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239 凄いのがいた
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ガチャ部屋を出て、元の部屋に戻って来た。
ここには風呂が無いので、女神の泉が風呂代わりになる。大浴場と違ってそれほど広いわけでもないので、俺は最後ということで二人の入浴を眺めていた。
女体慣れしたとはいえ、風呂の時と違ってなんと言うか・・・、うむ、良いぞ!
眼福眼福~。
ミスフィートさんと和泉は、初めてのダンジョンではしゃぎ過ぎてそろそろお疲れのご様子。最後に俺が入浴し終わった頃には、二人はもう毛皮にくるまって寝てしまっていた。
さてと・・・。
二人はやることやって満足のおねむだろうけど、俺は何もしとらんわけですよ!
こうなったら、睡眠を削ってでも狩りに行くしかないだろ!
つってもゴブリンを狩るわけにゃイカンので、10階の雑魚敵狙いだな。7階の通路に弓ゴブリンがいるんで、倒さずに突破する必要がある。
まあそれは別に難しいことじゃないんで、さっさと行くか!
************************************************************
ジャキン!
「雑魚敵とはいえ、10階の魔物は手応え十分でいいね!」
この階層の魔物は、どいつもこいつも1階ゴブリンよりも強いのだ。
最近は仕事が忙しくてちゃんと訓練してなかったので、良いリハビリになる。
別に目標は無いので、何となく10階の魔法陣がある部屋を目指していた。
そして後は大広場を通って最後の部屋に入るだけって時に、何やら異変を感じた。
「・・・あれ?何だろう、この違和感は」
大広場に続く通路に入った瞬間、非常にイヤな予感がしたのだ。
名前:グリムリーパー
な、なんだアイツは!?なぜ大広場にあんなのがいる?
まだ遠くに見えるだけなのに、怖くて震えが止まらない。
黒いローブを着て大鎌を持った骸骨。
死神そのものじゃねえか!!
と、とにかく逃げよう!!
ダッシュでボス前の部屋に戻って来た。
「ハアッ、ハアッ、ハアッ、ハアッ」
何事も無く無事に逃げられて良かったーーーーー!!
っていうか、ヤツはこちらを攻撃するつもりが無かったのだろうな。
ふぅ~、間違いねえ、あの死神は10階のフロアボスだ。
でも何でだ!?ボスは全て、清光さんと虎徹さんで倒したんじゃなかったのか?
あの二人がボスを食べ残すとは思えんのだけど・・・。
そんなことを考えていたら、壁の貼り紙に気付いた。
「貼り紙?前来た時はこんなの無かったよな?」
とりあえず読んでみる。
『奥に10階ボスの死神がいるから注意な!倒すと何年もの間湧かなくなるから、アイツはわざと残した。その理由は、ここで耐性上げが出来るからだ!大広場に行けばわかるが、近寄った瞬間に強烈な状態異常が起きて、戦うなんてまず不可能になる。攻略法はただ一つ、大広場の入り口で耐性上げをするんだ。だがグリムリーパーを倒す事は絶対に禁止だ!!!先に書いたが、倒してしまうと何年も湧かないからだ。まあ倒そうと思っても、そう簡単な相手じゃないがな!空飛ぶし。まあそういう事なんで、死神は耐性上げの為だけに使ってくれ。以上!』
「そういうことか!!」
すげー納得いった。耐性上げに使えるってのは確かに大きいぞ。
どの耐性とかが上がるのかはわからんけど、恐怖耐性は間違いなく上がりそうだ。
いや~、あんな恐怖を味わったのは生まれて初めてだ。あの二人、よくあんなの倒したよな~。
そういや10階ボスで二人とも瀕死になったって言ってたけど、そりゃ瀕死にもなるわ!死神だぞ!?なんの冗談かと思ったが、むしろアレを倒したってのがスゲぇ!
「こうなったらもう耐性上げをするべきだよな・・・」
魔石集めて俺もガチャろうとか思ってたけど、ココにいられるのは3日間だけなんだよ。となると優先順位の変更やむなしだろ。しかも3日で耐性が上がりきるのかも不明だ。・・・まあMAXには届かなくても、ある程度上がればそれでいい。恐怖で動けないってのは結構な弱点だからなあ。
しかし、またヤツの所に行かねばならんのか。
マジで心臓止まりそうになるほどの恐怖だから、正直もう行きたくない。
でも虎徹さん達がそれを乗り越えてると思うと、負けてられんのも事実だ。
・・・しゃーねえ、やってやろうじゃねえか!
逃げたくなるのを我慢しながら大広場に入ると、遠くに死神の姿が見えた。
くおおおお!今すぐ逃げ出してえ!しかしこれに耐えねばならんのだ。
・・・・・・何分経った?
いや、何分ってほど経ってねえか。
とにかく、ここに立っているだけで時間が長く感じてしゃーねえぞ!
クソッ、限界だ。戦略的撤退!!
「ハアッ、ハアッ、ハアッ、ハアッ、ハアッ」
心臓が破裂しそうだ。
たぶんだけど10分くらいしか経ってない気がする。
精神耐性を強化した服を着てるってのにこれか・・・。
清光さんと虎徹さんは、俺ほど精神耐性が強化された装備品は無かった筈だ。
この恐怖にどう立ち向かったんだ??
