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866 当然のようにツッパリに絡まれる
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俺、ニャルル、ミスフィートさん、和泉、ルーシー、リンコという、なんかよくわからんメンツで漁をしていたわけだが、用事が済んだから皆を城に連れて帰ろうとしたら、もう仕事する気がなくなったようで、大福が食べたいと言い始めた。
あのツッパリが湧きまくるリンドンの街に連れていくのは正直不安だけど、それと同時に面白そうだと思ったのも事実で、軍人がツッパリごときに負けるわけないだろうと、結局全員連れていくことになった。
シュッ
リンドンの中央にある公園に転移した。
「あ、公園だ!」
「実感は無いが越後の街に来たのだな!」
「本当はもうちょい東でセーブしようと思ってたんですけど、ツッパリがたむろしてる公園しか無かったからこの公園になりました。大福屋までちょっと歩かなければなりません」
「ツッパリはどこっスか!?」
「悪者は正義の鉄拳で粉砕するよ!」
「いや、ツッパリは皆怖い顔してるけど、悪者とは違うんだよ。軍に強さを認めてもらうために日々喧嘩に明け暮れているんだ。もちろん中には悪者もいるけどな」
「刃物を持ってるヤツが悪者にゃ!」
「へーーーーー!ただ暴れてるんじゃなく、ちゃんとした理由があるんだね~」
「悪者ではないのか!絡まれた時どう対処していいのか難しいな」
「ムカついたら普通にぶん殴っていいですよ。拳で語り合うのがツッパリの世界なんです」
「ほうほうほう!何となく分かってきたぞ!」
公園から道路に出た。
しかしこの辺は歩いたことがないから、大福屋の場所がわからん。
絡んできたツッパリから場所を聞き出すしかねーな。
「ニャルル、大福屋の場所って覚えてる?」
「記憶ににゃいにゃ」
「あの宿屋が見つかればたぶん思い出すんだが、まあ適当に歩くか」
「うにゃ」
50メートル程進んだ。
『テメーら、3人掛かりとは卑怯だぞ!』
『あ?どの口が言ってんだ?お前ら複数人で俺のダチをやっただろうが!』
ドガッ
『ゴヘアッ!』
裏路地から喧嘩してる声が聞こえてきたが、聞き捨てならない単語が!!
「今、路地裏から『俺のダチ』って聞こえたよな?」
「にゃんか言ってたにゃね。ダチってにゃんにゃ?」
「ツッパリ用語で、友達のことを『ダチ』って略したりするんだよ」
「ほほお~」
セレスティーナに教えたことが間違ってなくてよかった~!
「すっげーーーーー!ほんのちょっと歩いただけで本当に喧嘩が始まった!」
「これで治安が良いって本当っスか!?」
「それより前だ!数名の女がこっちを睨んでいるぞ!」
横の裏路地に気を取られていたが、前を見ると確かに5人の女どもがガンを飛ばしていた。ケバい化粧にロングスカート。黒いマスクを着けている女もいるな。
「ねえねえ小烏丸!アレってもしかしてスケバンってやつ!?」
「女番長と書いてスケバンだ。リーダーはそう呼んでもいいけど、どれがリーダーなのか分からんな。とりあえず『女番長グループ』と呼ぼう」
「にゃまいきにゃね。わからせるしかにゃいにゃ」
「俺は女と喧嘩なんて嫌だぞ?」
「小烏丸を除けば女同士で5対5になるな!ピッタリではないか」
「はあ!?私はケンカしないって言ってるでしょ!!」
このメンバーに喧嘩売るなんて自殺行為なんだが、ツッパリ程度では相手の力量が見抜けないんだよな~。
仲間達が可愛い服を着てるから弱そうに見えるってのもあるかも。
ミスフィートさんですらフワフワな巫女装束姿だし、和泉も料理を作ったりしてたから、あの軍服じゃなくメイド服を着ているのだ。
そんなことを考えている間に、仲間達が女番長グループと対峙してしまった。
「見ない顔だね」
「ここがアタイらの縄張りだってわかってんの!?ああん?」
「お前ら殺すよ?」
「弱そうなツラしやがってよ~!」
「調子に乗んじゃねえゾ?このドサンピンが!!」
うお!ド三一とか言う人初めて見た!
確か、『この下級武士が!』って感じで卑下するような意味だった気がする。
「縄張りなんか知らないぞ。分かるように線を引かなきゃダメじゃないか!」
「ん~、ウチらを殺すのはちょっと無理っスね」
「誰がスケバンって人なの?」
「スケバンってのは名前じゃなくて役職みたいなヤツだよ」
「にゃまいきなフナムシどもが!今にゃらパンチ一発で許してやるから、全員にゃらんで頭を下げるにゃ!」
ニャルルの痛烈な一言に、女番長グループのコメカミに青筋が立ち、仲間達はちょっと笑いそうになっていた。
ってか、パンチ一発って後頭部にかよ!地味にエグイな。
「この猫ムカツクんだけど!!」
「テメーら、ぜってー許さねえからな!!」
「久々にキレちまったよ!」
「ヨーコさん、もう殺っちまいましょうよ!」
「・・・ついて来な」
ほほう・・・、あの一番綺麗なロン毛の子が女番長なのか。
ヨーコって名前が、いかにも女番長っぽくていいな!
