クーヤちゃん ~Legend of Shota~ このかわいい召喚士は、地球からアイテムを召喚してしまったみたいです

ほむらさん

文字の大きさ
480 / 546

第480話 なんとアパートの完成が近いらしい

しおりを挟む
 レミお姉ちゃんに古代の映写機の改造の進み具合を聞いてみたところ、ミルラ宝石に保存したデータを消去することに成功したという報告を受け、予想ナナメ上すぎてビックリしました!

 ボクが頼んだのは映写機の改造であり、ミルラ宝石をどうこうしようなんて考えまで到っていませんでしたから。

 やっぱこの人、天才にもほどがある・・・。


「すごい!赤と青の線が全部消えた!」
「消去完了ね♪」
「これはとんでもないことですよ!?ミルラ宝石の節約とかまったく気にせず使えるようになるのです!」
「ミルラ宝石??」
「ああ、この記憶媒体ですが、『ミルラ宝石』って名前だったのです」
「へーーーーー!確かにすごく綺麗だし、宝石としても高く売れそうよね~」
「ただですね、お姉ちゃん達と一緒に宝石を拾い集めてたダンジョンに、なんかメチャクチャ危険なアンデッドが出るみたいだから、もう行くのはやめたのです。だから今あるミルラ宝石でほぼ全部って感じになっちゃった」

 いくらなんでもネクロマンサーはヤバすぎでしょう。
 弔いアタックする必要が無くなったから、無茶する理由も無くなったのです。

「まあ!そんな危険なとこに行っちゃダメじゃない!でも記憶を削除できるようになったから、使い回しで何とかなるんじゃないかしら?」
「レミお姉ちゃんのおかげなのです!あ、そうそう!前回ここに来てからもミルラ宝石を集めまくったから、この前渡したミルラ宝石の3倍以上持ってるのですが、渡しておきますか?」
「3倍以上!?すごいじゃない!でもウチのハムちゃんの容量を圧迫しちゃうから、クーヤちゃんに持っていてほしいかな~」
「了解なのです。少なくなったらいつでも言ってください」
「その時はお願いするわね!」

 ミルラ宝石は映画制作会社の心臓とも言える最重要アイテムですから、その辺にぶち撒けておいていいような物じゃないのです。

 そろそろママさんの『クーヤちゃん仲良しポイント』も100貯まってるから、大容量のハムちゃんをプレゼントしよう。

 会社にとって重要な物は、社長が保管しておいた方がいいですからね。
 きっと大喜びするから、歓喜の抱擁でクーヤちゃんが瀕死になりそうですが。

「あっ!映写機の進み具合を見せようと思ったのに、宝石の中身を消去しちゃったんだった!」
「色付き宝石ならボクが適当に色々持ってるのです」

 さっき助手どもをクマちゃんでしばき倒したから、泣き虫先生だとネタかぶりで恥ずかしいですね。んーーー、食器屋さんのビデオでいいか。

 レミお姉ちゃんに食器屋さんビデオを手渡した。

「何が映ってるんだろ♪」

 レミお姉ちゃんが、映写機に宝石をセットした後、角度を調節し、窓の方に歩いていってカーテンを閉めた。

 映画を見る時は、少し部屋が薄暗いくらいが良いですからね~。

 そしてレミお姉ちゃんが再生ボタンを押すと、食器がいっぱい並んでいる美しい風景が壁に映し出された。

「ん??食器がいっぱい映ってるけど・・・」
「何これ?食器屋さん?」
「すごく綺麗な店だね~!」
「食器屋にゃんか入ったことにゃいにゃ」
「食器屋さんの商品説明動画なのです。千年前の食器屋さん」

「「はい!?」」

 あの廃墟で見た時はすごく悲しい気持ちになったけど、今日はレミお姉ちゃんで見てるから大丈夫そう。

「千年前って・・・本当に?」
「本当なのです」
「千年前って、もしかして『ジャーキーの誓い』の金貨に関係ある!?」
「ん~まあ少しは関係あるけど、この食器屋さんはそんなに関係無いですね」

