145 / 199
第145話 美少女に言い寄られ、それでも鈍感な救世主
しおりを挟む
そして、ラストダンジョンに向かった。
計3パーティ。
合計15人で向かう。
それぞれのパーティにグリフォンを割り当て、出発。
「何で今まで複数パーティで行かなかったんですか?」
その方が攻略も進むだろう。
僕は素朴な疑問を口にした。
「ユウタさん、今回が初めてではないのです。我々の様な魔王討伐に積極的なギルドはパーティを同時に複数送り込むこともありました。例えば、探索の段階では一つのパーティを送り込み、ボスモンスターの弱点が分かれば2、3つのパーティを編成し決着をつけるというルーチンが出来ていました」
そうガイアが説明する。
「そうは言っても、皆、命は惜しいもの。ラストダンジョンに行きたがる者は少ないのです」
「……そうですか」
う~ん。
グリフォンの背の上で僕は腕を組んでしまった。
なるべく犠牲は少なくしたいなあ。
「でも、こうやって皆が進んで自分からラストダンジョン攻略に名乗りを上げてくれるのは、ユウタさんのお陰なんですよ」
「ぼっ……僕の!?」
思わず自分で自分を指差してしまう。
ガイアが首肯する。
「ユウタはどっか頼りないから助けてあげないとって思っちゃうんだよね」
フィナが会話に割り込んでくる。
おい、頼り内は余計だろ。
「ユウタさんはいつも一生懸命ですから」
セレスも割り込んでくる。
「兎に角、ユウタさんは救世主として皆を勇気づけてくれる存在なんです」
割り込んでくるメンバーを押さえ、最後にガイアが僕の手を握る。
そうこうしている間にも、相変わらず、マリアンからの通信は無い。
◇
到着。
探索に入る。
4段の蟹の段についた。
僕達の足止めをしていた泡の結界は破られ、祭壇が見えた。
祭壇に座る人影発見。
「マリアン!」
彼女は剣を手にしたまま座り、うつろな目をしていた。
その剣は緑色に光っていた。
「よかった無事だったんですね」
僕は駆け寄った。
「危ない!」
緑の閃光が走る。
ガイアが叫び、僕を突き飛ばす。
血が弾け飛ぶ。
ガイアは肩口に傷を受けていた。
「なっ……なんでっ!?」
僕が驚き問い掛ける。
「私が最強の戦士だ。誰も私を倒すことが出来ない」
つづく
計3パーティ。
合計15人で向かう。
それぞれのパーティにグリフォンを割り当て、出発。
「何で今まで複数パーティで行かなかったんですか?」
その方が攻略も進むだろう。
僕は素朴な疑問を口にした。
「ユウタさん、今回が初めてではないのです。我々の様な魔王討伐に積極的なギルドはパーティを同時に複数送り込むこともありました。例えば、探索の段階では一つのパーティを送り込み、ボスモンスターの弱点が分かれば2、3つのパーティを編成し決着をつけるというルーチンが出来ていました」
そうガイアが説明する。
「そうは言っても、皆、命は惜しいもの。ラストダンジョンに行きたがる者は少ないのです」
「……そうですか」
う~ん。
グリフォンの背の上で僕は腕を組んでしまった。
なるべく犠牲は少なくしたいなあ。
「でも、こうやって皆が進んで自分からラストダンジョン攻略に名乗りを上げてくれるのは、ユウタさんのお陰なんですよ」
「ぼっ……僕の!?」
思わず自分で自分を指差してしまう。
ガイアが首肯する。
「ユウタはどっか頼りないから助けてあげないとって思っちゃうんだよね」
フィナが会話に割り込んでくる。
おい、頼り内は余計だろ。
「ユウタさんはいつも一生懸命ですから」
セレスも割り込んでくる。
「兎に角、ユウタさんは救世主として皆を勇気づけてくれる存在なんです」
割り込んでくるメンバーを押さえ、最後にガイアが僕の手を握る。
そうこうしている間にも、相変わらず、マリアンからの通信は無い。
◇
到着。
探索に入る。
4段の蟹の段についた。
僕達の足止めをしていた泡の結界は破られ、祭壇が見えた。
祭壇に座る人影発見。
「マリアン!」
彼女は剣を手にしたまま座り、うつろな目をしていた。
その剣は緑色に光っていた。
「よかった無事だったんですね」
僕は駆け寄った。
「危ない!」
緑の閃光が走る。
ガイアが叫び、僕を突き飛ばす。
血が弾け飛ぶ。
ガイアは肩口に傷を受けていた。
「なっ……なんでっ!?」
僕が驚き問い掛ける。
「私が最強の戦士だ。誰も私を倒すことが出来ない」
つづく
0
あなたにおすすめの小説
ダンジョンでオーブを拾って『』を手に入れた。代償は体で払います
とみっしぇる
ファンタジー
スキルなし、魔力なし、1000人に1人の劣等人。
食っていくのがギリギリの冒険者ユリナは同じ境遇の友達3人と、先輩冒険者ジュリアから率のいい仕事に誘われる。それが罠と気づいたときには、絶対絶命のピンチに陥っていた。
もうあとがない。そのとき起死回生のスキルオーブを手に入れたはずなのにオーブは無反応。『』の中には何が入るのだ。
ギリギリの状況でユリアは瀕死の仲間のために叫ぶ。
ユリナはスキルを手に入れ、ささやかな幸せを手に入れられるのだろうか。
転生者は力を隠して荷役をしていたが、勇者パーティーに裏切られて生贄にされる。
克全
