟さえ呑み込んでしまったようだ。
彼女も研究者の端くれ。
アリーシャのように燥ぐ事はなくても、静かに燃える火は存在する。それを、自律心で抑えていたに過ぎない。
その自律心を、炎が覆い隠すのに、そう時間は掛からなかった。
(これが、本当の【火】!?)
呆然とするスリヤの目の前には、攻撃魔法フレアボールと寸分違わぬ威力。【火】が燃え盛っていた。
「流石は、スリヤじゃ!上層部とて、これほどの成果があれば、五月蝿くは言わんだろう!」
「え?今回の実証実験は、ドーザ様からの秘密の依頼だったのでは?」
「……えぇい!ドーザの許可を取れば、良かろう!?」
「それはそうですが……」
すっかり忘れていたドーザとの約束。
研究内容ばかりに意識が行き、すっかり忘れていたアリーシャの僅かな沈黙に、スリヤはひっそりと溜め息を吐いた。
(先ほどの感動を返して欲しい……)
スリヤは、意気揚々と自室へ向かうアリーシャに向かい、心の中で愚痴る。
弟子の恨めしい気持ちなど、露知らず。
アリーシャの心は、幸福に満たされていた……床に落ちた、ドーザが渡した調査依頼書の裏を見るまでは。
「……は?……は?」
正に、二度見。
綺麗な、二度見。
羊皮紙の裏に小さく書かれた文章。
―――『成功報酬
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でも、だからこそ――まず1話、読んでください。
【最新情報&著者プロフィール】
代表作『45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる』(オリコンライトノベル部門18位記録)の著者が贈る最新作!
◆ 2月に待望の【第2巻】刊行!
◆ 現在、怒涛の展開となる【第3巻】を鋭意執筆中!
◆ 【コミカライズ企画進行中】!
すでにキャラデザが完成し、3巻発売と同時に連載スタート予定です。絶対的な勢いで駆け上がる本作に、ぜひご期待ください!