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第6話 ギルドに行こう!
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ギルド『オーバーローディング』。
看板にはそう書かれていた。
「いらっしゃいませ。今日はどのような御用でしょうか?」
受付嬢がにこやかな表情で話しかけてくる。
「あの、私達と一緒に戦ってくれる人を探そうとおもっているんですが……」
「かしこまりました。それではこちらの用紙をお書きになってお待ちください」
フィリアは渡された紙に名前などを記入していく。
久留洲も同じようにした。
それからしばらく待つ。
すると一人の男が近づいてきた。
「失礼。もしかして君達もパーティメンバーを探しているのかい?」
「はい。私達二人だけですけど」
「おお、奇遇じゃないか。実は僕も同じなんだ。よかったら一緒に組まないかい?」
「いいんですか? よろしくお願いします」
「ああ、もちろんだとも。僕の名はガイズ」
こうして久留洲達は新たな仲間を得た。
「ところで君の名前はなんていうの?」ガイズが尋ねる。
「僕は久留洲といいます」
「ふーん、変わった名だね」
「ははは。確かに言われ慣れない言葉ですね」
異世界では珍しい響きなのだろう。
「そっちの女の子は?」
「フィリアです」
ガイズはフィリアをじっと見つめた。
「それにしても久留洲さんは若いのに随分しっかりしているんだねぇ」
「そんなことありませんよ」
「いやいや謙遜しなくて良いんだよ。見たところまだ学生ぐらいなのに、一人で旅をしているなんて凄いことだ」
「あはは、まあ成り行きで……」
久留洲は苦笑いをした。
「それで、どんな魔法が使えるのかな?」
「えっと、治癒とか補助系の魔法が使えます。攻撃も少し」
「へぇ~。それは助かるなぁ。回復役は貴重だからね」
「そうなんですか?」
「ああ。もし良ければ僕にもその魔法をかけてくれないだろうか」
「分かりました。それじゃあやってみますね」
久留洲は杖を取り出した。
「えいっ!」
久留洲が杖を振ると、淡い光が彼を包み込んだ。
「どうですか?」
「うむ。実に心地よい。これは素晴らしい魔法だ」
「そう言ってもらえると嬉しいです」
ガイズは頷いた。
「スキルは?」
「えーと……『神速』というのを持っています」
「ほう。それはまたレアなものを持っているんだね」
「レアなんですか?」
「ああ。レア中のレアだよ。ほとんどの人は持っていないはずだ」
「そんなに貴重なものだったんですか」
「うん。だけど覚えたばかりじゃ使いこなすことはできないだろう」
「そうですね。練習が必要みたいです」
久留洲は素直に認めた。
「ところで久留洲君はどこの出身だい?」
「日本です」
「ニホン? 聞いたことがない国だなぁ」
「ははは」
やはりここは自分のいた世界とは違うようだ。
「そちらのお嬢さんの出身は?」
「私は――」
フィリアが答えようとした時、入り口の方から大きな声が上がった。
「おい! そこのお前ら。俺様と勝負しろ!!」
そこには全身鎧に身を包んだ男がいた。
年齢は三十歳前後といったところか。
顔つきは精力的で威圧感があった。
「あの人、誰だろう?」
「あれはこのギルドのマスターです」
「ギルドのマスターってことは偉い人?」
「ええ。かなり強いですよ」
看板にはそう書かれていた。
「いらっしゃいませ。今日はどのような御用でしょうか?」
受付嬢がにこやかな表情で話しかけてくる。
「あの、私達と一緒に戦ってくれる人を探そうとおもっているんですが……」
「かしこまりました。それではこちらの用紙をお書きになってお待ちください」
フィリアは渡された紙に名前などを記入していく。
久留洲も同じようにした。
それからしばらく待つ。
すると一人の男が近づいてきた。
「失礼。もしかして君達もパーティメンバーを探しているのかい?」
「はい。私達二人だけですけど」
「おお、奇遇じゃないか。実は僕も同じなんだ。よかったら一緒に組まないかい?」
「いいんですか? よろしくお願いします」
「ああ、もちろんだとも。僕の名はガイズ」
こうして久留洲達は新たな仲間を得た。
「ところで君の名前はなんていうの?」ガイズが尋ねる。
「僕は久留洲といいます」
「ふーん、変わった名だね」
「ははは。確かに言われ慣れない言葉ですね」
異世界では珍しい響きなのだろう。
「そっちの女の子は?」
「フィリアです」
ガイズはフィリアをじっと見つめた。
「それにしても久留洲さんは若いのに随分しっかりしているんだねぇ」
「そんなことありませんよ」
「いやいや謙遜しなくて良いんだよ。見たところまだ学生ぐらいなのに、一人で旅をしているなんて凄いことだ」
「あはは、まあ成り行きで……」
久留洲は苦笑いをした。
「それで、どんな魔法が使えるのかな?」
「えっと、治癒とか補助系の魔法が使えます。攻撃も少し」
「へぇ~。それは助かるなぁ。回復役は貴重だからね」
「そうなんですか?」
「ああ。もし良ければ僕にもその魔法をかけてくれないだろうか」
「分かりました。それじゃあやってみますね」
久留洲は杖を取り出した。
「えいっ!」
久留洲が杖を振ると、淡い光が彼を包み込んだ。
「どうですか?」
「うむ。実に心地よい。これは素晴らしい魔法だ」
「そう言ってもらえると嬉しいです」
ガイズは頷いた。
「スキルは?」
「えーと……『神速』というのを持っています」
「ほう。それはまたレアなものを持っているんだね」
「レアなんですか?」
「ああ。レア中のレアだよ。ほとんどの人は持っていないはずだ」
「そんなに貴重なものだったんですか」
「うん。だけど覚えたばかりじゃ使いこなすことはできないだろう」
「そうですね。練習が必要みたいです」
久留洲は素直に認めた。
「ところで久留洲君はどこの出身だい?」
「日本です」
「ニホン? 聞いたことがない国だなぁ」
「ははは」
やはりここは自分のいた世界とは違うようだ。
「そちらのお嬢さんの出身は?」
「私は――」
フィリアが答えようとした時、入り口の方から大きな声が上がった。
「おい! そこのお前ら。俺様と勝負しろ!!」
そこには全身鎧に身を包んだ男がいた。
年齢は三十歳前後といったところか。
顔つきは精力的で威圧感があった。
「あの人、誰だろう?」
「あれはこのギルドのマスターです」
「ギルドのマスターってことは偉い人?」
「ええ。かなり強いですよ」
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