パーティから追放されたのは神に選ばれし救世主だった。~チートスキルで元のパーティを見返し、全知全能の冒険者になってやる!~

yonechanish

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第22話 ジョブとスキル

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「ありがとう、フージン。大好きよ」

ルミナスは軽くウインクした。

「なっ……大人をからかうな」

フージンが戸惑っている間に、ルミナスは扉の向こう側へと出ていった。
フージンは想像した。
妹が兄に別れを告げている場面を。

******

教会での儀式を終え、バルク、フィリア、そしてハルトはダルムンクの街の安宿に泊まった。
その一室での会話。

「しかし、ハルト君。君は教会でジョブ鑑定とスキル認定が出来ることを知らなかったんだね」
「はい。知りませんでした」

バルクの質問にハルトは応える。

「この世界では、10歳を越えたら教会でジョブ鑑定とスキル認定が出来る。そして人生の指針を決めるんだ」
「へぇ~。そうなんですね」
「ジョブ鑑定とスキル認定は、神の代理となった神父様が行ってくれる。そして、一度決められたジョブは変更できない。スキルは生き方次第でレベルアップしそのジョブに適応したものを身に付けることが出来る」
「へぇ~。そうなんですね」

ハルトが感心しているのを見て、バルクは驚きの表情を浮かべた。

「ハルト君、本当に何も知らないようだね」
「はい……学校にも行ったことが無くて」

ハルトは無学歴なのが恥ずかしかった。

「学校には行かないのかい?」
「はい……。学費とか高そうですし……」
「ハルト君の家は貧乏なのかな?」
「いえ、そういうわけじゃなくて……ただ何というか……お金の節約的な感じで」

ハルトは嘘をつくことにした。
本当のことを言うと、差別されると思ったからだ。

「ハルトさんは家族はいないの?」
「ん……んん、死んだんだ」
「あら、そう……ごめん」

フィリアが申し訳なさそうに口をつぐむ。
ハルトは嘘を付いていることが申し訳ない気持ちになる。

「それにしても、ハルト君。君はやはり救世主だったんだ。神父様も驚いていたよ」
「はい」
「ちなみに、私のジョブは『付与術師』。ま、戦闘では補助的な役割。スキルは『識別』」
「『識別』……聞いたことがないですね」
「そうだろうね。あまりメジャーではないスキルだから」

不思議だった。
バルクは何で自分を救世主だと見抜いたのか。
王族を追放されて救世主を探し、魔王を討伐する本当の理由とは?
ハルトはバルクについてもっと知りたいと思った。
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