 それから数分ほど映像を見てたけど、ずっと食器の説明をされていても面白いハズがなく、視聴者達の興味は失われた。

「飽きた」
「うん。逆につまらなかったおかげで先に進むことができるわね!」
「ちょっと食器に詳しくなったよ!!」
「食器はもういいにゃ」

 タマねえはボクと一緒にあの廃墟を見ているので、複雑な心境っぽいです。

「まだ記憶のコピーが出来てないから編集も出来てないんだけど、頼まれていた内の一つは成功したから見せるわね!」
「お~、何だろ?」

 食器屋さんの店員さんが映ったところで彼女が一時停止させた。

「ポチっと」

 レミお姉ちゃんが謎ボタンを押すと、映像がスロー再生された。

「おおおおおーーーーー!スロー再生じゃないですか!」
「しかも速度調節できるわよん♪」

 彼女がレバーを動かすと、スーパースローから少しずつ早くなっていき、お馴染みのキュルキュルキュルっとした早送りまで速度が上がった。

「メチャメチャすごいじゃないですか!!スロー再生もだけど、こっちのキュルキュルした早送りがとても使えるのです!」
「喜んでもらえて良かった~!でもやっぱりコピーが出来ないと気楽に編集出来ないから、次目指すのは映像のコピーね。消去には成功したのだから、発想を逆転すればいけると思うのよ」
「もう天才にしか理解不能なゾーンなのです。完成したら『丸洗い券』を1枚進呈しますので頑張ってください!」
「ほえ??よく分からないけど、お洗濯に関係ある何かかしら?」
「丸洗い券をナメない方がいい。これは本当に良い物」
「お洗濯には関係無いです。やる気をアップさせるために言っちゃいますが、一緒にお風呂に入って、クーヤちゃん自らレミお姉ちゃんを丸洗いするのです」
「!!」

 レミお姉ちゃんが目を大きく開いた。

 ぶっちゃけショタコン全開のレミお姉ちゃんを丸洗いするのは危険なのですが、いつも頑張ってくれているのだからお礼がしたいと思っていたのです。

 たぶん丸洗い券が一番喜んでもらえると思うんだよな~。


「漲ってきたああああーーーーーーーーーーーーーーー!!」


 レミお姉ちゃんが立ち上がり、闘志を漲らせた。


「もし『真・丸洗い』の方をご希望なら、ボクとタマねえの二人で心を込めた丸洗いをしますが、お客様が選択できるようになってます」
「クーヤちゃん一人の方でお願いします!!」
「あ、はい」

 そんな気はしてましたとも!

「あ、大事なこと思い出した!業者さんから連絡が来て、そろそろアパートに便器くんを設置してほしいって言われたの」
「アパートって、建設中のボク達のアパート?」
「そのアパートよ」
「嘘!?早くない??」
「早いのかな?こんなもんじゃないかしら?」

 建設を始めてからまだ一ヶ月経ってないよね?
 魔法を使った建設だとそんなに早いのか・・・。

 どうしても科学の世界の常識が頭にあるから、まだまだ先だと思ってました!
 っていうか、あの家具屋さん間に合うの?

「でも便器くん、そんなに作ってないよね?」
「頼まれてあった分、全部作り終わったわよん♪だから映写機の改造があまり進まなかったんだけど」
「おおおおお!流石はレミお姉ちゃんなのです!ありがとーーーーー!」


 そう言ったレミお姉ちゃんが専属ハムちゃんを呼んで、床に便器を並べ始めた。


「・・・何これ?」
「この人達、さっきから便器とか言ってない?」
「これって便器にゃか!?」
「最新型の便器なのです!ウチの会社は便器屋さんですからね」

「「な、なんだってーーーーーーーーーーーーーーー!?」」

「確か映画制作会社って聞いたんですけど!?」
「映画も作りますよ?でも便器も売りまくるのです」
「まったく聞いてないし!!まさか便器屋さんに就職させられていたとは!!」
「嵌められたにゃ!これは助手助手詐欺にゃ!!」
「助手諸君、共に便器を売りまくろうではないか!」

「「ふざけんな!!」」


 もう社長自ら面接して採用された後だし、三人とも便器屋さんの正社員なのだ。
 でもジャーキーを売るのも便器を売るのもそんなに変わらな・・・変わるか。

 あ、そうだ。ここに来てから三人ともまだトイレに行ってないし、実際に使ってみれば便器くんの素晴らしさがわかることでしょう!
 
しおりを挟む
感想 174

あなたにおすすめの小説

高校生の俺、異世界転移していきなり追放されるが、じつは最強魔法使い。可愛い看板娘がいる宿屋に拾われたのでもう戻りません

下昴しん
ファンタジー
高校生のタクトは部活帰りに突然異世界へ転移してしまう。 横柄な態度の王から、魔法使いはいらんわ、城から出ていけと言われ、いきなり無職になったタクト。 偶然会った宿屋の店長トロに仕事をもらい、看板娘のマロンと一緒に宿と食堂を手伝うことに。 すると突然、客の兵士が暴れだし宿はメチャクチャになる。 兵士に殴り飛ばされるトロとマロン。 この世界の魔法は、生活で利用する程度の威力しかなく、とても弱い。 しかし──タクトの魔法は人並み外れて、無法者も脳筋男もひれ伏すほど強かった。

