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少年は、ゆっくりと片手で仮面に触れた。手前に少し引っ張ると後頭部で結ばれていた紐がわずかな音を立てて解け、仮面は滑らかに彼の手のひらへと収まる。
仮面の下から現れた顔は、男女ともつかない端正で中性的なそれだった。
王妃とも王とも違う琥珀色の瞳は冷徹な意思と鋭い知性を湛え、すべてを見通すかのような静けさを帯びていた。
王座に並ぶ王妃コルドーリアと国王ノベルマスは、少年の素顔を目にした瞬間、時が止まったかのように息を呑んだ。
その場に居並ぶ騎士たちの間からも、困惑と衝撃の声が次々と漏れた。
「リーゼンシア様…!?」
「まさか…魔族に殺されたはずでは…!」
「亡霊姫の、リーゼンシア様、なのか?」
騎士達が口々に震える声でそう呟けば、音は津波のように広間の静寂に響き渡った。
しかし、その場の誰よりも震えていたのは王と王妃自身だった。彼らの目の前に立つのは、確かにかつての王女リーゼンシア。
だが、その表情には一切の感情がなく、冷たい琥珀色の瞳はまるで氷の刃のように鋭く、無慈悲に彼らを見つめていた。
「お忘れですか?」
低く、だが確かに広間全体に響くその声は、深い闇の奥底から湧き上がるような静けさを纏い凍てつくほどの冷徹さを帯びていた。
王妃と王は、その声音に引き寄せられるように目を逸らすことすらできず、ただ呆然と立ち尽くした。
その瞳を覗き込んだ瞬間に理解する。
目の前の少女は、許しを求める者ではない。
ましてや失われた愛情を取り戻そうなどとは微塵も思っていない。
彼女は――復讐のためにここへ来た、のだと。
静かに剣を抜き、リーゼンシアは歩を進めた。
一歩、また一歩と王座へ近づくたびに、王妃と王の心臓は、恐怖に押し潰されるように波打った。目の前に立つその姿は、かつての王女ではない。
数々の戦場を潜り抜けた冷徹な復讐者の姿だった。
ふと、彼女の唇が僅かに動き、まるで王族の格式を嘲るかのような優雅さで、深々と礼を取る。その動作には品格すら宿っていたが、瞳に灯る光はただ鋭利な刃のように冷たく、無慈悲だった。
「ご機嫌麗しゅうございます、両陛下」
その声は、あまりにも無機質で凍てついた威厳すら感じさせるものであった。
王は恐怖を押し殺しながら、必死に言葉を絞り出そうとするが、喉が強張りかすれた声しか出せない。
「お、お前は……リーゼンシア! なぜここにいる!?」
震える声で問いかける王をリーゼンシアはただ冷ややかに見下ろす。
「あら? お父様はご存じなかったのですか? またお母様に騙されたのですね。かわいそうなこと」
その問いかけに、王妃は身を震わせ、まるで見えない力に押し潰されるかのように膝をついた。
「お母様は、私を幼い頃から私を随分かわいがってくださいましたね。日ごとの鞭打ちはさることながら、ちょっとしたことでも徹底的に私を詰り、誹り。食事も満足に与えていただかなかったおかげで、お母様がお好きな少年のような体つきになりましたよ。侍女たちもその教育方針に従って私を随分と手厚く世話してくださって、本当に、……、何と申し上げたらよいのでしょう?」
リーゼンシアの声が広間に響くたび、王妃の顔は苦悶に歪み、唇は震えていた。彼女の瞳には、過去の罪が鮮明に映し出されていた。思い出したくもない記憶が、容赦なく突きつけられる。
「お母さまは私と全く違う教育理念で、妹を慈しんでおいででしたね。できの悪い姉より、多少やんちゃな聖女候補の妹の方が可愛かったのはよくわかります。望まぬ妊娠から生まれた私などより、愛した男性との間にできた妹の方が随分と可愛かったことでしょう」
ぎょっとしたのはうつ向いたまま体を震わせている王妃ではなく国王の方だった。目を剥いてすぐ近くの王妃の方をじっと見つめていた。
「あなたが忘れても、私はちゃぁんと、全部、細部に至るまで記憶しているのですよ」
小首を傾げながら、リーゼンシアはいっそ清々しい程微笑んだ。
「そしてお父様――」
王は息を呑む。
「あなたも、同罪です」
王へと向けられた冷たい眼差しが、まるで鋭い刃のように彼の心臓を抉った。
リーゼンシアは顎をわずかに上げ、その視線の圧だけで彼を縛りつける。父親は逃げ場を求めるように目を泳がせるが、どこにも助けはない。
「あなたもまた、妻が娘にしてきたことのすべてを知りながら、何一つとして手を差し伸べることはなかった。いいえ、それどころか、彼女の機嫌を損なわないようにこびへつらって、欲しいものは何でも与え、見て見ぬふりをしながら、時には助力すらしていたでしょう?」
