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第73話 船長の魂
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「てめぇら、大挙してラインハルホに何の用なんだ!?」
船長が声を荒げる。
そりゃそうだ。
いきなり、冒険者たちが大挙して押し寄せて来た。
いつもなら数十人しか乗らない船に、これだけの人数が乗りたがっている。
船長でなくとも不思議に思うだろう。
「ちっ……」
舌打ちをして、ジークフリート。
「ふん!」
船長は鼻息を鳴らした。
誰もガーレット国王のことは言わない。
それが、密約だからだ。
ばらせば報酬がもらえないどころか、国王によって裁判にかけられ罰を受けることになる。
「俺達は、ラインハルホに出稼ぎに行くんだ!」
一人の冒険者が叫ぶ。
「ほぉ、ラインハルホにか……それで、どうして、わざわざ船で行く必要があるんだ?」
船長は、鋭い目で睨む。
「へ、へい……陸路で行けば、危険ですから……」
一人の男が答える。
「なるほどな。だが、この船は俺の船だ。ラインハルホにどんな仕事があるって言うんだ?あそこはそんなに資源のない国だ。仕事なんてないぞ」
「いや、それはですね」
男はしどろもどろになっている。
「それに、お前らの格好を見る限り、ただの仕事じゃないよな?」
確かに、全員が武装をしている。
それも、かなり強力な武器を。
「お、俺たちは、傭兵団ですよ」
別の冒険が言う。
「そうか。ラインハルホに雇われてか。なら、証明を見せろ。ラインハルホ国王の書状なり紋章なりを」
納得しない船長。
「おい! 早くしろよ!」
「俺達が先だぞ」
後ろからは、苛立った声が聞こえてくる。
「お前ら、怪しいな!俺の船でラインハルホに行き、何かやる気だな!」
船長は怒鳴りつける。
(ちくしょう。ガーレット国王の奴、このバカ船長に話付けてねえのかよ)
ジークフリートが苛立つ。
船長が声を荒げる。
そりゃそうだ。
いきなり、冒険者たちが大挙して押し寄せて来た。
いつもなら数十人しか乗らない船に、これだけの人数が乗りたがっている。
船長でなくとも不思議に思うだろう。
「ちっ……」
舌打ちをして、ジークフリート。
「ふん!」
船長は鼻息を鳴らした。
誰もガーレット国王のことは言わない。
それが、密約だからだ。
ばらせば報酬がもらえないどころか、国王によって裁判にかけられ罰を受けることになる。
「俺達は、ラインハルホに出稼ぎに行くんだ!」
一人の冒険者が叫ぶ。
「ほぉ、ラインハルホにか……それで、どうして、わざわざ船で行く必要があるんだ?」
船長は、鋭い目で睨む。
「へ、へい……陸路で行けば、危険ですから……」
一人の男が答える。
「なるほどな。だが、この船は俺の船だ。ラインハルホにどんな仕事があるって言うんだ?あそこはそんなに資源のない国だ。仕事なんてないぞ」
「いや、それはですね」
男はしどろもどろになっている。
「それに、お前らの格好を見る限り、ただの仕事じゃないよな?」
確かに、全員が武装をしている。
それも、かなり強力な武器を。
「お、俺たちは、傭兵団ですよ」
別の冒険が言う。
「そうか。ラインハルホに雇われてか。なら、証明を見せろ。ラインハルホ国王の書状なり紋章なりを」
納得しない船長。
「おい! 早くしろよ!」
「俺達が先だぞ」
後ろからは、苛立った声が聞こえてくる。
「お前ら、怪しいな!俺の船でラインハルホに行き、何かやる気だな!」
船長は怒鳴りつける。
(ちくしょう。ガーレット国王の奴、このバカ船長に話付けてねえのかよ)
ジークフリートが苛立つ。
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