女番長が、さっきの裏路地に向かって歩いていく。
「あ、そっちは喧嘩中だぞ」
「なに!?」
「ちょっと待ってろ。追い払ってきてやっから」
「ああ。・・・いやアンタは何者なんだよ!こいつらの仲間か?」
「仲間だが、女同士の喧嘩の邪魔をするほど無粋じゃないんで安心しろ。何があろうと俺が手を出すことはない」
「そ、そうか」
裏路地に入ると、ツッパリ3人が1人をボコってる最中だった。
でもやられてるヤツが先に仕掛けたらしいから、どっちもどっちだ。
「おーい、そろそろ満足しただろ?今からお姉さん達が5対5のバトルをするんで、この場所空けてくれ」
ドサッ
ツッパリ3人が振り返り、ボコられたヤツは地面に倒れた。
「んだテメーは!!」
「邪魔すんじゃねえ!ボケが!」
「お前も殺っちまうぞコラ!」
メッチャ凄まれてるけど、気にせず近寄っていった。
「俺に絡むとロクなことにならんからヤメとけ。くだらんプライドのせいで怪我したら損だぞ?」
「うるせえバーカ!」
「俺らぁ地獄の道標だぞ?わかってんのか?あ”?」
「殺すゾ!!」
ジゴルベ?なんか聞いたことあるぞ!
ケンちゃんのとこと敵対してるチームだったか?細かいことはもう忘れたけど。
「お前らがどこのチームだろうが知ったこっちゃねえし。こっちは女の子達を待たせてるんだよ。退かないならボコボコの刑に処すぞ!」
「ナメやがって!!」
「このクソ馬鹿野郎が!」
「お前も死ねや!!」
ダダダダダダッ
仕方あるまい。ボコってその辺に捨てとくか。
「最近ちょっと格闘技育ててるから手加減が難しいんだよな」
ドガッ バゴッ ガスッ
結局ツッパリ三人組は、優しさに満ち溢れた『やわらかソフトパンチ』によって地面に這いつくばることとなった。
邪魔にならないよう、三人にボコられていたツッパリ共々、路地裏の奥の方に並べておく。これで女の子達も安心して喧嘩できるだろう。
まあ最初から結果は見えてるんですけどね!
あのツッパリが湧きまくるリンドンの街に連れていくのは正直不安だけど、それと同時に面白そうだと思ったのも事実で、軍人がツッパリごときに負けるわけないだろうと、結局全員連れていくことになった。
シュッ
リンドンの中央にある公園に転移した。
「あ、公園だ!」
「実感は無いが越後の街に来たのだな!」
「本当はもうちょい東でセーブしようと思ってたんですけど、ツッパリがたむろしてる公園しか無かったからこの公園になりました。大福屋までちょっと歩かなければなりません」
「ツッパリはどこっスか!?」
「悪者は正義の鉄拳で粉砕するよ!」
「いや、ツッパリは皆怖い顔してるけど、悪者とは違うんだよ。軍に強さを認めてもらうために日々喧嘩に明け暮れているんだ。もちろん中には悪者もいるけどな」
「刃物を持ってるヤツが悪者にゃ!」
「へーーーーー!ただ暴れてるんじゃなく、ちゃんとした理由があるんだね~」
「悪者ではないのか!絡まれた時どう対処していいのか難しいな」
「ムカついたら普通にぶん殴っていいですよ。拳で語り合うのがツッパリの世界なんです」
「ほうほうほう!何となく分かってきたぞ!」
公園から道路に出た。
しかしこの辺は歩いたことがないから、大福屋の場所がわからん。
絡んできたツッパリから場所を聞き出すしかねーな。
「ニャルル、大福屋の場所って覚えてる?」
「記憶ににゃいにゃ」
「あの宿屋が見つかればたぶん思い出すんだが、まあ適当に歩くか」
「うにゃ」
50メートル程進んだ。
『テメーら、3人掛かりとは卑怯だぞ!』
『あ?どの口が言ってんだ?お前ら複数人で俺のダチをやっただろうが!』
ドガッ
『ゴヘアッ!』
裏路地から喧嘩してる声が聞こえてきたが、聞き捨てならない単語が!!
「今、路地裏から『俺のダチ』って聞こえたよな?」
「にゃんか言ってたにゃね。ダチってにゃんにゃ?」
「ツッパリ用語で、友達のことを『ダチ』って略したりするんだよ」
「ほほお~」
セレスティーナに教えたことが間違ってなくてよかった~!
