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借金取り
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店のドアが開かれた。
外からは男性が5人ほど入ってきて全員見た目がチンピラみたいだった。
「お~~、相変わらず人気のねえ店だなぁ」
「……なんのようですか」
「なのんようって、そりゃあ借金の取立てに決まってるだろ?」
「な!?まだ期限は先だったはずだ!」
「知らねえなぁ~~。で、どうなんだ?金はあるのか?」
「……まだ用意できていません」
「お~~、そうか。なら借金の方としてあんたの娘をもらっていくぜ」
「ま、待ってくれ!金なら必ず用意する!だからもう少しだけ待ってくれ!」
「残念だがもう無理だ、諦めな」
「そ、そんな……」
カリオさんとチンピラが話していると商品を手に持ってアリサが戻ってきた。
「お父さん、この人たち誰?」
「アリサ!逃げなさい!」
「え?」
「もう遅いぜ」
チンピラの1人がアリサに近づいてアリサの腕を掴んだ。
「!?、離してください!」
「離せと言われて離すわけねえだろ」
チンピラはそのままアリサを連れて行こうとするがその前に俺はチンピラの手首を掴んで力を込めて握りしめる。
「ギィヤァァァァァァァ!?」
思ったより脆かったので手首の骨が簡単に折れてしまった。
「な、なにをしやがる!?」
「いや、チンピラが少女をさらおうとすれば誰でも止めるだろ」
「借金の取り立てに来ただけだぞ!?」
「借金ってどれぐらいなんだ?」
「金貨20枚だ!」
「そうか、じゃあこれでいいか?」
「へ?」
俺はそう言ってアイテムボックスから白金貨2枚を出して渡す。
この白金貨は今回の報酬として渡されたものでカイザードラゴンの魔石とは関係ない。
ちなみに渡された報酬は白金貨3枚だ。
「え?こ、これは…」
「白金貨だけど」
「そんなん見りゃわかる!」
「白金貨ですか!?なんで!?」
アリサが驚いている。
「それの代金だよ」
「え?」
俺はアリサが今手に持っている商品を指差す。
アリサが手に持っていたのは赤く輝く宝石のようなものがはめてある髪飾りだ。
「これの代金ですか?」
「うん、娘に似合うと思ってね。気に入ったんだ」
「そ、それでも……」
「それに娘に教えたらこの店に来たいっていうかもしれないから無くなってほしく無いんだ」
「でも白金貨なんて……」
「元々俺の金じゃ無いから大丈夫」
アリサが聞いてくるので答える。
「で、これでもう借金はないだろ?買い物の途中だから出てってくれないか」
「……ちっ。お前ら、行くぞ」
チンピラもとい借金取りどもはそう言い残して店から出て行った。
「さて、買い物の続きをするか」
「あの…」
「ん?」
「あんな大金簡単に出して大丈夫なんですか?」
「ああ。気にしなくていいよ、その髪飾りのお代を払っただけだし」
「これ値段は銅貨5枚ですよ?」
「大丈夫、俺が借金を肩代わりするための口実だから」
「で、でも…」
「それに俺ああいうことが嫌いなんだ。自分のためにやったことだから気にしなくていいよ」
俺はアリサにそう言うが彼女は納得していないみたいだ。
「納得してないのならもうちょっと何かこの店のものをいくつか見繕ってくれないかな?」
「それは別に良いですけど…」
「じゃあそういうことで」
アリサは俺にそう言われると諦めたのか渋々店の商品で良いものを探しにいった。
「すみません。こちらの問題なのに助けてもらって」
「いえいえ、俺が勝手に首を突っ込んだだけですから。それに根本的には解決してないですし」
「…そうですね……ハァ……」
俺の言葉に対してカリオさんはため息をついた。
正直今の借金取りがアリサを手籠にしようとしている貴族の仕業だとしたらまた身に覚えのない借金やらなんやらを負わせられる可能性がある。
「そういえばなんでアリサは貴族の要求を断れたんですか?どんなに嫌な要求でも貴族が相手なら断ることは難しいと思うんですけど…」
「ああ、それはキャマロッツ王がそういう権力を傘に着て横暴な行いをすることを許さないからなんですよ」
