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二十一日目― 辺境伯邸、軍事会議①
―――時は遡り、ルイがアザイル領を発った翌朝。アザイル辺境伯領・軍事施設の会議室には、重々しい空気が漂っていた。
十席ある円卓には、私を除いた屈強な男ども六人が、思い思いに黙したまま、席に座っていた。
ガチャ!
そこへ扉が開き、私たちが入室すれば、統率の取れた動きで席を立ち、出迎えの姿勢を取る七人。
「突然の招集に応じてくれて、ありがとう。まぁ、座ってくれ」
私こと、騎士団団長ツヴァイト・アザイルがそう言い、腰を下ろせば。その後ろに付き従っていたギルバートが椅子に腰を下ろす。それ以降は、各々が椅子に腰掛けた。
一席空いているが、アレは今例の場所へ出払っている為、不参加だ。
「まず、皆も知っているだろうが、昨日の騎士団の醜態だ」
「「「「「「「はい」」」」」」」
入国審査の取調室を中心に、突然聞こえてた子供の悲痛な声は、砦の一部で響いたという。
「領民の間にも噂が広まっています。衛兵への不信感を煽るものもあり、街の人々にも不安な表情を見受けます。そこで部下にら出処の調査を命じています」
領都内の治安を守る第五隊隊長の素晴らしい報告に、私も褒めの言葉を贈る。
「流石だな、レグオン!この調子で、継続してくれ」
「はっ!?」
執事の話だと、街中では、様々な憶測が飛び交っているらしい。件の衛兵は、今は仮釈放の身だしな。不安を煽っている原因になっているのは、申し訳ない。
「そこで今回の会議だが、魔法契約を前提とした参加となる。委細はこちらの羊皮紙に書いてある。納得するならば、サインをしてくれ」
「閣下!!閣下は、我々をお疑いになられるのですか!?」
私が質問しようと口を開こうとした瞬間、怒りで顔を赤らめ、勢い良く椅子を蹴倒す第六隊隊長タリン。
彼の隊には、武器・資材の調整や管理のみならず、人材面の確保・登用も任せていたのだが……昨夜、一時的な身柄拘束をした人物が、彼の部下だ。
「そのようなことはないと断言させてもらう。だが実際に、鼠を侵入させてしまったのも事実でな。そうだな……例えるならば、鼠が入るような古い家屋の修繕をするだけさ」
全く。どの口が言っているのか?
今、自分の隊が一番疑われていることが分からないのか?
机に肘を置き、手を組む私の表情は、どんなものだろうか?頰がピクついている感覚はあるが。
「軍の体制を見直すということですか?」
「そう捉えてもらっても、かまわんよ?」
第六隊隊長タリンの言葉に、私がにこっと微笑めば、彼は、なにを勘違いしたのか?ほっと胸を撫で下ろしていた。
「畏まりした」
赤くなっていた顔はどこへやら。恭しく、右手を胸に軽く会釈をした。彼は着席をしたが、この席にいる者たちは、誰もが確信をしただろう。
((((((((あの馬鹿、自分の良いように解釈しやがったな))))))))…と。
私は、こう言ったのだ。
古い家屋の修繕、それ即ち、壊れた家屋を捕縛し、新たに、隊を組み直すと。
「では諸君、各自、誓約書を配る。よく読んでから、サインしてくれ」
朗らかに微笑む私だが、普段はこんなに笑顔を振りまかないせいで、表情筋が悲鳴を上げそうだ。
騎士団に鼠を放り込むなど、我々を虚仮にした報い。しっかり罰を受けてもらう。
誰が犯人か。まだその決めつけは出来ないが、露呈の仕方が最悪だった。腸が煮えくり返る……だが、辛抱だ。
せっかく得た協力者(ルイに、その気は一切無い)の助力を無駄にする行いは、慎むんだ。
各隊長の元へ誓約書が配られ、それを見る彼らを見守っていると、拍子抜けした表情で、早々にサインをする彼ら。
まぁ、当たり前か。職務上で守るべき当たり前の項目【守秘義務や漏洩厳禁】などが設けられていただけだからな。
今回の会議の内容は書いていない。
知りたければ、誓約書にサインをして残席する他ない。
誓約書を引っ張り出したくらいだ。盗聴など、防犯面の魔法具もしっかり活躍中だぞ。
誓約書に納得顔でサインを済ませた我々第一~第五・第七隊長と違い、第六隊長タリンのみ……いつまでもいつまでも、誓約書を凝視し、サインしない。
