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第二章
34.夜明け前
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夜明けの兆しがようやく東の空を染めはじめた頃だった。
周囲に薄紅色の光が差し込み、混乱と喧騒の続いた夜が終わりを告げようとしている。
救護活動は一段落したものの、現場はまだ緊張感に包まれていた。軍服を着た男たちが瓦礫や残骸の間を行き交い、報告や指示を飛ばしながら事後処理に追われている。
ラスフォード邸の玄関前の石畳には、崩れて落ちた壁材の破片や割れた窓ガラスが散乱し、かつての夜会の華やかさを物語る形を失ったグラスや片方だけのイヤリング、脱ぎ捨てられた靴などが混じっていた。正面扉の上部には黒煙が薄く残り、すでに火の気は消えたものの、あちらこちらにすすが散り、ところどころに靴跡や引っ掻いたような痕が描き出されている。
足元を、濁った液体が浅い川面のように流れていく。水浸しになった地面が不規則に光り、混乱の名残を際立たせていた。
エヴァンスは、軍用車両が喧騒をあげて通り過ぎるのを横目で見送りながら、道の脇にぐったりと腰を下ろした。先ほどようやく最後の一人が運び出され、軍病院へ搬送されていったのだ。
長い一夜だった。
かつての部下たちが通りがかりに見せた敬礼も、片手で軽く応じるだけだ。ふと視線を落とせば、土や血で汚れきった自分の服装が目に入り、深い溜息をついた。
「お疲れさまです、先生」
突然声をかけられ、顔を上げると一人の若い下士官が立っていた。手には清潔なタオルを持っている。
「引退されたものだと思っておりました」
タオルを差し出すその姿には、滲むような羨望の眼差しが込められていて、エヴァンスは柄にもなく気恥ずかしくて曖昧な笑みを浮かべた。
ありがたくタオルを受け取り、顔についた汚れを乱暴に拭いながらぶっきらぼうに返す。
「今も、引退してる。偶然居合わせただけだ。持ち場に戻れ」
「はっ、失礼します!」
ひらひらと片手を振って追い払うようにすれば、下士官は敬礼をして素早く走り去っていった。
エヴァンスは再び目を落とし、土と血にまみれた自分の姿を見下ろす。
貴族としても紳士としても目も当てられないほどひどい状態である。
こんな状態をあの婚約者殿に見られでもしたら、末代までの恥だ。
本当に彼女がいなくてよかったと心から思う。
「まったく……」
あちこち裂けたり切れたりで、傷だらけの手は先端に行くに従ってやや赤みを帯びている。わずかにむず痒いような痛みを感じて目を眇める。
幾度も手袋を取り換えたはずが、最後の一組すら途中で行方不明になり、素手で応急処置を続けたせいで両掌は途中からひりつくような痛みを帯びていた。洗浄と鎮痛効果のある軟膏で応急処置は済ませたものの、この手は診療所に戻り次第、再度適切な治療が必要だ。
「エヴァンス!ここにいましたか」
たった二歳しか違わないとはいえ、若さとは恐ろしいなと独り言ちて、駆け足で寄ってくる煤だらけ、水浸しの親友に目線だけで応じる。
艶やかな黒髪から滴る水が頬から顎の先にかけて滴り、既に浸水し切っている衣服にゆっくりこぼれていった。どこからともなく現れた軍服姿の男に差し出された厚手の布に礼を述べながら受け取って、乱雑に頭をぬぐっている様は犬のようだ。
ああ、早く家に帰って眠りたい。
報告書諸々はその後だと脳内で整理しながら、エヴァンスは時刻を確かめるようにぼんやり天空を見上げた。
辺りはまだ暗いのに明け始めた空には、淡い薄青色の中に白さが混じり、太陽がその薄黄色の輝きを少しずつ強めている。邸宅街の屋根の頂から、外壁や植込みの木々へと、やわらかな光が順に降り注いでいた。
「アルヴィスは?彼女は無事ですか?」
「……お前ねぇ。夜通し激務の果てに後始末の一部を担ってやった、お優しい兄貴分に一番最初にかける声がそれか」
エヴァンスの言葉をまるきり無視して、セリウスはきょろきょろと周囲を見渡す。
灰緑の瞳の娘を探しているというのが丸わかりで、エヴァンスはからかって遊ぶ気力も削がれ、ゆるく項垂れながら「宿に帰らせた」とくぐもった声で教えてやる。胡坐をかいて首筋を揉むように片手で包み込んで押せば、うなじに鈍い痛みが走った。