静かに発せられたその言葉には、怒りというよりも冷ややかな諦念が滲んでいた。王は反論しようと口を開くものの、リーゼンシアが一歩踏み出しただけで、まるで喉を絞められたかのように無意識に息を呑む。
「私は決して許すことはありませんが、天がもし、あなたが父親として私にしたことを黙認しても、国民はどうでしょうね? 今まで散々食いつぶしてきたのですもの。そろそろ自覚すべき時が来たのだと思いませんか? ――あなたは王として、この国を治める責を負いながら、国民を顧みることもなく、ただ己の私腹を肥やし、甘美な贅沢に溺れ腐敗を深めるだけ深めた。そして、国力の低下から愚かにも魔族を利用しようと目論み、彼らの方が上手だと知るや卑劣な罠を仕掛けた……」
リーゼンシアの声音がわずかに低くなる。それは冷たい刃が首筋をなぞるような静かな圧力を伴い、王の顔からみるみるうちに血の気を奪っていく。
「和平交渉を申し出たふりをして、実際には彼らを嵌めるための策を巡らせ、交渉の席に着いた魔族へと密かに毒を盛り、身動きを封じたところを屠るつもりだったのでしょう? けれど運悪く魔族がその奸計を見抜いた。それで思い通りにならないと悟るや否や、今度は彼らを一方的に『敵』とみなし、戦を仕掛けた。まるで被害者であるかのように振る舞い、民には真実を隠して」
ご都合主義にも吐き気がするわ、とリーゼンシアは父王を睥睨する。
「それだけではないわね……ついには私を生贄として魔族のもとへ送りながら、影ではこう言い含めたのですよね?」
リーゼンシアの唇がわずかに歪む。その笑みは氷よりも冷たく、底知れぬ憎悪を宿していた。
「『魔王を殺せ』と。そして、それが果たせないのなら――、同行した騎士たちに『私を殺せ』と――、最初で最後の父親たっての『お願い』すら叶えて差し上げられず、面目次第もございませんわ」
高らかに嗤うように凛と下された言葉に、その場にいる騎士たちが目を見開き、驚愕に打ち震える。
「わ、私を殺すつもりか!? 頼む、何でもするから…!」
その声には、もはや王の誇りも威厳もない。ただ命乞いをする男の声だった。しかし、リーゼンシアの目には一切の躊躇もなかった。
静かに剣を構え直し彼女は冷たく問いかける。
「さぁ、どちらからこの世にお別れを告げたいですか?」
広間に漂うのは、ただ静寂と、震えながらすがる王と王妃の絶望だけだった。
仮面の下から現れた顔は、男女ともつかない端正で中性的なそれだった。
王妃とも王とも違う琥珀色の瞳は冷徹な意思と鋭い知性を湛え、すべてを見通すかのような静けさを帯びていた。
王座に並ぶ王妃コルドーリアと国王ノベルマスは、少年の素顔を目にした瞬間、時が止まったかのように息を呑んだ。
その場に居並ぶ騎士たちの間からも、困惑と衝撃の声が次々と漏れた。
「リーゼンシア様…!?」
「まさか…魔族に殺されたはずでは…!」
「亡霊姫の、リーゼンシア様、なのか?」
騎士達が口々に震える声でそう呟けば、音は津波のように広間の静寂に響き渡った。
しかし、その場の誰よりも震えていたのは王と王妃自身だった。彼らの目の前に立つのは、確かにかつての王女リーゼンシア。
だが、その表情には一切の感情がなく、冷たい琥珀色の瞳はまるで氷の刃のように鋭く、無慈悲に彼らを見つめていた。
「お忘れですか?」
低く、だが確かに広間全体に響くその声は、深い闇の奥底から湧き上がるような静けさを纏い凍てつくほどの冷徹さを帯びていた。
王妃と王は、その声音に引き寄せられるように目を逸らすことすらできず、ただ呆然と立ち尽くした。
その瞳を覗き込んだ瞬間に理解する。
目の前の少女は、許しを求める者ではない。
ましてや失われた愛情を取り戻そうなどとは微塵も思っていない。
彼女は――復讐のためにここへ来た、のだと。
静かに剣を抜き、リーゼンシアは歩を進めた。
一歩、また一歩と王座へ近づくたびに、王妃と王の心臓は、恐怖に押し潰されるように波打った。目の前に立つその姿は、かつての王女ではない。
数々の戦場を潜り抜けた冷徹な復讐者の姿だった。
ふと、彼女の唇が僅かに動き、まるで王族の格式を嘲るかのような優雅さで、深々と礼を取る。その動作には品格すら宿っていたが、瞳に灯る光はただ鋭利な刃のように冷たく、無慈悲だった。
「ご機嫌麗しゅうございます、両陛下」
その声は、あまりにも無機質で凍てついた威厳すら感じさせるものであった。
王は恐怖を押し殺しながら、必死に言葉を絞り出そうとするが、喉が強張りかすれた声しか出せない。
