クーヤちゃん ~Legend of Shota~ このかわいい召喚士は、地球からアイテムを召喚してしまったみたいです

ほむらさん

文字の大きさ
436 / 548

第436話 おバカな子を探そう

しおりを挟む
 
 ガシンッ! ガシンッ! ガシンッ! ガシンッ! ガシンッ!

 ふむ。

 ブンッ! ブンッ! ブンッ!

 ・・・なるほど。


「最強パワーを手に入れたのは素直にうれしいです。でも歩く速度も遅いしパンチも大振りで、これじゃあダンジョンの敵に攻撃が当たらない気がしますな」
「うん。たぶん骨とゾンビ以外にはパンチ当たらない」
「みんなの盾となって敵に突っ込んでくくらいしか出来ないよね~」
「それでも十分頼りになる」
「あとは『魔物ですが何か?』って顔して堂々と偵察することも出来ますが、やっぱりみんなと肩を並べて戦いたいのです!」
「カロリーゼロ以外で操作できる子いないの?」
「ハム姫は意志が強いから、指一本動かせませんでした」
「意志?すなわち、カロリーゼロはおバカだから操作できる感じ?」
「カロリーゼロに失礼ですよ!他の召喚獣達よりやる気が無いってだけで、おバカとまでは言ってません!」

 まあでも、案外当たってるのかな?
 頭の良い子を操作するのはちょっと無理な気がする。

「でもタマねえの言うことにも一理あるので、強くておバカな子を探してみようと思います!」
「なんか面白そう」


 鳥頭って言葉があるくらいだし、鳥系の召喚獣はおバカな可能性がありますな。
 でもカラスとかメッチャ賢くない?・・・まあ試すだけ試してみよう。

 大きい鳥は脳も大きそうなので、まずはスズメちゃんからだ。
 まだ建物の上にいたので、星のロッドを掲げて意識の共有を開始!


「お?なんかいきなり成功したかも!」
「誰と共有したの?」
「あそこにいるスズメちゃん。実はですね、ボクには一つの夢がありました。いつか鳥になって空を飛んでみたいと!」
「夢が三つに増えた」
「細かいことはどうでもいいのです!よし、ちょっと空を飛んでくる!」


 地球で何度か見たスズメの真似をして、両足でピョンピョン跳ねてみる。
 うおおおお!まさかいきなり意識の共有に成功するとは・・・。


 ―――――青い空を見上げ、翼をパタパタさせてみた。


 とうとうこの日が来たぞ!ボクは鳥となって大空を羽ばたくのだ!


 バサバサバサッ

 ぐしゃ

 建物から落下し、全身の骨が砕け散った。


「痛ったああああああああああーーーーーッッッ!!」


 ゴロゴロゴロゴロゴロゴロ

 あまりの激痛に地面を転がりまくる。

 イカン、このままじゃボクもスズメちゃんも死んでしまう!
 慌てて共有をストップし、スズメちゃんを消した。


「ハアッ、ハアッ、ハアッ、酷い目にあったのです!」
「クーヤ大丈夫?」
「スズメちゃんを消したら痛みも消えたからもう大丈夫!」
「でもいきなり建物から落ちたから笑いそうになった」
「練習もしないで飛ぼうとしたのは失敗でした・・・。母鳥に飛び方を教えてもらわないと危険だというのを、身を以て知りましたぞ!」
「クーヤは雛鳥かわいい」

 くそう、空を飛ぶには雛鳥から始めなきゃだ・・・。
 でも時間が掛かりそうだから、空を飛ぶのは今度にしよう。

「とりあえずスズメちゃんはおバカだったということが判明しました。さあ、どんどん調べていきますぞ!」
「落ちないように地面でやるべき」
「もちろんですとも!」


 とりあえず鳥から攻めようと思い、ハト、レンクル、グリフォンと挑戦していったんだけど、全部ダメでした。

 ハトの意志に負けたのは地味にショックです。

 そして獣系を調べ始めたんだけど、小さいのからやって失敗したら大きいのなんて調べる気がしなくなるので、敢えて大きい獣から挑戦。


「まさかモルモットですら失敗するとは・・・」
「全滅?」
「魔力がもったいないからドラちゃんは帰りに試す予定ですが、獣系はみんな頭が良いみたいでダメっぽいですね~」

 そもそも弱い獣になっても敵と戦えないから、やる意味がないんですよね。
 でも偵察要員として使えるから、一応全部調べた方がいいのか。

「あ、そうだ!最近手に入れたアイツを忘れてた」
「最近?あのデカくて飛べない変な鳥?」
「そそ。大きいからダメだとは思うけど一応って感じ。コカトリス召喚!」


 ―――――意識の共有に成功した。


「余裕で成功したんですけど!!」
「デカいけど、おバカそうな顔してる」
「言われてみると確かに・・・」


 身長が2メートルくらいあって、全体的に黄緑色で胸の辺りは白く、羽の先っちょが赤くなってて可愛げはあるんだけど、顔が鶏っぽくてちょっとおバカそうだなーとは思っていたのだ。

