クーヤちゃん ~Legend of Shota~ このかわいい召喚士は、地球からアイテムを召喚してしまったみたいです

ほむらさん

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第4話 ついに俺の順番が来た!

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 全てのルーレットが終わると、長髪オタ君のすぐ横に黄金に光り輝く豪華な扉が出現し、彼はホモしかいない世界へと旅立って行った。


 ・・・・・・なんて恐ろしいルーレットなのだろう。


 金髪碧眼のイケメン勇者(15)という非の打ち所がない豪運を繰り出したというのに、『ホモしかいない世界』で全てが台無しになるとは・・・。

 いや、台無しどころか全部逆効果だ。超絶イケメンだけに、全ホモの注目の的になるんだぞ!?しかも記憶を持っての転生だから、もはや生き地獄じゃねえか!

 もちろん男性しか愛せない男性からすると、とても魅力的な世界なのだろう。
 男性同士で結婚するのが常識で、子供まで作ることが出来るのだから。

 だが俺は完全にノーマルだ。一部の人にとっては天国のような世界でも、普通に可愛くて優しい女性と結婚するのが夢だった自分にとっては地獄でしかない。

 もし俺がマッソーヘイムに行くことになったら、全力で虫に生まれることを願うだろう。生物が海の中にしかいないアララミキナも避けたい所だ。

 いや、マッソーヘイムじゃなければもうどこだっていいや。



 ◇



 俺の名前が呼ばれないまま、数百人が次々と転生して行った。

 ホモ勇者以来、大当たりの特典を的中させた者は一人もいない。
 いや、長髪オタ君にしたって、あんなの大当たりどころか地獄転生だしな。

 でもここまで見てわかったのは、おそらくルーレットの確率は均等に振り分けられていない。
 大当たりの特典こそ出ていないが、地球に人間で転生して行った人がすでに50人以上いるんだよ。

 100マスくらいある世界ルーレットで地球を当てて、しかも文字が読めないほど生物が詰まったルーレットから人間を的中させるなんて、普通に考えても1/1000以下の確率になるハズだ。それがすでに50人以上だからな。

 ファンキー神様は自分の運が左右されるとか言ってたけど、幸運の持ち主がこの場に大量に集まったとも思えないので、きっと地球の人間に転生する確率が甘めに設定されてるのだと思う。

 同じ生物が偏らないように、転生システムさんサイドで何らかの調整をしているんじゃないかな?俺の推測でしかないけど。


「次!光永空也、前に出ろ!」

 ん?なんか呼ばれた?
 ・・・あ!俺の順番が来たのか!!

「は、はい!」

 嘘だろ?心の準備が出来てねえよ!いや、時間はたっぷりあったんだけどさ。
 所定の位置についた途端、プレッシャーで手が震えてきた。

「おおっ?お前で666人目だぞ!ゾロ目だ。これは期待できるかもな!」

 おおっ、ゾロ目なのか!
 ・・・いや、666ってダメなヤツだろ!呪われてそうな数字じゃねえか!!

「もう説明しなくともわかってるな?じゃあ世界ルーレットからだ!」

 世界ルーレットを睨みつける。
 ダメだ・・・、ホモの世界を思い浮かべただけで足がガタガタ震えてくる。

 どうか!どうか、マッソーヘイム以外でお願いします!!
 それ以外ならもう、マジで水の世界でもどこでも構わないですから!

 嫌なイメージを頭から振り払い、意を決してボタンを押した。


 ポチッ


 ピッ、ピッ、ピッ、ピッ、ピッ、ピッピッピッピッピッピピピピピピピピピピ!


 ボタンが光った。
 今から10秒以内に押さなきゃ自動で決められてしまう。

 大丈夫だ。恐れるな。生前と違い、俺の運は強化されているハズだ!!


 ポチッ

「頼むッッ!」


 ピピピピピピピピピピピッピッピッピッピッ、ピッ、ピッ、ピッ、ピッ、ピッ



 【 レミセラート 】



 や、やった!マッソーじゃないぞ!!そうだ、パネル!!

 バッ!

 後ろを振り返ってパネルの『ラ行』を探す。・・・あった!


