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chapter.10-4 / 断罪者は婚約破棄を華麗に謳う(4)
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エヴァンゼリンの侍女であるエリーゼが進み出て、手のひらの上で小さな長方形の箱を開けると、中からは美しい輝きの耳飾りが現れた。光を受けて眩いばかりの輝きを放つ。自分こそがまるで本物だと主張するが如く。
「まぁ!見事な耳飾りですこと。……それにしてもユドヴェルド男爵令嬢の持つ耳飾りとなんてそっくりなのかしら。細やかな意匠や大きさまで瓜二つだなんて。この二つが混ぜられていては、わたくし、本物がどちらか判別できなくてよ」
デルフィーネは侍女に視線だけで指示し、エリーゼから耳飾りを受け取る。それをリエリーナとフィオナによく見えるように持たせると、パタパタと扇を仰ぎ中断した会話の続きを促した。
リエリーナはエヴァンゼリンが持ち込んだ耳飾りを二つとも手に取ると、それをデルフィーネをはじめとした成り行きを注視するお喋り好きの貴族に見せびらかせるように翳して見せた。
「通常宝飾品に使われる宝石は、光に当たるとカットや品質、透明感、その宝石の個性によってそれぞれ特有の輝きを楽しませます。ですが、男爵令嬢がお持ちの耳飾りの石のように魔力を帯びて輝くことはございません」
「あら?それではあなたはエヴァンゼリンが王太子殿下より贈られたこの耳飾りが魔石ではない、ただの宝石だというの?それはおかしいわリエリーナ。王太子殿下が未来の妃に贈るのは王家の魔石である必要があるし、その魔石として選ばれたのが今アンテリーゼが身に着けている女神の涙の魔石のはず。だとすれば、元は一つの原石から仕上げられたとされる首飾りと耳飾りが一つは本物で、一つは偽物だと言っているようなもの」
大仰に驚いて見せ、デルフィーネはやりすぎたとばかりに扇を取り出して顔半分を隠した。そのままの状態で、アンテリーゼに尋ね聞く。
「ねえアンテリーゼ。あなたもそうは思わなくて?」
答えを正しく問うような扇の奥の視線に、アンテリーゼは美しく笑う。
「はい殿下。エヴァンゼリン様がお持ちのこの耳飾りの美しさと言ったら。まるで、お借りしたこの首飾りとお揃いに作られたような気が致します」
「あなたもそう思って?わたくしはエヴァンゼリンの持つ耳飾りこそが女神の涙の首飾りと共に作られた魔石の耳飾りだと思うのだけれど。リエリーナは勘違いをしているのではなくて?」
穿つようなその声音に棘はなく、ただリエリーナの返答を待つ強い意志を込めた言葉だった。
リエリーナはフィオナと視線を合わせると、一歩進み出てやはり首を左右に振った。
「恐れながら殿下、わたしにはやはり宝石を扱う者の目としても、エヴァンゼリン様がお持ちになった耳飾りはただの宝石。そして、ユドヴェルド男爵令嬢の耳飾りこそが魔石の耳飾りだと思うのです」
「あらあら、それは困ったわ。王太子殿下ともあろう方が、まさか婚約者に偽物と知らず首飾りと耳飾りを贈られたのかしら?」
そんなことはあり得ないと、この場にいる誰もがわかっている。
それでもあえて口に出すデルフィーネの胸中を誰もが推し量りながらも、やはりその中でどちらが本物か決定打がなく旗色を示せない貴族がいるのも事実だ。旗色を一気に変える役目は、彼女に押し付けよう。
「フィオナ・ヴァンダーベルト伯爵令嬢」
視線を耳飾りに向けたままの状態でデルフィーネは問うた。
「星の魔術師であり、特別優秀な魔石鑑定士のあなたの所見はいかが?」
「概ねエシェ嬢が述べた内容で間違いございません」
「……。も、もう少し詳しく、教えてくださるかしら?」
