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100歳のJKと18歳の爺さん。

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私の死はいつになったら来るのだろうか?
ある化学工場事故の影響で私達は16歳で外見や臓器年齢が止まったままの状態が未だに生きている状況で女性の死が失われれた世界で私達は死のうとしても死ねなかった。
その一方、男性はその化学工場事故の影響で40歳で亡くなる人が圧倒的に多くなり、どの国も男女比だと女子の方が圧倒的に多い、女性余りが非常に深刻な問題に直結し男性は速く結婚しなければ子孫すら残せない状況が続くようになっていた。
特に東欧地区は元々、女性あまりが酷い国や地域が非常に多いかったが、その事故の影響で100歳になっても10代の姿で生き続ける私達が際立って多く、男性の人口は女性の45%しかいない状況に男性の貴重さが浮き彫りになっていた。
故に、その事故から男性は40歳まで生きれば長生きに入る部類なるなど男女で寿命の差が出るような日が続き始めた。

そして私は朝起きた後、これから我が弟に挨拶した。

「おはよう。宗太。今日も元気だね。」

私は亡き弟の為にもこれから高野山に上ってこれから本気で旅を続けようと思っていた。
私は100歳になっても体が非常に元気な状況が続いているのに対し、弟はなくなってから数十年がたつ。

今や、女性が働かなければ社会が成り立たない状況がどこの国でも深刻化している。
それは男性の短命化と女性の女子高生化した不老不死でそれがより顕著になっているからだ。

勿論、この日本でも例外ではなく、既に女性が70年以上も働いている事も珍しくない。
一方、男性は10代で爺さんになってしまうので20代になったら短い時間でたくさんの稼ぎをしなければならない。
この男女差が結果的に女性の需要が長く生きらせ、男性が過労死が相次ぐなどの状態が相次いでいる状況が来ているのは何気にわかってきた。

その化学工場事故でY染色体を傷つける化学物質が世界中の大気で汚染され、Y染色体をもたないと逆に不老不死を得てしまう能力を持たされることで100歳のJKと18歳の辞意団が普通にいる状態が出来て非まうのも無理もない。

だから私はこの歪な男女差がこの社会を歪めている元凶だと思うと非常に複雑な感情を抱いた。
そして、私はこれから南海高野線林間田園都市駅から特急『こうや』で乗って、高野山まで向かおうとした。
それは、私は30歳で亡くなった弟の為に、これから高野山に行こうと思うと本当に私はこの複雑な感情が溢れて出ていた。
弟を思うと非常に泣きたくなるからだ。

そして特急『こうや』で私が座ろうとする席の隣に爺さんがいたからこれから彼に話そうとした。

「あぁ、君の年齢は幾つだ。」

「私の年齢は100歳だよ。なんで、そんなに年齢を気にするのか話してくれない?」

私は爺さんがそこまで年齢を気にする理由について非常にわからなかった。
なので、これから私は本当に彼がどうして年齢を気にするのか事情を聴いてみようと思った。
もしかして、彼は年齢の割に更けているとか…、

「僕の年齢は18歳。君たちはいつまでもJKでいられるのと対照的に僕たちは既に18歳には爺さんになってしまっている。この状況をどうやって打開すればよいのかわからない。」

「そうか。あんたはまだ、高校生なんだな。」

「あぁ、でも。俺が通っている男子高生はみな爺さんで女子高生は年を取らずに生きている状態はなんか異様な感じがしないか。」

「そうだね。私の弟も30歳で亡くなり、没後65年が過ぎちゃう訳。私は外見はJKだけど、重役を任せられるほど、まだまだ元気でいられるのは凄く元気だなと感じるよ。」

「あぁ、お姉ちゃんみたいなのが凄く存在してありがたいと思うと僕はもっと生きてゆきたいな。」

「…。そうなんだ…。」

私は男女差で寿命にものすごい格差があると思うと私達は化学工場の事故で永遠のJKとして生かされ、死ぬ事すらできなくなったのに私達と同級生の男子は私が45歳頃に相次いで亡くなってゆく様子を見ると私の生きている同級生の殆どが女性だと思うとその言葉も重く感じた。

「だから、お姉ちゃん。君と一緒に高野山を拝もうよ。」

「うん。そうだね。」

そう私は思いながら18歳の爺さんと共に高野山まで向かい、これから高野山で参拝しようと思った。
しかし、電車の車掌も運転手もほとんどが女性で皆、年齢のわりにもの凄く若い印象があると思うと本当に私達は死にたくても死ねない体になってしまい、逆に男子は生きたくても生きれない体になってしまうと本当に私達はこれからどうやって生きようとすればよいのか非常に悩んでいた。
そして高野山に到着した私達はこれから18歳の爺さんと共に私の弟の墓参りをしようと思い、共に参拝した。

「宗太。本当にあんたは30歳で良く生きる事が出来たよ。ここには18歳の爺さんがいるけど、私も本当にこれからどうやって生きるかわからないが、これでもずっと生きたいと思う気持ちがここまで来ているなら本当に私は生きなければいけないと感じるよ。」

そう思いながら私は宗太の墓にお参りしながらこれから私は18歳の爺さんと話そうと思った。

「ねぇ。これから高野山を楽しまない。」

「そうだね。お姉ちゃんはこんなにこの姿で長生きしてえる様子を見ると羨ましいからな。」

私はそう思いながらこれから18歳の爺さんと高野山を楽しむ事にした。
それが宗太の為でもあるから。

そう思いながら18歳の爺さんと共に高野山をめぐり弟がそれを見守ってくれればそれでよいと感じた。
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