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第71話 サイコ
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「ハルト君。見てごらんよ。この死体の数々」
「あ……」
バルクの言葉に我に返る。
そして、ルミナス、フィリアも我に返る。
「殺した……人間を……」
三人とも声を揃える。
ルミナスとフィリアの目には涙が浮かぶ。
だが、ハルトは違う。
冷静な目で見ていた。
そして、心の中でつぶやく。
(これで、魔王軍は弱体化する)
救世主は戦うことで成長する。
死を乗り越えることで、強くなる。
もっと強い相手と戦いたい。
初めての人間との戦いと殺戮を経て、ハルトの気持ちは変わりつつある。
「うわああああん。ごめんねー!」
ルミナスは泣きながら謝る。
フィリアは泣いている。
二人は、人を殺した事を後悔していた。
「殺さなければ、殺されていたんだよ。ルミナスちゃん。そして、フィリア」
バルクが二人に声をかける。
ハルトは何も言わない。
ただ黙っていた。
「だけど……だけど……」
泣きじゃくる女の子二人。
さっきの陽気な恋愛ゲームは何だったのか。
もしや現実逃避だったのか。
そうとしか思えない。
だが、ハルトは嬉しかった。
こんな可愛い子たちに好かれるなんて。
ハーレム万歳!
だが、そんなハルトの心とは裏腹に。
二人の少女は罪悪感に苛まれ続けるのであった。
ただ一人、女性ではラフィーナが冷静な顔でその様子を見ている。
「とりあえず、ここを離れよう」
バルクの提案に従い、その場を離れることにした。
「ハルト君は、人間を殺して何も感じなかったのかい?」
「はい。特には」
ハルトは無表情で答える。
「そうか」
ハルトの様子を見て、何か察したように呟く。
「あの、ハルトさんは大丈夫なんですか?」
フィリアが心配して聞いてきた。
「はい。平気ですよ」
ハルトは笑顔で答えた。
「ふむ。素質ありだな」
バルクが呟いた。
「あ……」
バルクの言葉に我に返る。
そして、ルミナス、フィリアも我に返る。
「殺した……人間を……」
三人とも声を揃える。
ルミナスとフィリアの目には涙が浮かぶ。
だが、ハルトは違う。
冷静な目で見ていた。
そして、心の中でつぶやく。
(これで、魔王軍は弱体化する)
救世主は戦うことで成長する。
死を乗り越えることで、強くなる。
もっと強い相手と戦いたい。
初めての人間との戦いと殺戮を経て、ハルトの気持ちは変わりつつある。
「うわああああん。ごめんねー!」
ルミナスは泣きながら謝る。
フィリアは泣いている。
二人は、人を殺した事を後悔していた。
「殺さなければ、殺されていたんだよ。ルミナスちゃん。そして、フィリア」
バルクが二人に声をかける。
ハルトは何も言わない。
ただ黙っていた。
「だけど……だけど……」
泣きじゃくる女の子二人。
さっきの陽気な恋愛ゲームは何だったのか。
もしや現実逃避だったのか。
そうとしか思えない。
だが、ハルトは嬉しかった。
こんな可愛い子たちに好かれるなんて。
ハーレム万歳!
だが、そんなハルトの心とは裏腹に。
二人の少女は罪悪感に苛まれ続けるのであった。
ただ一人、女性ではラフィーナが冷静な顔でその様子を見ている。
「とりあえず、ここを離れよう」
バルクの提案に従い、その場を離れることにした。
「ハルト君は、人間を殺して何も感じなかったのかい?」
「はい。特には」
ハルトは無表情で答える。
「そうか」
ハルトの様子を見て、何か察したように呟く。
「あの、ハルトさんは大丈夫なんですか?」
フィリアが心配して聞いてきた。
「はい。平気ですよ」
ハルトは笑顔で答えた。
「ふむ。素質ありだな」
バルクが呟いた。
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