赤い流星 ―――ガチャを回したら最強の服が出た。でも永久にコスプレ生活って、地獄か!!

ほむらさん

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853 メタルヒーロー集会

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 アイテムボックスに入っていた丸太を加工して地面に突き刺し、大和の街のマスコットキャラになった人食い鬼を仲良く地面に座らせた。

 『これで良し!』とマスコットキャラから離れると、怖いもの見たさで住人達が集まってきたのだが、山奥の脅威を知らしめる必要があるので、しばらくここに飾っておこうと思う。

 よく考えたらこんな魔物の死体なんて別にいらないので、盗まれたとしても全然問題無しだ。

 というわけで、マスコット達は配達の仕事が終わってから回収することにし、お嬢を城に送り帰してからレイリア城に転移した。


 まあ後は同じ事の繰り返しなので詳細は省くが、伊勢のレイリア城、尾張のミケネコ城、そして美濃のドワンゴハウスに大型バスを配達し、これで各国に散らばった城主達も動きやすくなっただろう。

 今回バスが貰えなかった城主達の所にも転移し、大型バスの製造と運転手の育成が終わり次第届けに来ると伝えた。

 少し残念そうな顔をしてたけど、2台分の馬車の車輪を渡したら喜んでくれた。
 これがあるだけで乗り心地が快適になるの間違いナシだからな!

 とりあえずこれで、ミスフィート領での仕事は一段落かな?摂津と和泉の新しい港に守備兵を送り届けるよう頼まれてるけど、そんなのはチョチョイノチョイだ。

 アリアダンジョンで初回ガチャを見届け、攻略メンバーを流星城に送り届けた後、大和の国にマスコットキャラを回収に行くと、まだ人食い鬼は住人達に囲まれていて人気はまるで衰えていなかったが、俺も用事があるのでサクッと回収。

 急いで流星城に帰り、夕食→風呂→夜伽というルーティンをこなした。


 ・・・俺の忙しさってちょっと異常な気がするんだが、気のせいだろうか?





 ************************************************************





 一夜明け、アリアダンジョンに攻略メンバーを放流した後、『メタルヒーロー集会って何するつもりなんだよ?』と聞いてくる清光さんと虎徹さんをスルーしながら流星城の玉座の間に転移すると、ちゃんと親父が待っていた。


「皆の者、よく集まってくれた!」
「メタルヒーロー集会はいいが、すぐ終わるんだろな?」
「たぶん30分くらいで終わると思う」
「んで、一体何をするつもりなんだ?」
「面白きゃ何でもいいぞ!」

 俺がくだらん行事でヒーロー達を集結させるわけないでしょうよ!
 宇宙刑事合宿を企画してたこともあったけど。

「よし!とりあえず変身しますよ。これはメタルヒーロー集会なんで」
「まあ、変身しねえと男連中の集まりでしかないわな」
「しゃあねえな。変身するか」
「おう!」


 というわけで、四人ともメタルヒーローになった。
 視聴者がいないので、もちろんムービーはキャンセルだ。


「俺達はメタルヒーローだ。そう、ヒーローなのだ!でも思い出してくれ。ピカピカと呼ばれるようになって結構経つけど、レザルド軍の奴らはともかく、街や村の住人達にも野盗達にも恐れられ、仲間内にもアホキャラ扱いされている」

 それを聞いたメタルヒーロー達が悲しい表情になった。
 いや、見た目は変わらんけど、本人達にはわかるのだ!!

「それは俺も感じていた」
「しょうがねえだろ。元ネタを知らねえんじゃ俺達はただの鉄人間だ」
「シャアリバーンの言う通りだ!ヒーローってのはこんなんじゃねえぞ!」

 これは由々しき事態だと、メタルヒーロー達が騒ぎ始めた。

「サイダー、落ち着くんだ!今日集まってもらったのは、この辛い現実を何とかしようとかそういう話ではない。正義のヒーローだと認知されるまで遠そうだしな」
「はあ?じゃあ俺達を集めた理由は?」
「意味が分からんな」
「諦めるのか!?俺は嫌だぞ!」


 ―――――シャアリバーンが静かに語り始める。


「一昨日の話なんだが、山奥にある長閑な村に行ったんだ。近江じゃなくてミスフィート領にある小さな村だ。その時俺はシャアリバーンの姿だった」

 三人が俺の方に視線を向けた。

「とある事情でその村の住人は若者しかいない。全部で200人くらいなんだが、半数は女性だ。そんな村にこのピカピカ野郎が出現したわけだ」


 メタルヒーロー達が息を飲んだ。


「結果を言おう。超モテモテだった!若い女の子達に揉みくちゃにされたのだ!」


「「な、なんだってーーーーーーーーーーーーーーー!?」」


「何だその摩訶不思議現象は!」
「いや嘘だろ?そんなピカピカした鉄人間がなぜモテる!?」
「そんな素晴らしい村があるのか!オレも行ってみてえぞ!!」

 信じられないのも無理はない。
 だってどう見ても怪しい鉄人間なんだから。

「落ち着くんだ皆の衆。俺は自慢話をする為にメタルヒーロー集会を開いたんじゃないぞ!今からメタルヒーロー達をその村に連れて行こうと思ってる」
「なんだと!?」
「いや、大丈夫なのか?ピカピカが四人も出現したら逃げられないか?」
「正義の味方が全員集合するなんてファンには堪らないけど、ちょっと心配だな」
「たぶん大丈夫だと思いますよ?全員モテモテで間違いナシでしょう!」
「にわかには信じ難い話だ。そもそもどこの国なんだ?」
「大和の国だ」
「大和?それって確か奈良県じゃなかったか?」
「なんで奈良県に行くとモテるんだ?すげー意味わかんねえ!」

 おっと、そろそろ出発しないと30分過ぎちまうな。

「遅くなると遠足勢に怒られてしまうから、とっとと大和に行きますよ!」
「もう行くのか!少し緊張してきたんだが」
「ちょっと待て、深呼吸する」
「やべえ、震えてきた・・・」

 こんなに人気に飢えていたとは、メタルヒーロー達が不憫で泣けてきた。
 みんなが落ち着くのを待ってから、忍者村に転移した。


「おっ、やっと来・・・はあ!?」
「ピカピカが増殖してるでござる!」


 村の中央広場に転移すると、すぐ近くから平蔵とニンニンの声がした。


「あーーーーー!なんかピカピカがいっぱいいる!!」
「なんで増えたの!?」
「色違いだ!!」
「なにこれ面白い!!」
「ぴかぴかがいっぱいだーーーーーーーーーー!」

 ワーーーーー

 ぺたぺたぺたぺた ぺたぺたぺたぺた
 ぺたぺたぺたぺた ぺたぺたぺたぺた

 ぺたぺたぺたぺた ぺたぺたぺたぺた
 ぺたぺたぺたぺた ぺたぺたぺたぺた

 広場にいたくノ一達に見つかり、思った通り一瞬で囲まれて、メタルヒーロー全員がボディーを触られまくってるな。


「ほら、大人気でしょう?」


 いきなりの超モテモテ状態に、メタルヒーロー達がフリーズしている。


「「忍者の村じゃねえか!」」


 まあ、そのツッコミを期待して内緒にしてたんですけどね!
 
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