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第329話 ハイドリムドグルメツアー
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勝利報酬と『聖なる水』を売った代金、合計9000万ラドンをゲットしたボク達は、これ以上無いくらいの笑顔のまま眠りについた。
もう本当に何も用事が無くなったので、あとはグルメツアーをしながらお土産を買って家に帰るだけですね。
ハイドリムドにやって来た初日から戦闘モードに突入したから、ハッキリ言って全然遊び足りないということで、今日は丸一日グルメツアーを楽しみ、次の日ミミリア王国に向かって出発することに決定しました!
そういう予定なので当然お城での豪華な朝食はお断りし、国の窮地を救った英雄でもあるボク達一行は、ハイドリムドの首都・リムディアースの街へと降臨した。
「イマイチ活気が無いような気もするが、露店はやってるっぽいな」
「反乱を企てたレヴリオス公爵の手先だったジグスレイドを倒すために、『聖なる召喚獣』を呼び出してアジトを壊滅させたと通達されたのですよね?」
「うん。メルさんがそう言ってたね」
「アレは魔物ではなく悪を滅ぼす正義の召喚獣だから、善良な人達を襲うことは無いから大丈夫だって、国民を安心させるための策だと思うよ」
「こういう奥の手もあるから『もう反乱を起こそうなどと考えるな!』と、王家の力を知らしめる効果も狙って、敢えて細かい説明はしなかったっぽいな」
「聖なる召喚獣って、絶対『聖なる水』を見ながら思いついた気がする!」
「間違いない」
ボク達はもう帰るから召喚獣の大群が出動することは金輪際ないんだけど、クーデターが起こらないようにさえすれば『聖なる召喚獣』を使う場面もないので、この先二度と使えなかろうが問題ないというわけです。
召喚士を非公開にして奥の手としてチラつかせるのは、反乱の抑止力にもなる良いアイデアだと思う。クーヤちゃんを祭り上げる策じゃなくて良かった~。
「いらっしゃいませ~!」
露店の近くを歩いてたら、スイーツを作っているお姉さんが反応した。
「あっ!これメチャメチャ美味しそう!」
「すごく良い匂い!こんなの絶対美味しいに決まってるよ」
「じゃあ最初はコイツからいくか」
「いきなり甘い物からですか・・・」
「パッと見た感じ、甘い物の露店しかない」
「王妃様が甘い物だけ夕食を企んでたけど、こっちはそれ以上に過酷な朝昼晩甘い物生活になりそうなんですけど!」
「地獄かよ!」
「大丈夫。歩くことですべて消化されるから、食べ歩きは太らないんだよ!」
「本当に!?」
「衝撃の事実」
「そんなわけあるかーーーーーい!!」
思わずツッコんでしまったけど、それってカロリーゼロ理論じゃないっスか!!
ナナお姉ちゃんも、あの理論の使い手だったとは・・・。
しかし、この世界には同じ名前の魔物がいるから紛らわしいっスね。
全員分のスイーツを注文すると、お姉さんが気合を入れて作り始めた。
美味しかったらお土産に買って帰ろうと思います。
「「おいしーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!」」
「いきなり大当たりじゃん!」
「私これプルータムより好きかも!」
「ミミリア王国に無い物ばかりだから楽しいね~」
ピンク色のクリームが入ったシュークリームって感じなんだけど、衣の上にも赤いソースがかかっていて、これはリリカちゃんが大喜びしそう!しかもちょうど良い甘さで、かなり美味しいです!