「当然無傷ですよね?」
「あのなぁ。いい加減に――」
もっと重要なことがあるだろうと、重い頭を持ち上げれば、いつになく真剣な表情の水色の相貌がこちらを見下ろしていて、エヴァンスは毒気を抜かれて片頬をついた。
「侍女ともども無事だ。衣服や髪や肌に刺激性の何かが付着してる可能性があるから、宿に帰ったらすぐに湯あみをして入って休むようによく言い聞かせた」
持ち物は洗浄すれば何とかなるだろうが、帰り際のアルヴィスの様相はかなりひどかったことは伝えないでおく。
ドレスが破れていたとかショールと手袋が消えていたとかと余計なことは言わない。これ以上どうでもいいことで頭を悩ませたくない。
とりあえず、仮眠を取りたい。
気を抜けば一瞬で飛んでしまう意識を引き留めるように、ぐらぐらする頭を何とか押しとどめ、エヴァンスは長くため息を吐いた。
「無事。傷なし、症状なし。以上」
まぁ、多少の擦り傷は大目に見てもらいたいところだ。
「そうですか」
安堵したような声と共に僅かばかりではあったが相貌が緩められる。
ああ、もう勘弁してくれ。
直視するのは眩しすぎて、ズキズキし始めた痛みを緩和するようにこめかみを揉みほぐす。ついでに両手を組んで、空に伸ばしバキバキと肩と背中の関節を鳴らした。
戦時中、朝も昼も夜もなく不眠不休で負傷者の手当てに明け暮れた日々が、遠い昔のように感じる。たった五年前だというのに、古びた記憶の出来事のように感じられて汚れも気にせず前髪をかき上げた。
令嬢たちにとっては酷だっただろう、と思いつつ、エヴァンスは自嘲するように頭を振った。
侍女のことはわからないが、領地の薬草園では日がな一日動き回っているアルヴィスをそこいらの温室育ちの娘と同じように考えるのは土台無理がある。薬草や珍しい植物、特殊な植生の野草の為なら軍人顔負けの無茶をするのだから、全く恐れ入ったものだ。
ゆるりと顔を上げ、藍色の瞳を傍らに立つ黒髪の男に向ければ、真面目な顔をして何かぶつぶつ呟いている。
どうやら自分の予定をあれこれと検討し、いつ頃会いに行こうかと考え始めているらしい。
まったく。面倒くさいやつを引っかけたものだ。
エヴァンスは心の中で苦笑した。
あのアルヴィスのことだから、そういった「可能性」など小指の先ほども考えていないに違いない。
だが、この目の前の朴念仁が、たった一人の娘にここまで心を奪われていることに、自分自身で気づいているのかどうかが問題だ。傍から見れば、呆れるほどの分かりやすさだが、一連の行動を見ていると気づいていない方に軍配が上がる。
とはいえ、自覚を促してやるほど野暮でも親切でもない。
一目ぼれ程厄介なものはないからな、と自分の経験を思い返して苦く嗤い、エヴァンスは首を伸ばすようにして空を見上げた。放置、というか静観に決定である。
「エヴァンス」
ふいに呼ばれた声に首ごと回すようにして声の主を辿れば、肩で風を切りながら足早に歩み寄ってくるもう一人の黒髪の男が目に入る。赤い瞳はいつも以上に鋭く、不機嫌の極みだと言わんばかりに眉間に深いしわが刻まれている。
「おう。アルバート」
「休憩か。いいご身分だな」
こちらがどんな状況に晒されていたのかを「わかった」上で皮肉気に言葉を投げてくるのだからタチが悪い。
軍服の襟元には土埃と煤が付着し、袖口にはかすかな焦げ跡が見える。きちんと整えられた装いとは程遠い、荒事の最中を思わせるその姿に、エヴァンスは同情の視線を送った。
とはいえ、あちらは仕事だから仕方がない。
切るのが面倒でそのまま伸ばしがちな黒髪をひとつに束ねているせいか、いつもと違う印象を受ける。だが、それだけではなさそうだ。
大抵の荒事にも涼しい顔をして冷静に対処する彼にしては珍しい表情に、エヴァンスは「今度はお前の番か」とゆるやかに立ち上がり、足に就いた土ぼこりを軽く叩いた。
「どうした」
腰を伸ばすように体を逸らせたタイミングで、合流したアルバートが短く、低い声で耳打ちする。
「ナイトシェードだ」
「なに」
一拍遅れてエヴァンスが反応する。馬鹿な、と返したのか、それとも何かを聞き返したのか、自分でも曖昧なほど一瞬、思考が止まった。だがその間に耳に届いたのは、すぐそばで聞いていたセリウスの声だった。
