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ダンジョン編
75 職人の極み
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「水の魔石集めたいのは山々なんだけどさ、ゴブさんに弟子入りしなきゃだしガントレットも作らなきゃいかんのですよ」
「あぁ、そっか。コテツはやる事ありすぎだな・・・わかった。毒消しポーションは俺に任せとけ!ならコテツは先にガントレット作ったほうがいいかもな。重さに慣れてから修行したほうがいいだろ?」
なるほど一理ある。槍が上手くなってからだと、ガントレット着用した時にまた感覚狂いそうだもんな。ここはガントレット作りが先決だろう。
「これを見ながら参考にして作るといい」
アニキがガントレットを貸してくれた。
「サンキューアニキ!」
ということで今日はガントレット作りだ!
・・・・・
正直これは難しいぞ・・・。装着してみたところ、指が思い通りに動かせるんだよコレ。同じものを再現するにはかなりのテクニックが必要となる。このガントレット作ったヤツは天才だな。
貸してくれたアニキに感謝だ。直に観察しながらならコピー出来ないことは無いと思う。
「じゃあ作るといたしますか!高温!」
************************************************************
「やっとガントレットの完成じゃああああああああああ!!!」
完成するまでかなりの時間がかかったと思う。
まずミスリルよりもさらに高温じゃないと加工することが出来なかった。しかも精密作業だったので、手だけに結界を纏って直接オリハルコンを捏ねる技を産み出した。結界を纏っていれば直接触っても熱くないんだ。オリハルコンが発する熱気がヤバかったけど、黒衣の熱耐性のおかげでずっと作業を続けることが出来た。聖水はがぶ飲みしたけどな。
ガントレットがやっと冷めてきたので装着してみる。
「いいねえ~!」
アニキのガントレットと何かも同じじゃ芸が無いので、自分なりに色々アレンジしてみた。
必要の無い部分はオリハルコン出来るだけ薄くして重さを軽減。敵の攻撃を防御するのに必要な手の甲から腕にかけては装甲を厚くし、手首の関節も動かせるようにしっかり調整。
見映えにも気を使い、黒衣と組み合わせても格好良く見えるようにした。
高温と結界を使いこなすオレじゃなかったら、これを作るのに1週間以上、もしくは1か月かかってもおかしくないと思う。魔法ってやっぱスゲーな。
「帰ったゾー」
ガントレットを見ながらニヤニヤしてたらアニキが帰ってきた。
「お帰りー、どうだった?」
「大漁だぜ!ちょっとコレ見てみ!」
アニキがでっかい貝を取り出して地面に置いた。
「ホタテじゃん!!!」
「もう見た瞬間から涎が止まらなかったぜ。あとはコレとコレだ!」
「うおーー!タコとイカも!!!・・・マグロは?」
「悲しいことに魚が一匹もいなかった・・・いや、変なのなら1体いた。サハギンとかいう半魚人だ。結構キモかったんで捕って来なかったけどな。もちろん3体のほうも行かずに帰還したわ。んで歩きだったから帰って来るのこんな時間になったわけよ」
「あーーーそっか!転移ナシで4階はキツいよな。次回は転移でお出迎えするよ」
「帰りはいつになるかわからんから行きだけ頼むわ。流石に往復はキツかった」
「だよなあ。わかった!次は転移で4階に送るよ」
「んでソイツが完成したガントレットか!?」
「おうともよ!完っっぺきな出来だぞ!」
「ほう・・・見事なもんだ。関節部分もしっかり自由に動くみたいだな」
「むっちゃ苦戦したぞ!あ、そうだ、アニキにガントレット返す。サンキューアニキ」
「おう!役に立ったようで良かったぜ」
アニキが出した食材を持って歩き、すべてを泉に投下し始めた。
なるほど、聖水殺菌消毒か。毒消しポーションがない今、とても有効な作戦だ。
・・・ウニは捕って来なかったようだな。
「一応聖水に漬けとくが、完全に浄化されるまで食うのはやめておこう」
「鮮度は下がるかもだけど毒くらうよか全然いいよ」
「昨日捕った食材も泉に投下してくれ」
「オッケー」
カニやエビをドボドボと投下。・・・ウニはやめておこう。他の食材に毒が感染るかもだし、無理に食う必要なんか無い。
「しかし全て浄化中となると晩飯に食うものが無いな。ドラゴンでも捌くか?」
「おーー、ドラゴン肉か!そうしよう!あっ、血抜きがまだだった」
「んじゃ早速、広場で血抜きすっぞ」
「そういやドラゴンの血って素材にならん?」
「なるかもしれん、けど凄い量だから巨大な入れ物作らんとだしめんどいぞ?」
「それもそうだな。まあいっか!ブラッディナイフに全部あげよう」
というわけで広場にドラゴンを出し、血抜き中。
「今回は頭付いてるから一気に行けそう」
「今からコレを解体すると食うまでに時間かかりすぎるから、今日食う分だけ取り分けよう」
「それもそうだ。んじゃ今日はステーキだけだな」
「生レバーも食いたいが、アレはちょっと手間かかりすぎるからしゃーない」
久々ってほどじゃないけど、久々に食ったドラゴンステーキは極上の味だった!
