クーヤちゃん ~Legend of Shota~ このかわいい召喚士は、地球からアイテムを召喚してしまったみたいです

ほむらさん

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第533話 採掘スタート!

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 30分を超える激闘の末、とうとうミスリルカロリーゼロを撃破しました!

 ストックに成功した瞬間、拍手喝采が巻き起こり、ギャラリー達が後ろでボクを応援してくれていたことに嬉しさがこみあげてくる。


「いや~、流石ハイパー師匠だね!あんなとんでもない戦い方が出来る人なんて、他に一人もいないよ!」
「まるで参考にならん倒し方だったな」
「カロリーゼロを何体召喚サモンしたんだ!?いくら何でも異常だろ!」
「殴った瞬間消してまた殴っての繰り返しだから、見ている方も疲れたぞ!」
「バカみたいに硬い魔物でも物量で何とかなるもんなんだな・・・。まあ世界中の人を集めても、真似できるヤツなんか一人も存在しないだろうが」


 攻略法もテクもない、魔力量にモノを言わせたゴリ押し戦法だったから、お姉ちゃん達みたいに強いとかそいうのじゃなくて、クーヤちゃんの意味不明さが更に跳ね上がったようです。

 ちょっと色々見せすぎたかも。変な噂が広がりませんように!

 召喚獣リストを開くと『ミスリルカロリーゼロ』ってのがいたのですが、あまり語呂が良くない感じがしたので、『光るカロリーゼロ』に変えました。

 ボクが戦闘をしていないことに気付いたお姉ちゃん達が駆け寄ってきた。


「おお!?あのピカピカがいなくなってる!」
「倒したのか!?」
「うん!今ストックに成功したとこなのです」
「クーヤ、呼び出してみて!」

 もちろんボクだって召喚したくて、うずうずしていましたとも!

「じゃあ呼び出してみるのです!光るカロリーゼロ召喚!!」


 そう叫んだ直後、目の前にミスリルカロリーゼロが出現。

 最初に見た時とまったく一緒の白く輝く美しいボディーに、その場にいた全員が感嘆の溜息を漏らした。


「「格好良すぎる!!」」

「今日からキミもボク達の仲間です!よろしくね!!」


 大勢に囲まれてるから、光るカロリーゼロが困惑してるのがわかった。
 でも中身は普通のカロリーゼロと同じみたいで、簡単に意識の共有が出来そう。


「クーヤ、そいつも意識の共有が出来そうか?」
「うん。なんか普通のカロリーゼロと同じ雰囲気だから、たぶんイケますね!」
「やってみてくれ!」
「じゃあ適当に操作してみるのです。今からピカピカがちょっと暴れますが、皆さん怖がらなくて大丈夫ですから!」


 というわけで意識の共有開始!


「おおう、簡単に成功しましたぞ!」
「やはりか!」


 ガシン ガシン ガシン ガシン ガシン ガシン ガシン

 すげーーー!普通のカロリーゼロよりも動きが速い!
 たぶん体重も少し軽いんじゃないかな?

 ビュン! ビュン! ブオン!

 シャドーボクシングしてみるとパンチも速かった。
 まあ普通のカロリーゼロと比べた当社比なのですが。

 ドゴッッ!

 そして地面にメガトンパンチしてみると、威力は申し分なかったのですが、破壊力が上がってるかどうかは正直よくわかりませんでした。

「なんか普通のより動きが速くねえか?」
「速いね!パンチも速いから、素早い魔物とでも戦えそうだよ!」
「あの硬い拳から繰り出すパンチでしょ?攻撃力も絶対ヤバいと思う」
「何より見た目が格好良すぎる!」

 殴ったカロリーゼロの拳が爆散してたくらいだから間違いなくこっちの方が強いハズなんだけど、パンチの威力の違いがわからなかったのは、ミスリル鉱山って話だから地面が硬いんだと思います。

 30分以上頭を殴られ続けたのに、膝くらいまでしか地面に埋まってませんでしたからね~。

「すごく動きが速くて気に入ったのです!」
「こんなん絶対強いだろ!いいもん手に入れたな~」
「鉱山に来て良かったね♪」
「そうだ!遊んでる場合じゃないぞ!!そろそろ採掘を開始しないか?」
「光るカロリーゼロを倒した場所が一番熱いよな!?」
「そうそう!あれだけ頭を殴り続けたのに膝までしか埋まってなかったから、きっとあの辺にミスリルがいっぱい埋まってるのです!」

「「うおおおおおおおおおおーーーーーーーーーーーーーーー!」」

 でもよく見たら、向こうに普通のカロリーゼロがいますな。
 クーヤちゃんが戦闘中だったから、とりあえずスルーしたんだねきっと。

「しかしあまりミスリルを採り過ぎると、オルガレイダス伯爵閣下が許してくれないかもしれん。ミスリルは欲しいだろうが程々にな?」
「採掘し過ぎたら献上すればいいんじゃない?どっちみちミスリル鉱山だったって説明するんだから」
「そうだな。本能のまま掘りまくってから採掘量を報告し、献上する鉱石を最後に一括しよう。自己申告になるが相手は領主様だ。欲張り過ぎないようにな?」