「ナイトシェード……?」
彼は信じられないとでも言いたげに、小さくその言葉を繰り返した。
周囲に薄紅色の光が差し込み、混乱と喧騒の続いた夜が終わりを告げようとしている。
救護活動は一段落したものの、現場はまだ緊張感に包まれていた。軍服を着た男たちが瓦礫や残骸の間を行き交い、報告や指示を飛ばしながら事後処理に追われている。
ラスフォード邸の玄関前の石畳には、崩れて落ちた壁材の破片や割れた窓ガラスが散乱し、かつての夜会の華やかさを物語る形を失ったグラスや片方だけのイヤリング、脱ぎ捨てられた靴などが混じっていた。正面扉の上部には黒煙が薄く残り、すでに火の気は消えたものの、あちらこちらにすすが散り、ところどころに靴跡や引っ掻いたような痕が描き出されている。
足元を、濁った液体が浅い川面のように流れていく。水浸しになった地面が不規則に光り、混乱の名残を際立たせていた。
エヴァンスは、軍用車両が喧騒をあげて通り過ぎるのを横目で見送りながら、道の脇にぐったりと腰を下ろした。先ほどようやく最後の一人が運び出され、軍病院へ搬送されていったのだ。
長い一夜だった。
かつての部下たちが通りがかりに見せた敬礼も、片手で軽く応じるだけだ。ふと視線を落とせば、土や血で汚れきった自分の服装が目に入り、深い溜息をついた。
「お疲れさまです、先生」
突然声をかけられ、顔を上げると一人の若い下士官が立っていた。手には清潔なタオルを持っている。
「引退されたものだと思っておりました」
タオルを差し出すその姿には、滲むような羨望の眼差しが込められていて、エヴァンスは柄にもなく気恥ずかしくて曖昧な笑みを浮かべた。
ありがたくタオルを受け取り、顔についた汚れを乱暴に拭いながらぶっきらぼうに返す。
「今も、引退してる。偶然居合わせただけだ。持ち場に戻れ」
「はっ、失礼します!」
ひらひらと片手を振って追い払うようにすれば、下士官は敬礼をして素早く走り去っていった。
エヴァンスは再び目を落とし、土と血にまみれた自分の姿を見下ろす。
貴族としても紳士としても目も当てられないほどひどい状態である。
こんな状態をあの婚約者殿に見られでもしたら、末代までの恥だ。
本当に彼女がいなくてよかったと心から思う。
「まったく……」
あちこち裂けたり切れたりで、傷だらけの手は先端に行くに従ってやや赤みを帯びている。わずかにむず痒いような痛みを感じて目を眇める。
幾度も手袋を取り換えたはずが、最後の一組すら途中で行方不明になり、素手で応急処置を続けたせいで両掌は途中からひりつくような痛みを帯びていた。洗浄と鎮痛効果のある軟膏で応急処置は済ませたものの、この手は診療所に戻り次第、再度適切な治療が必要だ。
「エヴァンス!ここにいましたか」
たった二歳しか違わないとはいえ、若さとは恐ろしいなと独り言ちて、駆け足で寄ってくる煤だらけ、水浸しの親友に目線だけで応じる。
艶やかな黒髪から滴る水が頬から顎の先にかけて滴り、既に浸水し切っている衣服にゆっくりこぼれていった。どこからともなく現れた軍服姿の男に差し出された厚手の布に礼を述べながら受け取って、乱雑に頭をぬぐっている様は犬のようだ。
ああ、早く家に帰って眠りたい。
報告書諸々はその後だと脳内で整理しながら、エヴァンスは時刻を確かめるようにぼんやり天空を見上げた。
辺りはまだ暗いのに明け始めた空には、淡い薄青色の中に白さが混じり、太陽がその薄黄色の輝きを少しずつ強めている。邸宅街の屋根の頂から、外壁や植込みの木々へと、やわらかな光が順に降り注いでいた。
「アルヴィスは?彼女は無事ですか?」
「……お前ねぇ。夜通し激務の果てに後始末の一部を担ってやった、お優しい兄貴分に一番最初にかける声がそれか」
エヴァンスの言葉をまるきり無視して、セリウスはきょろきょろと周囲を見渡す。
灰緑の瞳の娘を探しているというのが丸わかりで、エヴァンスはからかって遊ぶ気力も削がれ、ゆるく項垂れながら「宿に帰らせた」とくぐもった声で教えてやる。胡坐をかいて首筋を揉むように片手で包み込んで押せば、うなじに鈍い痛みが走った。
「当然無傷ですよね?」
「あのなぁ。いい加減に――」
もっと重要なことがあるだろうと、重い頭を持ち上げれば、いつになく真剣な表情の水色の相貌がこちらを見下ろしていて、エヴァンスは毒気を抜かれて片頬をついた。
