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第10話 兄探し
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「へぇ~」
ハルトは王族って大変なんだろうなと思った。
「でも何で? 追放されるなんて……酷い話だ」
「父上、つまり私の王が召使に産ませた子供だからでしょう」
フィリアの腹違いの兄は能力が高かった。
彼の名はバルク。
ジョブは勇者だった。
王女と王様から生まれた実の兄たちはバルクに嫉妬し、彼を陥れ王族から追放したのだった。
「そんな理由で……」
「ええ、ですから私は兄の力になりたくて、この国まで来たのです」
フィリアの方が紅潮する。
彼女は質素な服を着ている。
それでも、高貴な雰囲気が漂っている。
「フィリア姫は、バルクさんのことが好きなんですね」
「はい!」
ハルトはフィリアの返事にドキッとした。
「そ、そうなんだ……」
「ハルト様は、誰かを好きになったことありますか?」
「え?」
ハルトは戸惑う。
「ハルト様は、私より年上でしょう。恋人とかいるんじゃないですか?」
「いないよ! それに俺はまだ16歳だよ」
「あら、そうなの? 私と同じですね」
フィリアが微笑む。
その笑顔にまたドキドキしてしまう。
(やばいなぁ……)
フィリアのペースに乗せられっぱなしである。
「バルク兄さんをダルムンクで見たという情報があったのです。だから何としても探さなければ……」
フィリアは王宮を出る時、花を摘みに行くと嘘を付いたらしい。
花を摘むだけなのに馬車と従者数人が付くのもすごい。
フィリアの気持ちを知る彼女の従者とシグルトは彼女のバルク探しに協力的だ。
そして、フィリアは荒くれ者に襲われた。
フィリアの危機を聴きつけたシグルトが荒くれ者からフィリアを救ったわけだ。
「しかし、あてはあるのですか?」
「バルク兄さんはお酒好きです。まずは酒場にでも……」
「それなら……」
ハルト達は一軒の店に入った。
そこは、昼間から酔っ払った男たちが酒を飲んでいた。
客はまばらだ。
「いらっしゃいませ……」
店主が愛想なく出迎える。
店内は薄暗く、あまり清潔とはいえない感じだった。
ハルトは王族って大変なんだろうなと思った。
「でも何で? 追放されるなんて……酷い話だ」
「父上、つまり私の王が召使に産ませた子供だからでしょう」
フィリアの腹違いの兄は能力が高かった。
彼の名はバルク。
ジョブは勇者だった。
王女と王様から生まれた実の兄たちはバルクに嫉妬し、彼を陥れ王族から追放したのだった。
「そんな理由で……」
「ええ、ですから私は兄の力になりたくて、この国まで来たのです」
フィリアの方が紅潮する。
彼女は質素な服を着ている。
それでも、高貴な雰囲気が漂っている。
「フィリア姫は、バルクさんのことが好きなんですね」
「はい!」
ハルトはフィリアの返事にドキッとした。
「そ、そうなんだ……」
「ハルト様は、誰かを好きになったことありますか?」
「え?」
ハルトは戸惑う。
「ハルト様は、私より年上でしょう。恋人とかいるんじゃないですか?」
「いないよ! それに俺はまだ16歳だよ」
「あら、そうなの? 私と同じですね」
フィリアが微笑む。
その笑顔にまたドキドキしてしまう。
(やばいなぁ……)
フィリアのペースに乗せられっぱなしである。
「バルク兄さんをダルムンクで見たという情報があったのです。だから何としても探さなければ……」
フィリアは王宮を出る時、花を摘みに行くと嘘を付いたらしい。
花を摘むだけなのに馬車と従者数人が付くのもすごい。
フィリアの気持ちを知る彼女の従者とシグルトは彼女のバルク探しに協力的だ。
そして、フィリアは荒くれ者に襲われた。
フィリアの危機を聴きつけたシグルトが荒くれ者からフィリアを救ったわけだ。
「しかし、あてはあるのですか?」
「バルク兄さんはお酒好きです。まずは酒場にでも……」
「それなら……」
ハルト達は一軒の店に入った。
そこは、昼間から酔っ払った男たちが酒を飲んでいた。
客はまばらだ。
「いらっしゃいませ……」
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