クーヤちゃん ~Legend of Shota~ このかわいい召喚士は、地球からアイテムを召喚してしまったみたいです

ほむらさん

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第534話 寝ないで採掘するって本気ですか!?

 光るカロリーゼロを倒した場所に移動すると、ライガーさんがまさに筋肉神の如く地面を掘りまくっていました。

 少し向こうにベイダーさんもいて、リーダーってことで最高の場所を譲ってもらったってところでしょうか?

 まあ、アダマンタイトのツルハシを使ってるわけだから、ミスリルが多く眠ってる場所はリーダーに任せた方が効率良く採掘できますしね。

 二人の隣に専属ハムちゃんが控えてるのを見て、『よく考えたら全員にハムちゃんを付けなきゃダメじゃん!』と気付いた。


「ライガーさん!ミスリルいっぱい採れてる?」

 ツルハシを構えたままライガーさんがこっちを見てニヤリと笑った。

「笑いが止まらん程ザクザク出てくるぞ!」
「見たらわかる感じなのですか?」
「そうだな・・・。色、手触り、光り方などでもわかるが、硬いのに鉄より軽いってのが一番の特徴だろう」
「なるほど~」

 おっと、邪魔しちゃ悪いからサクッと用件だけ伝えよう。

「知り合いのお姉ちゃん達は寝ないで掘り続けるとか言ってたんだけど、ライガーさん達もそんな感じ?」
「当然だ!明日の夕方までしか採掘できないのに、寝ている場合ではない!」
「やっぱそんな感じか~。じゃあ羽毛とか毟ってる時間が無いから、夕食は適当な魔物肉のステーキにしますね!」
「あ~、それを伝えに来たのか。えーと、夕食は任せていいってことだな?」
「見張りを減らして、お姉ちゃん達に解体と夕食作りをお願いするのです!」
「了解だ!じゃあよろしく頼む!」


 というわけで、ライガーさんを採掘作業に戻してレオナねえの所まで移動。
 マッチョや黒眼鏡達が忙しすぎて、羽毛を毟ってる時間が無いと伝えた。


「あ~、ミスリル採り放題だもんな~!寝てる場合じゃないどころか、調理に時間を取られるくらいなら飯抜きを選択するか」
「そうなのですよ。採掘メンバーは手が離せないから、見張りを減らしてボク達で夕食を作らなきゃなのです。代わりに召喚獣達に警備させますね」
「了解だ。しかし74人分か・・・。適当にデカい魔物の肉でも焼くか?」
「うん!それしかないですよね。肉なら腐るほど持ってますし」


 というわけで、冒険者チームから料理班を選び、魔物の解体が始まりました。
 もちろんボクは戦力にならないので、ハムちゃんを配布しにいく。


「おお!噂のハムちゃんじゃないか!」
「まだ言葉を理解してない子達だから、鉱石を収納してほしい時はハムちゃんの身体を軽くポンと叩いて、鉱石を指差してください」
「なるほど、了解だ!」


 こんな感じで1人につき2体ハムちゃんを貸し出すことにしました。みんな寝ないとか言ってるし、気合が半端ないから、1体じゃ容量が足りないのです。

 リーダーには最終的に3体目まで貸し出すことになりそう。
 今の勢いが最後まで続けばの話ですが。


 ドガッ! ズサーーーーッ

 アンリネッタさんのカロリーゼロが豪快に地面を掘ってる姿が見えた。


「おお~、カロリーゼロが大活躍じゃないですか!」
「本当に最高のタイミングでコイツをゲットしたよ!ガストンも向こうで頑張ってるみたいだね!」
「うん!ライガーさんは良いツルハシを持ってるから自分で掘ってましたけどね」
「人力の方が細かい作業が出来るからね。あたいも慣れてきたから、人力との合わせ技で効率の良い採掘が出来るようになったよ!」
「やっぱ練習あるのみですね!ハムちゃんを貸し出しに来たので、使用方法を説明します」
「おお、待ってたよ!」


 巨体だから操作が難しいと思うけど、掘るだけじゃなく邪魔な土を運んだりも出来るから、カロリーゼロは大活躍するハズなのです。

 ただし笑っちゃうほど不器用だから、召喚士が遠隔操作しないと思うように動いてくれないでしょうな~。

 ご主人様の命令しか聞かないので、カロリーゼロの貸し出しはしておりません。
 作業の邪魔になるだけですからね。

 というわけでアンリネッタさんにハムちゃんを2体配布し、他のマッチョ達にもハムちゃんを配布しながら、黒眼鏡ゾーンに来てみた。

 パンダ工房のマッチョ達はもちろんみんなすごいのですが、悪そうなお兄さんが連れて来た黒眼鏡達も筋肉自慢の精鋭だったようで、思った以上にパワフルに採掘作業を頑張ってます。

 悪そうなお兄さんを発見!