最後にようやくサインをしたと思えば、その手は震えており、碌に名前も読めない有り様だった。
神に誓う誓約書だ。約束を違えば、どうなるか?馬鹿でも分かるからな。
「………よし。皆の誓約も成ったな!」
隊長たちの誓約書が虚空に消え、ラキシス様の元へ届いた。誓約が締結された証拠だ。タリンだけ顔色が悪いが、知るものか。
それを無視したまま、今回の会議の内容を話し出す私。
「皆は、昨日の少年の事件を覚えているか?」
「「「「「「「は!」」」」」」」
「あれが元となり、今回の鼠が発覚した」
「「「「「「「っ!?」」」」」」」
「何故、声がダダ漏れだったか?などの事情は、まだ調査中だが……今回私は、一人の協力者を得た」
「え!?それは一体誰ですか!?」
「それは、言えない決まりでな」
私の協力者という言葉に、いの一番に声を上げた男。第六隊隊長ノウ・タリン。我が寄子の騎士爵家の次男だったのを拾い上げたんだったか。正直、失敗だったな。
騎士爵家の生まれながら、小心者で臆病。その癖、プライドは一丁前。
「それでは、質問です!今回、鼠の原因となった元衛兵を釈放した経緯を教えて頂きたい!」
私を糾弾する気なのか?鼻息荒く、得意気な顔をしおって、愚かな。だがその鼻っ柱を折るのも、また一興か。感謝するぞ、ルイ少年。
「誰が、釈放したと言った?私は、仮釈放だと言ったのだ。勿論、監視も付いている」
「しっ、しかし!?私の部下が、釈放したと書かれた触れを見たと言っています!」
「タリン自身が見たわけではないのか?お前は隊長と言う身分でありながら、自分の目で見なかったのか?」
「そっ、それは!私も、朝は色々と忙しく……」
先ほど威勢の良さはどこへやら。
冷や汗を額に浮かばせ、しどろもどろになりながら言い訳を呟く。
視線を彷徨わせ、どう答えようか思巡しているのだろうが、朝は、情報収集に躍起になっていたのであろう?
私が箝口令を敷いたからな。全く全容が掴めず、焦っただろうな。
・衛兵の仮釈放
・人材採用者の一時身柄確保
この二点以外、全くの情報がない。しかも人材採用者は、自分の部下だ。
疚しい気持ちがある者は、生きた心地がしない。ふっ!肝が芯まで冷える気分はどうだ?さぞ、冷たかろう?
十席ある円卓には、私を除いた屈強な男ども六人が、思い思いに黙したまま、席に座っていた。
ガチャ!
そこへ扉が開き、私たちが入室すれば、統率の取れた動きで席を立ち、出迎えの姿勢を取る七人。
「突然の招集に応じてくれて、ありがとう。まぁ、座ってくれ」
私こと、騎士団団長ツヴァイト・アザイルがそう言い、腰を下ろせば。その後ろに付き従っていたギルバートが椅子に腰を下ろす。それ以降は、各々が椅子に腰掛けた。
一席空いているが、アレは今例の場所へ出払っている為、不参加だ。
「まず、皆も知っているだろうが、昨日の騎士団の醜態だ」
「「「「「「「はい」」」」」」」
入国審査の取調室を中心に、突然聞こえてた子供の悲痛な声は、砦の一部で響いたという。
「領民の間にも噂が広まっています。衛兵への不信感を煽るものもあり、街の人々にも不安な表情を見受けます。そこで部下にら出処の調査を命じています」
領都内の治安を守る第五隊隊長の素晴らしい報告に、私も褒めの言葉を贈る。
「流石だな、レグオン!この調子で、継続してくれ」
「はっ!?」
執事の話だと、街中では、様々な憶測が飛び交っているらしい。件の衛兵は、今は仮釈放の身だしな。不安を煽っている原因になっているのは、申し訳ない。
「そこで今回の会議だが、魔法契約を前提とした参加となる。委細はこちらの羊皮紙に書いてある。納得するならば、サインをしてくれ」
「閣下!!閣下は、我々をお疑いになられるのですか!?」
私が質問しようと口を開こうとした瞬間、怒りで顔を赤らめ、勢い良く椅子を蹴倒す第六隊隊長タリン。
彼の隊には、武器・資材の調整や管理のみならず、人材面の確保・登用も任せていたのだが……昨夜、一時的な身柄拘束をした人物が、彼の部下だ。
「そのようなことはないと断言させてもらう。だが実際に、鼠を侵入させてしまったのも事実でな。そうだな……例えるならば、鼠が入るような古い家屋の修繕をするだけさ」
全く。どの口が言っているのか?