「え?そうなんですか?」
どうやらこの国は貴族が権力を使って好き勝手にできるわけじゃないらしい。
もし仮にその行為が明るみに出たら厳罰に処されるとのこと。
そのため貴族連中はそういうことを表立ってできない。
よって基本的に誰にもバレないように裏で手を回すみたいだ。
「それで貴族が悪事を行った際にすぐに報告できるように王都の各地には情報を受け取ってくれる『報告所』があるんですが問題がありましてね…」
「問題?」
「証拠がないとダメなんです」
「ああ、なるほど。確かにさっきのチンピラが件の貴族と繋がってるかわかりませんからね。それに状況を見て繋がってると確信できても証明する方法がない」
「その通りです」
おそらく信憑性のある証拠が無いと動いてくれないのかもしれない。
「アリサを狙ってるかもしれない貴族は誰ですか?」
「たしかメルゲルザ伯爵だったはずです」
「この辺りの地区に住んでいるんですか?」
「いえ、住んでいるのはこの辺りではなくて王都の中心付近の裕福な者が住む地区だと思います。アリサが会った時は偶然この辺りに来ていただけみたいですし、運が悪いというか…」
「蒼矢さん、持ってきましたよ。これでいいですか?」
俺とカリオさんが話している途中でアリサが紙袋の中に店の商品を入れて持ってきた。
中を確認してみると小さな女の子向けのアクセサリーやら小物が入っている。
「うん、これで良いかな。ありがとう、アリサ」
「お礼を言うのはこっちですよ。蒼矢さんに借金を返済してもらったのであのチンピラが来ることもなくなると思いますし」
「そっか、じゃあ買い物も終わったから帰るよ。カリオさん、アリサ。今日はありがとうございました」
「また来店するのを待ってるよ、蒼矢君」
「お待ちしてま~す」
2人に見送られて俺は雑貨屋から出てそのままそこから離れた。
元々人通りが少ないので店から離れればもう誰もいない。
(ナビ、さっきのチンピラがどこにいるか分かるか?)
『はい、移動していた際の彼らの足音から現在の居場所を把握しています』
(そこまで案内してくれ)
『かしこまりました』
ナビの案内の元、チンピラたちがいると予想される場所へと向かう。
案内されてついた場所は一見なんの変哲もない家屋だった。
(中にさっきの奴らはいるか?)
『はい、話し声が聞こえているので間違い無いかと』
(俺にも聞かせてくれ)
『かしこまりました。マスターに音声を共有します』
ナビがそう言った途端俺にも話し声が耳に入った。
「兄貴、どうするんすか?」
「現状じゃあどうしようもねえだろうなぁ~」
「だけどよ兄貴、借金を理由にしてあの女を連れてくるように言われてるんだろ?失敗したんだからやばくねえか?」
「別にやばくはないだろ~?なんせ慎重にとのことだからなあ~。むしろあそこで強引にいったら怪しいしなあ~」
「それにしてもさっきあの店にいたガキはなんだったんでやすかね?あいつがいなければ上手くいってたはずでやすが…」
「そうだぜ兄貴!あのガキがいなければ上手くいってたはずだぜ!それにアイツ俺の手首を折りやがった!落とし前をつけてもらおうぜ!」
「いや、それは無理だろうなあ~」
「!?、なんでだ兄貴!?このままじゃあこっちが舐められちまうだろ!?」
「ダグ、落ち着け。兄貴は相手を選べといってるだけだ」
「何言ってんだロド!?どういうことだ!?」
「お前が手首を折られた時、あのガキ驚いてやがった。おそらく折るつもりは無くて折れるとは思わなかったんだろう。つうことは少し力を入れただけでお前の手首が折られたわけだ。ダグ、この意味がわかるか?」
「っ!……」
「そういうわけだあ~、わかったか~ダグ?俺らも危険を冒したくねえからなあ~。ギジ、ロド、ザビ、そろそろメルゲルザ伯爵様のところに行く準備をしとけ、今回のことを報告しなきゃならないからなあ~」
「うっす」
「了解した」
「わかりやした」
チンピラたちはどうやらメルゲルザ伯爵のところに向かうみたいだ。
でも俺としてはこれで十分だった。
(どうやらメルゲルザ伯爵が関わってるとみて間違いないな)
『はい』
(よし、ならそろそろ帰るか。ナビ、道順は?)