「ハムちゃんを配布しに来ましたよ~。採掘が終わったら回収しますけど」
「お?見ての通りハム吉がいるが、俺にも貸してもらえるのか?」
「なんかみんな徹夜で掘り続けるみたいだから、1人2体貸し出すことにしました。リーダー限定で3体目も考えてます。さすがに全員に3体貸し出すほどハムちゃんに余裕は無いです」
「十分だろ!しかしやはり全員寝ないで掘り続けるつもりか。まあミスリルがタダで手に入るチャンスなんかもう無いだろうし、寝てる場合じゃねえわな!」

 悪そうなお兄さんにハムちゃんを1体渡した。

「じゃあ夕食が出来たらまた呼びに来ますね」
「ありがとな!」


 こうして黒眼鏡達にもハムちゃんを配布して回り、ブロディさんの所に到着。


「ハムちゃんを配布しに来ましたぞーーーーー!」
「そいつは有り難い!」

 防具屋さんチームは4人だから、みんなすぐ近くにまとまってるようです。

 ザック ザック ザック ザック ザック

「ハンナお姉ちゃんって嫌々参加させられてた気がするんですけど、すごくパワフルに掘りまくってますね・・・」
「ああ、普段防具を売ってるんだから力はあるぞ。だが防具屋の店員のくせに汗臭いのが嫌で、服が汚れるのも嫌だと喚いておったな。気合が入っとらん!」
「いや、メッチャ気合入ってません?」
「今は入っとるな。ミスリル鉱山と聞いて、他のヤツらのように目の色が変わったのだ。アレなら期待以上に働いてくれそうだ!」
「にゃはははは!頼もしくて何よりなのです!」


 あまり邪魔するのも悪いので、4人にハムちゃんを配布してこの場を去った。

 そして全員にハムちゃんが行き渡ったのを再確認してから、虚無お姉さんとふわっとお姉さんの所に戻った。


「やっぱりハムちゃんを1人2体貸し出すことになったので、追加しますね!」
「やった!えーと、ハムちゃんに邪魔な土を捨ててきてもらったりって出来る?」
「あーーーっ!その手があったのです!他のみんなにも、そうやって使うよう説明しにいかなきゃ!」

 ハムちゃんに土を運べるか聞いてみると、どうやら地面を直でムシャムシャ食べるのは無理みたいで、一度ちゃんと掘ってから土の山を作ることで、収納して運べることがわかりました。今まで知らなかったけど、細かい仕様があったみたい。

「なるほど~。例えば穴の中にいても、そこに土の山を作れば運べるのね?」
「うん。一度ちゃんと掘った土なら大丈夫みたいです。ハムちゃんの通り道も作ってくださいね」
「了解!」


 というわけで、また全員にハムちゃんの使い方を説明して回りました。

 そしてハムちゃん達には、土を捨てる場所を指定。さっき魔物を間引いた場所ですが、危険なので召喚獣を配置してハムちゃんを守ってもらうことにした。

 ちなみにハム王妃様も大活躍してますぞ!

 長期戦だからずっとは録画してませんが、余裕がある時に『今だ!』って感じで戦闘や作業風景を撮影し、最終的には4時間くらいの採掘映画になる予定です。

 もちろんオルガレイダス伯爵には見せません!鉱石を献上した時に、『あれほど採掘したのにこれだけか?』ってなってしまいますからね。

 おそらく3分の1くらい献上すれば結構な量になるから、丸く収まるんじゃないかと思っています。

 最後にちょっと採掘場に工作した方がいいのかな~?
 そのまま受け渡したらどれだけ掘ったかバレバレだよね。

 まあ、みんなと相談して決めましょう。


 そんな感じで遊んでる風のボクまでメッチャ忙しいまま、夕食の時間になった。


 ボクの鉄板だけじゃなく、ベイダーさんや悪そうなお兄さんが持って来てくれていたバーベキューセットで、肉をガンガン焼いていく。

 ただ、大きくて食べ応えのありそうな初見の魔物の肉も食べてみることになったので、美味しいとは限らないそうです。

 というわけで、いざ実食!


「かたっ!」
「噛み切れねーーーーー」
「しかもすごく獣臭い」
「こっちのお肉は結構イケるかも♪」
「うむ。普通に美味い!」
「当たり外れの差が半端ないな・・・」
「やはり初見の魔物はどうしてもな~」

 やっぱ美味しさに定評がある肉だけにすれば良かったかもですね。

「ずんぐり鳥、メッチャ美味しいじゃないですか!」
「これは大当たりっス!」
「味付けも最高!」
「今日は普通に焼いたけど、から揚げにしたら最強じゃない?」
「大奥に帰ったら、から揚げ大会だ!」
「しかも全部丸々と太ってたよね?」
「参加メンバー全員で分けてもかなりの量なのです!」


 ハズレ肉もあったけど、とりあえず『ずんぐり鳥』が美味しくて良かった~♪
 登山してるといっぱい集まってくるから、ミスリル鉱山名物になりそうですね。

 さてさて、夕食が終わったらボクも採掘のお手伝いしよっと!
 
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