モィ バリーブィ～サイリスタ帝国に抗う者たち～

第16章 メキシコとアメリカをつなぐ通路

第189話 長い壁を調べる。

俺はテキサス州の地下研究室を無事に破壊後、これから俺達はこの壁に沿ってカリフォルニアまで向かっていった。
何故なら、この壁を知る事で非常に大きな状況を確認できるからだと俺は感じた。

「なぁ、信雄殿。この壁を見ても確かに頑丈で壊れなさそうな雰囲気を感じる。」

「あぁ、この壁は非常に堅牢で頑丈な作りをしているから基本的にメキシコへ行く事が出来ないからな。」

「成程。」

この壁はまるで万里の長城以上の長さがある。
そりゃ、国境に沿って壁があるから当たり前だと俺は思った。
だから俺はこの壁が如何に移民ビジネスから守ってくれると思いながらもこれからカリフォルニアまで暫く、時間は掛りそうだと思いながら、歩いていった。

「しかし、この壁を見ていると本当に移民が激減したように思われるな。」

「あぁ、この壁を作る必要がある理由はやはり移民を利用して麻薬などのビジネスを根絶できる事が主な理由だと俺は解っているからな。」

「そしてこの壁はメキシコのラブラドール大統領も承認済みでしょ。」

「あぁ、勿論だ。メキシコの大統領もそれを承認している。そうすればメキシコ政府にとって見ても麻薬などのビジネスがとまり聖職者達から金が流れなくなるから当然だ。」

当然、ラブラドール大統領も承認済みなのは当たり前。
ラブラドールもアメリカまで行く事が出来なければメキシコの汚職などを処理する事が出来るから尚更だ。

「成程。つまり信雄殿はこの壁が如何に重要だから金をかけてでもやっておく使命が非常に大事だといいたいんだな。」

「その通りだ。オズ。こうする事で人身売買などを防げる状況が来ているのだと俺は見ているから当然だよ。」

「あぁ、わかった。ありがとうな。信雄殿。」

「こちらこそ。」

オズと話していてようやくこの壁の意義がわかって来た気がした。
そして、俺はドル基軸体制は終わっても米ドルはローカル通貨として残る事は既に判っていた事もはっきりした。

何故なら、アメリカは破産したが、それでもローカル基軸としての米ドルはいまだに残っている。
それは米ドルという基軸が崩壊したが、ローカル機軸の米ドルはいまだに残っているのは自国通貨故に残ったのだと感じていた。
対してユーロはオカマルクが完璧に破壊した事で完全にボロボロで跡形もない。
現にユーロはEU崩壊で完全に紙くずとなりガタガタになった。
既に欧州連合はかつての様に立て直す事は不可能になり、EUは完全に過去の組織となっていた。
それはオカマルクがフランス・パリ銃撃事件でもそれがわかる。

最もEUは聖職者が管理する連合体なので崩壊して欧州は逆に救われたと感じた。
しかし、欧州は現在、フランス、パリを始めとしていくつかの都市が焼け野原になっている状況を俺は知っている。
何故なら、奴らが銃撃事件を起こして多くの人間が殺害されている状況に俺は何かあるとしか思えなかったからだ。

だから俺は連中がそこまでして世界侵略を行いたい計画があると思うとこれは何かあるなと感じてきて非常に何か連中は隠しているような印象を受けた。
それ故に俺は連中がそこまでして隠したい思惑がどうしてあるのか考えながら連中の討伐をする意外になかった。

そして壁を西へ西へと向かうと次第に壁が真正面だけじゃない事に次第にわかり始めた。
恐らく、この奥にリオ・グランデ川の方に中心にあるけど、その手前に壁がある事は既に判っている。
だから俺はこの壁が川の手前にある音は必ず、彼らの絶望を防ぐ方法につなげる要因に繋がる。
それ故に俺は連中がそういう方針を出している事は間違いなくそれがあると感じた。
なので、俺は地下研究所が川が軟弱故に発電所という状況を利用してメキシコからアメリカに移民を送っていたと俺は実感した。
そして壁を無視して通れる構造にして連中が儲けられる状況を生み出した。

それからニューメキシコ州、アリゾナ州を3週間以上かけて歩き、途中で車に切り替えて様子を確認後、ようやくカリフォルニア州までたどり着いた。

「オズ。ようやくカリフォルニアまでたどり着いたな。」

「あぁ、ここがカリフォルニア州だから間違いなく連中はここで何かを行う可能性があるだろう。だから連中をこれから倒す為にある方法で地下基地レーダーを行う。」

ようやくカリフォルニア州に到着した俺達はこれから連中が何かを行う可能性があると見ながらこれからこの州で連中が潜んでいる事は間違いないと感じた。
そして壁が完璧につながっている事を確認して、これから近くにある地下基地を破壊する準備を始めた。

「オズ。ここは妙に怪しいな。」

「あぁ、そうだね。信雄殿。だが、カリフォルニア州はシリコンバレーに非常に近いから監視技術が相当そろっている可能性がある。」

「勿論だ。連中の御用企業も非常に多いから警戒せねばならないからね。」

俺は連中がそこまで酷い行為をしている状況を確認しながら本当にここが怪しい場所だと改めて実感した。
だからこれから連中を倒す為の方法を模索しながら本気で連中を倒す手法を探しながら、まず地下に入る前にある事を考えていた。

そうすれば間違いなく連中はこの地下基地の闇が暴かれてここに住めなくなるのだから尚更だと。
なので俺はそう思いながら、まず、地下基地に入る前にこの壁の形状を確認し、どういう構造なのか確認した。
この壁を確認してから地下基地に入らないと間違いなくこの壁の構造で奴らの闇を暴けないから尚更だと…、
そう俺は思った。