 スズメちゃんよりも抵抗しなかったし、やっぱりおバカだったのか・・・。

 でも身体能力は凄そうですぞ?
 問題なのは飛べない鳥だってこと。両腕が翼なので戦闘で手が使えないのだ。


 ドドドドドドドドドド


「うおおおおお!メッチャ速いですぞ!」
「意外と悪くないかも!新しい乗り物になれる逸材」
「でもおバカですよ?」
「クーヤが操作してタマが乗る」
「ボクは!?ああ、一緒に乗ればいいのか。でも危ないから練習してからだね~」
「うん」


 すごいスピードで神殿まで走って行き、スタート地点まで戻って来た。
 爽快でメチャクチャ楽しかったです!

 そこで大変なことに気が付いた。カロリーゼロとは違って、この子には口があるのですよ。いや、口っていうかクチバシだけど。

 もしかして、しゃべれるんじゃない?


『コ、コココ、コ?コケーーーーーーーーーーーーーー!!』


「鳴いた!!」
「会話できると思ったのに、器官的に無理でござった!」

 そういえば鳥って声帯が無くて、鳴管って器官で声を出してるんだっけ。
 インコを探すしかないのかも。彼なら声帯模写の達人だからワンチャンあるぞ。

 悲しかったので、その場でムーンウォークさせた。

「わわっ!変な動きしてる!」
「ムーンウォークという、大スターにしか出来ない不思議なダンスなのです。逆関節の足でもいけるもんですね」

 生前の話ですが、クーヤ青年は入院生活が長かったので、あまりにも暇すぎて練習しまくったのだ。もちろん足の骨折以外の時です。

「まだ調べてない召喚獣が結構いるけど、強くておバカなそうな子ってコカトリスくらいしか思い浮かばないから、今日はもういいかな?」
「フェニックスは?」
「あの子な~、調べてないけど近所迷惑な鳥だから、どうせみんなと一緒に戦ったり出来ないのです」
「あ、そっか!すごく苦情来そう」


 ゴブリンとかも調べてないけど、雑魚なのでお呼びじゃないです。
 怪我したらボクも痛いってわかったから、偵察要員としても使いたくないのだ。

 デカいし足も遅いけど、防御力に定評のあるカロリーゼロが一番偵察向きだったりするんだよね~。

 あとやっぱ空からの偵察もしたいので、リスキーではあるけどスズメちゃんは使いたいところ。その前に飛ぶ練習しなきゃだけど。

 危ないと思った瞬間意識を切り離す練習もしよう。
 うん、こんなもんかな?


「これにて実験は終了です!」
「面白かった」
「じゃあ残りの時間は、宝石屋さんでまったりして過ごそう!」
「うん」


 建物から落ちて死にそうになったけど、カロリーゼロやコカトリスを操れるようになったし、十分な成果だったと思います!

 久々にタマねえと二人で遊んで、本当に楽しい休日でした♪
 
しおりを挟む
感想 174

あなたにおすすめの小説

魅了だったら良かったのに

豆狸
ファンタジー
「だったらなにか変わるんですか?」

【長編・完結】私、12歳で死んだ。赤ちゃん還り?水魔法で救済じゃなくて、給水しますよー。

BBやっこ
ファンタジー
死因の毒殺は、意外とは言い切れない。だって貴族の後継者扱いだったから。けど、私はこの家の子ではないかもしれない。そこをつけいられて、親族と名乗る人達に好き勝手されていた。 辺境の地で魔物からの脅威に領地を守りながら、過ごした12年間。その生が終わった筈だったけど…雨。その日に辺境伯が連れて来た赤ん坊。「セリュートとでも名付けておけ」暫定後継者になった瞬間にいた、私は赤ちゃん?? 私が、もう一度自分の人生を歩み始める物語。給水係と呼ばれる水魔法でお悩み解決?

異世界遺跡巡り ~ロマンを求めて異世界冒険~

小狸日
ファンタジー
交通事故に巻き込まれて、異世界に転移した拓(タク)と浩司(コウジ) そこは、剣と魔法の世界だった。 2千年以上昔の勇者の物語、そこに出てくる勇者の遺産。 新しい世界で遺跡探検と異世界料理を楽しもうと思っていたのだが・・・ 気に入らない異世界の常識に小さな喧嘩を売ることにした。

スーパーの店長・結城偉介 〜異世界でスーパーの売れ残りを在庫処分〜

かの
ファンタジー
 世界一周旅行を夢見てコツコツ貯金してきたスーパーの店長、結城偉介32歳。  スーパーのバックヤードで、うたた寝をしていた偉介は、何故か異世界に転移してしまう。  偉介が転移したのは、スーパーでバイトするハル君こと、青柳ハル26歳が書いたファンタジー小説の世界の中。  スーパーの過剰商品(売れ残り)を捌きながら、微妙にズレた世界線で、偉介の異世界一周旅行が始まる!  冒険者じゃない! 勇者じゃない! 俺は商人だーーー! だからハル君、お願い! 俺を戦わせないでください!