 [レミセラート] ◇よくある剣と魔法の世界。難易度(中)


「っしゃあああああああああああッッ!!」

 思わず会心のガッツポーズが出た。


「誰にも言うなよ?あのパネルを見ていいのは、しっかり周囲を確認して存在に気付けた者だけの特権だ」

 ファンキー神様が小声で話しかけて来たので、声に出さずに一つ頷いた。


「よし次だ!」


 国名も地域も何が当たった所でさっぱりわからんから、ちゃっちゃと終わらせた。

 【 アイシュタル 】
 【 バルトウォーリズ 】

 ここまでは云わば前哨戦。
 次の生物ルーレットで俺の来世が決定するんだ。


「さあ、次は運命の生物ルーレットだ!」


 本来ならば緊張の一瞬なのだろう。
 しかしマッソーヘイムを無事回避した俺は、完全に緊張から解き放たれていた。

 それが功を奏したのか、思わぬ奇跡が舞い降りる。


 ピピピピピピピピピピピッピッピッピッピッ、ピッ、ピッ、ピッ、ピッ、ピッ

 ピッ、ピッ、ピッ、ピンッ!



 【 ショタ(5) 】



「・・・・・・・・・え?」


 ショタ?

 なんだそれ?変な虫とかじゃないだろうな?でも後ろに(5)って書いてある。

 ショタ??・・・あっ、もしかしてショタコンのショタ!?


「チッ」

 舌打ちが聞こえたのでファンキー神様の方を見ると、非常につまらなそうな顔でルーレットを睨んでいた。

 彼がつまらなそうな顔をしているってことは、大当たりってことだよな!?
 じわじわと喜びが溢れて来る。


「よっしゃああああああああああああーーーーーーーーーーー!!」

 勝った!俺は勝ったんだ!!
 そうだ、ショタ(5)ってことは記憶を保持したまま5歳児に転生じゃないか!!

 やった!やった!やったーーーーーーーーー!!


「はぁ~、剣と魔法の世界で特典を的中させた者には、続けて職業ルーレットをやってもらうぞ」

「あ、そうか!最後にもう一つあったんだ!」

 それはそうと、ご年配の方ばかりだから『ショタ』が何か理解できてないようで、大当たりだったのに後ろから歓声が無いのがちょっと悲しい。

「あの~、後ろに(5)って書いてますけど『ショタ』って何ですか?」

 と思ったら、70歳くらいのお淑やかそうな女性から質問が来たーーーーー!


「ああ、そうだな。久々に特典が当たったことだし説明してやろう。『ショタ』ってのは可愛い男児のことだ。(5)だから記憶を保持したまま5歳児に転生だ」

「「おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!」」

 やったーーー!大歓声来ましたーーーーーーーーーーーーー!!
 そうか、『ショタ』はやっぱり男の子で正解だったか。


 ファンキー神様が指をパチンと鳴らすと、長髪オタ君の時のように職業ルーレットが出現した。


 ・ドラグーン
 ・バーサーカー
 ・ネクロマンサー
 ・賢者
 ・重戦士
 ・アサシン
 ・グラディエーター
 ・パラディン


 あれ?・・・なんかオタ君の時より職業多くね??これ以外にも大量にあるぞ。

 行く世界によって職業の種類も違うのかな?正直こっちの方が格好良いのばっかで、中二心にビシビシ突き刺さって来るのですが!!


「まだ順番待ちが後ろにゴッソリ控えているのだから、サクサク行くぞ!」

 おっと、そうだった!
 もうここまで来たら何が当たったとしても大勝利だ。気楽に行こう!

 ポチッ

 変に意識せず、流れに身を任せる。


 ピッ、ピッ、ピッ、ピンッ!



 【 召喚士 】



「おお!?なんか良さげなのが当たったぞ!!」

「ほう・・・、まあそれなりに楽しめるんじゃねえか?精々次の人生を満喫してくるんだな!」


 黄金に光り輝く扉が出現した。

 よし、新しい人生の始まりだ!今度こそ幸せな未来を掴んでやる!!

 残った人達を一目見てから行こうと、後ろを振り返った。


「皆様方にも幸運が訪れることを祈ります!ではお達者で!!」


 手を振っている何人かの姿を瞳に焼き付けながら、俺は黄金の扉を潜り抜けた。
 
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