ここにきて初めてデルフィーネの表情が引きつるのをアンテリーゼはハラハラしながら見つめていた。かの黒薔薇姫にこんな表情をさせるのは彼女だけである。
デルフィーネの言葉に、これ以上何を言えと?という表情を一瞬見せたが、傍らで成り行きを黙って見守っていたクラウスに咳払い一つされ、フィオナは仕方なさそうにため息をついた。
「魔石というのは、それぞれに特性があります。個々の魔力に応じて反応が違う石、誰が触れても作用が同じ石。その中で、王家の至宝とされる同じ原石から作られた女神の涙の首飾りは魔力を流せば、その魔力と同質の魔力をどんなに離れていても両方の魔石が帯びるという特徴がございます。また、首飾りには左右に小さな青い魔石があしらわれておりますが、こちらはデュールリングという魔獣の体内から取り出された大変貴重な魔石で、王室の宝物庫の宝物一覧書にも記載がございますが、現在は指輪を含めて二点しか国内では存在がございません」
その言葉を聞いてセレーネが胸を押さえるように片手を握りこんだのがわかった。
青の指輪の本物は、すでにアンテリーゼからエヴァンゼリンへ返され、王室の宝物庫の保管庫の中に安置されている。
「つまりあなた達は、エヴァンゼリンの持つ耳飾りが魔石ではなく宝石で、ユドヴェルド男爵令嬢の持つ耳飾りが魔石だと言いたいのかしら?」
「突然数百年前に死滅した魔獣が蘇り、生体成長のみで結晶化する魔石が降って湧いたのでなければ」
「え、ええと、リエリーナも同じ意見かしら?」
殿下、素が漏れ出そうになっておいでです、とはアンテリーゼもさしも言えず、ややぎこちない笑顔でリエリーナに視線を向ける。
リエリーナは頼もしく大きく何度も頷き、耳飾りをデルフィーネの手のひらにそっと手渡した。
「ご明察に存じます。現にこちらの耳飾りはアンテリーゼ様が身に着けていらっしゃる首飾りと同じ魔力を放っておられます。この場にいらっしゃる皆さまであれば、ここまで証拠がそろえばどちらが魔石でどちらが宝石かはひと目で判別可能と存じます」
周囲によく聞こえるようにリエリーナが発言すれば、疑惑を持っていた者たちも何度も深く頷き、囁き始める。
「双子のような宝石がこの場にあるなんて、なんて奇跡に近いのかしら。まるでこの日のために特別に誂えたようだと思わなくて?これほどの品ですもの、あなたも今日初めて見るでしょう?」
あなたも初めて見るでしょう?
深く余韻を残すその言葉の意味を察して、さしものセレーネは顔を上げる。口を開けたまま目を見開いているセレーネを横目に、アンテリーゼは小首を傾げてしばし逡巡するふりをした。そのままの格好で、そういえば、と切り出す。
「昨日当家にお見えになったユドヴェルド男爵令嬢が、そちらの素晴らしい耳飾りをわたくしに譲って下さろうとわざわざ訪問してくださったのを今思いだしました。確か、恋人に首飾りとお揃いで耳飾りも贈られたとおっしゃっていました。そうですわね、セレーネ様」
「わ、わたし、わたくし、は」
アンテリーゼの琥珀の相貌に射抜かれてセレーネはあぐあぐと口を貝のように開閉するしかない。
「まぁ!わたくし、あなた方がそんなに親密だなんて思いもしませんでしたわ。以前から相当親しい交流を持たれていたのね」
「いえ、殿下。残念ながら、ユドヴェルド男爵令嬢が当家に来訪されたのは昨日が初めてのことです」
「ち、ちがう、ちがうわ、そんな。ちがう。わたしは、そう、以前、何度もお目にかかって」
「そうでしょう?ユイゼルゼ?あなたも昨日お招きした客室にいたわよね?」
アンテリーゼが振り返ると貴族の令嬢たちの間から、婚約式の付添人の侍女として相応しい装いをしたユイゼルゼが静かに首肯した。
「はい、お嬢様。その通りでございます」
「殿下、わたくしの有能な侍女が申しますには、ユドヴェルド男爵令嬢の訪問はやはり昨日が初めてのことでございます。昨日お見えになった際、こちらのすばらしい耳飾りを譲ってくださるとお持ちいただいたのですが、わたくしにはエヴァンゼリン様からお貸しいただいたこちらの首飾りと祖母の指輪が――」