伯爵家の三男に転生しました。風属性と回復属性で成り上がります

竹桜
ファンタジー
 武田健人は、消防士として、風力発電所の事故に駆けつけ、救助活動をしている途中に、上から瓦礫が降ってきて、それに踏み潰されてしまった。次に、目が覚めると真っ白な空間にいた。そして、神と名乗る男が出てきて、ほとんど説明がないまま異世界転生をしてしまう。  転生してから、ステータスを見てみると、風属性と回復属性だけ適性が10もあった。この世界では、5が最大と言われていた。俺の異世界転生は、どうなってしまうんだ。  

異世界あるある 転生物語  たった一つのスキルで無双する!え?【土魔法】じゃなくって【土】スキル?

よっしぃ
ファンタジー
農民が土魔法を使って何が悪い?異世界あるある?前世の謎知識で無双する! 土砂 剛史(どしゃ つよし)24歳、独身。自宅のパソコンでネットをしていた所、突然轟音がしたと思うと窓が破壊され何かがぶつかってきた。 自宅付近で高所作業車が電線付近を作業中、トラックが高所作業車に突っ込み運悪く剛史の部屋に高所作業車のアームの先端がぶつかり、そのまま窓から剛史に一直線。 『あ、やべ!』 そして・・・・ 【あれ?ここは何処だ?】 気が付けば真っ白な世界。 気を失ったのか?だがなんか聞こえた気がしたんだが何だったんだ? ・・・・ ・・・ ・・ ・ 【ふう・・・・何とか間に合ったか。たった一つのスキルか・・・・しかもあ奴の元の名からすれば土関連になりそうじゃが。済まぬが異世界あるあるのチートはない。】 こうして剛史は新た生を異世界で受けた。 そして何も思い出す事なく10歳に。 そしてこの世界は10歳でスキルを確認する。 スキルによって一生が決まるからだ。 最低1、最高でも10。平均すると概ね5。 そんな中剛史はたった1しかスキルがなかった。 しかも土木魔法と揶揄される【土魔法】のみ、と思い込んでいたが【土魔法】ですらない【土】スキルと言う謎スキルだった。 そんな中頑張って開拓を手伝っていたらどうやら領主の意に添わなかったようで ゴウツク領主によって領地を追放されてしまう。 追放先でも土魔法は土木魔法とバカにされる。 だがここで剛史は前世の記憶を徐々に取り戻す。 『土魔法を土木魔法ってバカにすんなよ?異世界あるあるな前世の謎知識で無双する!』 不屈の精神で土魔法を極めていく剛史。 そしてそんな剛史に同じような境遇の人々が集い、やがて大きなうねりとなってこの世界を席巻していく。 その中には同じく一つスキルしか得られず、公爵家や侯爵家を追放された令嬢も。 前世の記憶を活用しつつ、やがて土木魔法と揶揄されていた土魔法を世界一のスキルに押し上げていく。 但し剛史のスキルは【土魔法】ですらない【土】スキル。 転生時にチートはなかったと思われたが、努力の末にチートと言われるほどスキルを活用していく事になる。 これは所持スキルの少なさから世間から見放された人々が集い、ギルド『ワンチャンス』を結成、努力の末に世界一と言われる事となる物語・・・・だよな? 何故か追放された公爵令嬢や他の貴族の令嬢が集まってくるんだが? 俺は農家の4男だぞ?

俺の伯爵家大掃除

satomi
ファンタジー
伯爵夫人が亡くなり、後妻が連れ子を連れて伯爵家に来た。俺、コーは連れ子も可愛い弟として受け入れていた。しかし、伯爵が亡くなると後妻が大きい顔をするようになった。さらに俺も虐げられるようになったし、可愛がっていた連れ子すら大きな顔をするようになった。 弟は本当に俺と血がつながっているのだろうか?など、学園で同学年にいらっしゃる殿下に相談してみると… というお話です。

ありふれた聖女のざまぁ

雨野千潤
ファンタジー
突然勇者パーティを追い出された聖女アイリス。 異世界から送られた特別な愛し子聖女の方がふさわしいとのことですが… 「…あの、もう魔王は討伐し終わったんですが」 「何を言う。王都に帰還して陛下に報告するまでが魔王討伐だ」 ※設定はゆるめです。細かいことは気にしないでください。

処理中です...