「すっげーーーーー!ほんのちょっと歩いただけで本当に喧嘩が始まった!」
「これで治安が良いって本当っスか!?」
「それより前だ!数名の女がこっちを睨んでいるぞ!」
横の裏路地に気を取られていたが、前を見ると確かに5人の女どもがガンを飛ばしていた。ケバい化粧にロングスカート。黒いマスクを着けている女もいるな。
「ねえねえ小烏丸!アレってもしかしてスケバンってやつ!?」
「女番長と書いてスケバンだ。リーダーはそう呼んでもいいけど、どれがリーダーなのか分からんな。とりあえず『女番長グループ』と呼ぼう」
「にゃまいきにゃね。わからせるしかにゃいにゃ」
「俺は女と喧嘩なんて嫌だぞ?」
「小烏丸を除けば女同士で5対5になるな!ピッタリではないか」
「はあ!?私はケンカしないって言ってるでしょ!!」
このメンバーに喧嘩売るなんて自殺行為なんだが、ツッパリ程度では相手の力量が見抜けないんだよな~。
仲間達が可愛い服を着てるから弱そうに見えるってのもあるかも。
ミスフィートさんですらフワフワな巫女装束姿だし、和泉も料理を作ったりしてたから、あの軍服じゃなくメイド服を着ているのだ。
そんなことを考えている間に、仲間達が女番長グループと対峙してしまった。
「見ない顔だね」
「ここがアタイらの縄張りだってわかってんの!?ああん?」
「お前ら殺すよ?」
「弱そうなツラしやがってよ~!」
「調子に乗んじゃねえゾ?このドサンピンが!!」
うお!ド三一とか言う人初めて見た!
確か、『この下級武士が!』って感じで卑下するような意味だった気がする。
「縄張りなんか知らないぞ。分かるように線を引かなきゃダメじゃないか!」
「ん~、ウチらを殺すのはちょっと無理っスね」
「誰がスケバンって人なの?」
「スケバンってのは名前じゃなくて役職みたいなヤツだよ」
「にゃまいきなフナムシどもが!今にゃらパンチ一発で許してやるから、全員にゃらんで頭を下げるにゃ!」
ニャルルの痛烈な一言に、女番長グループのコメカミに青筋が立ち、仲間達はちょっと笑いそうになっていた。
ってか、パンチ一発って後頭部にかよ!地味にエグイな。
「この猫ムカツクんだけど!!」
「テメーら、ぜってー許さねえからな!!」
「久々にキレちまったよ!」
「ヨーコさん、もう殺っちまいましょうよ!」
「・・・ついて来な」
ほほう・・・、あの一番綺麗なロン毛の子が女番長なのか。
ヨーコって名前が、いかにも女番長っぽくていいな!
女番長が、さっきの裏路地に向かって歩いていく。
「あ、そっちは喧嘩中だぞ」
「なに!?」
「ちょっと待ってろ。追い払ってきてやっから」
「ああ。・・・いやアンタは何者なんだよ!こいつらの仲間か?」
「仲間だが、女同士の喧嘩の邪魔をするほど無粋じゃないんで安心しろ。何があろうと俺が手を出すことはない」
「そ、そうか」
裏路地に入ると、ツッパリ3人が1人をボコってる最中だった。
でもやられてるヤツが先に仕掛けたらしいから、どっちもどっちだ。
「おーい、そろそろ満足しただろ?今からお姉さん達が5対5のバトルをするんで、この場所空けてくれ」
ドサッ
ツッパリ3人が振り返り、ボコられたヤツは地面に倒れた。
「んだテメーは!!」
「邪魔すんじゃねえ!ボケが!」
「お前も殺っちまうぞコラ!」
メッチャ凄まれてるけど、気にせず近寄っていった。
「俺に絡むとロクなことにならんからヤメとけ。くだらんプライドのせいで怪我したら損だぞ?」
「うるせえバーカ!」
「俺らぁ地獄の道標だぞ?わかってんのか?あ”?」
「殺すゾ!!」
ジゴルベ?なんか聞いたことあるぞ!
ケンちゃんのとこと敵対してるチームだったか?細かいことはもう忘れたけど。
「お前らがどこのチームだろうが知ったこっちゃねえし。こっちは女の子達を待たせてるんだよ。退かないならボコボコの刑に処すぞ!」
「ナメやがって!!」
「このクソ馬鹿野郎が!」
「お前も死ねや!!」
ダダダダダダッ
仕方あるまい。ボコってその辺に捨てとくか。
「最近ちょっと格闘技育ててるから手加減が難しいんだよな」
ドガッ バゴッ ガスッ
結局ツッパリ三人組は、優しさに満ち溢れた『やわらかソフトパンチ』によって地面に這いつくばることとなった。
邪魔にならないよう、三人にボコられていたツッパリ共々、路地裏の奥の方に並べておく。これで女の子達も安心して喧嘩できるだろう。
まあ最初から結果は見えてるんですけどね!
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