ファンタジー
第6回カクヨムWeb小説コンテスト中間選考通過作
「カクヨム」と「小説家になろう」にも投稿しています。
2020年11月4日「カクヨム」異世界ファンタジー部門日間ランキング51位
2020年11月4日「カクヨム」異世界ファンタジー部門週間ランキング52位
転生者のブルーノは絶大な力を持っていたが、その力を隠してダンジョンの荷役として暮らしていた。だが、教会の力で勇者を騙る卑怯下劣な連中に、レットドラゴンから逃げるための生贄として、ボス部屋に放置された。腐敗した教会と冒険者ギルドが結託て偽の勇者パーティーを作り、ぼろ儲けしているのだ。ブルーノは誰が何をしていても気にしないし、自分で狩った美味しいドラゴンを食べて暮らせればよかったのだが、殺されたブルーノの為に教会や冒険者ギルドのマスターを敵対した受付嬢が殺されるのを見過ごせなくて・・・・・・
パーティーを追放されるどころか殺されかけたので、俺はあらゆる物をスキルに変える能力でやり返す
名無し
ファンタジー
パーティー内で逆境に立たされていたセクトは、固有能力取得による逆転劇を信じていたが、信頼していた仲間に裏切られた上に崖から突き落とされてしまう。近隣で活動していたパーティーのおかげで奇跡的に一命をとりとめたセクトは、かつての仲間たちへの復讐とともに、助けてくれた者たちへの恩返しを誓うのだった。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
世界一簡単にレベルアップ ~魔物を倒すだけでレベルが上がる能力を得た俺は、弱小の魔物を倒しまくって異世界でハーレム作る事にしました~
きよらかなこころ
ファンタジー
シンゴはある日、事故で死んだ。
どうやら、神の手違いで間違って死んでしまったシンゴは異世界に転生することになる。
転生する際にオマケに『魔物を倒すだけでレベルが上がる』能力を貰ったシンゴ。
弱小の魔物を倒してレベルを上げ、異世界でハーレムを作る事を企むのだった。
元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。
どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。
そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。
その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。
その結果、様々な女性に迫られることになる。
元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。
「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」
今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。
無限に進化を続けて最強に至る
お寿司食べたい
ファンタジー
突然、居眠り運転をしているトラックに轢かれて異世界に転生した春風 宝。そこで女神からもらった特典は「倒したモンスターの力を奪って無限に強くなる」だった。
※よくある転生ものです。良ければ読んでください。 不定期更新 初作 小説家になろうでも投稿してます。 文章力がないので悪しからず。優しくアドバイスしてください。
改稿したので、しばらくしたら消します
~唯一王の成り上がり~ 外れスキル「精霊王」の俺、パーティーを首になった瞬間スキルが開花、Sランク冒険者へと成り上がり、英雄となる
静内燕
ファンタジー
【カクヨムコン最終選考進出】
【複数サイトでランキング入り】
追放された主人公フライがその能力を覚醒させ、成り上がりっていく物語
主人公フライ。
仲間たちがスキルを開花させ、パーティーがSランクまで昇華していく中、彼が与えられたスキルは「精霊王」という伝説上の生き物にしか対象にできない使用用途が限られた外れスキルだった。
フライはダンジョンの案内役や、料理、周囲の加護、荷物持ちなど、あらゆる雑用を喜んでこなしていた。
外れスキルの自分でも、仲間達の役に立てるからと。
しかしその奮闘ぶりは、恵まれたスキルを持つ仲間たちからは認められず、毎日のように不当な扱いを受ける日々。
そしてとうとうダンジョンの中でパーティーからの追放を宣告されてしまう。
「お前みたいなゴミの変わりはいくらでもいる」
最後のクエストのダンジョンの主は、今までと比較にならないほど強く、歯が立たない敵だった。
仲間たちは我先に逃亡、残ったのはフライ一人だけ。
そこでダンジョンの主は告げる、あなたのスキルを待っていた。と──。
そして不遇だったスキルがようやく開花し、最強の冒険者へとのし上がっていく。
一方、裏方で支えていたフライがいなくなったパーティーたちが没落していく物語。
イラスト 卯月凪沙様より
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる