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第3章 暗黒の空
第21話 黒い真実(上)
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太陽に祝福されているような明るい空の下で俺たちは魔導学校の生徒を救った感動を分かち合いながら、城に戻るオビリア様とシエラ様と別れてからアーガスの家に戻った。
アーガスの家に戻るとエミリーはいつも通りだった。涙を大量に流して俺たちを強く抱きして、「帰ってきてくれて、ありがとうございます!」と大声を張り上げていた。
エミリーの過剰すぎる反応を受けてから、俺たちはエミリー特製のカレーを食べて就寝した。今日は魔力を大量に使用し過ぎたため、俺たちは疲れと眠気に負けてしまった。
ベッドで熟睡していると俺の個人部屋の窓ガラスが割られた。俺はすぐにベッドから降りて、剣を生成して攻撃態勢になると、1人の黒いフードを被った少女が俺の目の前にやってきた。少女は武器を持っておらず、攻撃の意思を感じられなかった。
「おい、黒魔術師。何をするためにここに来た? 話さないのなら攻撃する」
「攻撃しないでください!」
少女は降参のポーズをしながら悲鳴を上げた。
「私は東条さんに攻撃するつもりは全くありません! 武器を捨ててください! 私は東条さんにどうしても伝えないといけないことがあってやってきました!」
「本当だな?」
「本当です! 私は東条さんに絶対に攻撃しないことを誓います!」
少女は何度も大きく頷き、命乞いをしているような表情をしていた。少女から戦う意志がないと思ったので俺は生成した剣を床に捨てた。
「分かった。俺もお前にこうげきしない。話を聞かせてくれ」
「ありがとうございます。では話をする前に1つだけ約束して貰えますか?」
少女は焦っている声から落ち着いたクールな声に変わった。これから大真面目な話をするような雰囲気を醸し出している。
「約束とは何だ?」
「この話は東条さんと私、そしてオビリア様とシエラ様以外には絶対に話さないでください。この話が公になってしまうと国が崩壊します」
国の危機に関わる話をなぜアメリアたちにも話さないのか? 俺は疑問を抱えたまま、「分かった、仲間には秘密にしておく」と答えた。
「ご協力感謝します。では用件を先に伝えます。今すぐ私と共に城に向かって、黒魔術師のリーダーの魔法を止めてください」
「何を言っているんだ?」
なぜ黒魔術師のお前と城に向かうのか? 黒魔術師はオビリア様の敵だぞ! しかも黒魔術師のリーダーの魔法って何だ? 少女の話が全く理解できない俺は詳しい説明を頼んだ。
「時間がないので簡単に説明します。黒魔術師のリーダーは午前5時までに強力な魔法を完成させてアルストレイア王国を滅ぼす予定です。黒魔術師のリーダーは……」
「話に割り込んで悪い、リーダーが放つ予定の魔法ってどんなものなのか?」
「アルストレイア王国から太陽を消す魔法です。太陽が消えればこの国は永遠に夜しか訪れません。この魔法が完成したらこの国は崩壊します」
「それは嘘ではないんだな!」
「ええ、東条さんにこの世界を救ってほしいので事実のみを話します」
「だが待ってくれ! それなら俺の仲間も一緒に連れてゆけ!」
アメリアやフレイ、ミア、エレナと一緒に戦えばすぐにリーダーの魔法を阻止できるはずだ。しかし少女は大きく首を振った。
「いいえ、一緒に仲間を連れていけば女王様の信用を全て失い、国民の暴動によってアルストレイア王国が滅びます」
「訳が分からない。緊急時なのに信用を失うってどういうことなんだ?」
「では説明します。黒魔術師は深夜以外の時間は洞窟で暮らしていると知っていますよね?」
「ああ、ジェンナから聞いた」
「実は洞窟はアルストレイア王国の城のオビリア様の個室にあります」
「えっ!」
オビリア様は黒魔術師の仲間なのか? これが本当なら国民はオビリア様を敵として認識して反乱が起きるだろう。
「嘘だよな?」
「私は事実しか話しません」
「ちょっと待ってくれ! なぜオビリア様が黒魔術師を庇っているんだ? 女王様が敵と仲良くしたらおかしいだろ!」
「オビリア様は黒魔術師と共存する未来を目指して、邪魔者扱いされた私たちをオビリア様とシエラ様以外が立ち入れない場所に隠してくれました」
「黒魔術師と共存? オビリア様は何をしたいんだ? お前の目の前で言うのは失礼だが、黒魔術師はこの世界にとって邪悪な存在だ。人間の脅威である黒魔術師と仲良くなれる訳がない」
「そう言うと思っていました。だからアルストレイア王国の愛国心が薄い東条さんだけに事実を伝えました。アメリアさんやフレイさんなどに伝えたら、もっと酷いことになっていたでしょう」
オビリア様は俺たちの敵だったのか? だが敵であるオビリア様が俺たちに助けを求めてきたのはおかしい。これが本当なら俺の15年間の中で最も衝撃的な話だ。
「分かった。今すぐ城に行く。お前も一緒に来い」
「ありがとうございます。では参りましょう」
俺は少女と一緒に城を目指して走り始めた。しかし今日は少女以外の黒魔術師の姿がなかった。
「おかしいなあ。何で今日に限って黒魔術師は俺たちを襲わないんだ?」
「リーダーは洞窟で暮らしている黒魔術師から強制的に全ての魔力を奪い取って、確実に魔法を成功させる予定です」
「なんか違うな。ミアの話では黒魔術師に捕まった奴隷が黒魔術師のために労働していると聞いた。リーダーの仲間じゃなくて奴隷から魔力を吸収したほうがいいような気がするけど?」
「それに関しては私の口から話したら混乱が生じるので、オビリア様に直接聞いてください」
「ああ、分かった。城に着いたら全部聞いてやる。城に着く前にお前でも答えられる質問に変えよう。オビリア様の城の洞窟では何をしていた?」
「私たちはオビリア様に衣食住を提供してもらって、安全な暮らしをしていました」
「は?」
オビリア様は何をしたいのか全く分からない。
「毎日私たちに美味しいごちそうを貰い、騒動が起きている今も毎日楽しい会話をしています」
「何がしたいんだ? 答えが分からない」
考えても答えが出ない問題に苦戦している俺は少女に頼み込んだ。
「もっと早く走れるか? 俺は早く答え合わせをしたい」
「分かりました。急ぎましょう」
俺と少女は全速力で駆け抜けて城門に到着した。
城門では大勢の強靭な兵士が立ち塞がっていた。鉄製の強固な鎧と全身より大きい盾、2メートル近くある槍を構えていた。兵士は俺たちに駆け寄った。
「お前たちは誰だ?」
「俺は東条郁人。彼女は俺の仲間だ」
「おい、東条。なぜ少女は黒いフードを被っている?」
「彼女のファッションだ。仮に彼女が黒魔術師だったと確定した場合、俺が即座に処刑するつもりだ」
「分かった。ではお前は何をするためにここに来たのか?」
「オビリア女王様に会いに来た。黒魔術師の対策について相談したい」
「真夜中に相談するのか? 女王様は就寝中だぞ! 時間を考えろ!」
「大至急だ! 黒魔術師の最大の弱点が判明した! これをすぐに報告しないとこの国が潰れる!」
「しょうがない。東条にはこの国を救ってくれた恩がある。今回は特別に城へ入ることを許可する」
「ありがとう。助かるよ」
俺は嘘の話で兵士を納得させた。兵士は武器を降ろして俺たちを通してくれた。
俺は少女の案内で最上階のオビリア様の寝室の前に到着した。
「ここにオビリア様がいるんだな?」
「ええ、ここでシエラ様と一緒に寝ています」
「分かった。ちょっとだけ過激なパフォーマンスをするが、俺の邪魔をしないでくれ」
「分かりました。後ろで観察します」
俺たちは周囲を見渡して兵士がいないことを確認してから、鉄製の重い扉を静かに開けた。室内には高級そうな真っ白な絨毯が敷かれ、大きいベッドでオビリア様とシエラ様が一緒に寄り添いながら寝ていた。
本当は絶対にやっていけないが、オビリア様から確実に本音を聞き出すために覚悟を決めて、室内に光の球体を爆発させた。
「何が起きているの!」
強烈な爆発音で目を覚ましたオビリア様はシ怯えているシエラ様を守りながら俺を見つめた。
「東条様! あなたはこの国を乗っ取るつもりですか!」
「それは俺のセリフだ! オビリア様、お前はこの国をどうするつもりだ? 黒魔術師の仲間なのか?」
泣き叫んでいるシエラ様を抱きながらオビリア様は立ち上がり、俺に近づいた。オビリア様は宝石のように綺麗に輝いている瞳で俺を真剣に見つめた。
「彼女か話を聞いたのですね。では東条様が最も疑問に感じていることから話します。私は黒魔術師を保護しており、彼らの生活を応援しています。そして彼らの居場所はこの部屋に存在します」
「お前は敵だったのか!」
怒り狂った俺は剣を生成しようとしたとき、シエラ様がオビリア様を守るようにしながら、俺の目の前で大きく手を広げた。シエラ様は服が涙で濡れるほど泣いていた。
「東条様! 私たちの言い訳を聞いてください! それから判断してください!」
俺と一緒に行動した少女はシエラ様のフォローを始める。
「東条さん、黒魔術師をこの部屋に隠す理由はこの国を滅ぼすためではありません。実は敵国のベルガディクス帝国の仕業なのです」
「どういう意味だ?」
シエラ様は俺の腕を強く掴んで、真剣な表情で見つめた。シエラ様の瞳も眩しいほど輝いていた。
「真実をお話する前に1つだけ約束してください。私たちに武器を向けないことを誓ってください」
「分かった、絶対に約束する」
「ありがとうございます。ではお話します。この事件を引き起こしたのは30年前にベルガディクス帝国によって黒魔術師にされた、私たちの先代の女王であるソフィーが原因です」
アーガスの家に戻るとエミリーはいつも通りだった。涙を大量に流して俺たちを強く抱きして、「帰ってきてくれて、ありがとうございます!」と大声を張り上げていた。
エミリーの過剰すぎる反応を受けてから、俺たちはエミリー特製のカレーを食べて就寝した。今日は魔力を大量に使用し過ぎたため、俺たちは疲れと眠気に負けてしまった。
ベッドで熟睡していると俺の個人部屋の窓ガラスが割られた。俺はすぐにベッドから降りて、剣を生成して攻撃態勢になると、1人の黒いフードを被った少女が俺の目の前にやってきた。少女は武器を持っておらず、攻撃の意思を感じられなかった。
「おい、黒魔術師。何をするためにここに来た? 話さないのなら攻撃する」
「攻撃しないでください!」
少女は降参のポーズをしながら悲鳴を上げた。
「私は東条さんに攻撃するつもりは全くありません! 武器を捨ててください! 私は東条さんにどうしても伝えないといけないことがあってやってきました!」
「本当だな?」
「本当です! 私は東条さんに絶対に攻撃しないことを誓います!」
少女は何度も大きく頷き、命乞いをしているような表情をしていた。少女から戦う意志がないと思ったので俺は生成した剣を床に捨てた。
「分かった。俺もお前にこうげきしない。話を聞かせてくれ」
「ありがとうございます。では話をする前に1つだけ約束して貰えますか?」
少女は焦っている声から落ち着いたクールな声に変わった。これから大真面目な話をするような雰囲気を醸し出している。
「約束とは何だ?」
「この話は東条さんと私、そしてオビリア様とシエラ様以外には絶対に話さないでください。この話が公になってしまうと国が崩壊します」
国の危機に関わる話をなぜアメリアたちにも話さないのか? 俺は疑問を抱えたまま、「分かった、仲間には秘密にしておく」と答えた。
「ご協力感謝します。では用件を先に伝えます。今すぐ私と共に城に向かって、黒魔術師のリーダーの魔法を止めてください」
「何を言っているんだ?」
なぜ黒魔術師のお前と城に向かうのか? 黒魔術師はオビリア様の敵だぞ! しかも黒魔術師のリーダーの魔法って何だ? 少女の話が全く理解できない俺は詳しい説明を頼んだ。
「時間がないので簡単に説明します。黒魔術師のリーダーは午前5時までに強力な魔法を完成させてアルストレイア王国を滅ぼす予定です。黒魔術師のリーダーは……」
「話に割り込んで悪い、リーダーが放つ予定の魔法ってどんなものなのか?」
「アルストレイア王国から太陽を消す魔法です。太陽が消えればこの国は永遠に夜しか訪れません。この魔法が完成したらこの国は崩壊します」
「それは嘘ではないんだな!」
「ええ、東条さんにこの世界を救ってほしいので事実のみを話します」
「だが待ってくれ! それなら俺の仲間も一緒に連れてゆけ!」
アメリアやフレイ、ミア、エレナと一緒に戦えばすぐにリーダーの魔法を阻止できるはずだ。しかし少女は大きく首を振った。
「いいえ、一緒に仲間を連れていけば女王様の信用を全て失い、国民の暴動によってアルストレイア王国が滅びます」
「訳が分からない。緊急時なのに信用を失うってどういうことなんだ?」
「では説明します。黒魔術師は深夜以外の時間は洞窟で暮らしていると知っていますよね?」
「ああ、ジェンナから聞いた」
「実は洞窟はアルストレイア王国の城のオビリア様の個室にあります」
「えっ!」
オビリア様は黒魔術師の仲間なのか? これが本当なら国民はオビリア様を敵として認識して反乱が起きるだろう。
「嘘だよな?」
「私は事実しか話しません」
「ちょっと待ってくれ! なぜオビリア様が黒魔術師を庇っているんだ? 女王様が敵と仲良くしたらおかしいだろ!」
「オビリア様は黒魔術師と共存する未来を目指して、邪魔者扱いされた私たちをオビリア様とシエラ様以外が立ち入れない場所に隠してくれました」
「黒魔術師と共存? オビリア様は何をしたいんだ? お前の目の前で言うのは失礼だが、黒魔術師はこの世界にとって邪悪な存在だ。人間の脅威である黒魔術師と仲良くなれる訳がない」
「そう言うと思っていました。だからアルストレイア王国の愛国心が薄い東条さんだけに事実を伝えました。アメリアさんやフレイさんなどに伝えたら、もっと酷いことになっていたでしょう」
オビリア様は俺たちの敵だったのか? だが敵であるオビリア様が俺たちに助けを求めてきたのはおかしい。これが本当なら俺の15年間の中で最も衝撃的な話だ。
「分かった。今すぐ城に行く。お前も一緒に来い」
「ありがとうございます。では参りましょう」
俺は少女と一緒に城を目指して走り始めた。しかし今日は少女以外の黒魔術師の姿がなかった。
「おかしいなあ。何で今日に限って黒魔術師は俺たちを襲わないんだ?」
「リーダーは洞窟で暮らしている黒魔術師から強制的に全ての魔力を奪い取って、確実に魔法を成功させる予定です」
「なんか違うな。ミアの話では黒魔術師に捕まった奴隷が黒魔術師のために労働していると聞いた。リーダーの仲間じゃなくて奴隷から魔力を吸収したほうがいいような気がするけど?」
「それに関しては私の口から話したら混乱が生じるので、オビリア様に直接聞いてください」
「ああ、分かった。城に着いたら全部聞いてやる。城に着く前にお前でも答えられる質問に変えよう。オビリア様の城の洞窟では何をしていた?」
「私たちはオビリア様に衣食住を提供してもらって、安全な暮らしをしていました」
「は?」
オビリア様は何をしたいのか全く分からない。
「毎日私たちに美味しいごちそうを貰い、騒動が起きている今も毎日楽しい会話をしています」
「何がしたいんだ? 答えが分からない」
考えても答えが出ない問題に苦戦している俺は少女に頼み込んだ。
「もっと早く走れるか? 俺は早く答え合わせをしたい」
「分かりました。急ぎましょう」
俺と少女は全速力で駆け抜けて城門に到着した。
城門では大勢の強靭な兵士が立ち塞がっていた。鉄製の強固な鎧と全身より大きい盾、2メートル近くある槍を構えていた。兵士は俺たちに駆け寄った。
「お前たちは誰だ?」
「俺は東条郁人。彼女は俺の仲間だ」
「おい、東条。なぜ少女は黒いフードを被っている?」
「彼女のファッションだ。仮に彼女が黒魔術師だったと確定した場合、俺が即座に処刑するつもりだ」
「分かった。ではお前は何をするためにここに来たのか?」
「オビリア女王様に会いに来た。黒魔術師の対策について相談したい」
「真夜中に相談するのか? 女王様は就寝中だぞ! 時間を考えろ!」
「大至急だ! 黒魔術師の最大の弱点が判明した! これをすぐに報告しないとこの国が潰れる!」
「しょうがない。東条にはこの国を救ってくれた恩がある。今回は特別に城へ入ることを許可する」
「ありがとう。助かるよ」
俺は嘘の話で兵士を納得させた。兵士は武器を降ろして俺たちを通してくれた。
俺は少女の案内で最上階のオビリア様の寝室の前に到着した。
「ここにオビリア様がいるんだな?」
「ええ、ここでシエラ様と一緒に寝ています」
「分かった。ちょっとだけ過激なパフォーマンスをするが、俺の邪魔をしないでくれ」
「分かりました。後ろで観察します」
俺たちは周囲を見渡して兵士がいないことを確認してから、鉄製の重い扉を静かに開けた。室内には高級そうな真っ白な絨毯が敷かれ、大きいベッドでオビリア様とシエラ様が一緒に寄り添いながら寝ていた。
本当は絶対にやっていけないが、オビリア様から確実に本音を聞き出すために覚悟を決めて、室内に光の球体を爆発させた。
「何が起きているの!」
強烈な爆発音で目を覚ましたオビリア様はシ怯えているシエラ様を守りながら俺を見つめた。
「東条様! あなたはこの国を乗っ取るつもりですか!」
「それは俺のセリフだ! オビリア様、お前はこの国をどうするつもりだ? 黒魔術師の仲間なのか?」
泣き叫んでいるシエラ様を抱きながらオビリア様は立ち上がり、俺に近づいた。オビリア様は宝石のように綺麗に輝いている瞳で俺を真剣に見つめた。
「彼女か話を聞いたのですね。では東条様が最も疑問に感じていることから話します。私は黒魔術師を保護しており、彼らの生活を応援しています。そして彼らの居場所はこの部屋に存在します」
「お前は敵だったのか!」
怒り狂った俺は剣を生成しようとしたとき、シエラ様がオビリア様を守るようにしながら、俺の目の前で大きく手を広げた。シエラ様は服が涙で濡れるほど泣いていた。
「東条様! 私たちの言い訳を聞いてください! それから判断してください!」
俺と一緒に行動した少女はシエラ様のフォローを始める。
「東条さん、黒魔術師をこの部屋に隠す理由はこの国を滅ぼすためではありません。実は敵国のベルガディクス帝国の仕業なのです」
「どういう意味だ?」
シエラ様は俺の腕を強く掴んで、真剣な表情で見つめた。シエラ様の瞳も眩しいほど輝いていた。
「真実をお話する前に1つだけ約束してください。私たちに武器を向けないことを誓ってください」
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