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第244話 全裸土下座
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とても濃い一日の締めくくりに、プリンお姉ちゃんの湯治に付き添うためお風呂場に入ると、トラブルメーカー的存在で、最近は『呂布』とまで呼ばれるようになったレオナねえが、丸洗いを試すために一緒について来てしまいました。
しかも彼女は、ボク達丸洗い師の実力に疑いを持っている様子。
どうせ大したことないと思っているであろう駄姉の鼻を明かすため、ボクとタマねえはクリスお姉ちゃんの時よりも一段階進化させた『真・丸洗い』を繰り出し、レオナねえを徹底的に洗い尽くした。
カポーーーーーン
その洗練された匠の業により、完膚なきまでのアヘ顔を晒しながら湯船へと運ばれたレオナねえだったが、ふと我に返ると湯船から這い出て体育座りしてしまった。
そしてボソッと一言呟いた。
「アタシは自惚れていた・・・」
「ん?何が?」
「自分のテクニックにだ。しかし今日、この世の天国に連れて行かれて思い知ったんだ・・・。アタシの技なんて未熟も未熟、クソ雑魚だったということが!」
「ああ、そっちの話ね・・・」
「そう思うのなら鍛錬に励めばいい。でも丸洗いの極意は、お客様の心の奥底に眠る願いを感じ取ること。相手の気持ちになって考えることが大事」
それを聞いたレオナねえが『ハッ!?』という顔になった。
「相手の気持ちになって、願いを感じ取るか・・・」
5分ほど体育座りのまま何やら考え込んでいたレオナねえだったが、突然体勢を変えて『全裸土下座』をした。
「アタシを弟子にしてくれ!!」
「「な、なんだってーーーーーーーーーー!?」」
あの呂布が土下座をしてまで弟子入りを懇願したことに驚愕した。
「アタシも丸洗いを極めて、アイリスとナナを天国に連れて行きたいんだ!」
尊い、尊すぎますぞおおおおお!!
しかし全裸土下座までした彼女は、間違いなく本気だ・・・。
「丸洗い師への道は長く険しい。途中で投げ出さずについて来れる?」
「一人前になるまで投げ出さないと誓う!必ずアタシも、あの匠の業をマスターしてみせる!」
「見上げた心掛け。弟子入りを許可する!」
「よっしゃーーーーーーーーーーーーーーー!!」
なぜかタマねえが勝手に弟子入りを許可してしまいました。
弟子を持つのが夢だったのかな?
「ところで、鍛錬ってどこでやるんだ?」
「ん」
タマねえが、他人事のように湯船で寛いでいたプリンお姉ちゃんを指差した。
「ちょ、ちょっと待って下さい!私はもうしなくていいって言いましたよね?」
「今こそプリンねえの力が必要。これも人助け」
それを聞いたプリンお姉ちゃんが、断末魔の悲鳴をあげた。
「そんなーーーーー!もう終わったと思ったのにーーーーーーーーーー!!」
うん、ボクもそろそろ終わりだと思ってました。
でも弟子の修行のためだから、もう少し頑張ってください!
************************************************************
一夜明け、アイリスお姉ちゃんとナナお姉ちゃんが我が家へとやって来た。
今日は彼女達の服をデザインするのです。
「オシャレ装備?」
「冒険者ってさ、アタシらも含めてみんな機能性や防御力のことしか考えてなかったろ?でもな、そこにオシャレを組み合わせることで、もう一段階上の世界を目指すことにしたんだ!」
「でも命を守ることが何よりも重要だと思うけど・・・」
「もちろんそれは重要だ。しかしアレを見てもそう言っていられるかな?」
「アレって?」
口端を上げたレオナねえが、脱衣所を指差した。
「出でよプリンアラート!!」
ガチャッ
ドレスアーマーに着替えたプリンお姉ちゃんが、脱衣所から出てきた。
たぶん何となく決めたんだろうけど、赤いドレスアーマー姿だった。
「「わああああああああああーーーーーーーーーーーーーーー!!」」
今日のプリンお姉ちゃんは、右手に剣を持ち、左手には盾を持っているので、タマねえがドアマンを担当してくれた。
アイリスお姉ちゃん達の歓声を受けて、とても誇らしげな表情である。
「こ、これがオシャレ装備!!」
「何これ!?メチャクチャ可愛すぎるーーーーー!!」
「ビックリだろ?これを見た瞬間、アタシも考えが変わったんだ」
そしてボク達の側まで歩いてきたプリンお姉ちゃんを囲んで大騒ぎした後、今日のお題であるアイリスお姉ちゃんとナナお姉ちゃんの服の話し合いが始まった。
「私の職業はレンジャーだからさ、森の中とかでも動き回るのに支障が出ない服が理想なんだけど、クーヤちゃんに伝わるのかなあ・・・」
「クーヤなめんなよ?アタシの理想の服を一瞬にして導き出してくれたんだぞ!」
「私は賢者だから、魔法に集中できるローブは外せないかな」
「・・・なるほど。大体想像出来ました!じゃあ描くね」
二人分の絵が完成してから同時に見せようと思ったので、食卓テーブルに移動。
まずはアイリスお姉ちゃんの服からだ。
レンジャーって言われると想像しにくいけど、森といったらエルフでしょう!