「アンテリーゼぇえええ!!!」
空気を切り裂くような音がアンテリーゼの耳横で破裂したのと同時に、頬に生暖かい液体がぺしゃりと当たった。
「まぁ!見事な耳飾りですこと。……それにしてもユドヴェルド男爵令嬢の持つ耳飾りとなんてそっくりなのかしら。細やかな意匠や大きさまで瓜二つだなんて。この二つが混ぜられていては、わたくし、本物がどちらか判別できなくてよ」
デルフィーネは侍女に視線だけで指示し、エリーゼから耳飾りを受け取る。それをリエリーナとフィオナによく見えるように持たせると、パタパタと扇を仰ぎ中断した会話の続きを促した。
リエリーナはエヴァンゼリンが持ち込んだ耳飾りを二つとも手に取ると、それをデルフィーネをはじめとした成り行きを注視するお喋り好きの貴族に見せびらかせるように翳して見せた。
「通常宝飾品に使われる宝石は、光に当たるとカットや品質、透明感、その宝石の個性によってそれぞれ特有の輝きを楽しませます。ですが、男爵令嬢がお持ちの耳飾りの石のように魔力を帯びて輝くことはございません」
「あら?それではあなたはエヴァンゼリンが王太子殿下より贈られたこの耳飾りが魔石ではない、ただの宝石だというの?それはおかしいわリエリーナ。王太子殿下が未来の妃に贈るのは王家の魔石である必要があるし、その魔石として選ばれたのが今アンテリーゼが身に着けている女神の涙の魔石のはず。だとすれば、元は一つの原石から仕上げられたとされる首飾りと耳飾りが一つは本物で、一つは偽物だと言っているようなもの」
大仰に驚いて見せ、デルフィーネはやりすぎたとばかりに扇を取り出して顔半分を隠した。そのままの状態で、アンテリーゼに尋ね聞く。
「ねえアンテリーゼ。あなたもそうは思わなくて?」
答えを正しく問うような扇の奥の視線に、アンテリーゼは美しく笑う。
「はい殿下。エヴァンゼリン様がお持ちのこの耳飾りの美しさと言ったら。まるで、お借りしたこの首飾りとお揃いに作られたような気が致します」
「あなたもそう思って?わたくしはエヴァンゼリンの持つ耳飾りこそが女神の涙の首飾りと共に作られた魔石の耳飾りだと思うのだけれど。リエリーナは勘違いをしているのではなくて?」
穿つようなその声音に棘はなく、ただリエリーナの返答を待つ強い意志を込めた言葉だった。
リエリーナはフィオナと視線を合わせると、一歩進み出てやはり首を左右に振った。
「恐れながら殿下、わたしにはやはり宝石を扱う者の目としても、エヴァンゼリン様がお持ちになった耳飾りはただの宝石。そして、ユドヴェルド男爵令嬢の耳飾りこそが魔石の耳飾りだと思うのです」
「あらあら、それは困ったわ。王太子殿下ともあろう方が、まさか婚約者に偽物と知らず首飾りと耳飾りを贈られたのかしら?」
そんなことはあり得ないと、この場にいる誰もがわかっている。
それでもあえて口に出すデルフィーネの胸中を誰もが推し量りながらも、やはりその中でどちらが本物か決定打がなく旗色を示せない貴族がいるのも事実だ。旗色を一気に変える役目は、彼女に押し付けよう。
「フィオナ・ヴァンダーベルト伯爵令嬢」
視線を耳飾りに向けたままの状態でデルフィーネは問うた。
「星の魔術師であり、特別優秀な魔石鑑定士のあなたの所見はいかが?」
「概ねエシェ嬢が述べた内容で間違いございません」
「……。も、もう少し詳しく、教えてくださるかしら?」
ここにきて初めてデルフィーネの表情が引きつるのをアンテリーゼはハラハラしながら見つめていた。かの黒薔薇姫にこんな表情をさせるのは彼女だけである。
デルフィーネの言葉に、これ以上何を言えと?という表情を一瞬見せたが、傍らで成り行きを黙って見守っていたクラウスに咳払い一つされ、フィオナは仕方なさそうにため息をついた。