「侍女ともども無事だ。衣服や髪や肌に刺激性の何かが付着してる可能性があるから、宿に帰ったらすぐに湯あみをして入って休むようによく言い聞かせた」
持ち物は洗浄すれば何とかなるだろうが、帰り際のアルヴィスの様相はかなりひどかったことは伝えないでおく。
ドレスが破れていたとかショールと手袋が消えていたとかと余計なことは言わない。これ以上どうでもいいことで頭を悩ませたくない。
とりあえず、仮眠を取りたい。
気を抜けば一瞬で飛んでしまう意識を引き留めるように、ぐらぐらする頭を何とか押しとどめ、エヴァンスは長くため息を吐いた。
「無事。傷なし、症状なし。以上」
まぁ、多少の擦り傷は大目に見てもらいたいところだ。
「そうですか」
安堵したような声と共に僅かばかりではあったが相貌が緩められる。
ああ、もう勘弁してくれ。
直視するのは眩しすぎて、ズキズキし始めた痛みを緩和するようにこめかみを揉みほぐす。ついでに両手を組んで、空に伸ばしバキバキと肩と背中の関節を鳴らした。
戦時中、朝も昼も夜もなく不眠不休で負傷者の手当てに明け暮れた日々が、遠い昔のように感じる。たった五年前だというのに、古びた記憶の出来事のように感じられて汚れも気にせず前髪をかき上げた。
令嬢たちにとっては酷だっただろう、と思いつつ、エヴァンスは自嘲するように頭を振った。
侍女のことはわからないが、領地の薬草園では日がな一日動き回っているアルヴィスをそこいらの温室育ちの娘と同じように考えるのは土台無理がある。薬草や珍しい植物、特殊な植生の野草の為なら軍人顔負けの無茶をするのだから、全く恐れ入ったものだ。
ゆるりと顔を上げ、藍色の瞳を傍らに立つ黒髪の男に向ければ、真面目な顔をして何かぶつぶつ呟いている。
どうやら自分の予定をあれこれと検討し、いつ頃会いに行こうかと考え始めているらしい。
まったく。面倒くさいやつを引っかけたものだ。
エヴァンスは心の中で苦笑した。
あのアルヴィスのことだから、そういった「可能性」など小指の先ほども考えていないに違いない。
だが、この目の前の朴念仁が、たった一人の娘にここまで心を奪われていることに、自分自身で気づいているのかどうかが問題だ。傍から見れば、呆れるほどの分かりやすさだが、一連の行動を見ていると気づいていない方に軍配が上がる。
とはいえ、自覚を促してやるほど野暮でも親切でもない。
一目ぼれ程厄介なものはないからな、と自分の経験を思い返して苦く嗤い、エヴァンスは首を伸ばすようにして空を見上げた。放置、というか静観に決定である。
「エヴァンス」
ふいに呼ばれた声に首ごと回すようにして声の主を辿れば、肩で風を切りながら足早に歩み寄ってくるもう一人の黒髪の男が目に入る。赤い瞳はいつも以上に鋭く、不機嫌の極みだと言わんばかりに眉間に深いしわが刻まれている。
「おう。アルバート」
「休憩か。いいご身分だな」
こちらがどんな状況に晒されていたのかを「わかった」上で皮肉気に言葉を投げてくるのだからタチが悪い。
軍服の襟元には土埃と煤が付着し、袖口にはかすかな焦げ跡が見える。きちんと整えられた装いとは程遠い、荒事の最中を思わせるその姿に、エヴァンスは同情の視線を送った。
とはいえ、あちらは仕事だから仕方がない。
切るのが面倒でそのまま伸ばしがちな黒髪をひとつに束ねているせいか、いつもと違う印象を受ける。だが、それだけではなさそうだ。
大抵の荒事にも涼しい顔をして冷静に対処する彼にしては珍しい表情に、エヴァンスは「今度はお前の番か」とゆるやかに立ち上がり、足に就いた土ぼこりを軽く叩いた。
「どうした」
腰を伸ばすように体を逸らせたタイミングで、合流したアルバートが短く、低い声で耳打ちする。
「ナイトシェードだ」
「なに」
一拍遅れてエヴァンスが反応する。馬鹿な、と返したのか、それとも何かを聞き返したのか、自分でも曖昧なほど一瞬、思考が止まった。だがその間に耳に届いたのは、すぐそばで聞いていたセリウスの声だった。
「ナイトシェード……?」
彼は信じられないとでも言いたげに、小さくその言葉を繰り返した。
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