「あぁ、そっか。コテツはやる事ありすぎだな・・・わかった。毒消しポーションは俺に任せとけ!ならコテツは先にガントレット作ったほうがいいかもな。重さに慣れてから修行したほうがいいだろ?」
なるほど一理ある。槍が上手くなってからだと、ガントレット着用した時にまた感覚狂いそうだもんな。ここはガントレット作りが先決だろう。
「これを見ながら参考にして作るといい」
アニキがガントレットを貸してくれた。
「サンキューアニキ!」
ということで今日はガントレット作りだ!
・・・・・
正直これは難しいぞ・・・。装着してみたところ、指が思い通りに動かせるんだよコレ。同じものを再現するにはかなりのテクニックが必要となる。このガントレット作ったヤツは天才だな。
貸してくれたアニキに感謝だ。直に観察しながらならコピー出来ないことは無いと思う。
「じゃあ作るといたしますか!高温!」
************************************************************
「やっとガントレットの完成じゃああああああああああ!!!」
完成するまでかなりの時間がかかったと思う。
まずミスリルよりもさらに高温じゃないと加工することが出来なかった。しかも精密作業だったので、手だけに結界を纏って直接オリハルコンを捏ねる技を産み出した。結界を纏っていれば直接触っても熱くないんだ。オリハルコンが発する熱気がヤバかったけど、黒衣の熱耐性のおかげでずっと作業を続けることが出来た。聖水はがぶ飲みしたけどな。
ガントレットがやっと冷めてきたので装着してみる。
「いいねえ~!」
アニキのガントレットと何かも同じじゃ芸が無いので、自分なりに色々アレンジしてみた。
必要の無い部分はオリハルコン出来るだけ薄くして重さを軽減。敵の攻撃を防御するのに必要な手の甲から腕にかけては装甲を厚くし、手首の関節も動かせるようにしっかり調整。
見映えにも気を使い、黒衣と組み合わせても格好良く見えるようにした。
高温と結界を使いこなすオレじゃなかったら、これを作るのに1週間以上、もしくは1か月かかってもおかしくないと思う。魔法ってやっぱスゲーな。
「帰ったゾー」
ガントレットを見ながらニヤニヤしてたらアニキが帰ってきた。
「お帰りー、どうだった?」
「大漁だぜ!ちょっとコレ見てみ!」
アニキがでっかい貝を取り出して地面に置いた。
「ホタテじゃん!!!」
「もう見た瞬間から涎が止まらなかったぜ。あとはコレとコレだ!」
「うおーー!タコとイカも!!!・・・マグロは?」
「悲しいことに魚が一匹もいなかった・・・いや、変なのなら1体いた。サハギンとかいう半魚人だ。結構キモかったんで捕って来なかったけどな。もちろん3体のほうも行かずに帰還したわ。んで歩きだったから帰って来るのこんな時間になったわけよ」
「あーーーそっか!転移ナシで4階はキツいよな。次回は転移でお出迎えするよ」
「帰りはいつになるかわからんから行きだけ頼むわ。流石に往復はキツかった」
「だよなあ。わかった!次は転移で4階に送るよ」
「んでソイツが完成したガントレットか!?」
「おうともよ!完っっぺきな出来だぞ!」
「ほう・・・見事なもんだ。関節部分もしっかり自由に動くみたいだな」
「むっちゃ苦戦したぞ!あ、そうだ、アニキにガントレット返す。サンキューアニキ」
「おう!役に立ったようで良かったぜ」
アニキが出した食材を持って歩き、すべてを泉に投下し始めた。
なるほど、聖水殺菌消毒か。毒消しポーションがない今、とても有効な作戦だ。
・・・ウニは捕って来なかったようだな。
「一応聖水に漬けとくが、完全に浄化されるまで食うのはやめておこう」
「鮮度は下がるかもだけど毒くらうよか全然いいよ」
「昨日捕った食材も泉に投下してくれ」
「オッケー」
カニやエビをドボドボと投下。・・・ウニはやめておこう。他の食材に毒が感染るかもだし、無理に食う必要なんか無い。
「しかし全て浄化中となると晩飯に食うものが無いな。ドラゴンでも捌くか?」
「おーー、ドラゴン肉か!そうしよう!あっ、血抜きがまだだった」
「んじゃ早速、広場で血抜きすっぞ」
「そういやドラゴンの血って素材にならん?」
「なるかもしれん、けど凄い量だから巨大な入れ物作らんとだしめんどいぞ?」
「それもそうだな。まあいっか!ブラッディナイフに全部あげよう」
というわけで広場にドラゴンを出し、血抜き中。
「今回は頭付いてるから一気に行けそう」
「今からコレを解体すると食うまでに時間かかりすぎるから、今日食う分だけ取り分けよう」
「それもそうだ。んじゃ今日はステーキだけだな」
「生レバーも食いたいが、アレはちょっと手間かかりすぎるからしゃーない」
久々ってほどじゃないけど、久々に食ったドラゴンステーキは極上の味だった!
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