記憶の中に眠るエルフの姿を呼び起こし、いつも着ている革の鎧をベースにして、黄緑色の動きやすく可愛らしい服を描いていく。半ズボンにするか少し悩んだけど女子らしく下をミニスカートにして、茶色のブーツを履かせれば完成だ。
次にナナお姉ちゃんの服だけど、賢者なあ・・・。
彼女の青くて綺麗な髪を見ていたら、一つ閃いた。
そう、水を司る精霊『ウンディーネ』だ!
清楚なローブ姿ではなく、ちょっと色っぽい感じの白いローブに水色のスカートを履かせてみた。ローブにも水色で可愛らしくデザインしていき、最後に白いブーツを履かせれば完成です!
「できたーーーーーーーーーーーーーーー!!」
ボクの声を聞いた全員がコッチを見た。
「もう描いたのか!」
「早くない!?」
「え?二人分だよね?」
「流石はクーヤ、仕事が早い!」
「ガイアさんのコートを描くのも早かったです!」
みんなのいる場所に移動して、描き上がった絵を同時に公開した。
「「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」」
「何これ?メチャメチャ可愛いんだけど!!」
「なんて綺麗な衣装なの!凄すぎるよ!クーヤちゃんはお絵描きの天才かな?」
「うおおおおお!いきなりの理想形じゃん!!な?マジでスゲーだろ!?」
「緑色の方、すごく好きかも!」
「ローブまで可愛らしく仕上げるなんて凄すぎます!」
やったーーーーー!両方とも合格したみたい!
あとは細かい部分を修正して、クリスお姉ちゃんに注文だーーーーー!!
しかも彼女は、ボク達丸洗い師の実力に疑いを持っている様子。
どうせ大したことないと思っているであろう駄姉の鼻を明かすため、ボクとタマねえはクリスお姉ちゃんの時よりも一段階進化させた『真・丸洗い』を繰り出し、レオナねえを徹底的に洗い尽くした。
カポーーーーーン
その洗練された匠の業により、完膚なきまでのアヘ顔を晒しながら湯船へと運ばれたレオナねえだったが、ふと我に返ると湯船から這い出て体育座りしてしまった。
そしてボソッと一言呟いた。
「アタシは自惚れていた・・・」
「ん?何が?」
「自分のテクニックにだ。しかし今日、この世の天国に連れて行かれて思い知ったんだ・・・。アタシの技なんて未熟も未熟、クソ雑魚だったということが!」
「ああ、そっちの話ね・・・」
「そう思うのなら鍛錬に励めばいい。でも丸洗いの極意は、お客様の心の奥底に眠る願いを感じ取ること。相手の気持ちになって考えることが大事」
それを聞いたレオナねえが『ハッ!?』という顔になった。
「相手の気持ちになって、願いを感じ取るか・・・」
5分ほど体育座りのまま何やら考え込んでいたレオナねえだったが、突然体勢を変えて『全裸土下座』をした。
「アタシを弟子にしてくれ!!」
「「な、なんだってーーーーーーーーーー!?」」
あの呂布が土下座をしてまで弟子入りを懇願したことに驚愕した。
「アタシも丸洗いを極めて、アイリスとナナを天国に連れて行きたいんだ!」
尊い、尊すぎますぞおおおおお!!
しかし全裸土下座までした彼女は、間違いなく本気だ・・・。
「丸洗い師への道は長く険しい。途中で投げ出さずについて来れる?」
「一人前になるまで投げ出さないと誓う!必ずアタシも、あの匠の業をマスターしてみせる!」
「見上げた心掛け。弟子入りを許可する!」
「よっしゃーーーーーーーーーーーーーーー!!」
なぜかタマねえが勝手に弟子入りを許可してしまいました。
弟子を持つのが夢だったのかな?
