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仕事
しおりを挟む妙な感情が、俺の中に生まれた。
放って置けない。
なんとかしたい。
笑って欲しい。
これだけ綺麗な子が目の前にいるのに、セックスしたいというよりも、そんなことばかりを思う。
「……ん、なんか、また、だめ。
柳瀬さん、お願いだからして?」
「眠い?」
「この家は、変。
まるで、睡眠剤が漂ってるみたい」
蒼の膝の上で、みぃもまた、目を閉じる。
「蒼と一緒に、みぃ、寝たいって」
「……え?そう、なの?」
適当に考えついた詭弁を述べれば、
蒼は疑うこともなく信じる。
「俺も仕事で疲れたな。
ちょっと寝るんだけど、一緒に寝てよ」
「え、でも……」
蒼の横に、壁を背にもたれる。
添い寝、と言うにはあまりに簡素だ。
「柳瀬さんは……ベッド、行って。
肩、痛くなる」
「それは蒼もだろ」
「寝たくない……のに」
目の下にクマを作り、
寝たくないと言いながらも限界の蒼が、目を閉じる。
寝不足の時ベッドに入ればすぐ寝てしまうように、
この家が、蒼にとってベッドみたいになっていれば良いのに。
「おやすみ」
声をかけたら、蒼が眉をしかめた。
その言葉さえ蒼にとっては不快なようで、心は騒めくばかりだった。
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