「「了解!」」

 リーダーがしっかりしてますので、欲に飲まれて国相手に喧嘩を売るような真似はしないでしょう。

「じゃあボクは向こうにいるカロリーゼロを倒してきます。もう採掘を始めて構わないので頑張ってください!」
「アタシ達は周囲の警戒だ!リズはお手伝いしてていいぞ」
「おう!警備は任せた!」


 ベイダーさんが前に出て、みんなの方を振り返った。


「面倒なことは言わん。好きに楽しんでくれ!よし、採掘を始めるぞ!!」

「「オーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!」」


 採掘のスタートです!



 ◇



 タマねえに倒すカロリーゼロを指示してもらいながら、1体ずつ仕留めていく。

 採掘してるのは60人ちょっとですし、危険な魔物とはいえ無益な殺生はしたくなかったから、これくらいで十分だろうと引き返した。

 むしろボク達の方が侵入者なわけですから、こういうのって何とも言えない気持ちになりますね・・・。

 気持ちが暗くなるだけだから、もう考えないようにしよっと。


「あとはタマ達だけで十分だから、クーヤはチャムねえと遊んでて」
「チャムねえよりも、虚無お姉さんとふわっとお姉さんの方が気になります!目薬の材料集めしなきゃなのです!」
「なるほど。まあがんばって!」
「うん!タマねえもがんばってね~!」


 というわけでボクも今から採掘班です!ツルハシを振り回している人に近付かないよう注意しながら、あの二人を探して歩き回る。

 って、虚無お姉さん達を探してたのにチャムねえを発見しました!

 チャムねえというか、パワフルに地面を掘りまくってるリズお姉ちゃんが目立ちまくっているのです。

 ザクッ ザクッ ギャリッ ザクッ ガギン!

「当たりだ!」
「キターーーーー!みんな、掘りまくるっスよ!」

「「オーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!」」

 リズお姉ちゃんとチャムねえだけじゃなく、レミお姉ちゃん親子も一緒に採掘してるようです。

 ミスリルが相手だから、アダマンタイトのツルハシで硬い地面をガンガン砕いてくれるリズお姉ちゃんの側にいた方が、仕事がはかどるのでしょうね~。

 辛い作業をしているハズなのですが、みんなすごく楽しそうです!

「調子はどうですか?」

「あ、クーヤちゃんだ!」
「手付かずの鉱山だからザックザクよ♪」
「ミスリル以外にも珍しい鉱石がいっぱい出てくるから、もう楽しくて、いくらでも掘れるわね!」
「本当に最高の鉱山っスよ!こんなの寝てる場合じゃないっスね。夜も掘り続けるしかないっス!」
「えええええ!寝ないの!?明日もあるのに?」
「二日もあるんじゃなくて、二日間しかチャンスが無いの!」
「ここで攻め続けなきゃ絶対後悔するから頑張らなきゃ!」
「掘って掘って掘りまくるっスよ!」

「「オーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!」」


 なんかボクの想像以上に気合が半端ないのです!
 正直採掘をナメてたかもしれない。

 思えばボク達ってミスリル鉱山にいるわけだから、街で売ってる鉱石とはまるで格が違うのか。

 伯爵様に報告したらもう好き勝手に採掘することは出来ないでしょうし、ミスリル鉱石なんてたぶん高くて買えないんだろな~。

 なるほど。言われてみると寝てる場合じゃないのかもしれない・・・。


 フラフラ歩いてると、ようやく虚無ふわコンビを発見しました!


「ようやく二人を発見したのです!調子はどう!?」

 ミスリルのツルハシで地面を掘りまくってた虚無ふわコンビがボクに気付いた。

「見ての通り宝の山だよ!」
「まだ製錬してないからわかんないけど、たぶんそれがミスリル!」

 虚無お姉さんが鉱石を指差したけど、見てもさっぱりわからなかった。

「ボクは素人なので見てもさっぱりなのです。でも目薬の容器は安く量産してほしいから、雑魚鉱石もいっぱいゲットしといてね!言葉がわかるハムちゃんを1体置いてくから、鉱石はハムちゃんに収納してもらってください」
「ハムちゃんゲットーーー!任せといて!寝ないで掘り続けるつもりだから!」
「今日はとことん採掘して、製錬するのは帰ってからでいいよね?」
「うん!今は素材集めが重要だもんね~♪」


 というわけで、虚無ふわコンビも絶好調みたいです!

 そうそう!リーダーであるライガーさんとベイダーさんとブロディさんと悪そうなお兄さんに、アダマンタイトのツルハシを貸し出したそうです。今頃すごい勢いで硬い地面を掘りまくってるんだろな~。

 とりあえず虚無ふわコンビの居場所はわかったので、見回りを再開しますか!
 
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