「ところで、鍛錬ってどこでやるんだ?」
「ん」
タマねえが、他人事のように湯船で寛いでいたプリンお姉ちゃんを指差した。
「ちょ、ちょっと待って下さい!私はもうしなくていいって言いましたよね?」
「今こそプリンねえの力が必要。これも人助け」
それを聞いたプリンお姉ちゃんが、断末魔の悲鳴をあげた。
「そんなーーーーー!もう終わったと思ったのにーーーーーーーーーー!!」
うん、ボクもそろそろ終わりだと思ってました。
でも弟子の修行のためだから、もう少し頑張ってください!
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一夜明け、アイリスお姉ちゃんとナナお姉ちゃんが我が家へとやって来た。
今日は彼女達の服をデザインするのです。
「オシャレ装備?」
「冒険者ってさ、アタシらも含めてみんな機能性や防御力のことしか考えてなかったろ?でもな、そこにオシャレを組み合わせることで、もう一段階上の世界を目指すことにしたんだ!」
「でも命を守ることが何よりも重要だと思うけど・・・」
「もちろんそれは重要だ。しかしアレを見てもそう言っていられるかな?」
「アレって?」
口端を上げたレオナねえが、脱衣所を指差した。
「出でよプリンアラート!!」
ガチャッ
ドレスアーマーに着替えたプリンお姉ちゃんが、脱衣所から出てきた。
たぶん何となく決めたんだろうけど、赤いドレスアーマー姿だった。
「「わああああああああああーーーーーーーーーーーーーーー!!」」
今日のプリンお姉ちゃんは、右手に剣を持ち、左手には盾を持っているので、タマねえがドアマンを担当してくれた。
アイリスお姉ちゃん達の歓声を受けて、とても誇らしげな表情である。
「こ、これがオシャレ装備!!」
「何これ!?メチャクチャ可愛すぎるーーーーー!!」
「ビックリだろ?これを見た瞬間、アタシも考えが変わったんだ」
そしてボク達の側まで歩いてきたプリンお姉ちゃんを囲んで大騒ぎした後、今日のお題であるアイリスお姉ちゃんとナナお姉ちゃんの服の話し合いが始まった。
「私の職業はレンジャーだからさ、森の中とかでも動き回るのに支障が出ない服が理想なんだけど、クーヤちゃんに伝わるのかなあ・・・」
「クーヤなめんなよ?アタシの理想の服を一瞬にして導き出してくれたんだぞ!」
「私は賢者だから、魔法に集中できるローブは外せないかな」
「・・・なるほど。大体想像出来ました!じゃあ描くね」
二人分の絵が完成してから同時に見せようと思ったので、食卓テーブルに移動。
まずはアイリスお姉ちゃんの服からだ。
レンジャーって言われると想像しにくいけど、森といったらエルフでしょう!
記憶の中に眠るエルフの姿を呼び起こし、いつも着ている革の鎧をベースにして、黄緑色の動きやすく可愛らしい服を描いていく。半ズボンにするか少し悩んだけど女子らしく下をミニスカートにして、茶色のブーツを履かせれば完成だ。
次にナナお姉ちゃんの服だけど、賢者なあ・・・。
彼女の青くて綺麗な髪を見ていたら、一つ閃いた。
そう、水を司る精霊『ウンディーネ』だ!
清楚なローブ姿ではなく、ちょっと色っぽい感じの白いローブに水色のスカートを履かせてみた。ローブにも水色で可愛らしくデザインしていき、最後に白いブーツを履かせれば完成です!
「できたーーーーーーーーーーーーーーー!!」
ボクの声を聞いた全員がコッチを見た。
「もう描いたのか!」
「早くない!?」
「え?二人分だよね?」
「流石はクーヤ、仕事が早い!」
「ガイアさんのコートを描くのも早かったです!」
みんなのいる場所に移動して、描き上がった絵を同時に公開した。
「「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」」
「何これ?メチャメチャ可愛いんだけど!!」
「なんて綺麗な衣装なの!凄すぎるよ!クーヤちゃんはお絵描きの天才かな?」
「うおおおおお!いきなりの理想形じゃん!!な?マジでスゲーだろ!?」
「緑色の方、すごく好きかも!」
「ローブまで可愛らしく仕上げるなんて凄すぎます!」
やったーーーーー!両方とも合格したみたい!
あとは細かい部分を修正して、クリスお姉ちゃんに注文だーーーーー!!
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