家族転生 ~父、勇者 母、大魔導師 兄、宰相 姉、公爵夫人 弟、S級暗殺者 妹、宮廷薬師 ……俺、門番~

北条新九郎
ファンタジー
 三好家は一家揃って全滅し、そして一家揃って異世界転生を果たしていた。  父は勇者として、母は大魔導師として異世界で名声を博し、現地人の期待に応えて魔王討伐に旅立つ。またその子供たちも兄は宰相、姉は公爵夫人、弟はS級暗殺者、妹は宮廷薬師として異世界を謳歌していた。  ただ、三好家第三子の神太郎だけは異世界において冴えない立場だった。  彼の職業は………………ただの門番である。  そして、そんな彼の目的はスローライフを送りつつ、異世界ハーレムを作ることだった。  お気に入り・感想、宜しくお願いします。

スーパーの店長・結城偉介 〜異世界でスーパーの売れ残りを在庫処分〜

かの
ファンタジー
 世界一周旅行を夢見てコツコツ貯金してきたスーパーの店長、結城偉介32歳。  スーパーのバックヤードで、うたた寝をしていた偉介は、何故か異世界に転移してしまう。  偉介が転移したのは、スーパーでバイトするハル君こと、青柳ハル26歳が書いたファンタジー小説の世界の中。  スーパーの過剰商品(売れ残り)を捌きながら、微妙にズレた世界線で、偉介の異世界一周旅行が始まる!  冒険者じゃない! 勇者じゃない! 俺は商人だーーー! だからハル君、お願い! 俺を戦わせないでください!

追放されたので田舎でスローライフするはずが、いつの間にか最強領主になっていた件

言諮 アイ
ファンタジー
「お前のような無能はいらない!」 ──そう言われ、レオンは王都から盛大に追放された。 だが彼は思った。 「やった!最高のスローライフの始まりだ!!」 そして辺境の村に移住し、畑を耕し、温泉を掘り当て、牧場を開き、ついでに商売を始めたら…… 気づけば村が巨大都市になっていた。 農業改革を進めたら周囲の貴族が土下座し、交易を始めたら王国経済をぶっ壊し、温泉を作ったら各国の王族が観光に押し寄せる。 「俺はただ、のんびり暮らしたいだけなんだが……?」 一方、レオンを追放した王国は、バカ王のせいで経済崩壊&敵国に占領寸前! 慌てて「レオン様、助けてください!!」と泣きついてくるが…… 「ん? ちょっと待て。俺に無能って言ったの、どこのどいつだっけ?」 もはや世界最強の領主となったレオンは、 「好き勝手やった報い? しらんな」と華麗にスルーし、 今日ものんびり温泉につかるのだった。 ついでに「真の愛」まで手に入れて、レオンの楽園ライフは続く──!

【㊗️受賞!】神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜

一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m ✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。 【あらすじ】 神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!   そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!  事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます! カクヨム(吉野 ひな)にて、先行投稿しています。

ユーヤのお気楽異世界転移

暇野無学
ファンタジー
 死因は神様の当て逃げです!  地震による事故で死亡したのだが、原因は神社の扁額が当たっての即死。問題の神様は気まずさから俺を輪廻の輪から外し、異世界の神に俺をゆだねた。異世界への移住を渋る俺に、神様特典付きで異世界へ招待されたが・・・ この神様が超適当な健忘症タイプときた。

伯爵家の三男に転生しました。風属性と回復属性で成り上がります

竹桜
ファンタジー
 武田健人は、消防士として、風力発電所の事故に駆けつけ、救助活動をしている途中に、上から瓦礫が降ってきて、それに踏み潰されてしまった。次に、目が覚めると真っ白な空間にいた。そして、神と名乗る男が出てきて、ほとんど説明がないまま異世界転生をしてしまう。  転生してから、ステータスを見てみると、風属性と回復属性だけ適性が10もあった。この世界では、5が最大と言われていた。俺の異世界転生は、どうなってしまうんだ。  

醜悪令息レオンの婚約

オータム
ファンタジー
醜悪な外見ゆえに誰からも恐れられ、避けられてきたレオン。 ある日、彼は自分が前世で遊んでいたシミュレーションRPGの世界に転生しており、 しかも“破滅が確定している悪役令嬢の弟”として生きていることに気付く。 このままでは、姉が理不尽な運命に呑まれてしまう。 怪しまれ、言葉を信じてもらえなくとも、レオンはただ一人、未来を変えるために立ち上がる――。 ※「小説家になろう」「カクヨム」にも投稿しています。

処理中です...