『記録しています』
(ほんとお前って有能だな)
『ありがとうございます』
俺はナビの指示の元、人がいる通りへと戻る。
(さて、この情報を誰に伝えるかな。できればキャマロッツ王かマリーヌ王女あたりが良いけど…)
外からは男性が5人ほど入ってきて全員見た目がチンピラみたいだった。
「お~~、相変わらず人気のねえ店だなぁ」
「……なんのようですか」
「なのんようって、そりゃあ借金の取立てに決まってるだろ?」
「な!?まだ期限は先だったはずだ!」
「知らねえなぁ~~。で、どうなんだ?金はあるのか?」
「……まだ用意できていません」
「お~~、そうか。なら借金の方としてあんたの娘をもらっていくぜ」
「ま、待ってくれ!金なら必ず用意する!だからもう少しだけ待ってくれ!」
「残念だがもう無理だ、諦めな」
「そ、そんな……」
カリオさんとチンピラが話していると商品を手に持ってアリサが戻ってきた。
「お父さん、この人たち誰?」
「アリサ!逃げなさい!」
「え?」
「もう遅いぜ」
チンピラの1人がアリサに近づいてアリサの腕を掴んだ。
「!?、離してください!」
「離せと言われて離すわけねえだろ」
チンピラはそのままアリサを連れて行こうとするがその前に俺はチンピラの手首を掴んで力を込めて握りしめる。
「ギィヤァァァァァァァ!?」
思ったより脆かったので手首の骨が簡単に折れてしまった。
「な、なにをしやがる!?」
「いや、チンピラが少女をさらおうとすれば誰でも止めるだろ」
「借金の取り立てに来ただけだぞ!?」
「借金ってどれぐらいなんだ?」
「金貨20枚だ!」
「そうか、じゃあこれでいいか?」
「へ?」
俺はそう言ってアイテムボックスから白金貨2枚を出して渡す。
この白金貨は今回の報酬として渡されたものでカイザードラゴンの魔石とは関係ない。
ちなみに渡された報酬は白金貨3枚だ。
「え?こ、これは…」
「白金貨だけど」
「そんなん見りゃわかる!」
「白金貨ですか!?なんで!?」
アリサが驚いている。
「それの代金だよ」
「え?」
俺はアリサが今手に持っている商品を指差す。
アリサが手に持っていたのは赤く輝く宝石のようなものがはめてある髪飾りだ。
「これの代金ですか?」
「うん、娘に似合うと思ってね。気に入ったんだ」
「そ、それでも……」
「それに娘に教えたらこの店に来たいっていうかもしれないから無くなってほしく無いんだ」
「でも白金貨なんて……」
「元々俺の金じゃ無いから大丈夫」
アリサが聞いてくるので答える。
「で、これでもう借金はないだろ?買い物の途中だから出てってくれないか」
「……ちっ。お前ら、行くぞ」
チンピラもとい借金取りどもはそう言い残して店から出て行った。
「さて、買い物の続きをするか」
「あの…」
「ん?」
「あんな大金簡単に出して大丈夫なんですか?」
「ああ。気にしなくていいよ、その髪飾りのお代を払っただけだし」
「これ値段は銅貨5枚ですよ?」
「大丈夫、俺が借金を肩代わりするための口実だから」
「で、でも…」
「それに俺ああいうことが嫌いなんだ。自分のためにやったことだから気にしなくていいよ」
俺はアリサにそう言うが彼女は納得していないみたいだ。
「納得してないのならもうちょっと何かこの店のものをいくつか見繕ってくれないかな?」
「それは別に良いですけど…」
「じゃあそういうことで」
アリサは俺にそう言われると諦めたのか渋々店の商品で良いものを探しにいった。
「すみません。こちらの問題なのに助けてもらって」
「いえいえ、俺が勝手に首を突っ込んだだけですから。それに根本的には解決してないですし」
「…そうですね……ハァ……」
俺の言葉に対してカリオさんはため息をついた。
正直今の借金取りがアリサを手籠にしようとしている貴族の仕業だとしたらまた身に覚えのない借金やらなんやらを負わせられる可能性がある。
「そういえばなんでアリサは貴族の要求を断れたんですか?どんなに嫌な要求でも貴族が相手なら断ることは難しいと思うんですけど…」
「ああ、それはキャマロッツ王がそういう権力を傘に着て横暴な行いをすることを許さないからなんですよ」
「え?そうなんですか?」
どうやらこの国は貴族が権力を使って好き勝手にできるわけじゃないらしい。
