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第7章 動く聖職者達

第66話 皆に話したい事がある。

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俺は聖職者が常に考えていた向こうの世界とこの世界を繋ぐ門について考えている最中だった。
どうして彼らはこの門に対して非常に拘ってるのだろうか…。
仮にその門が当の昔に完成していればローマ市国崩壊前にこの技術が開発され、完成されていた可能性が非常に高い。
何故なら、そうしなければ彼らはここに逃げられる前に殺されていた可能性が十分にあるからだ。
だからこそ、俺は彼らがこの世界に逃げた理由が非常に分からなかった。

だが、この技術を開発した事は紛れもなくサイリスタ帝国の聖職者がここに逃げた証拠にもなる
故に、俺はこの証拠が幾つか揃えれば男色小児性愛は彼らの行為に繋がっていると考えられた。
つまり、彼らはその技術を応用してこの世界に逃げ、そしてこの世界は俺達がいる世界よりも遥かに技術が進んだ世界だと十分に考えられた。
俺はそれについて考えていると後ろから、誰かが肩を叩いてきた。

「なぁ、信っち。私はようやく起きたが、何でお腹の部分だけ露出する服なんや…。」

「あぁ、お前達のお臍は凄く神聖な者で大事な部分だが、出しておく事で不思議な守りが現れると俺は思っているからだ。」

ザギトワ。
お前のお臍露出する服を着ているのはザギトワやクリアーナのお臍には聖なる神様が宿っているからだよ。
何で、本当はお前達のお臍に不思議の守りがあるからどうしても布で覆えないんだ。

「ふ~ん。そうなんや~。でも、それって信っちが私の事が凄く好きになっとるんかい…?でも、アンタは変態やな~。」

「まぁ。その通りで俺も変態な部分があるだろう。けど、俺はお前達を傷つける奴は許さないよ。何故なら、お前もクリアーナ達も俺にとっては凄く好きだし家族みたいなものだからな…。」

「信っち。流石やな…。」

「信雄さん。私を大事にする事は非常に嬉しい事だと思うから大事にしてね…。」

クリアーナ。お前のお臍も非常に輝いている。
それはお前のお臍が非常に輝いている証拠なのかもしれないな。
だから、こそその不思議な守り等を用いてお前のお腹を大事にしたいんだ…。
だから、俺はクリアーナに何か言いたくて…、

「あぁ、大事にするさ。」

「信雄殿。私も大事にしなよ。」

「当然。」

アリーシャ。
お前も体術魔法を用いて強くなるんだ。
お前が強くなれば俺も無理な戦いをしなくて済むからな。

「信雄さん。何かあったらあたしが治癒魔法で回復させるから大丈夫だよ。」

「ありがとうな。皆。」

マリナ。
お前は後方支援が役立つから大丈夫だ。
俺達が怪我したら治療するんだ。
そうすれば、俺が更に状況を調べられる事が出来るし、皆で奴らを倒す方法が出てくるからな。

俺はこの部屋にいる皆にこれから重要な話をする為に、まずは彼女達の体調を確認した。
それから体調が良くなってから、俺は彼女達を大事にする考えがないと非常に良からぬ状況を生み出すと感じた。

―――クリアーナ。マリナ。アリーシャ。アーラ。ザギトワ。俺はお前達の身体の様子を見ると凄く波動が高くなり元気を強くさせている。だからこそ、誰一人失ってはならない。

俺はそう主ながらこれから彼女達と共に奴らの修正とローマ市国について話そうと決意した。

「よし、これからローマ市国と向こうの世界とこちらの世界の話をするぞ。」

「おぉ、そうやな。」

とザギトワが盛り上げてくれた事を知りながら、俺はこれから彼女達にこれらの話をしようと思った。
恐らく、彼女達なら間違いなくこの話の真実を受け入れられると思うから。

「では、この世界とあの世界を繋ぐ空間がある事について話す。恐らく俺とオズワルド。エレーナがこの世界にやってきたのは当然、サイリスタ帝国の仕掛けでこの時空移動を利用され、サイリスタ帝国のパリ銃撃事件で俺達はこの世界に連れ去れてしまったんだ。」

「そうなんや。やけど、その扉を開いとるのは誰なんや…?」

「恐らく、オッタピア中央教会のサイリスタ帝国の聖職者だと俺は思うんだ。」

「どういう事や?」

オッタピア中央教会…。
サイリスタ帝国の聖職者が集まる最大の教会且つ、悪魔崇拝の聖地…。
そこに何か連動する可能性が非常に高い。
それを彼女達に伝わるだろうか…。

「彼らはローマ市国が滅亡され、この世界の扉を開いて逃げて来た事で彼らは生き延びる事が出来たのだ…。」

「つまり、彼らは向こうの世界のローマ市国の残党やという事かい…。ホンマかいな…。」

「あぁ、まさにホンマ者の連中だと俺は思うぞ。」

「成程な。やからこの世界では中世欧州を意識しとる割には最新鋭の技術があった訳やな…。何か納得するで…。」

ザギトワが凄く納得できる内容を話してくれた影響で俺は彼女達を凄く元気にさせた事で非常に大きな影響を与えてくれた事は非常に大事だと思い、俺は話を続けることにした。
その為、俺はこれからオズワルド達を呼ばせ、これから重要な話を行おうとした。

彼らにも話さなければならない程の重要な話だから…。
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