「魔石というのは、それぞれに特性があります。個々の魔力に応じて反応が違う石、誰が触れても作用が同じ石。その中で、王家の至宝とされる同じ原石から作られた女神の涙の首飾りは魔力を流せば、その魔力と同質の魔力をどんなに離れていても両方の魔石が帯びるという特徴がございます。また、首飾りには左右に小さな青い魔石があしらわれておりますが、こちらはデュールリングという魔獣の体内から取り出された大変貴重な魔石で、王室の宝物庫の宝物一覧書にも記載がございますが、現在は指輪を含めて二点しか国内では存在がございません」
その言葉を聞いてセレーネが胸を押さえるように片手を握りこんだのがわかった。
青の指輪の本物は、すでにアンテリーゼからエヴァンゼリンへ返され、王室の宝物庫の保管庫の中に安置されている。
「つまりあなた達は、エヴァンゼリンの持つ耳飾りが魔石ではなく宝石で、ユドヴェルド男爵令嬢の持つ耳飾りが魔石だと言いたいのかしら?」
「突然数百年前に死滅した魔獣が蘇り、生体成長のみで結晶化する魔石が降って湧いたのでなければ」
「え、ええと、リエリーナも同じ意見かしら?」
殿下、素が漏れ出そうになっておいでです、とはアンテリーゼもさしも言えず、ややぎこちない笑顔でリエリーナに視線を向ける。
リエリーナは頼もしく大きく何度も頷き、耳飾りをデルフィーネの手のひらにそっと手渡した。
「ご明察に存じます。現にこちらの耳飾りはアンテリーゼ様が身に着けていらっしゃる首飾りと同じ魔力を放っておられます。この場にいらっしゃる皆さまであれば、ここまで証拠がそろえばどちらが魔石でどちらが宝石かはひと目で判別可能と存じます」
周囲によく聞こえるようにリエリーナが発言すれば、疑惑を持っていた者たちも何度も深く頷き、囁き始める。
「双子のような宝石がこの場にあるなんて、なんて奇跡に近いのかしら。まるでこの日のために特別に誂えたようだと思わなくて?これほどの品ですもの、あなたも今日初めて見るでしょう?」
あなたも初めて見るでしょう?
深く余韻を残すその言葉の意味を察して、さしものセレーネは顔を上げる。口を開けたまま目を見開いているセレーネを横目に、アンテリーゼは小首を傾げてしばし逡巡するふりをした。そのままの格好で、そういえば、と切り出す。
「昨日当家にお見えになったユドヴェルド男爵令嬢が、そちらの素晴らしい耳飾りをわたくしに譲って下さろうとわざわざ訪問してくださったのを今思いだしました。確か、恋人に首飾りとお揃いで耳飾りも贈られたとおっしゃっていました。そうですわね、セレーネ様」
「わ、わたし、わたくし、は」
アンテリーゼの琥珀の相貌に射抜かれてセレーネはあぐあぐと口を貝のように開閉するしかない。
「まぁ!わたくし、あなた方がそんなに親密だなんて思いもしませんでしたわ。以前から相当親しい交流を持たれていたのね」
「いえ、殿下。残念ながら、ユドヴェルド男爵令嬢が当家に来訪されたのは昨日が初めてのことです」
「ち、ちがう、ちがうわ、そんな。ちがう。わたしは、そう、以前、何度もお目にかかって」
「そうでしょう?ユイゼルゼ?あなたも昨日お招きした客室にいたわよね?」
アンテリーゼが振り返ると貴族の令嬢たちの間から、婚約式の付添人の侍女として相応しい装いをしたユイゼルゼが静かに首肯した。
「はい、お嬢様。その通りでございます」
「殿下、わたくしの有能な侍女が申しますには、ユドヴェルド男爵令嬢の訪問はやはり昨日が初めてのことでございます。昨日お見えになった際、こちらのすばらしい耳飾りを譲ってくださるとお持ちいただいたのですが、わたくしにはエヴァンゼリン様からお貸しいただいたこちらの首飾りと祖母の指輪が――」
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