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第161話 戦争に利用されたゲーム
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この世界の端っこ。
辺境に着いたときはもう夕暮れだった。
「時間が経つのは早いなあ」
「そうだねー」
いつものフィナとのやり取りも、あと数日後には出来なくなる。
魔王を倒してこの世界がクリアされて終わるか、タイムリミットでこの世界が崩壊するか。
どちらにしても、こうしてフィナと一緒にいられるのは、明日の昼までだ。
それまでにラストダンジョンに戻らなければならない。
そう思うと、切なさや寂しさが湧き上がって来て、時間を巻き戻したくなる。
「とりあえず、家に戻ろ!」
「うん!」
フィナが僕の手を取り、自分の家に誘ってくれた。
トタン屋根の掘立小屋は相変わらず、立てつけが悪く扉を開けにくい。
ガタガタいわせながら、中に入る。
「ユウタ、久しぶりだな!」
「ネスコ!」
猫人間のネスコがいた。
「最後だな」
「そんなこと言わないでよ」
「私もこんな形で、この世界が終わるとは思わなかった」
「僕もだよ」
色々なことがあった。
それもこれも、あと3日で終わる。
「フィナがユウタに料理作ってあげるね!」
ワンピースの裾を揺らめかせながら、エルフの美少女がすっくと立ちあがる。
緑の髪を揺らしながらトタトタと台所へ向かって行く。
「あ、いいよ! 僕が作るから」
そう言い掛けたけど、やめた。
フィナの料理の味を覚えておかなければ。
不味いけど。
「ネスコはどうなるの? やっぱりゲームがクリアされたら消えるの?」
フィナが台所でピラニアと格闘している間に、質問した。
「それが我々の運命だ」
「寂しくないの?」
「寂しくないと言えば、嘘になる」
「運営の人達も、NPCを一緒に地球に転生させてくれたらいいのに」
「ハハハハ」
ネスコは僕の言葉を笑い飛ばした。
大きく開いた口から左右の牙とザラザラした舌が見える。
「ユウタ。運営の人間達はまた新しいゲームを作るだろう。魔界プロジェクトの様な世界のゲームかもしれないし、一対一の格闘タイプかもしれないし、国同士が戦う戦略タイプかもしれない……」
「う~ん」
要は神と呼ばれる運営の人はなんで、世界をいっぱい作るの?
ゲームを作って、人間に遊ばせる意味って何?
ネスコは僕の質問を受け目をつぶった。
腕を組み考え込んでいる。
どう答えようか頭を働かせているのか。
「地球において、ゲームは大人気でな。大人も子供も皆それで遊んでるんだ。それこそ色んなジャンルのゲームがあって、皆、お金を出してそれを遊んでいる」
「人気があるからそれに応えるために、運営の人はゲームを作り続けてるってこと?」
「ま、純粋にはそういうことだな」
「僕らが今いる魔界プロジェクトもそうだったの?」
ネスコは答えない。
「何で、運営の人はゲームの中に皆を閉じ込めたの?」
「ユウタよ」
「はい」
「その質問に答えることは簡単だが、お前はそれを受け止めることが出来るか?」
つづく
辺境に着いたときはもう夕暮れだった。
「時間が経つのは早いなあ」
「そうだねー」
いつものフィナとのやり取りも、あと数日後には出来なくなる。
魔王を倒してこの世界がクリアされて終わるか、タイムリミットでこの世界が崩壊するか。
どちらにしても、こうしてフィナと一緒にいられるのは、明日の昼までだ。
それまでにラストダンジョンに戻らなければならない。
そう思うと、切なさや寂しさが湧き上がって来て、時間を巻き戻したくなる。
「とりあえず、家に戻ろ!」
「うん!」
フィナが僕の手を取り、自分の家に誘ってくれた。
トタン屋根の掘立小屋は相変わらず、立てつけが悪く扉を開けにくい。
ガタガタいわせながら、中に入る。
「ユウタ、久しぶりだな!」
「ネスコ!」
猫人間のネスコがいた。
「最後だな」
「そんなこと言わないでよ」
「私もこんな形で、この世界が終わるとは思わなかった」
「僕もだよ」
色々なことがあった。
それもこれも、あと3日で終わる。
「フィナがユウタに料理作ってあげるね!」
ワンピースの裾を揺らめかせながら、エルフの美少女がすっくと立ちあがる。
緑の髪を揺らしながらトタトタと台所へ向かって行く。
「あ、いいよ! 僕が作るから」
そう言い掛けたけど、やめた。
フィナの料理の味を覚えておかなければ。
不味いけど。
「ネスコはどうなるの? やっぱりゲームがクリアされたら消えるの?」
フィナが台所でピラニアと格闘している間に、質問した。
「それが我々の運命だ」
「寂しくないの?」
「寂しくないと言えば、嘘になる」
「運営の人達も、NPCを一緒に地球に転生させてくれたらいいのに」
「ハハハハ」
ネスコは僕の言葉を笑い飛ばした。
大きく開いた口から左右の牙とザラザラした舌が見える。
「ユウタ。運営の人間達はまた新しいゲームを作るだろう。魔界プロジェクトの様な世界のゲームかもしれないし、一対一の格闘タイプかもしれないし、国同士が戦う戦略タイプかもしれない……」
「う~ん」
要は神と呼ばれる運営の人はなんで、世界をいっぱい作るの?
ゲームを作って、人間に遊ばせる意味って何?
ネスコは僕の質問を受け目をつぶった。
腕を組み考え込んでいる。
どう答えようか頭を働かせているのか。
「地球において、ゲームは大人気でな。大人も子供も皆それで遊んでるんだ。それこそ色んなジャンルのゲームがあって、皆、お金を出してそれを遊んでいる」
「人気があるからそれに応えるために、運営の人はゲームを作り続けてるってこと?」
「ま、純粋にはそういうことだな」
「僕らが今いる魔界プロジェクトもそうだったの?」
ネスコは答えない。
「何で、運営の人はゲームの中に皆を閉じ込めたの?」
「ユウタよ」
「はい」
「その質問に答えることは簡単だが、お前はそれを受け止めることが出来るか?」
つづく
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