今、自分の隊が一番疑われていることが分からないのか?
机に肘を置き、手を組む私の表情は、どんなものだろうか?頰がピクついている感覚はあるが。
「軍の体制を見直すということですか?」
「そう捉えてもらっても、かまわんよ?」
第六隊隊長タリンの言葉に、私がにこっと微笑めば、彼は、なにを勘違いしたのか?ほっと胸を撫で下ろしていた。
「畏まりした」
赤くなっていた顔はどこへやら。恭しく、右手を胸に軽く会釈をした。彼は着席をしたが、この席にいる者たちは、誰もが確信をしただろう。
((((((((あの馬鹿、自分の良いように解釈しやがったな))))))))…と。
私は、こう言ったのだ。
古い家屋の修繕、それ即ち、壊れた家屋を捕縛し、新たに、隊を組み直すと。
「では諸君、各自、誓約書を配る。よく読んでから、サインしてくれ」
朗らかに微笑む私だが、普段はこんなに笑顔を振りまかないせいで、表情筋が悲鳴を上げそうだ。
騎士団に鼠を放り込むなど、我々を虚仮にした報い。しっかり罰を受けてもらう。
誰が犯人か。まだその決めつけは出来ないが、露呈の仕方が最悪だった。腸が煮えくり返る……だが、辛抱だ。
せっかく得た協力者(ルイに、その気は一切無い)の助力を無駄にする行いは、慎むんだ。
各隊長の元へ誓約書が配られ、それを見る彼らを見守っていると、拍子抜けした表情で、早々にサインをする彼ら。
まぁ、当たり前か。職務上で守るべき当たり前の項目【守秘義務や漏洩厳禁】などが設けられていただけだからな。
今回の会議の内容は書いていない。
知りたければ、誓約書にサインをして残席する他ない。
誓約書を引っ張り出したくらいだ。盗聴など、防犯面の魔法具もしっかり活躍中だぞ。
誓約書に納得顔でサインを済ませた我々第一~第五・第七隊長と違い、第六隊長タリンのみ……いつまでもいつまでも、誓約書を凝視し、サインしない。
最後にようやくサインをしたと思えば、その手は震えており、碌に名前も読めない有り様だった。
神に誓う誓約書だ。約束を違えば、どうなるか?馬鹿でも分かるからな。
「………よし。皆の誓約も成ったな!」
隊長たちの誓約書が虚空に消え、ラキシス様の元へ届いた。誓約が締結された証拠だ。タリンだけ顔色が悪いが、知るものか。
それを無視したまま、今回の会議の内容を話し出す私。
「皆は、昨日の少年の事件を覚えているか?」
「「「「「「「は!」」」」」」」
「あれが元となり、今回の鼠が発覚した」
「「「「「「「っ!?」」」」」」」
「何故、声がダダ漏れだったか?などの事情は、まだ調査中だが……今回私は、一人の協力者を得た」
「え!?それは一体誰ですか!?」
「それは、言えない決まりでな」
私の協力者という言葉に、いの一番に声を上げた男。第六隊隊長ノウ・タリン。我が寄子の騎士爵家の次男だったのを拾い上げたんだったか。正直、失敗だったな。
騎士爵家の生まれながら、小心者で臆病。その癖、プライドは一丁前。
「それでは、質問です!今回、鼠の原因となった元衛兵を釈放した経緯を教えて頂きたい!」
私を糾弾する気なのか?鼻息荒く、得意気な顔をしおって、愚かな。だがその鼻っ柱を折るのも、また一興か。感謝するぞ、ルイ少年。
「誰が、釈放したと言った?私は、仮釈放だと言ったのだ。勿論、監視も付いている」
「しっ、しかし!?私の部下が、釈放したと書かれた触れを見たと言っています!」
「タリン自身が見たわけではないのか?お前は隊長と言う身分でありながら、自分の目で見なかったのか?」
「そっ、それは!私も、朝は色々と忙しく……」
先ほど威勢の良さはどこへやら。
冷や汗を額に浮かばせ、しどろもどろになりながら言い訳を呟く。
視線を彷徨わせ、どう答えようか思巡しているのだろうが、朝は、情報収集に躍起になっていたのであろう?
私が箝口令を敷いたからな。全く全容が掴めず、焦っただろうな。
・衛兵の仮釈放
・人材採用者の一時身柄確保
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