クーヤちゃん ~Legend of Shota~ このかわいい召喚士は、地球からアイテムを召喚してしまったみたいです

ほむらさん

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第197話 ドラちゃんがすごいのを捕まえてきた

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 昨日は色々と疲れてすぐ寝たので、かなり朝早く目覚めてしまった。

 二度寝は無理そうだから、隣で眠っているタマねえを起こさないように静かに布団から出て、洗面所で顔を洗う。


 バシャバシャ


「おはよー」

 ん?

「あ、ごめん!タマねえを起こしちゃった。おはよー」
「ううん、タマも早く目が覚めて二度寝しようとしてた」
「そうだったのか~。でも部屋で話してたら悪そうなお兄さんを起こしちゃいそうだし、どっかに移動する?」
「外?」
「まだ玄関の鍵を閉めたままなんじゃない?行ってみなきゃわかんないけど」

 待てよ?どうせなら魔物を狩って資金稼ぎでもすっか!
 香辛料を爆買いするために、ボクにはお金が必要なのだ。

「ねえねえタマねえ!どうせみんなが起きて来るまで2時間はかかるだろうし、魔物を狩りに行こうよ!それを売れば悪そうなお兄さんに借金返せるしさ」
「いいかも!」
「一応、置手紙をしておこう」

 テーブルの上に『黒眼鏡の借金取りに追われているので魔物を狩ってきます』と書いた紙をそっと置いた。その間にタマねえも顔を洗ったようだ。

「じゃあ借金返済に出発だーーーーー!」
「オーーーーーーーーーーーーーーー!!」


 意外なことに、宿屋の玄関まで行くとドアが開いていた。

 外に出てみると女将が掃除をしていたので、元気に挨拶してからトナカイに乗って昨日街に入った門まで移動。


「ん??昨日の子供達じゃないか。こんな朝早くからどうした?」
「ちょっと外に忘れ物をしたから取ってきていい?お金は持ってないです!」
「街の外に忘れ物だと!?いや、金は昨日払ってもらったから忘れ物を取りに行くくらい構わないんだが、子供二人で街の外に出るのは危ないからダメだ!」
「全然大丈夫なの!乗ってる魔物もタマねえもすごく強いから!」

 近くにいい感じの大きな岩があったので、タマねえがトナカイから降りて、バールで叩き割った。

「お、おう、嬢ちゃん強いんだな・・・」
「じゃあちょっと行って来るね~!」

 門兵の返事も聞かず、再度トナカイに乗ったタマねえと一緒に、昨日の着陸地点まで爆走して行った。

「オイ、ちょっと待・・・」



 ◇



「よし!ここまで来ればもう安心」
「追いかけて来なかった」
「朝早かったから、交代要員がいなくて持ち場を離れられなかったんだねきっと」


 んじゃとっとと始めますか!


「ドラちゃん召喚!」

 シュッ

 あまり時間も無いので、サクッと要件を伝えよう。


「いきなりで悪いんだけど、何か大きな魔物を1体狩ってきてもらっていい?」


 キョロキョロしていたドラちゃんだったが、昨日の場所だと気付いたようだ。


『ギュア!』

 バサッ バサッ バサッ バサッ

 そして元気の良い返事をした直後に、大空へと舞い上がった。


「ドラちゃんに狩りを頼むとは流石クーヤ。きっと大物を狩ってきてくれる」
「ちょっとやり方がずるいんだけど時間も無いしね~!」


 バサッ バサッ バサバサバサバサッ!


「あれ?」
「すぐ帰って来た」

 なぜすぐ戻ってきてしまったのか聞こうと思ったら、ドラちゃんが前足に持っていた魔物を地面に落とした。

 ドサッ!

 見るとそれは、翼の生えた巨大な猛禽類だった。

 うおっ!レンクルなんかよりも全然大きくて、人間を乗せて飛べそうなくらい大物なんですけど!!

 っていうか、コレって・・・。


「グリフォンじゃん!!」


 ドラちゃんのヤツ、一瞬でスゲーのを捕獲しよったわ!!


「グリフォン?」
「ああ、え~と・・・、これと似たような鳥を知ってるの!」
「ほうほう、これなら高く売れそう」

 いや、コレを売るなんてとんでもなくないか?その辺を飛び回ってる魔物なら、乗って遊んでいてもドラちゃんほど騒ぎにならないだろうし。

「やっぱ売るのやめた。ストック!」
「あーーーーーーーーーーーっ!消えちゃった」


 召喚獣リストを見ると、『ラムシュクルーム』という召喚獣が追加されていた。
 グリフォンって名前じゃなかったか・・・。

 ・グリフォン    [ラムシュクルーム]

 元々の名前も良い感じなんだけど、やっぱりわかりやすい名前で!


「グリフォン召喚!」

 シュッ

 ボク達の目の前に、純白と茶色がかった黒の二色で構成された、とても美しい鳥が出現した。凛々しい顔を想像してたんだけど、すごく可愛い顔をしている。

「メッチャかわいいんですけど!!」
「おおおおおおおおおおおお!ハムちゃん以来の大当たりだ!!」


 売らなくて良かったーーーーーーーーーーーーーー!!


「初めましてグリフォン!後ろにちょっとだけ怖いドラゴンがいるけど、今日からは仲間だからよろしくね!」
「グリフォン、よろしくーーーーー!」

『クルルッ?』

「うっひょーーーーー!鳴き声もスゲーかわいいし!」
「でも結構大きい。もしかしてコレに乗って飛べる?」
「レオナねえとか悪そうなお兄さんでも余裕で乗れそうな気がする」
「すごい!大当たりだ!!」

 ちょっと乗ってみようか・・・。
 いや待て、せっかくだからタマねえのグリフォンも欲しいな。

「ねえドラちゃん、あ、ちょっと待って!一旦消そう」

 お仲間を捕まえて来てって頼むのを聞かれるのもどうかと思ったので、グリフォンを消した。

「ああっ!消えちゃった」
「グリフォンをもう1体捕まえてきてもらっていい?」

『ギュア』

「え、ホント!?」
「何だって?」
「近くにもう1体見えたんだってさ!」
「タマの分だ!!」
「じゃあドラちゃん、グリフォンをもう1体捕まえてきてください!」

『ギュア!』

 バサッ バサッ バサッ バサッ

 さっきと同様、元気の良い返事をした直後に、大空へと舞い上がった。


「これは面白くなってきましたよーーーーー!」
「すごくワクワクする!!」


 そして15分ほど待つと、見事2体目のグリフォンを仕留めたドラちゃんが、ボク達の立っている場所まで帰って来た。

 嬉しさのあまりタマねえとハイタッチを交わし、二人でドラちゃんを褒め称えてからグリフォンをストック。

 最初のを『グリフォン1号』、新しい方を『グリフォン2号』と召喚獣リストを書き換え、両方とも呼び出してからグリフォン2号に初めましての挨拶をした。


 さてさて、それほど時間があるわけでもないので、サクッと飛行訓練を始めるといたしましょうか!
 
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