とにかく耐性が上がれば、長時間耐えられるようになってくハズだ。
脈拍が収まったら、また気合で特攻しよう。
根性でやり続けるしか道はねえんだ。
そうして俺は、死神相手に一晩中耐性を上げ続けた。
ここには風呂が無いので、女神の泉が風呂代わりになる。大浴場と違ってそれほど広いわけでもないので、俺は最後ということで二人の入浴を眺めていた。
女体慣れしたとはいえ、風呂の時と違ってなんと言うか・・・、うむ、良いぞ!
眼福眼福~。
ミスフィートさんと和泉は、初めてのダンジョンではしゃぎ過ぎてそろそろお疲れのご様子。最後に俺が入浴し終わった頃には、二人はもう毛皮にくるまって寝てしまっていた。
さてと・・・。
二人はやることやって満足のおねむだろうけど、俺は何もしとらんわけですよ!
こうなったら、睡眠を削ってでも狩りに行くしかないだろ!
つってもゴブリンを狩るわけにゃイカンので、10階の雑魚敵狙いだな。7階の通路に弓ゴブリンがいるんで、倒さずに突破する必要がある。
まあそれは別に難しいことじゃないんで、さっさと行くか!
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ジャキン!
「雑魚敵とはいえ、10階の魔物は手応え十分でいいね!」
この階層の魔物は、どいつもこいつも1階ゴブリンよりも強いのだ。
最近は仕事が忙しくてちゃんと訓練してなかったので、良いリハビリになる。
別に目標は無いので、何となく10階の魔法陣がある部屋を目指していた。
そして後は大広場を通って最後の部屋に入るだけって時に、何やら異変を感じた。
「・・・あれ?何だろう、この違和感は」
大広場に続く通路に入った瞬間、非常にイヤな予感がしたのだ。
名前:グリムリーパー
な、なんだアイツは!?なぜ大広場にあんなのがいる?
まだ遠くに見えるだけなのに、怖くて震えが止まらない。
黒いローブを着て大鎌を持った骸骨。
死神そのものじゃねえか!!
と、とにかく逃げよう!!
ダッシュでボス前の部屋に戻って来た。
「ハアッ、ハアッ、ハアッ、ハアッ」
何事も無く無事に逃げられて良かったーーーーー!!
っていうか、ヤツはこちらを攻撃するつもりが無かったのだろうな。
ふぅ~、間違いねえ、あの死神は10階のフロアボスだ。
でも何でだ!?ボスは全て、清光さんと虎徹さんで倒したんじゃなかったのか?
あの二人がボスを食べ残すとは思えんのだけど・・・。
そんなことを考えていたら、壁の貼り紙に気付いた。
「貼り紙?前来た時はこんなの無かったよな?」
とりあえず読んでみる。
『奥に10階ボスの死神がいるから注意な!倒すと何年もの間湧かなくなるから、アイツはわざと残した。その理由は、ここで耐性上げが出来るからだ!大広場に行けばわかるが、近寄った瞬間に強烈な状態異常が起きて、戦うなんてまず不可能になる。攻略法はただ一つ、大広場の入り口で耐性上げをするんだ。だがグリムリーパーを倒す事は絶対に禁止だ!!!先に書いたが、倒してしまうと何年も湧かないからだ。まあ倒そうと思っても、そう簡単な相手じゃないがな!空飛ぶし。まあそういう事なんで、死神は耐性上げの為だけに使ってくれ。以上!』
「そういうことか!!」
すげー納得いった。耐性上げに使えるってのは確かに大きいぞ。
どの耐性とかが上がるのかはわからんけど、恐怖耐性は間違いなく上がりそうだ。
いや~、あんな恐怖を味わったのは生まれて初めてだ。あの二人、よくあんなの倒したよな~。
そういや10階ボスで二人とも瀕死になったって言ってたけど、そりゃ瀕死にもなるわ!死神だぞ!?なんの冗談かと思ったが、むしろアレを倒したってのがスゲぇ!
「こうなったらもう耐性上げをするべきだよな・・・」
魔石集めて俺もガチャろうとか思ってたけど、ココにいられるのは3日間だけなんだよ。となると優先順位の変更やむなしだろ。しかも3日で耐性が上がりきるのかも不明だ。・・・まあMAXには届かなくても、ある程度上がればそれでいい。恐怖で動けないってのは結構な弱点だからなあ。
しかし、またヤツの所に行かねばならんのか。
マジで心臓止まりそうになるほどの恐怖だから、正直もう行きたくない。
でも虎徹さん達がそれを乗り越えてると思うと、負けてられんのも事実だ。
・・・しゃーねえ、やってやろうじゃねえか!
逃げたくなるのを我慢しながら大広場に入ると、遠くに死神の姿が見えた。
くおおおお!今すぐ逃げ出してえ!しかしこれに耐えねばならんのだ。
・・・・・・何分経った?
いや、何分ってほど経ってねえか。
とにかく、ここに立っているだけで時間が長く感じてしゃーねえぞ!
クソッ、限界だ。戦略的撤退!!
「ハアッ、ハアッ、ハアッ、ハアッ、ハアッ」
心臓が破裂しそうだ。
たぶんだけど10分くらいしか経ってない気がする。
精神耐性を強化した服を着てるってのにこれか・・・。
清光さんと虎徹さんは、俺ほど精神耐性が強化された装備品は無かった筈だ。
この恐怖にどう立ち向かったんだ??
とにかく耐性が上がれば、長時間耐えられるようになってくハズだ。
脈拍が収まったら、また気合で特攻しよう。
根性でやり続けるしか道はねえんだ。
そうして俺は、死神相手に一晩中耐性を上げ続けた。
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