眠れない夜のお話

もこ

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出会いの夜

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時間が迫る中、俺は自室のベッドの上にいた。
部屋の片づけもしたし、ベッドのシーツも替えた。

ホテルに呼んでも良かったが、中々予約をとれないNo.1だ。
こんな時くらい、自宅を使っても良いだろう。

3時間もあれば、様々なことが出来る。
まずはお互いにシャワーを浴びて、のんびりテレビを見るのも良い。

頭の中で構想を練っていたら、インターホンが鳴って肩が跳ねた。

”よし”とひとつ頷いて、ドアを開ける。
そこに立っていた男の姿に、目を奪われた。

それは、想像以上だった。

綺麗な目が、そっと俺を見上げる。
俺の身長が180センチと高いこともあるのか、思いのほか小さく見えた。

そっと微笑むその姿に、一瞬で動けなくなるかのような衝撃がある。


「こんばんは。智さん。蒼と言います。今日はよろしくお願いします」

声は低すぎず、高すぎず、まるで直接脳に語り掛けるかのようで、心地良い。


「あがってどうぞ」

「はい」

「あ、敬語じゃなくていいよ」

「え、あ……うん」


顔を伏せて少し照れくさそうにする姿は、可愛い以外の何とも言い難い。
サイトに載っていた画像以上に綺麗なんてことがあり得るのだろうか。


「智さん。今日は何する?何したい?
僕は、智さんのしたいことなら、何でも」

「ああ、そうだなぁ。
俺はとりあえずサイトに書いてあったようなSMプレイに興味はないから、そういったことはしないよ。
とりあえず座って。お茶入れる」

「……お茶?うん……」


蒼の表情が、一瞬曇ったのを感じる。困惑している様子も伝わってくる。
俺がSMプレイに興味がないと言ったからだろうか。
”痛いことをされたり、乱暴に扱われるのが好き”と書いてあったし、
高い金を払ってこいつを買う訳だから、こうしてお茶から始まるのは珍しいのかもしれない。
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