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第1章生徒会

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教室に入ってきたホスト教師こと志澤先生は、扉に寄り掛かりながらダルそうに俺達を見ていた。
「お前らー、座れー」
「志澤先生!今日も格好いいですっっ!!」
「おお神よ!俺をこのクラスにしてくれてありがとうございますぅ!!」
「抱いてーっ!俺を貴方のホスト心で乱してーっっ!!」
風紀委員長様、あいつです。俺を注意する前にあいつを注意してください。不純な言葉を大声で発しています。あと俺は悪くない。スカートの1折りや2折りや10折り、大した事では無いでしょう。
と、そんな事を考えていると志澤ティーチャーがキレた。
「うるっせーなお前ら!!とっとと黙って座れッッ!!」
口悪っ。相変わらず口悪っ!
けれども何故か立っていた生徒達は頬を赤らめ着席する。わりと結構キモい。
「点呼取るぞー。相原」
「はい!」
「浅井」
「はぁい♡」
「赤羽」
「うへぇい」
「安中──」
1人とてつもなく失礼な返事の生徒が居たが、志澤ティーチャーは気にせず点呼を続ける。あの人の許容範囲は何処までだよ。
そんな事を考えていると、俺の名前が呼ばれた。
「神代」
「はぁいっ」
高く可愛いと思えるだろう声で俺はそう答える。と、志澤ティーチャーは何故か黙り俺を凝視した。
ちなみにこの教室は階段状になっており、先生が見上げた時にパン2が見えないよう際どく折っている。0,3折りでパン2が見える事なんて無いが。
「おい、神代。お前折ってるだろ、また生徒指導室に呼び出されるぞ」
「もーやだ志澤センセー、何処見てるの?へんたぁいっ」
「俺はただ忠告してやってるだけだ、勘違いすんなバカ。だが覚えておけ神代。風紀委員長はな、例え0,01折りでも見過ごさないぞ」
「げぇっ?!それほんと?!」
「加宮」
「うぃー」
「ちょっとセンセー?!」
俺の声も虚しく、志澤ティーチャーは淡々と点呼を進めたのだった。
この人工ナイスバディーを指摘するのでなく、スカートの折りに気付くなんて。目敏すぎて先生が嫌いになったわ。今日日直だし、日誌に書くか。
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