モィバリーブィ～サイリスタ帝国に抗う者たち～

ЕСБの革命

文字の大きさ

大中小

72 / 252

第7章動く聖職者達

第70話背後からの襲来…。

しおりを挟む

俺は背後から矢を感知した事により、ザギトワからその矢を避けさせる為に、身体をいどうした。
そして一瞬でその矢を避ける様に彼女を抱きながら俺が後ろから倒れ、彼女達を警戒させる様にした。

「大丈夫か。ザギトワ。」

「流石。信っちやな。でも、私のお腹を触っといてアンタは何か下心あるんかい?」

「いや、ないよ。」

「そうか。ないんかい。」

「勿論、ないぞ。だが、連中は間違いなく俺達を狙ってくる。そして奴らの下っ端が俺達を狙っているのは間違いないと実感している。」

俺はザギトワを狙ってくるのは彼らが弱い奴らを攻撃する習性があるからだと実感し、女の子のザギトワを襲撃する習性があると俺は感じたからだ。
それ故にその習性を逆手に取れば間違いなく彼女のあの矢の脅威から避ける事が可能だと実感できた。

「おい。俺達を背後から狙っているものは誰だよ。」

「ホンマに誰が私達を狙っとるんだ。」

「ザギトワ。お前が無事で助かったから何よりも安心した。」

俺はザギトワに感謝しながら、誰がこの矢を利用したのか大体、想像した。

「おい、こそこそ隠れていないで出て来いよ。」

「お前が信雄とオズワルドだな。俺達の大事な聖職者を傷つけようとするとはどんな外道なんだ。」

「外道…。いくら金で聖職者に雇われたとしてもそれはあまりにも卑怯すぎると俺は思うからな。」

俺は金でこういう犯罪を犯してもそれは彼らの罪だと感じているからその罪をきちんと処罰するのが筋であり、死刑廃止は反対だ。
ただし、死刑に関しては権力者の乱用を防ぐ為に厳しく運用する事は忘れてはならない事も事実だ。

つまり、与野党合わせて3分の2でなく、与野党それぞれが3分の2以上可決すれば死刑を可決出来る法案が必要だと俺は感じている。
そして死刑廃止すると、彼らは金でクライシスアクターを終身刑囚雇う習性があると考えているから危険だ。
そしてその終身刑囚を利用して自作自演テロを起こす。

これは9・22で起こされた事件の裏様子だとするなら誰しも納得がいくだろう。
そして死刑廃止には裏でこういう計画がなされているからだ。
だから、俺は彼らが金で殺人しても容赦しないと感じた。
金儲けしてもお金に執着するなと…、

「げぇ～。俺は金で雇われたことがばれちゃった。」

「そうだよ。お前が金で雇われた事位、簡単に解るさ。金で雇われた人間は主体性がないから自分で動こうとしない。主体性がないから金に転ぶ。つまり俺は金儲けが好きでも金に転ぶ奴は嫌いだ。それはどういう意味か解るか…。」

俺は相手を睨んだ目で相手を倒す意気込みを持たせようと感じた。

「うっ。何で俺の事が分かっているんだよ。何か凄く怖い印象を持っているけど、本当に大丈夫なのか…。」

「あぁ、大丈夫だ。お前からすれば以上かもしれないが、ロシアでは金に執着する人間は凄く嫌われるのでな…。」

「ひっ。ひぇ～。」

俺は連中の矢を放った反動で矢を持って、彼を殴った後、兵士共のとある穴に矢を入れて痛めつけた。

「ほら、屈辱を付けろ。お前達がやった行為はまさに、犯罪行為だ。だから死んで詫びろよ。」

「あっ…。А――――!!」

俺は奴のあれを矢で痛め付けて連中の撲殺に成功した。
連中はアレをビール瓶でねじ込まれたい以上の板さで苦しんで死んだのさぞかし屈辱的なのは間違いない。
けど、俺はそれをするしか彼らを救う事なぞ不可能だと感じた。

「で、お前は河辺で死ぬが良いぞ。それがお前のやった罪状の報いだから逃げられないと。」

俺は彼らの報いが来ている事を既に理解し、彼らによって圧殺された状況を見て一瞬で彼らがこういう屈辱的な殺され方をしないと逆に危険なのだと実感した。

「大丈夫か。信っち。」

「あぁ、俺は大丈夫だ。ザギトワが無事で何よりだよ。」

「ふっ。そうやね。けど、あぁいう残虐な殺しをやるっちゅうのはやっぱり彼らがそれだけの悪魔崇拝というアカン行いを続けとったのが理由かい?」

「ああ、その通りだ。俺は連中は悪魔崇拝に被れていて、彼らも金とは言え、そういう犯罪行為に手を出している以上、そういう殺害をしなければ、まず、あぁ言う狂った人間は死なないだろうなと思うからな。」

当然、連中の顔は非常に危険な顔つきから非常に危険だと実感した。

「そうやねん。何か、アンタのやること分かっとる。奴らがそういうアカンことをやっとるから嫌われとるのはまさにそうやねん。」

「そうだよ。だから、ザギトワ。人間は幸せと強さを得ればきっと強くなれる人間になれると俺は思うよ。」

「えぇ、そうやねん。」

ザギトワの笑顔を見た俺は彼女が無事だという安心と喜びを見た顔で俺は凄く嬉しいと感じた。
こういう笑顔があるから、敵だと感じた人間には追い込まれる顔を見せる事が出来ると…。

「で、信雄殿。彼らが襲撃する気配がないけど、それはどうなんだ?」

「確かに、誰も来ていないのは違和感があるな。」

俺は彼らが来ていない事が何よりも証拠で何があるのか非常に違和感を持ち、背後を特に警戒した。
そして、連中が何故、こういう事件を起こすのか大体、想像できた。

しおりを挟む