七人の愚か者 ー最難関のダンジョンで出会った小学生と暴走族が脱出するために最強を目指す!ー

ほむらさん

文字の大きさ
4 / 183
ダンジョン編

4 初心に帰る

しおりを挟む
シャキン!シャキン!シャキン!シャキン!
何度も素振りを繰り返す。顔が勝手にニヤけてくる。

「良い!すごく良いぞ!そういや職業とかあったな。ナイトとかになってそうじゃね?」
ステータスを開いてみる。

なってなかった。

「まあよいわ!今宵のデュランダルは血に飢えておる。次の獲物はどーこーだー?」

近くには何もおらんな。ちょっと奥まで行ってみよう。
軽快なステップで進んでみる。お?いつもより動きにキレがあるぞ。



・・・・・スケルトンが3匹固まっておった。

ないわー。デュランダルあっても3匹同時は無理だろ!まーた聖水ぶっかけかあ?けど3匹分の聖水、口に入りきらん。いよいよもって入れ物必要だな。
周りを見渡すが入れ物になりそうなのが何も無い。何かないかと注意しながら探索するも、何も無いまま戦った場所まで戻ってきた。
ぬーーーん。壁削るか?剣でザクザク掘ってみるが、器作ろうにもどうもしっくりこない。
こうなったらしょうがない。一旦部屋まで戻ろう。
なんとなく全力でダッシュする。

「うおおおおおおおおお!?クッソはえええ!!!」

そうか!レベル上がったんだった!やべえぞこれ、マジで世界狙える。
そのまま部屋に入り、壁を駆け上がって天井にタッチ。そして華麗に着地。
とうとう人間の限界を超えてしまったようだ。もっとレベル上がったらどうなるんだよ?つーかレベル12でこれかよ!

HP :115
MP :72

筋力 :55
知力 :32
体力 :50
素早さ:102
器用さ:85
精神力:78
運  :50

最初の数値いくつだったんだろな?知力もっと上がれや!
毎日修行したら地味に強くなったりするんだろかね?

「オラ、ワクワクしてきたぞ!」

大好きなアニメの主人公がよく言うセリフを真似してみたが、当然聞いてる人などここにはいない。
とにかく修行開始だ!!!

それから2時間ほど、部屋を走り回ったり師匠から学んだ型稽古をしたりで汗を流した。


ふむ、体力が1上がったな。ステータス上がるならやる意味はあるってことだ!
それはそうと入れ物のことスッカリ忘れてたわ。
部屋を見渡してみるが、やっぱりそれらしい物は何も無い。
んーーー・・・石壁削って器作るか?てかもうそれしかない。


壁の前でデュランダルを構える。そして精神統一。


「フオオオオォォォほわちゃーーーーーー!!!」



デュランダルが折れた。





************************************************************





ブクブクブクブク

「っぷはあぁぁーーー!冷てええええ」

泉に潜って現実逃避してたが、どうせなら風呂入りてえなー。
気分爽快ではあるんだが、石鹸とかシャンプーとか欲しいところ。
あ、でもお肌つるつるだな。これが聖水パワーか?
んーーー聖水なあ・・・3匹分どうすっべ。

泉から出て服を着る。

「うーーーーーむ。」

折れたデュランダルが目に入る。

「お前はデュランダルではなかったようだな。ただの剣だ。よく考えたら序盤から聖剣なんて手に入るわけがない」

折れた剣先で石壁をゴリゴリやってみるが傷ひとつ付かん。
器作るのやめだ!やめ!!
こうなったら聖水作戦で1匹ずつ減らすしかねえな。

聖水を口に含み、ピューっと飛ばしてみる。
おおおお?倍くらい飛んだぞ!?そうか!レベルアップ効果だ!
これなら近くまで寄らなくてもなんとかなりそうだ。
そうと決まればサクッと行くぜ!

口いっぱいに聖水を含み通路を駆け抜ける。
うお!さっき倒した骨が復活してやがる!!ストップ!ストーーーーーップ!!うわこっち見てるし!
ピュピューーーッ!!

ジュワアァァァーーーー! カラン


【レベルが上がりました】
【レベルが上がりました】
【レベルが上がりました】
【レベルが上がりました】
【レベルが上がりました】


・・・・・
「お、おう。作戦通りだ・・・」

心臓バクバクいってるぜ・・・。あ、デュランダ、いや剣よ、また会ったな。
2代目を拾い上げる。

「安心しろ、もう壁は叩かない」

あー驚いたぁ・・・復活するんだなこいつら。
だったら3匹同時行かなくても、今の繰り返してレベル上げるか?
そうだ!レベル上がったんだった。

「ステータス!」


名前 :コテツ・クロダ
性別 :男
種族 :人間
年齢 :11歳
職業 :なし
レベル:17

HP :160
MP :98

筋力 :76
知力 :44
体力 :70
素早さ:140
器用さ:118
精神力:108
運  :50

【スキル】
剣術Lv1 棒術Lv2 体術Lv3
隠密Lv1 算術Lv3 料理Lv1 

【魔法】
なし

【固有スキル】
異世界言語:自動翻訳

【称号】
なし

【加護】
なし


ほほう・・・前どんなだったか忘れたけど、結構上がったんじゃない?
スキルは変わってねーな。聖水ぶっかけただけだしな。そろそろ剣で戦ってみるかね!
・・・いや、とりあえずは安全策だ。聖水で行けるとこまで行ってからだな。