もし仮にその行為が明るみに出たら厳罰に処されるとのこと。
そのため貴族連中はそういうことを表立ってできない。
よって基本的に誰にもバレないように裏で手を回すみたいだ。
「それで貴族が悪事を行った際にすぐに報告できるように王都の各地には情報を受け取ってくれる『報告所』があるんですが問題がありましてね…」
「問題?」
「証拠がないとダメなんです」
「ああ、なるほど。確かにさっきのチンピラが件の貴族と繋がってるかわかりませんからね。それに状況を見て繋がってると確信できても証明する方法がない」
「その通りです」
おそらく信憑性のある証拠が無いと動いてくれないのかもしれない。
「アリサを狙ってるかもしれない貴族は誰ですか?」
「たしかメルゲルザ伯爵だったはずです」
「この辺りの地区に住んでいるんですか?」
「いえ、住んでいるのはこの辺りではなくて王都の中心付近の裕福な者が住む地区だと思います。アリサが会った時は偶然この辺りに来ていただけみたいですし、運が悪いというか…」
「蒼矢さん、持ってきましたよ。これでいいですか?」
俺とカリオさんが話している途中でアリサが紙袋の中に店の商品を入れて持ってきた。
中を確認してみると小さな女の子向けのアクセサリーやら小物が入っている。
「うん、これで良いかな。ありがとう、アリサ」
「お礼を言うのはこっちですよ。蒼矢さんに借金を返済してもらったのであのチンピラが来ることもなくなると思いますし」
「そっか、じゃあ買い物も終わったから帰るよ。カリオさん、アリサ。今日はありがとうございました」
「また来店するのを待ってるよ、蒼矢君」
「お待ちしてま~す」
2人に見送られて俺は雑貨屋から出てそのままそこから離れた。
元々人通りが少ないので店から離れればもう誰もいない。
(ナビ、さっきのチンピラがどこにいるか分かるか?)
『はい、移動していた際の彼らの足音から現在の居場所を把握しています』
(そこまで案内してくれ)
『かしこまりました』
ナビの案内の元、チンピラたちがいると予想される場所へと向かう。
案内されてついた場所は一見なんの変哲もない家屋だった。
(中にさっきの奴らはいるか?)
『はい、話し声が聞こえているので間違い無いかと』
(俺にも聞かせてくれ)
『かしこまりました。マスターに音声を共有します』
ナビがそう言った途端俺にも話し声が耳に入った。
「兄貴、どうするんすか?」
「現状じゃあどうしようもねえだろうなぁ~」
「だけどよ兄貴、借金を理由にしてあの女を連れてくるように言われてるんだろ?失敗したんだからやばくねえか?」
「別にやばくはないだろ~?なんせ慎重にとのことだからなあ~。むしろあそこで強引にいったら怪しいしなあ~」
「それにしてもさっきあの店にいたガキはなんだったんでやすかね?あいつがいなければ上手くいってたはずでやすが…」
「そうだぜ兄貴!あのガキがいなければ上手くいってたはずだぜ!それにアイツ俺の手首を折りやがった!落とし前をつけてもらおうぜ!」
「いや、それは無理だろうなあ~」
「!?、なんでだ兄貴!?このままじゃあこっちが舐められちまうだろ!?」
「ダグ、落ち着け。兄貴は相手を選べといってるだけだ」
「何言ってんだロド!?どういうことだ!?」
「お前が手首を折られた時、あのガキ驚いてやがった。おそらく折るつもりは無くて折れるとは思わなかったんだろう。つうことは少し力を入れただけでお前の手首が折られたわけだ。ダグ、この意味がわかるか?」
「っ!……」
「そういうわけだあ~、わかったか~ダグ?俺らも危険を冒したくねえからなあ~。ギジ、ロド、ザビ、そろそろメルゲルザ伯爵様のところに行く準備をしとけ、今回のことを報告しなきゃならないからなあ~」
「うっす」
「了解した」
「わかりやした」
チンピラたちはどうやらメルゲルザ伯爵のところに向かうみたいだ。
でも俺としてはこれで十分だった。
(どうやらメルゲルザ伯爵が関わってるとみて間違いないな)
『はい』
(よし、ならそろそろ帰るか。ナビ、道順は?)
『記録しています』
(ほんとお前って有能だな)
『ありがとうございます』
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