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134 ダンジョン交渉
しおりを挟む「清光さんの武器の強化が完了しました!」
『やっと来たか!よし、んじゃ前ん時みたいに虎徹へ連絡を頼む』
「了解です」
やっとこさ清光さんの武器が完成した。これを渡せば三河の二人への借りが全て無くなるのだ!でも、またすぐに取引を持ち掛けるんですけどね~。
「清光さんの武器の強化が終わりました。至急三河の城に来てくれとのことです」
『おお、やっと完成したか!わかった、すぐ行く!』
急いで城門へ向かう。
城門に来て数分もしないうちに二人が転移で出現した。
早速マジックバッグから清光さんの武器を取り出す。
「虎徹さんの武器と同じく最大強化を施しました。破壊強化は前に話した通り、(中)のままです」
[魔剣グランディス]
:鍛冶師グランディスが作りあげた生涯最後の大剣。 評価SS
:素材は一切不明。
:斬撃強化(極)斬撃速度強化(極)刺突強化(極)刺突速度強化(極)
破壊強化(中)
:自動修復(強)衝撃耐性+++ 汚れ耐性+++ 精神耐性+++ 防水機能
「うおおおお!死ぬほどつええなオイ!!」
「これ以上の武器はきっとどこにも存在しないでしょう。同等の武器は俺が作ったのが数点ありますけど。ちなみに地味に有能なのは汚れ耐性+++です。血糊や油が一切付着しないので、どれだけ斬っても斬れ味が衰えません」
「なるほど!確かに汚れを気にしないで良いってのは助かる!」
「あーーっ、そうそう!この前黒槍を受け取ってから何度か戦闘したけど、まったく血糊が付かなかったぞ!これマジ有能」
でも汚れ耐性自体は、それほどレアじゃないよな?
「そういえば、三河には付与魔法使いっていないのですか?汚れ耐性くらいなら並みの付与魔法使いにも付与出来ると思うのですが」
「んーーー、付与魔法使いなあ・・・。いるにはいるんだが、斬撃強化(小)と耐性+くらいで精一杯って感じだ。その程度の魔法使いに大事な武器は託せねえだろ?それに俺等は小烏丸に強化してもらうことになってたからな」
ああ、それもそうか・・・。
斬撃強化(小)を付けてしまったので、もうずっと(小)のままだぜ!ってなるのだけは絶対嫌だもんな。俺は(小)→(中)→(大)とランクを上げて行けるのを知ってるけど、このシステムは付与魔法使いにしかわからないことだ。
当然、最大で(小)しか付けられない付与魔法使いにも判断のしようがない。
「なるほど、一応付与魔法使い自体はいるんですね。尾張にもいるのかなあ?」
「それなりの付与師ならどこかにいるかもしれんけど、小烏丸ほど強化出来る奴はこの世界にいないんじゃね?たぶんアリアの世界でも相当レアな加護を授かってると思うぞ。アニキの加護もレア物だったし」
「加護にもレアとかあるんですか!?」
「ある。付与はよく知らんけど、地魔法の加護は一般的なモノだとアニキの足元にも及ばないんだ。理由はさっぱりわからんけど、あのダンジョンはレアな加護が手に入りやすいのかもしれん」
そうだったのか!!俺は知らん間にレアな加護を授かってたんだな・・・。
まさか加護にも強弱があるとは思わなかったよ。
・・・おっと!忘れる前にとっとと交渉を始めっか。
「そうそう、取引が終わった直後ですが、もうひとつ取引をお願いしたいのです」
その言葉に清光さんが反応する。
「ほう、取引とな?」
「俺をもう一度あのダンジョンに連れて行ってもらえませんか?一ヶ月ほど籠りたいのですが・・・」
さあて、ココが正念場だぞ!
「ふむ。ダンジョン魔石が取引材料になってるからなあ。条件次第だ」
「もちろん取引ですので、こちらも相応のモノを用意してます」
「相応のモノか。そいつぁ期待出来そうだな」
「ズバリ!お風呂セットです!」
「「・・・は?」」
「お風呂セットと言っても、シャンプーリンスとかその程度のモノじゃないですよ。小烏丸のお風呂セットは次元が違いますんで」
「お風呂セットと言われてもピンと来ないが、そこまで言うからには何かあるな?」
「大浴場を神々しく照らす大量の照明、浴槽に湯を張る為のお湯生成機が5個に水生成機が5個、その内の1個はプール専用なのでハイパワーの特別性能です。そして最後に、最適な温度のお湯がボタン一つで出て来るシャワーがなんと13台!これが小烏丸印のお風呂セットです!」
「「なにィ!?」」
「三河の城の大浴場がミケネコ城の大浴場と同じ大きさならば十分な量のハズ。そして当然遠江の虎徹さんの分も用意してます!そして取引が成立したならば、俺が直接設置しに行く出張サービス付きとなっております」
「「取引は成立した!」」
よっしゃーーーーーーーー!!
まあ無茶苦茶勝算あっての交渉だから当然の結果と言える。
この先ずっとお風呂が快適になることを考えたら、今回はこっちが払い過ぎって気がしなくもないけど、ダンジョンで手に入る素材の価値は計り知れないからな。
当然この二人もそれは承知しているから、支払いは太っ腹なくらいで丁度良い。
「それと、一人連れて行きたい兵士がいるのですが、そういうのはアリですか?」
「んーーー、小烏丸って寝る時オレらの部屋使ってるだろ?あそこで女とイチャイチャされるのは困る」
「え?いやいやいや、そういうことをするつもりは、全くありませんよ!」
「しかしだなあ、一ヶ月も女と一緒にいて、何もないと本当に言えるのか?」
「というか、連れて行く人を女性だと思われているみたいですが、連れて行きたいのは男性です」
「「小烏丸、お前まさか・・・」」
「変な誤解せんといて下さい!俺はノーマルです!!!えーとですね・・・、すごく真面目で何度か戦を経験していて今後の成長にかなり期待が持てる兵士が1人いるのですが、最近までずっと鉱山で強制労働させられていたので明らかにレベルが足りていないんです。このままじゃ可哀相なのでレベルを上げてやりたいんですよね」
「なるほど・・・、納得いった。だが条件が一つある」
「条件?」
「そいつにガチャを回させるのは禁止!全て小烏丸が回すこと!」
「え~~~~!?なんで??俺だと男性服を引ける気がしないのになあ・・・」
(だからだよ!!小烏丸には、赤い流星でいてもらわないとつまらん!)
「待てコテツ、条件がそれだけってのもな。2人分収集出来るようになるんだぞ?」
あと少しだったのに、清光さんが割って入ってしまったか。
・・・だが俺にはまだ秘策がある!出来立てホヤホヤのアレがな!
「わかっております!交渉材料として、もう一品付けましょう!」
絶対の自信に不敵な笑みを浮かべながら、二人の前に秘蔵の品を置いた。
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