「あと50人前ください!」
店のお姉さんどころか、お姉ちゃん達も全員ショタの方を振り返った。
「え~と、聞き間違えだと思いますが、今50人前って言いませんでした?」
「50人前であってますよ」
「うぇ!?本当に??」
「ペカチョウ、例のモノを!」
『チュウ!』
こんなこともあろうかと、昨日作った『現ナマ扇子』をペカチョウから受け取り、優雅に顔を扇ぐ。扇子に使用している現ナマは20万ラドンだ。
「ハッハッハッハ!この通り金ならある。絶対買うので50人前頼みましたぞ!」
「かしこまりました!50人前ですね。頑張ります!」
現ナマを見た露店のお姉さんは、このショタは冗談じゃなくガチで50人前を注文しやがったんだと理解し、次のスイーツを作り始めた。
その流れを見たお姉ちゃんズが、ボクの策が上手くいったことに感心している。
「クーヤの奴、早速お土産を買い始めやがった!」
「昨日の夜、何か作ってたのには気付いてたけど、成金アイテムだったんだ!」
「なるほど~。子供が50人前って言っても冗談としか思えないですもんね。あの札束アイテムは非常に効果的かもしれません」
「タマも作っておけばよかった!」
「じゃあここからは、試食して美味しかったら50人前注文する感じでいく?」
「それでいくか。クーヤだけに負担をかけるわけにいかんから、一人ずつ順番に50人前の支払いをするってことでいいか?」
「一つ300ラドンのスイーツなら50人前で15000ラドンだよね?一つ500ラドンのスイーツでも25000ラドンか~」
「思ったより高くなかった」
「でもたぶん何周かしますよ?」
「金ならいくらでもあるし、よゆーよゆー!」
ボクが一番お土産を配って歩くから大量に必要となるわけで、お姉ちゃん達を巻き込むつもりは無かったんだけどな~。
まあでもみんな大金持ちだから、ここは甘えてもいいかな?
アイリスお姉ちゃんの計算によると、そこまで大きな出費にはならなそうだし。
とりあえずこの露店には頃合いをみて戻って来ることにし、次の露店へと移動。
「あっ、これも美味しそう!」
「全部食ってたら腹がパンクしそうだし、三人前だけ注文してそれを分け合い、美味かったら追加で50人前を注文するって流れでいこうぜ!」
「異議なーし!」
「辛い物やしょっぱい物って無いのでしょうか?」
「ない!」
「今日は甘い物地獄なのです・・・」
とまあそんな感じで、スイーツ地獄のグルメツアーがスタートした。
家の中をお土産で埋め尽くしたあの圧巻の景色を、今度はスイーツだけで再現するため、ボク達はひたすら甘い物を食べ続けるのだ。
もらった人も地獄なんじゃないかって?そんなもんしらーーーーーん!!
もう本当に何も用事が無くなったので、あとはグルメツアーをしながらお土産を買って家に帰るだけですね。
ハイドリムドにやって来た初日から戦闘モードに突入したから、ハッキリ言って全然遊び足りないということで、今日は丸一日グルメツアーを楽しみ、次の日ミミリア王国に向かって出発することに決定しました!
そういう予定なので当然お城での豪華な朝食はお断りし、国の窮地を救った英雄でもあるボク達一行は、ハイドリムドの首都・リムディアースの街へと降臨した。
「イマイチ活気が無いような気もするが、露店はやってるっぽいな」
「反乱を企てたレヴリオス公爵の手先だったジグスレイドを倒すために、『聖なる召喚獣』を呼び出してアジトを壊滅させたと通達されたのですよね?」
「うん。メルさんがそう言ってたね」
「アレは魔物ではなく悪を滅ぼす正義の召喚獣だから、善良な人達を襲うことは無いから大丈夫だって、国民を安心させるための策だと思うよ」
「こういう奥の手もあるから『もう反乱を起こそうなどと考えるな!』と、王家の力を知らしめる効果も狙って、敢えて細かい説明はしなかったっぽいな」
「聖なる召喚獣って、絶対『聖なる水』を見ながら思いついた気がする!」
「間違いない」
ボク達はもう帰るから召喚獣の大群が出動することは金輪際ないんだけど、クーデターが起こらないようにさえすれば『聖なる召喚獣』を使う場面もないので、この先二度と使えなかろうが問題ないというわけです。
召喚士を非公開にして奥の手としてチラつかせるのは、反乱の抑止力にもなる良いアイデアだと思う。クーヤちゃんを祭り上げる策じゃなくて良かった~。
「いらっしゃいませ~!」
露店の近くを歩いてたら、スイーツを作っているお姉さんが反応した。
「あっ!これメチャメチャ美味しそう!」
「すごく良い匂い!こんなの絶対美味しいに決まってるよ」
「じゃあ最初はコイツからいくか」
「いきなり甘い物からですか・・・」
「パッと見た感じ、甘い物の露店しかない」
「王妃様が甘い物だけ夕食を企んでたけど、こっちはそれ以上に過酷な朝昼晩甘い物生活になりそうなんですけど!」
「地獄かよ!」
「大丈夫。歩くことですべて消化されるから、食べ歩きは太らないんだよ!」
「本当に!?」
「衝撃の事実」
「そんなわけあるかーーーーーい!!」
思わずツッコんでしまったけど、それってカロリーゼロ理論じゃないっスか!!