疲れたし今日のところは部屋に戻って寝よう。
しおりを挟む
感想 5

あなたにおすすめの小説

最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。

みこみこP
ファンタジー
高校2年の夏。 高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。 地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。 しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。

現実世界にダンジョンが出現したのでフライングして最強に!

おとうふ
ファンタジー
2026年、突如として世界中にダンジョンが出現した。 ダンジョン内は無尽蔵にモンスターが湧き出し、それを倒すことでレベルが上がり、ステータスが上昇するという不思議空間だった。 過去の些細な事件のトラウマを克服できないまま、不登校の引きこもりになっていた中学2年生の橘冬夜は、好奇心から自宅近くに出現したダンジョンに真っ先に足を踏み入れた。 ダンジョンとは何なのか。なぜ出現したのか。その先に何があるのか。 世界が大混乱に陥る中、何もわからないままに、冬夜はこっそりとダンジョン探索にのめり込んでいく。 やがて来る厄災の日、そんな冬夜の好奇心が多くの人の命を救うことになるのだが、それはまだ誰も知らぬことだった。 至らぬところも多いと思いますが、よろしくお願いします!

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

転生したら『塔』の主になった。ポイントでガチャ回してフロア増やしたら、いつの間にか世界最強のダンジョンになってた

季未
ファンタジー
【書き溜めがなくなるまで高頻度更新!♡٩( 'ω' )و】 気がつくとダンジョンコア(石)になっていた。 手持ちの資源はわずか。迫りくる野生の魔物やコアを狙う冒険者たち。 頼れるのは怪しげな「魔物ガチャ」だけ!? 傷ついた少女・リナを保護したことをきっかけにダンジョンは急速に進化を始める。 罠を張り巡らせた塔を建築し、資源を集め、強力な魔物をガチャで召喚! 人間と魔族、どこの勢力にも属さない独立した「最強のダンジョン」が今、産声を上げる!

【超速爆速レベルアップ】~俺だけ入れるダンジョンはゴールドメタルスライムの狩り場でした~

シオヤマ琴@『最強最速』発売中
ファンタジー
ダンジョンが出現し20年。 木崎賢吾、22歳は子どもの頃からダンジョンに憧れていた。 しかし、ダンジョンは最初に足を踏み入れた者の所有物となるため、もうこの世界にはどこを探しても未発見のダンジョンなどないと思われていた。 そんな矢先、バイト帰りに彼が目にしたものは――。 【自分だけのダンジョンを夢見ていた青年のレベリング冒険譚が今幕を開ける!】

ザコ魔法使いの僕がダンジョンで1人ぼっち!魔獣に襲われても石化した僕は無敵状態!経験値が溜まり続けて気づいた時には最強魔導士に!?

さかいおさむ
ファンタジー
戦士は【スキル】と呼ばれる能力を持っている。 僕はスキルレベル1のザコ魔法使いだ。 そんな僕がある日、ダンジョン攻略に向かう戦士団に入ることに…… パーティに置いていかれ僕は1人ダンジョンに取り残される。 全身ケガだらけでもう助からないだろう…… 諦めたその時、手に入れた宝を装備すると無敵の石化状態に!? 頑張って攻撃してくる魔獣には申し訳ないがダメージは皆無。経験値だけが溜まっていく。 気づけば全魔法がレベル100!? そろそろ反撃開始してもいいですか? 内気な最強魔法使いの僕が美女たちと冒険しながら人助け!

異世界召喚でクラスの勇者達よりも強い俺は無能として追放処刑されたので自由に旅をします

Dakurai
ファンタジー
クラスで授業していた不動無限は突如と教室が光に包み込まれ気がつくと異世界に召喚されてしまった。神による儀式でとある神によってのスキルを得たがスキルが強すぎてスキル無しと勘違いされ更にはクラスメイトと王女による思惑で追放処刑に会ってしまうしかし最強スキルと聖獣のカワウソによって難を逃れと思ったらクラスの女子中野蒼花がついてきた。 相棒のカワウソとクラスの中野蒼花そして異世界の仲間と共にこの世界を自由に旅をします。 現在、第四章フェレスト王国ドワーフ編

【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。

三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎ 長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!? しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。 ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。 といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。 とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない! フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

処理中です...