「お、お前は……リーゼンシア! なぜここにいる!?」
震える声で問いかける王をリーゼンシアはただ冷ややかに見下ろす。
「あら? お父様はご存じなかったのですか? またお母様に騙されたのですね。かわいそうなこと」
その問いかけに、王妃は身を震わせ、まるで見えない力に押し潰されるかのように膝をついた。
「お母様は、私を幼い頃から私を随分かわいがってくださいましたね。日ごとの鞭打ちはさることながら、ちょっとしたことでも徹底的に私を詰り、誹り。食事も満足に与えていただかなかったおかげで、お母様がお好きな少年のような体つきになりましたよ。侍女たちもその教育方針に従って私を随分と手厚く世話してくださって、本当に、……、何と申し上げたらよいのでしょう?」
リーゼンシアの声が広間に響くたび、王妃の顔は苦悶に歪み、唇は震えていた。彼女の瞳には、過去の罪が鮮明に映し出されていた。思い出したくもない記憶が、容赦なく突きつけられる。
「お母さまは私と全く違う教育理念で、妹を慈しんでおいででしたね。できの悪い姉より、多少やんちゃな聖女候補の妹の方が可愛かったのはよくわかります。望まぬ妊娠から生まれた私などより、愛した男性との間にできた妹の方が随分と可愛かったことでしょう」
ぎょっとしたのはうつ向いたまま体を震わせている王妃ではなく国王の方だった。目を剥いてすぐ近くの王妃の方をじっと見つめていた。
「あなたが忘れても、私はちゃぁんと、全部、細部に至るまで記憶しているのですよ」
小首を傾げながら、リーゼンシアはいっそ清々しい程微笑んだ。
「そしてお父様――」
王は息を呑む。
「あなたも、同罪です」
王へと向けられた冷たい眼差しが、まるで鋭い刃のように彼の心臓を抉った。
リーゼンシアは顎をわずかに上げ、その視線の圧だけで彼を縛りつける。父親は逃げ場を求めるように目を泳がせるが、どこにも助けはない。
「あなたもまた、妻が娘にしてきたことのすべてを知りながら、何一つとして手を差し伸べることはなかった。いいえ、それどころか、彼女の機嫌を損なわないようにこびへつらって、欲しいものは何でも与え、見て見ぬふりをしながら、時には助力すらしていたでしょう?」
静かに発せられたその言葉には、怒りというよりも冷ややかな諦念が滲んでいた。王は反論しようと口を開くものの、リーゼンシアが一歩踏み出しただけで、まるで喉を絞められたかのように無意識に息を呑む。
「私は決して許すことはありませんが、天がもし、あなたが父親として私にしたことを黙認しても、国民はどうでしょうね? 今まで散々食いつぶしてきたのですもの。そろそろ自覚すべき時が来たのだと思いませんか? ――あなたは王として、この国を治める責を負いながら、国民を顧みることもなく、ただ己の私腹を肥やし、甘美な贅沢に溺れ腐敗を深めるだけ深めた。そして、国力の低下から愚かにも魔族を利用しようと目論み、彼らの方が上手だと知るや卑劣な罠を仕掛けた……」
リーゼンシアの声音がわずかに低くなる。それは冷たい刃が首筋をなぞるような静かな圧力を伴い、王の顔からみるみるうちに血の気を奪っていく。
「和平交渉を申し出たふりをして、実際には彼らを嵌めるための策を巡らせ、交渉の席に着いた魔族へと密かに毒を盛り、身動きを封じたところを屠るつもりだったのでしょう? けれど運悪く魔族がその奸計を見抜いた。それで思い通りにならないと悟るや否や、今度は彼らを一方的に『敵』とみなし、戦を仕掛けた。まるで被害者であるかのように振る舞い、民には真実を隠して」
ご都合主義にも吐き気がするわ、とリーゼンシアは父王を睥睨する。
「それだけではないわね……ついには私を生贄として魔族のもとへ送りながら、影ではこう言い含めたのですよね?」
リーゼンシアの唇がわずかに歪む。その笑みは氷よりも冷たく、底知れぬ憎悪を宿していた。
「『魔王を殺せ』と。そして、それが果たせないのなら――、同行した騎士たちに『私を殺せ』と――、最初で最後の父親たっての『お願い』すら叶えて差し上げられず、面目次第もございませんわ」
高らかに嗤うように凛と下された言葉に、その場にいる騎士たちが目を見開き、驚愕に打ち震える。
「わ、私を殺すつもりか!? 頼む、何でもするから…!」
その声には、もはや王の誇りも威厳もない。ただ命乞いをする男の声だった。しかし、リーゼンシアの目には一切の躊躇もなかった。
静かに剣を構え直し彼女は冷たく問いかける。
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