ナナお姉ちゃんも、あの理論の使い手だったとは・・・。
しかし、この世界には同じ名前の魔物がいるから紛らわしいっスね。
全員分のスイーツを注文すると、お姉さんが気合を入れて作り始めた。
美味しかったらお土産に買って帰ろうと思います。
「「おいしーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!」」
「いきなり大当たりじゃん!」
「私これプルータムより好きかも!」
「ミミリア王国に無い物ばかりだから楽しいね~」
ピンク色のクリームが入ったシュークリームって感じなんだけど、衣の上にも赤いソースがかかっていて、これはリリカちゃんが大喜びしそう!しかもちょうど良い甘さで、かなり美味しいです!
「あと50人前ください!」
店のお姉さんどころか、お姉ちゃん達も全員ショタの方を振り返った。
「え~と、聞き間違えだと思いますが、今50人前って言いませんでした?」
「50人前であってますよ」
「うぇ!?本当に??」
「ペカチョウ、例のモノを!」
『チュウ!』
こんなこともあろうかと、昨日作った『現ナマ扇子』をペカチョウから受け取り、優雅に顔を扇ぐ。扇子に使用している現ナマは20万ラドンだ。
「ハッハッハッハ!この通り金ならある。絶対買うので50人前頼みましたぞ!」
「かしこまりました!50人前ですね。頑張ります!」
現ナマを見た露店のお姉さんは、このショタは冗談じゃなくガチで50人前を注文しやがったんだと理解し、次のスイーツを作り始めた。
その流れを見たお姉ちゃんズが、ボクの策が上手くいったことに感心している。
「クーヤの奴、早速お土産を買い始めやがった!」
「昨日の夜、何か作ってたのには気付いてたけど、成金アイテムだったんだ!」
「なるほど~。子供が50人前って言っても冗談としか思えないですもんね。あの札束アイテムは非常に効果的かもしれません」
「タマも作っておけばよかった!」
「じゃあここからは、試食して美味しかったら50人前注文する感じでいく?」
「それでいくか。クーヤだけに負担をかけるわけにいかんから、一人ずつ順番に50人前の支払いをするってことでいいか?」
「一つ300ラドンのスイーツなら50人前で15000ラドンだよね?一つ500ラドンのスイーツでも25000ラドンか~」
「思ったより高くなかった」
「でもたぶん何周かしますよ?」
「金ならいくらでもあるし、よゆーよゆー!」
ボクが一番お土産を配って歩くから大量に必要となるわけで、お姉ちゃん達を巻き込むつもりは無かったんだけどな~。
まあでもみんな大金持ちだから、ここは甘えてもいいかな?
アイリスお姉ちゃんの計算によると、そこまで大きな出費にはならなそうだし。
とりあえずこの露店には頃合いをみて戻って来ることにし、次の露店へと移動。
「あっ、これも美味しそう!」
「全部食ってたら腹がパンクしそうだし、三人前だけ注文してそれを分け合い、美味かったら追加で50人前を注文するって流れでいこうぜ!」
「異議なーし!」
「辛い物やしょっぱい物って無いのでしょうか?」
「ない!」
「今日は甘い物地獄なのです・・・」
とまあそんな感じで、スイーツ地獄のグルメツアーがスタートした。
家の中をお土産で埋め尽くしたあの圧巻の景色を、今度はスイーツだけで再現するため、ボク達はひたすら甘い物を食べ続けるのだ。
もらった人も地獄なんじゃないかって?そんなもんしらーーーーーん!!
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