赤い流星 ―――ガチャを回したら最強の服が出た。でも永久にコスプレ生活って、地獄か!!

ほむらさん

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928 ナルティア達が嫁会議に・・・

 ルーサイアの街にある『フィオーラ2号店』で服を買い占めた女性陣は、みんな笑顔でホクホクだった。

 陸奥はまだ食料問題に苦戦してる段階なので、良い服が欲しかったら自分達で作るしかなく、それ以前に服の知識に乏しいから、俺に貰った服を参考にして作った劣化版で妥協するしかなかったそうだ。

 フィオリーナのお陰で尾張の衣類もようやく三河に追いついたから、自信を持って尾張の服をオススメできたのは、俺としても感無量ではある。

 ナルティア達が自分のために買った服は、あとで強化してあげようと思う。
 陸奥の重要人物の服は、オシャレなだけじゃなく防御力も必要なのだ。

 あ、そういや『ミシン』をプレゼントするの忘れてたな。

 実はフィオーラの服が急成長した理由っで、和泉が監修してドワーフ達が完成させたミシンのお陰なのだ。

 俺がいない間に色々頑張ってくれた和泉には本当に感謝している。

 というわけで次は『ミシン屋』に入り、店員に使い方を教わった後、ナルティア達がミシンを大量購入した。

 越後にも近い物はあるみたいだけど、尾張のミシンの方が明らかに高性能らしく、ガルザリアスとマチルダさんも購入していたぞ。

 そうなると良い布も欲しいということで、今度は布屋で大人買いだ。

 ルーサイアから服や布が消え去ってしまったので、もう苦情が殺到すること間違いなしだろう。ミスフィートさんと二人で苦笑いするしかなかった。


 そろそろ勘弁してくださいと思い始めたところで、雑貨屋に興味を持ったナルティア達が突撃。

 当然のことながら、俺がいつもやっているようにつるっパゲにされました。

 俺も三河でやったからすごく良く分かるけど、国を獲った直後に友好国で素晴らしい物を見てしまうと、自国で手に入らないもんだから全部欲しくなるんだよね。

 自分が使いたいというより、仲間達が喜ぶだろうって気持ちだな。
 しかも本当に全部役に立つもんだから後悔することもなかった。

 こりゃ大変な騒ぎになるぞと思いながらも、陸奥の人達が喜んでくれるならと最後まで温かく見守った。

 ミケネコ城主のユリが大変な目に遭うだろうけど、俺とミスフィートさんは京の都にトンズラするので後は任せたぞ!つーか店主達、絶対チクるなよ?

 いや、隠し通すのは無理か。もうすでにミスフィートさんと赤い流星がルーサイアに現れたって話題になってるだろうしな・・・。

 ぶっちゃけ京の都よりも尾張の方が発展しているので、街を歩いてるだけで美しい皿やガラスのコップなど、ナルティア達が欲しがる物と出会いまくり、観光というよりも買い物ツアーになったのだった。


「大満足だ!帰ってから城の皆に披露するのが楽しみだ!」
「やっぱり良い服がいっぱい手に入ったのが一番嬉しいかな~」
「ミシンと布があるから自作も出来るよ!」
「すごく楽しかったですね~♪」

 ナルティア達はまだまだ元気いっぱいって感じだったが、ほとんど女性の買い物に付き合っていただけのガルザリアスは疲れた顔をしていた。

「疲れたぞ!女の買い物は長すぎる!小烏丸は平気なのか?」
「いや、正直俺も限界ギリギリだ。まあでも陸奥に無い物がいっぱい売ってるわけだから、女だからというより仲間の為に頑張ったのだろう」
「だな!ルーサイアの商店街は滅びてしまったが、我が国の物が陸奥や越後で活躍するのだから嬉しく思うぞ!」
「素晴らしい買い物が出来ました。来て良かったです!」

 そういえばマチルダさんもかなり買ってたな。特にガラス製品に感動したみたいで、値段も気にせず購入していたから、店主の揉み手が3倍の速度になっていた。

「さてと、マチルダレミンも満足したようだしそろそろ帰るぞ!小烏丸、越後まで送ってくれ」
「わかった。マチルダさんの準備が出来たら通信機で知らせてほしい」
「リンダ殿と合わせた方がいいですよね?」
「ええ。遅い方に合わせるから、二日三日待つことになるかも」
「問題ありません」


 というわけで、ガルザリアスとマチルダさんを越後に送り届けて戻って来た。


「ナルティア達はまだ時間は大丈夫か?せっかくだから流星城で一緒に夕食をと思ってるんだが。なんなら泊まっていってもいいぞ!」
「小烏丸の部屋に泊まっていけだと!?」
「こ、心の準備が・・・」
「いや、まあ寝るのは俺の部屋でも構わんけど、俺は夕食後いなくなるぞ?」
「夜伽があるしな!」
「くッ!そういえば嫁が何人もいたのだった・・・」
「夜伽ですって!?なんかムカついてきたんだけど!!」
「小烏丸がいないんじゃ泊まる意味ないし」
「はわわわわ・・・」
「ん?もしかしで皆小烏丸の嫁になりたいのか?」

「「うん!」」

 そういえばミスフィートさんはまだ知らなかったか。

「まさか陸奥大名までもが小烏丸に惚れていたとは・・・。それなら嫁会議を開く必要があるな」
「嫁会議?」
「嫁の人数が多いからな。夜伽の順番や仕来りなど色々話し合わねばならぬのだ。そろそろ一巡するから二巡目に突入する前に枠を追加しよう。とにかく入浴の後嫁会議を開くから、夕食を共にしよう」
「仕来りとかあるの!?」
「緊張してきた!」
「はわわわわ・・・」


 仕来りってのはたぶん二日かけてやる精神統一のことだよな?
 それと二人同時で挑んで日にちを伸ばす裏技とか伝授するのかもしれん。

 そもそも俺は会議に参加させてもらえないのだが、正直聞くのも怖いし、気にしないようにしよう・・・。

 とにかく夕食を共にするということで、震えながら流星城に転移したのだった。
 
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